2026/06/01

Chubu Rapid Open 2026

今年の中部快速オープン入賞たち

昨日は名古屋で開催された中部快速オープンに参加してきました。私は4連勝後からの最終戦ドロー、4/5/5での単独優勝でした。2010年から参加している中部快速オープンは、これで通算10回目の優勝です。入賞者の皆さん、おめでとうございます!

1st Place Kojima Shinya (IM, JPN, 2282)
2nd Place Tanaka Satoshi (JPN, 2016)
3rd Place Shinoda Taro (JPN, 1966)
4th Place Higashishiba Teruomi (JPN, 1929)
Chubu Rapid Open 2026 Final Standings


トップボードの試合は中継されていたようですが、エラーなく最後まで棋譜を見ることができたのは最終戦くらいのようです。今夜は単独トップに立った4Rの試合をご紹介します。

Kojima, S (IM, JPN, 2282) - Shinoda, T (JPN, 1966)
Chubu Rapid Open 2026 (4)

1. d4 Nf6 2. c4 e6 3. Nf3 c5 4. e3!?

少し悩みましたが、この日はBenoni Defenceを避け、指しなれているSemi-TarraschやPanov Botvinnikを目指すことにします。

4... d5 5. cxd5 exd5 6. Bb5+ Bd7 7. Bxd7+ Qxd7!?


この変化では7... Nbxd7 から将来的にc5はナイトで取り返し、Nc5-Ne4 or Nc5-Ne6 のようなナイトのマヌーバリングを見せるのが一般的だと思います。

8. O-O Nc6 9. b3 Be7 10. dxc5 Bxc5 11. Bb2 O-O 12. Nc3

似た局面で、f6のナイトを取ってポーンストラクチャーを崩したこともありますが、ここはa1-h8ダイアゴナルを抑える強力なビショップを残すことにしました。ただ白マスビショップの交換が済んでいることを考えれば、ここはf6を取っても良かったでしょう。12. Bxf6 gxf6 13. Nc3 Rad8 14. Rc1 d4?! 15. Ne4 Be7 16. Nxd4 Nxd4 17. exd4 Qxd4 18. Qf3! 単純な手ですが、d5-d4を許しても、ピースを交換しすぎなければ白の優位が大きいことを見落としていました。

12... a6 13. Rc1 Ba7 14. Ne2 Ne4 15. Ned4 Rac8 16. Qe2 Nxd4 17. Nxd4 Bb8


ここはさらにd4での交換を進めても良かったでしょう。17... Bxd4 18. Bxd4 Rxc1 19. Rxc1 Rc8= d4のビショップは強そうに見えますが、ここまでピース交換を進めればg7だけ気を付けておけば黒は大丈夫です。どこかでf7-f6と突いて対応しても良いでしょう。

18. Rfd1 Rxc1 19. Rxc1 Qd6 20. g3 Qg6 21. Qf3!

ここはチャンスが来たと感じました。白マスビショップがいないため、白キングへの攻撃チャンスは限定されており、g3へのサクリファイスに気を配ればひとまずは大丈夫でそうです。f3にクイーンを置くと次のNd4-Nf5が嫌な狙いとなり、それを防ぐ本譜もf5のポーン自体と、a2-g8ダイアゴナルが弱点になります。

21... f5 22. Ne2


f4にナイトを切り替える構想はよくあるのでぱっと指してしまいましたが、直後にf8のルークに揺さぶりをかけるほうが良いことに気づきました。22. Ba3! Bd6 23. Bxd6 Qxd6 24. Kg2+/- 黒マスビショップも交換してしまえば、黒のアタックチャンスはほとんどなくなり、d5、f5のポーンの負担が大きくなります。

22... Qg4! 23. Nd4 Be5 24. Qd1 Qg6?!

24... Qxd1+ 25. Rxd1 Bxd4 26. Rxd4 Rc8 上記の変化にもありましたが、黒が思い切ってビショップを手放してしまい、ビショップvs.ナイトにする構想は私も過小評価していました。確かに白のマイナーピースがビショップになれば、d5、f5は直接狙われづらくなります。

25. Rc2! f4 26. exf4 Bxf4 27. Ne2?!


この手がビショップを当てつつ、クイーンの前を開いてd5を狙う絶好の手になっていると試合中は思いましたが、黒に生き延びるチャンスを与える緩手でした。代わりに27. Nf3! Rd8 28. Nh4 Qg5 29. Qd4 としてd5、g7へのプレッシャーをためるくらいで白は十分なアドバンテージです。

27... Bb8?

27... Nxf2! 28. Nxf4 Nxd1 29. Nxg6 hxg6 30. Bd4 Rf3!= クイーンを取り合う変化は読んでいましたが、Bb2-Bd4がd1ナイトを閉じ込める手になるかと思いきや、f3から横利きのサポートを得て、e3に脱出する手がありました。g7へのプレッシャーは気になりますが、この変化ならば黒は戦えそうです。

28. Qxd5+ Kh8 29. Qxb7 Ng5


ここではf2を取る手は本譜と同じナイトを挟む手でバックランクの反撃を止め、白勝ちです。29... Nxf2 30. Rc8 Qb1+ 31. Nc1+-

30. Rc8 Nf3+ 31. Kh1 Qb1+ 32. Nc1 Bd6 33. Qxg7# 1-0

最後はバックランクとg7での二つの狙いに対応できず、メイトになりました。綺麗なフィニッシュになったのは良かったですが、複数の見落としは反省です。

今年は名古屋オープンがオリンピアードとかぶっているため、これで名古屋の大会参加は終わりになると思います。今年も東海オープン、中部快速オープンのどちらも優勝することができ、嬉しく思います。いつも良い運営をして、また次も来たいと思わせてくれる名古屋チェスクラブのメンバーには感謝しています。
夜は名古屋コーチンのお店にしました。週末の夜はどこも混み合うので、お店選びが大変です。
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