2014/10/14

中部快速オープン 2014 Tournament Preview


2011年の中部快速オープン

3年ぶりの中部快速オープンに参加するため、今年2回目の名古屋遠征を考えています。開催日程は11月頭にある3連休最終日の、11月3日(祝)です。日帰りで行くのも良いですし、日曜に行って観光&前泊するのも良いでしょう。

私は今のところ、三村くんと2人で後者のプランを考えており、17000円台が新幹線+宿泊の最安値だとチェックしています。この3連休は上智大学の学祭が開催されていますので、初出展だというSCC の展示に顔を出してから、日曜夕方の新幹線で名古屋に向かいましょうかね。簡単な大会情報は以下の通り。名古屋チェスクラブのHP も参考にしてください。

日付: 11月3日(祝)
会場: 名古屋市芸術創造センター
形式: 6R スイス、25分+10秒/1手増加
参加費: 8000円(事前振り込みで7000円に割引)
賞金総額: 95000円

持ち時間はIVL と同じスタンダードな快速で、1日で6試合を指します。8月末の名古屋オープンでは優勝を逃しましたが、そうそう遠征先で負けるわけにもいきません。試合もしっかり勝って、2か月ぶりの名古屋を楽しんで来ようと思います。他にも関東圏から参加を検討している人は、是非声をかけてください。

2014/10/13

Tokyo Open 2014 Tournament Report Vol.2


Photo by Yumiko Hiebert

天気の心配がされる中で開催された東京オープンは、3日間の日程を無事に終えました。優勝は、リスト4スタートだった桑田くん。4勝2ドローの戦績で、国内大会でのオープン初優勝です。中高、大学と同じチェスクラブで腕を磨き、14年目の付き合いとなる同級生の活躍は、素直に嬉しいものですね。桑田くん、おめでとう! チーム選手権の4勝2ドローと合わせて、レイティングは40ぐらい上がるでしょう。羽生さんとの価値あるドロー、そしてAlex に最終戦で勝った棋譜の公開は、本人のブログ記事を待とうと思います。

2位争いは、4.5P で並んだ5人によるタイブレークです。最終戦で桑田くんに敗れるまで、トップを走っていたAlex にとっては悔しいトーナメントだったでしょう。1R から、色々と荒れた結果もありましたが、終わってみれば入賞者全員が2000オーバーでしたね。オープン入賞者は以下の通りです。

1st Place 桑田晋 (JPN, 2199) 5/6
2nd Place Averbukh Alex (JPN, 2297) 4.5/6
3rd Place 権田源太郎 (JPN, 2152) 4.5/6
4th Place 汐口達也 (JPN, 2014) 4.5/6
5th Place 小林厚彦 (JPN, 2187) 4.5/6
6th Place 松田竜 (JPN, 2014) 4.5/6


今年の国内初公式戦だった羽生さんは、2勝1敗3ドローと星が伸びなかったようです。これまで使い慣れてきた、得意のオープニングを封印していたという話も聞いていますので、また次の大会では、本来の実力を出し切るプレーを期待しています。羽生さんが参加をすでに決めている、今月末の10th IVL の情報も、後日公開することにします。それでは皆さん、お疲れ様でした。

東京バイリンガルチェスクラブ IN しながわ夢さん橋


今日は予定通り、大崎で開催された、第27回しながわ夢さん橋に足を運んできました。曇り空ではありましたが、3連休2日目のこの日は多くの人出があり、JR大崎駅を一歩出れば、盛り上がっている様子がうかがえました。大崎は私にとって、中高時代の通学途中駅でしたが、こうした大きなイベントを毎年やっているとは知りませんでしたね。


目的地である東京バイリンガルチェスクラブのブースは、割と好立地に思える、駅を出て陸橋を渡ったすぐ先に出ていました。お客さんの入りを心配していた私ですが、到着してみれば、そんなものは杞憂に終わります。子供から大人まで、多くのお客さんに詰めかけてもらいました。お父さんが子供に教えたくて、一緒に習いに来ている一家もいました。


スペースとセットが足りずに、私も持参したセットを出して、横のスペースで2面指し。ほとんど指したことはないけど、ルールは知っているという子供が意外と多いことに驚かされました。子供に限らないことですが、興味があってもなかなか実際に指す場所がないというのが、日本のチェスの現状です。東京バイリンガルチェスクラブが、東京近辺の子供たちにとって、良い活動場所となることを願っています。

そして、担当者から言われたことですが、私に会いに来てくれたというお客さんも多かったようです。将棋のアマ2段だという男の子には、「羽生さんとイベントやっていますよね」と話しかけられましたし、個人的に私に教わりたいと言ってくれた方もいました。私にとっても、東京バイリンガルチェスクラブにとっても、今回のイベントはとても価値のあるものだったと思っています。関係者の皆さん、お疲れ様でした。


チェスの話はここまで(笑) 夢さん橋に出ていた他のブースは、東京近辺のものから、地方の物産展で売られているようなものまで、バラエティに富んでいました。この美味しかった厚切りハム、どこのものだったか不覚にも忘れてしまいました... 青森の高級リンゴジュースや、品川で生産しているハチミツなども魅力的でしたね。


そしてこのイベント、こうしたキャラクターが多く闊歩していました。この子は「遊びにおいでよ! 戸越銀座」と書かれていますので、地元枠ですね。大量の子供に抱き付かれて、困っているキャラクターもいました。(そして私も交じりました。)


売られているのは、もちろん食べ物ばかりではありません。こうしたフェルトのグッズや、イラスト、ポストカードなども見かけました。他には長崎の椿油、欲しかったです... 明日の開催は台風接近に伴って中止に決まってしまい、少々残念。東京バイリンガルチェスクラブ出展の有無にかかわらず、また来年以降、顔を出してみたいです。

2014/10/11

Tokyo Open 2014 Tournament Report


Photo by Makita

先日告知した通り、今日から3日間は東京オープンです。初日の今日のみ、会場は池上会館で、明日明後日の2日間は蒲田の大田区産業プラザとなります。参加者および、見学者の皆さんは気を付けてください。

さて、事前のエントリーリストでは、Alex、桑田くんのリスト順かと思っていましたが、羽生さん、そして弘平くんが入り、上位勢のリストは以下のようになっています。

1. 羽生善治 2433
2. Averbukh Alex 2297
3. 山田弘平 2234
4. 桑田晋 2199
5. 小林厚彦 2187

そして初日の2試合を終えて面白いのは、この上記のメンバーだけでなく、上位勢に全く連勝者がいないことです。優勝候補の羽生さんは、初戦でKUCC の古谷くんに駒得の優勢ながら、ドローに持ち込まれてしまった模様。Alex は汐口くんと、弘平くんは坂井さん、権田さんと、桑田くんは勝田くんと、厚彦くんは三ツ矢さんとドローでした。ハンデがついて、上位同士が当たる初日とは言え、誰も連勝しなかったとは少し驚きですね。


Katsuta - Kuwata
Tokyo Open 2014 (2)

2R ではほぼ全てのゲームをチェックしていましたが、1つ気になったのはここ。白は1ポーンアップで勝勢でしたが...

1. Qf4 Bd8 2. Rh1? Rxh1 3. Kxh1 Qe7!=


これでドローになりました。私は検討戦で、1. Qf4 の代わりに1. Rf6!? で白勝勢なのではないかと指摘しています。もちろん、そう指さなくても白にチャンスがありますが、勝田くんの選んでしまった本譜の流れは、少しもったいなかったですね。

明日は3B で、私の同級生、汐口くんが羽生さんの対戦です。6月のIVL では、ドローになったペアリングですが、長い持ち時間のほうが羽生さんの実力は発揮されると思いますので、汐口くん、胸を借りるつもりで頑張ってきてください。もちろん、他の参加者の皆さんもです! 明日はまだ天気は大丈夫でしょうが、近づきつつある台風にも十分気を付けて、チェスを楽しんできてください。

2014/10/10

Tokyo Bilingual Chess Club


今夜は、私がオリンピアード後から関わっているチェスクラブを1つご紹介します。それが現在、大崎や六本木で活動を行っている、Tokyo Bilingual Chess Club です。こちらのチェスクラブの特色は、なんといっても、子供たちに相手に英語でチェスを教えることにあります! 日本語を少し苦手としている帰国子女の小学生や、外国人の子供を持つ親御さんにとっては、都内でも重宝するクラブとなりうるでしょう。現在、ここでチェスを教えているメインの講師はAlex で、私も都合が合えば顔を出すようにしています。Tokyo Bilingual Chess Club の活動詳細については、以下のリンクをご参照ください。

Tokyo Bilingual Chess Club

先週、晋作くんに会った際に「小島さん、英語でチェス教えられるんですか?」と聞かれましたが、なんとか頑張ってやっています(笑) 私自身、ここだけではなく、広尾のインターナショナルスクールでのチェス教室を、先月から任されており、英語でチェスを教える機会は増えています。ハンガリーに戻る直前まで、しっかり続けていきたいですね。

またTokyo Bilingual Chess Club は、この土日に大崎で開催される、第27回しながわ夢さん橋 2014 というイベントに、日曜日の10:00 - 15:00 に出展します。さほど広いスペースではありませんが、大学の学祭でのチェスサークルの出展のように、チェスを指せたり教えられるブースが出ますので、興味のある方は足を運んでみてください。私も昼過ぎに顔を出しますので、よろしくお願い致します。もちろん、このイベントでは日本語でもチェスを教えますよ(笑)

第27回しながわ夢さん橋 2014
東京バイリンガルチェスクラブ IN しながわ夢さん橋

2014/10/08

Tokyo Open 2014 Tournament Preview


私が参加した最後の東京オープンは、3年前の2011年です。

今週末、東京では秋の恒例トーナメント、東京オープンが開催されます。ジャパンオープンと開催時期が逆になることもありますが、この大会を迎えると、1年も後半戦に突入したという気がしますね。(4月からをサイクルとした場合の話です。) 東京オープンは、11年前に私がオープン初優勝を果たした思い出深い大会ではありますが、今年も仕事の都合で参加をパスします。10月に日本にいるのは3年ぶりですので、顔ぐらいは出すつもりですよ。

東京オープン参加者

エントリーリストを見ると、現在の29名のエントリーですが、もう少し増えるでしょう。リスト上位は、Alex、桑田くんの順になりそうですかね。かつての全日本入賞者、松田竜さんの懐かしい名前も久々に見ます。参加しない私が言うのも変ですが、4月からチェスを始めたプレーヤーにとっても、この時期ぐらいから公式戦に慣れておくのは良いと思いますので、学生の皆さんも、是非参加を検討してみてください。会場が、初日と2日目、3日目で違うことにもご注意を。

2014/10/05

Tokyo Chess Meetup - A New Chess Club in Tokyo -


昨日のKUCC OB会で、これから活動を開始しようとしているチェスクラブの話を耳にしました。話を持ってきてくれた企画者は、KUCC で私の先輩にあたる大塚さんです。早速、大塚さんが用意したクラブのHP をチェックしてみました。

Tokyo Chess Meetup

ここで利用されているMeetup というシステムは、こうしたイベント、団体が参加者を募るために利用するサービスのようですね。今後活動を行う会場は、新宿近辺で良い場所を探している最中とのことですので、今後メンバーが集まり、活動が行えるように願っています。私も活動の曜日と時間によっては、定期的に顔を出すことも可能だと思います。このチェスクラブの活動に興味のある方は、大塚さんに是非、連絡を取ってみてください。

2014/10/04

Saturday Lecture and KUCC Alumni Association


今日は池上のチェスセンターで、毎月恒例のサタデーレクチャーを行ってきました。このレクチャーでは世界チャンピオンシリーズも3回目、10月はKarpov です。今日は帰国中の晋作くんも含め、10名以上に参加していただきました。皆さん、お忙しい中、ありがとうございます。時間の都合で飛ばしたJoel Lautier 戦も、是非、ご自宅で並べてみてください。

来月は11月15日(土) 13時からの開催で、テーマはKasparov にするつもりです。また2週間前には告知を出しますし、私がハンガリーに戻る前、最後のレクチャーとなりますので、皆さんよろしくお願い致します。


夕方からは、慶應義塾大学チェスクラブのOB会に出席してきました。KUCC では、私や桑田くんが6年前にクラブを復活させてから、7年連続でOB会を開催しています。私自身はハンガリー留学で、ここ2年間は参加することができていませんでしたが、3年ぶりにお会いする先輩方も皆さん元気そうで何よりでした。毎年、このOB会を企画してくれている現役部員と、毎年顔を出してくださっているOBの皆さんには、深く感謝致します。


OB会では、クラブと各自の近況報告がなされたうえで、現役、OB間での交流が行われます。若いプレーヤーたちの活躍に刺激を受けて(私のことだけじゃないですよw)、卒業して30年以上経つOBたちが、チェスの競技に戻ってきてくれるということは、非常に嬉しいことです。来年以降も、良い近況報告が聞けるよう、そして交流の場が続くように願っています。初参加でOB会の勝手が分からなかった1年生たちも、来年は後輩を連れてくることになるのですし、積極的にOBと関われるようになると良いですね。本日は皆さん、お疲れ様でした。

4th quarter Presidential Board Meeting


来月、Sochi で開催される、4th quarter Presidential Board Meeting で、南條くんのIM タイトル申請が審査されることになりました。(私も昨年のこの時期、3つのIM ノームの審査がありました。) 今回は審査とは言え、南條くんが3つ分のIM ノームを獲得と、レイティング2400到達が間違いないため、この会議にて南條くんのIM タイトル正式授与が決まると思われます。そうなると、早ければ12月のリストで、南條くんはIM だと発表されることになります。南條くん、おめでとう!

Title Applications
IM Ryosuke Nanjo

他のタイトル申請者を見ると、中国の女子代表、Ju Wenjun がGM、ハンガリーで私と試合をしたXu Yi, Gajek, Radoslaw がIM です。一昨年の夏、異様な強さを見せたXu Yi はタイトル確定ですが、Gajek はWorld Youth で落としたレイティングの分が痛手で、2400到達はまだ先になりそうです。もちろん私も他人ごとではないので、これから一層気を引き締めて、頑張っていこうと思います。

2014/10/01

Topalov's Comeback


Bulgarian GM Topalov Veselin, Chess News より

10月のFIDE レイティング更新により、4年ぶりに2800台に復帰したプレーヤーがいます。それがブルガリアのGM Topalov Veselin です。Topalov は現在、レイティングが2800ジャスト、世界ランキングは3位につけています。

私が初めてTopalov を意識したのは、10年程前でしょうか。World Cup ではKasimdzhanov に準決勝で敗れて姿をしましたが、間違いなく2004-2006年にかけて、Topalov は絶頂期を迎え、世界でも最注目のプレーヤーの一人でした。2005年のLinares は、Kasparov が出場した最後の公式大会でしたが、その最終戦、Kasparov に土をつけたのがTopalov であり、その存在感を大いにアピールしたことを、今でもよく覚えています。

Topalov, V (GM, BUL, 2757) - Kasparov, G (GM, RUS, 2804)
Linares 22nd (14)

1. e4 c5 2. Nf3 Nc6 3. Nc3 e5 4. Bc4 d6 5. d3 Be7 6. O-O Nf6 7. Nh4 Nd4 8. g3 Bg4 9. f3 Be6 10. Bg5 Ng8 11. Bxe7 Nxe7 12. f4 exf4 13. Bxe6 fxe6 14. Rxf4 Kd7 15. Nf3 Rf8 16. Rxf8 Qxf8 17. Nxd4 cxd4 18. Ne2 Qf6 19. c3 Rf8 20. Nxd4 Nc6 21. Qf1 Qxf1+ 22. Rxf1 Rxf1+ 23. Kxf1 Nxd4 24. cxd4 d5?


25. Kf2 Ke7 26. Kf3 Kf6 27. h4 g6 28. b4 b5 29. Kf4 h6 30. Kg4 1-0


Kasparov にとっては、ポーンエンディングでミスが出て悔いの残る最終戦だったと思いますが、それでもこのLinares はKasparov が優勝しています!

2005年は他にも、Sofia MTel Masters、San Luice で優勝、年が明けた2006年頭のCorus も、Anand とタイでトップでした。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだったTopalov ですが、Kramnik とのマッチで様々なトラブルがあってKramnik ファンから敬遠されるようになり、近年も多少は戦績を落としていました。しかし、今年はOlympiad での1B ボード賞を獲得するなどの活躍を見せ、2800への復帰を果たしたのです。

現在、世界のトップはCarlsen とCaruana が引っ張る形になっていますが、2005年以前にKasparov と争っていたプレーヤーたち、Anand, Kramnik, Topalov たちも、まだまだ負けてはいられないはずです。2005年のMTel Masters のような、Topalov が無双する大会も、再び見られることを楽しみにしています。

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