四日間に渡り、大阪市中央公会堂で開催されていたジャパンチェスクラシックが、無事に閉幕しました。ジャパンチェスクラシックは2023年に神戸、2025年に札幌と地方開催が多くなっていますが、今年の大阪大会も200名近くの参加者を集め、大盛況だったと思います。そんな中、6/7が4人並ぶという混戦を制したのは、インドネシアのIM Hafiz, Arif Abdul でした。昨年のジャパンオープンに続いて2大会連続での優勝、まだ日本での公式戦は負けなしです。他のオープン、その他セクションでの入賞者の皆さんも、おめでとうございます!
私は最終戦、初対戦となる新居くんに勝って5勝2敗となり、8位でのフィニッシュでした。前日の6Rでの負けがやはり痛かったですね... 最終戦も内容は完璧だと思っていましたが、ひどい見落としがあってあやうく負けるところでした。
ここは事前の準備で、9... Nxd5!? 10. dxc5 Qc8! 11. Nxd5 Bxd5 12. e4 Bb7 13. Bd3 Qxc5 もあると調べていました。本譜のようにd5に残るポーンが弱点となるのを嫌うのであれば、c,dポーンを捌ききってしまうのもありでしょう。
QGD Tarrasch などでは、白からdファイルを開かれてd5を攻められないようにするため、c5-c4と押し込んでセンターを閉じてしまう判断はありえます。しかし、ここではb7のビショップを活かすのが難しくなってしまう(白マスビショップはe6が理想の位置)うえ、クイーンサイドのポーンを伸ばしてマジョリティを主張するのも時間がかかります。それならば、白はdファイルを開けずとも、d5を弱点として攻めることが十分に可能です。
17. Qf5? Bxd4 18. Nxd5 Bc8! 19. Ndf6+ gxf6 20. Qf4 Ra7 21. e3= この展開は白にとってあまり面白くはないでしょう。新居くんからは17. Nxf6+ Qxf6 18. Bxd5 Bxd5 19. Nxd5+/- とすぐにポーンを取るのはどうかと指摘されましたが、これも慌てる必要はないので、まずはd4をしっかり守って、b3のナイトを行き場のないピースにします。
24. Ne5 Bxe5 25. dxe5 Nc5 26. f4+/- もあるというコンピュータの指摘ですが、どうせf2-f4は突くのですし、ナイトは後でも跳びこめると考えて本譜を選びました。
ここもd4を捨てて26. Ne5と入るほうが良いとコンピュータに指摘されますが、それならばそもそもキングを動かす構想をしていません。
2ピースとルークの交換ですが、さして気にしません。キングの位置を改善してa7-g1ダイアゴナルから避けておきます。
さらにルークを取られても、パスポーンが進むスピードを優先します。
1st Place Hafiz, Arif Abdul (IM, INA, 2423)
2nd Place Tran, Thanh Tu (IM, JPN, 2399)
3rd Place Yamada, Kohei (FM, JPN, 2189)
4th Place Baba, Masahiro (FM, JPN, 2157)
5the Place Nanjo, Ryosuke (IM, JPN, 2290)
Japan Chess Classic 2026 Final Standings
2nd Place Tran, Thanh Tu (IM, JPN, 2399)
3rd Place Yamada, Kohei (FM, JPN, 2189)
4th Place Baba, Masahiro (FM, JPN, 2157)
5the Place Nanjo, Ryosuke (IM, JPN, 2290)
Japan Chess Classic 2026 Final Standings
私は最終戦、初対戦となる新居くんに勝って5勝2敗となり、8位でのフィニッシュでした。前日の6Rでの負けがやはり痛かったですね... 最終戦も内容は完璧だと思っていましたが、ひどい見落としがあってあやうく負けるところでした。
Kojima, S (IM, JPN, 2309) - Niori, T (JPN, 1811)
Japan Chess Classic 2026 (7)
1. d4 d5 2. c4 e6 3. Nf3 Nf6 4. Nc3 Be7 5. Bf4 O-O 6. a3 b6 7. Qc2 c5 8. Rd1 Bb7 9. cxd5 exd5
ここは事前の準備で、9... Nxd5!? 10. dxc5 Qc8! 11. Nxd5 Bxd5 12. e4 Bb7 13. Bd3 Qxc5 もあると調べていました。本譜のようにd5に残るポーンが弱点となるのを嫌うのであれば、c,dポーンを捌ききってしまうのもありでしょう。 Japan Chess Classic 2026 (7)
10. g3! c4
QGD Tarrasch などでは、白からdファイルを開かれてd5を攻められないようにするため、c5-c4と押し込んでセンターを閉じてしまう判断はありえます。しかし、ここではb7のビショップを活かすのが難しくなってしまう(白マスビショップはe6が理想の位置)うえ、クイーンサイドのポーンを伸ばしてマジョリティを主張するのも時間がかかります。それならば、白はdファイルを開けずとも、d5を弱点として攻めることが十分に可能です。
11. Bg2 Nc6 12. O-O a6 13. Ne5 b5
ここは先の展開を見る限り、13... h6 としてg5のマスをカバーしておく手もありえます。それならば、h6のポーン自体を目標にするか、キング前の白マスが少し弱くなったことを利用するつもりでした。14. Bg5! Na5 15. Bxf6 Bxf6 16. Ng4 Nb3 17. e3!
17. Qf5? Bxd4 18. Nxd5 Bc8! 19. Ndf6+ gxf6 20. Qf4 Ra7 21. e3= この展開は白にとってあまり面白くはないでしょう。新居くんからは17. Nxf6+ Qxf6 18. Bxd5 Bxd5 19. Nxd5+/- とすぐにポーンを取るのはどうかと指摘されましたが、これも慌てる必要はないので、まずはd4をしっかり守って、b3のナイトを行き場のないピースにします。
17... Be7 18. Qf5! Bc8 19. Qf3 Bb7 20. Nxd5 Bxd5 21. Qxd5 Qxd5 22. Bxd5 Rad8 23. e4!?
d5を落とし、1ポーンアップになったところですが、ここからどう進めるか悩みました。e3-e4はd5のマスを抑えてビショップを安定させますが、代わりにd4を弱めます。この手自体は問題が無いのですが、この後に見落としがあったため、一度ビショップを退いておく手も安全でした。23... Bd6 24. f4
24. Ne5 Bxe5 25. dxe5 Nc5 26. f4+/- もあるというコンピュータの指摘ですが、どうせf2-f4は突くのですし、ナイトは後でも跳びこめると考えて本譜を選びました。
24... Bc7 25. Kf2?
a7-g1のダイアゴナルと、eファイルの交差するe3のマスは多少危険であるとは思いつつ、大丈夫だろうと読み切ったつもりでした。ここは代わりに25. Ne3 Bb6 26. Nc2 とc2にナイトを運んでd4を守るべきなのですが、それならば先述のようにe5に跳びこむほうが積極的です。25... Bb6 26. Ke3?
ここもd4を捨てて26. Ne5と入るほうが良いとコンピュータに指摘されますが、それならばそもそもキングを動かす構想をしていません。
26... Rfe8 27. Ne5 Rxd5?
この手が問題無いと読んでのKg1-Kf2-Ke3だったので、本譜を見て安堵しました。しかし、ルークをf8に戻しても仕方がないですし、27... Re7 28. Nc6 はナイトフォークなので、f7を守る手は無いと思っていました。ところが、チェックにさえならなければ良いので、キングを事前に避ける手がありました。27... Kf8! 28. g4 f6 29. g5 Re7 30. h4 5 31. fxe5+ Ke8-+ こうなると、e5のナイトが退けばd5のビショップを取られてしまうため、f7-f6に成すすべがなく、白はナイトを取られて敗勢でした。e3のキング...28. exd5 f6 29. Ke4!
2ピースとルークの交換ですが、さして気にしません。キングの位置を改善してa7-g1ダイアゴナルから避けておきます。
29... fxe5 30. fxe5+-
これが私が(都合良く)想定していた局面で、センターの2コネクテッドパスポーンが勝負を決定づける強力なファクターとなります。30... Ba5 31. d6! Nd2+ 32. Rxd2 Bxd2
さらにルークを取られても、パスポーンが進むスピードを優先します。
















































