先週末、8/5,6 に全日本女子選手権が開催されました。2日間で6R の日程を終え、今年の上位勢は以下のように決まりました。上位5人までが、来年ジョージアのバツミで開催されるチェスオリンピアードに、日本の女子代表として参加権利を持ちます。
1st Place Hoshino, K 5.5/6 (Hoshino, M 1/2)
2nd-5th Place Sakai, A 4/6 (Hoshino, K Hoshino, M 0)
Fukuda, N 4/6 (Hoshino, K Sakai 0)
Shibata, M 4/6 (Fukuda, Misawa 0)
Kojima, N 4/6 (Hoshino, K 0, Linda, Ishii 1/2)
2nd-5th Place Sakai, A 4/6 (Hoshino, K Hoshino, M 0)
Fukuda, N 4/6 (Hoshino, K Sakai 0)
Shibata, M 4/6 (Fukuda, Misawa 0)
Kojima, N 4/6 (Hoshino, K 0, Linda, Ishii 1/2)
新しい女子チャンピオンに輝いたのは、妹の美怜とのドローのみで、他の5試合をきっちりと勝ち切った華怜でした。どのゲームも安定した指しまわしだったと思います。2位から5位までは4P で、オリンピアードの代表に入ったことのあるメンバー4人が並びました。代表枠の基準になりそうだった4P を目指し、皆さん熱い戦いを見せてくれました。入賞した皆さん、おめでとうございます!
私個人としては、妻のなつみも4P に到達し、来年のオリンピアードに一緒に参加する権利を獲得できて一安心です。6位以下も含めた最終順位は、以下のリンクから確認ができますので、よろしければご覧ください。
女子選手権2017 最終順位
ところで今回の大会では、ジャパンリーグでも採用される予定の新しいタイブレークが使用され、同ポイントのプレーヤーの順位が決められました。しかし、この新しいタイブレークは少しわかりづらく、最終順位を聞いても不思議に感じました。大会後、ジャパンリーグでアービターを務めるゆみさんと連絡を取って、このタイブレークの内容確認ができたため、システムをあらためて説明しようと思います。
女子選手権のタイブレークはこのようなものでした。日本の大会でこれまで見かけなかったのは、タイブレーク1 の直接対決です。(表では1 が得点となっていますが、得点の高いプレーヤーが上の順位なのは当たり前なので、ここでは直接対決をタイブレーク1 として説明します。) これは同じポイントで並んだプレーヤーは、そのポイントのプレーヤー同士の対戦で、何ポイント取れているかということだと説明されましたが、同じポイント同士のうち何人と当たっているかは運にもよるため、これをタイブレーク1 に持ってくるのは不自然だと大会中は考えていました。しかし、ゆみさんに確認を取ったところ、同じポイント同士のプレーヤーが全員当たっている場合のみ、このタイブレーク1 が適用されることが分かりました。これならば運に左右されることはないため、納得できます。
女子選手権では、4/6 グループは4人、3/6 グループは5人が並んでいますが、このグループ内のプレーヤー同士全員では試合をしてはいません。つまりどちらのグループも、直接対決のタイブレークは採用されていません。これが理解できるまで、ChessResults で発表されている3/6 グループの順位はおかしいと思っていました。もちろん、タイブレーク2 が勝利数になっているため、パフォーマンスやBuch が考慮されておらず、これまでの日本国内での大会とのタイブレークの違いに多少の違和感は残ります。それでも、事前に発表されたタイブレークに従って最終順位は決められるものですので、女子選手権の順位はこれで確定です。ジャパンリーグでは、試合前にまた詳しいタイブレークの説明があると思いますので、それを確認しつつ、新しいタイブレークシステムに日本のプレーヤーが少しずつでも慣れていけるようになると良いですね。
タイブレークの説明が長くなりすぎてしまいましたが、女子選手権に参加した皆さん、お疲れ様でした。今週からはジャパンリーグが続いて開催されるため、またそちらでもよろしくお願い致します。明後日からのジャパンリーグも、良いプレーができるように頑張りましょう!
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