2012/01/22
Go! Go! Dark Horse!
私が昨年、チェス界に現れたプレーヤーに、”新人賞"を与えるとすれば、上智大学の4年の馬屋原君をおいて他にありません。昨年6月の新人戦で全勝優勝、12月の学生選手権では4勝2敗で5位に食い込みました。
馬屋原君のJCA公式戦 でのここまでの戦績は、9勝3敗1ドローで、最初につくレイティングは1900近くになると、私は予想しています。ところが、大学生以外のプレーヤーは、そんな彼のことをまだ良く知らないと思います。そこで今回は、彼に突撃インタビューをしてきましたので、その内容をご紹介いたします。
Q1. チェス歴とチェスを始めたきっかけは?
A1. 大学3年の春の新勧でチェスサークルに勧誘され、そこでルールを覚えました。
そのため、チェス歴はもうすぐ2年になります。また、自分は将棋サークルの部長だったので、
将棋とチェスのサークルを掛け持ちすることになりました。
チェス歴2年に満たずに、この実力とは驚きです!
Q2. チェスはどうやって鍛えた?
A2. 最初はチェスサークルで太田さん(Sophia Chess Circle の創設者)に色々と教えてもらいました。
SCC の部室には、太田さんの置いていった本がたくさんあります。
太田君は上智卒業後の現在も、後輩の育成に力を入れているようで感心です!
Q3. チェスと将棋の違いについては、どう思う?
A.3 チェスには持ち駒がないので、その分将棋よりも選択肢が少なくて楽です。
オープニングの知識不足も、将棋で鍛えた読みで補っています。
エンドゲームは独特で面白いと思いますが、まだよく分からないところが多いです(笑)
知識不足という割に、オープニングもある程度詳しいように思います。
エンドゲームの世界にも、これからどっぷりと浸かってみよう!
Q4. 学生選手権の感想は?また、4/6、5位という戦績についてはどう思う?
A.4 まず、南條さんとは当りたくありませんでした(笑)
試合をして、彼は別格だと感じました。
(馬屋原君は学生選手権の最終ラウンド1Bで、南條君と対戦し、敗れています。)
そして60分+1手30秒のような、長い持ち時間のゲームは初めてで大変でした。
これまではラピッドのゲームが多かったので。
他大学との学生と交流できたのは面白かったですが、
目標は4.5Pだったので、それに届かなかったことは残念です。
普通に考えればURで4Pは上出来すぎるとも言えますが、目標がさらに高かったとは驚きです!
確かにもう0.5P 取れていれば、入賞ラインに届いていましたね。
Q5. これまでチェスをしていて思い出深かったり、印象が強かったゲームは?
A5. 吉祥寺チェスクラブで行われた四大学交流戦で、尚広さんに勝ったゲームです。
慶應の中村尚広君とは同じ89年生まれなので、今後とも切磋琢磨して腕を磨いてほしいと思います。
Q6. 4月から社会人ということだけど、今後の目標は?
A6. 3月の百傑戦で権利を獲得し、5月の全日本選手権に出場したいです。
4月からのスケジュールはまだ分かりませんが、土日は空きそうなので今後とも試合に出続けようと思います。
やる気十分なようで嬉しいです。馬屋原君の実力ならば、順当に百傑で権利を取れるでしょう。頑張って下さい!
馬屋原剛
1989年12月27日生まれ
現在、上智大学4年、Sophia Chess Circle 所属
趣味はチェス、将棋、詰将棋の解答&創作
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