2020/12/28

2020 公式戦戦績

今年のカペルもはるか遠い昔の出来事のようです。

今年はコロナ禍でほとんど試合がありませんでしたが、例年この時期には出している記事ですので今年も集計します。過去最少の公式戦参加ではありましたが、2月にフランスのカペル大会に参加したため、海外でのFIDE 公式戦が1つ、国内ではジャパンチェスクラシックと全国大会でFIDE 公式戦、およびNCS 公式戦が2つ、そして名古屋でNCS 公式戦が2つでした。

NCS 公式戦


ジャパンチェスクラシック 4勝1敗2ドロー (大多和くんに負け)
東海オープン 4勝
全日本選手権 5勝1敗1ドロー(Tuさんに負け)
中部快速オープン 4勝1ドロー

トータル 17勝2敗4ドロー、勝率 82%
NCS レイティング増減 2502→2496

FIDE 公式戦


Cappelle la Grande 2020 4勝2敗3ドロー (GM Martinez Alcantara, FM Meurs に負け)
ジャパンチェスクラシック 4勝1敗2ドロー (大多和くんに負け)
全日本選手権 5勝1敗1ドロー(Tuさんに負け)

トータル 13勝4敗6ドロー、勝率69%
FIDE レイティング増減 2397→2389

試合数が少なかったため、変動はどちらも少ないですね。レイティングがまだ計算されていない中部快速オープンは、初のNCS ラピッドレイティングがつく予定ですので、そちらもいくつになるのか、年明けの発表を楽しみにしています。私のレイティングだと90分以上の持ち時間でなければFIDE 公式戦にならないため、来年はもう少し自分が参加できるFIDE 公式戦が国内でも企画されることを願っています。

2020/12/27

オリンピアード日本代表権に関して

2018年バツミオリンピアードの開会式

長くブログの更新が滞っていて申し訳ありません。今月始めに、来年ロシアのモスクワで開催が予定されていたチェスオリンピアードは、新型コロナウイルスの影響を受け、中止にすると発表されました。元々は今年の夏開催を来年まで延期する形式でしたが、それでも開催できないとの決断です。代わりに2022年にモスクワ、2024年にブダペストでオリンピアードを開催する予定だと発表されています。

その発表の際に日本で話題になったのは、昨年の夏から今年の秋にかけて決められた、オリンピアードの日本代表がどうなるかということです。そのまま代表内定者がスライドして、2022年まで権利が持ち越しになるのか、新たに代表選考をやり直すのか、これは大きな違いです。今年の全日本選手権で代表権を獲得した私にとっても、関係のあるトピックでした。

本日、NCS から代表内定者に届いたメールによると、少し不明瞭な点はありましたが、代表選考はやり直すと認識できました。今年の全日本選手権で代表権を獲得した私、青嶋くん、Simon を含め、男女10名の代表は白紙に戻されます。オリンピアード代表はなるべく直近の戦績で決めるべきだと思っていますので、2019年の代表選考の結果が2022年まで持ち越されるのはさすがに期間が空きすぎです。代表選考をやり直すというNCS の決断は、私も自然なことだと思っています。こうした代表権については、先日、馬場さんもBehind the Scene で記事にしていますので、そちらもご参照ください。

元々2022年のオリンピアード代表選考からは、これまでと方式が大きく変わる予定でした。それを紹介するのは、また別の機会にしようと思います。ひとまず、現段階では誰にでもチャンスがあると言って良い状況ですので、来年の公式戦も頑張っていきましょう。

2020/12/08

文明開化 新十郎探偵帖(再掲)


7月に公開したドラマスタート記事の再掲です。いよいよ今週末です!

NHK の制作する時代劇で、福士蒼汰さんが主演を務める 『文明開化 新十郎探偵帖』 が、12月11日から放送スタートとなります。坂口安吾さんの小説をドラマ化した本作は、年明け少ししてから撮影が始まりましたが、新型コロナの影響でスケジュールが延期となり、放送開始が年末まで押してしまいました。なんとか年内にスタートできると先日連絡を貰い、私もほっとしているところです。

なぜこちらのドラマの告知をするかと言えば、毎回のようにチェスシーンが出てくるためです。カペルから帰国後、スタジオに何回か足を運び、チェスシーンの指導をしてきました。福士蒼汰さん演じる明治の名探偵、結城新十郎が仲間たちと織りなす物語を、この冬は是非お楽しみください。配役やストリーなどの詳細に関しては、以下のリンクで確認ができます。

福士蒼汰さん主演『明治開化 新十郎探偵帖』12月11日(金)スタート!

2020/12/06

Chessinside Invitational Tournament Preview

数日前、Chess.com のスタッフを務める韓国のプレーヤーから、オンライン企画の案内がありました。その内容は、韓国の若手トップクラス3名と私の4名で、ノックアウト方式のトーナメントをやらないかというものです。元々は別の韓国のプレーヤーが参加予定でしたが、それがキャンセルとなり、私に白羽の矢が立ちました。急な話ではありましたが、年末までのスケジュールを確認し、参加することを決めました。以下、トーナメント形式です。

<大会日程>

セミファイナル1: 12月12日(土) 21;00-23:30 Kwon Sehyun vs. Kojima Shinya
セミファイナル2: 12月19日(土) 21:00-23:30 Kim Jinsoo vs. Lee Junhyeok
ファイナル:12月26日(土) 21:00-23:00

<大会形式>

chess.com でのノックアウトトーナメント

1) 10min+3sec Rapid 6局
2) Tie-Break1: 3min+2sec Blitz 2局
3) Tie-Break2: 5min vs 4min Armageddon 1局

<選手情報>

Lee Junhyeok - 2020 Korea Masters優勝、 韓国ランキング1位
Kim Jinsoo - 2020 Korea Masters準優勝、韓国ランキング3位
Kwon Sehyun - 2020韓国選手権優勝

試合は3週間、週末の夜を使って行われます。同じ相手と連続でラピッド6局はあまり経験がありませんが、3.5P以上を取るのにどのようなプレーをすべきか、作戦が問われそうで面白いですね。ちなみに6局に満たずに決着がついても、6局目まで指し切るとのことです。オンライン対戦ですので、今年のOnline Olymapid で採用されたZoom とカメラ、Chess.com を利用した不正防止対策が取られます。Online Olympiad は運営もスムーズでしたので、今回もつつがなく進むことを願っています。

私は12日のセミファイナル1 から登場で、対戦相手は今年の韓国チャンピオン、オリンピアード韓国代表のKwon Sehyun と昨晩決まりました。もしここで勝てれば、19日の勝者と26日に決勝を行います。ラピッドだということもあり、何を指してくるかは予想しづらいですが、今週しっかり用意をして対局に臨みたいと思います。また自分の結果がどうあれ、現在の韓国若手No.1 IM Lee Junhyeok のプレーもとても気になるところです。今回のイベントは韓国のYoutube チャンネル、ChessInside で放送予定のほか、NCS のYoutube チャンネルでも放送が可能かどうか、現在打診中です。日本、韓国両方のチェスファンに、面白い対局をお届けできるよう頑張ってきます!

Chessinside Youtube チャンネル

2020/12/05

第27回七盤初心者のためのチェスレッスン

Kramnik, V - Luptian, S
EU-chT 1992
White to move

【日時】 2020年12月19日(土) 14:00~16:00
【会場】 どうぶつしょうぎcafe いっぷく
【形式】 レクチャー+質疑応答+対局
【テーマ】 端ポーンの活用
【参加費】 2500円
【申し込み】 どうぶつしょうぎcafe いっぷく ご予約フォーム

ポーンは一般的にはセンターにいるものが強く、逆に端にいるポーンは弱いと考えます。だからこそ、端ポーンを上手く活用することは、ゲームを優位に進めるうえで重要なポイントです。今回は端ポーンにスポットを当て、その働きや使い方を見ていきましょう。今月はいつもより早い14時スタートです。お間違えのないよう、よろしくお願い致します。
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