2014/01/24

Who Is the Successor of the Indian Emperor?


GM Harikrishna, Pentala, Photo by Fred Lucas, from Tata Steel 2012

インドのGM として最も知名度があるのは、現在もAnand で間違いはないでしょう。昨年、世界チャンピオンの座をCarlsen に奪われはしたものの、インド皇帝の座は揺るぎないものだと思います。先日、Carlsen への挑戦者を決めるCandidate に名乗りを上げたので、世界チャンピオンに返り咲く気も満々なのでしょうね。もう一度、このマッチを見たいと思うチェスファンも多いのではないかと思います。

ところで、そんなインドの皇帝、Anand の後を継ぐであろう、インドのNo.2 と言えば誰でしょうか。私が国際大会に頻繁に参加するようになった2006年以降、Anand はあまりインド代表として姿を現しませんでした。その代わりにインド代表を背負い、中国と熾烈な争いを繰り広げてきたのが、GM Sasikiran とGM Harikrishna の2人です。2007年頃にはSasikiran が2700に到達してSofia に呼ばれ、Topalov と優勝を争うようなこともありましたが、現在は相方のHarikrishna のほうが、少し上だという認識が強いように思います。

私がHarikrishna を初めて意識したのは、2006年ドーハアジア大会のことです。Sasikiran, Koneru と組んだ彼が、中国との直接対決を制し、チーム戦でインドを金メダルに導いたのは非常に印象的でした。その後もマカオ、北京などで彼の姿を見かけないことはなく、世界チャンピオンであるためにインド代表に入らないAnand の穴を埋め、よくプレーをしています。ここ数年での彼の活躍の場はアジアに留まらず、私が参加した2011年のCappelle la Grande で優勝、翌年のTata Steel ではB グループで優勝し、上位グループ入りの権利を獲得しています。


イスタンブールオリンピアードのインド男子代表。左から、Sasikiran とHarikrishna

2年目となるTata Steel Masters グループ(かつては、Aグループという名前でした) の今年、Harikrishna は参加者12人中、下から3番目のリストにも関わらず、昨夜までで5/9 と健闘しています。初参加の昨年も1つ勝ち越しでのフィニッシュでしたので、彼にとってオランダのTata Steel は、相性の良い大会だと自信を持って言えるよう、今夜から残り2戦もしっかりと乗り切ってほしいですね。トロムソでも、交流の機会を持ちたいところです。

Naiditsch, A (GM, GER, 2718) - Harikrishna, P (GM, IND, 2706)
76th Tata Steel Masters (9)

1. d4 Nf6 2. Nc3 d5 3. Bf4 Bf5 4. f3 e6 5. Qd2 Be7 6. O-O-O Nc6 7. Qe1 Bg6 8. Nh3 O-O 9. Nf2 Nh5 10. Be3 Nb4 11. Rd2 c5 12. g4 Nf6 13. h4 Nd7 14. f4 Bf6!



15. Qd1 Nb6 16. dxc5 Bxc3 17. cxb6 axb6 18. bxc3 Nxa2+ 19. Kb2 Qd6 0-1


・Tata Steel 2014 Live Page

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