昨日は久々に都内でのトレーニングに参加してきました。今回のテーマはNimzo-Indianで、基本的に白黒1回ずつを指すことになります。私は1局目、白を持って松村くんにRubinstein Variationを指して勝ち。2局目は黒を持って東野さんとの対局になりました。Nimzo-Indianを黒番で指すのは久々です。
Higashino, T - Kojima, S
Training
1. d4 Nf6 2. c4 e6 3. Nc3 Bb4 4. g3!?
Nimzo-Indianに対してフィアンケットは少し珍しいですが、指されてみて東野さんらしいチョイスだとも思いました。白は変化によってはc4を取らせ、Catalanのように指すことができます。 Training
4... O-O 5. Bg2 d5 6. Nf3 c6!?
c4を取るタイミングを迷いましたが、先にSlavのフォーメーションにしておきます。試合後に6... dxc4 7. 0-0 Nc6 8. Qa4 Nd5という手順があることを確認しました。
7. O-O Nbd7 8. Qc2 dxc4
クイーンがc2に上がるのはCatalanらしい手ですが、これならc4を取って勝負することにします。c3にナイトの位置を決めていることにより、白には分かりやすくc4を取り返す手がありません。個人的には8. Nd2!?からc4を守られたうえ、e2-e4を目指すプランのほうが嫌でした。9. Rd1 Qe7 10. e4?!
ここは10.Ne5!のほうが優れた手でした。c4を取り返す準備になりますし、e5でのナイト交換はdファイルを開き、Nc3-Ne4-Nd6のような駒組み、またはBg2-Be4からh7を狙うような駒組みが可能になり、白としては指しやすい状況です。本譜のe4-e5を押し込む作戦も場合によって強力ですが、ここでは黒に単純な返しがあります。
10... e5! 11. Bg5?!
11. d5 Nb6ならば黒はd5ポーンにゆっくり対応し、後にc5のマスを活用して十分に優勢です。11.dxe5 Nxe5 12.Nxe5 Qxe5ならば黒はc8のビショップも展開できるようになって不満が無いですが、まだこちらが本譜よりも良かったでしょう。
11... h6! 12. dxe5 hxg5! 13. exf6 Qxf6-+
ダブルビショップを貰ったうえ、次にe5がナイトの跳ぶ絶好のマスとなり、1ポーンアップ以上の黒は勝勢と言えます。14. Qe2 g4! 15. Nd4 Ne5
これで形勢判断も分かりやすくなりました。e5のナイトはc4を守ったうえ、f3,d3への跳びこみが可能です。g4まで進んだポーンはダブルポーンでありながら、f2を抑え込むことでe5のマスを確保し続けることに一役買っています。
16. Rac1 Bc5 17. Nf5 Bxf5
Ne5-Nd3の跳びこみでエクスチェンジアップを決めても良かったのですが、e5のナイトは好守に利く良いピースなので、もう少し様子を見ることにします。18. exf5 Qxf5 19. Ne4 Rfe8 20. Qc2 Bb6 21. Nd6 Qxc2 22. Rxc2 Re7 23. Nf5 Re6 24. Rcd2 Rae8 25. h3 gxh3 26. Bh1 Nd3 27. Kh2 Nxf2 0-1
駒得とピースの働きの良さを活かしてそのまま勝ちました。Nimzo-Indianを久々に指してみると楽しいですね。この調子で今週末から始まるジャパンチェスクラシックスも頑張ろうと思います。
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