2011 Sarawak Open Chess Championship
おそらく日本では誰も注目していなかったトーナメントが、先日マレーシアで終了しました。最終結果は、シンガポールの期待のジュニア、Foo Benjamin, Eng Andre Jerome の二人が1,2フィニッシュです。私は二人とも面識があり、Foo Benjamin とは2008年のタイで試合をしています。これまでの私の、シンガポールボーイズとの対戦成績は以下の通り。
Kojima,S - Foo,B /1-0 /Thailand Open 2008
Tan,W - Kojima,S /0-1 /Soul Open 2008
Lo Kin Mun,D - Kojima,S /1/2-1/2 /Zone 3.3 2008
シンガポールはアジアの中でも、ジュニアの育成に強く力を入れていると、私は考えています。それを初めて実感したのは、2007年にWorld Youth Olympiad の日本代表コーチとして、シンガポールに渡った際のことでした。向こうではトレーニングの環境が充実しており、力のあるプレーヤーも多かったです。2007 World Youth でシンガポールチームの1ボードを務めた、Chan, Wei Xuan Timothy はすでにIMクラスの実力を持ち、オリンピアードの代表入りも果たしています。さらに後には、アルメニアのAshot Nadanian, グルジアのAzmaiparashvili といった有名なチェスコーチを自国に招いて、ジュニアの育成をしていることを知りました。
今回のトーナメントは2300台が二人しか参加しておらず、さほどレベルは高くありません。それでも10代の少年たちが上位を獲るのは、大変立派なことです。二人は今回の活躍により、レイティングを2200台に上げ、シンガポールジュニアの力をよりアジア各国にアピールするでしょう。私も彼らとの再戦を心待ちにするとともに、日本での今後のジュニア育成にもかかわっていきたいと思います。
ちなみに私たちのよく知る日本人も、このトーナメントに参加していたようですが、それについては詳細を語らないこととします。
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