カペル・ラ・グランド2日目は、日本人参加者5人が揃って負けなしの結果です!私と石塚さん、橋本さんが下に勝ち。三村くんは格上の2000台に白でさっくり勝ち!そして、一番の強敵である2200台のFM と対戦した小林くんは、ドローという結果でした。大会2日目にして全員が白星を挙げ、全体で5つ勝ち越しとは、上々の滑り出しと言えそうです。
Rubino, W (FRA, 2109) - Kojima,S (FM, JPN, 2368)
Cappelle la Grande 2013 (2)
1. e4 c6 2. c4 d5 3. exd5 Nf6 4. Nc3 cxd5 5. Qa4+ Nbd7 6. cxd5 g6 7. Nf3 Bg7 8. Qb3!? O-O 9. Bc4
Cappelle la Grande 2013 (2)
早くも得意のCaro-Kan ながら、未経験のポジションに突入します。白ががっちり守ってきたd5 のポーンをどう取りにいくか、または取りに行けない場合、どのように対抗するかを考えます。
9... a6 10. a4 Qa5!?
b7-b5 を一度見せておき、ルークの位置をかえさせてからナイトを動かすことにします。
11. Ra2 Nc5 12. Qa3 Qc7 13. O-O Bf5!
黒はクイーンを2回動かしましたが、その間に白が指したRa1-Ra2 が有効な手かと聞かれると、少し疑問です。黒はここから、浮いたc4 のビショップを狙いつつ、早いピースの展開を利用して、白にじっくりとプレッシャーをかけていきます。
14. Re1 Rac8 15. d3 Bxd3!
相手が長考の末に進めてきたポーンを取ります!e7 のポーンは落ちますが、白には黒マスビショップの展開と、a2 の妙な位置のルークという問題が残されています。
16. Bxd3 Nxd3 17. Rxe7 Qc4 18. Bd2
白は黒マスビショップを、ナイトの魔の手から逃がさないといけませんが、問題はどのマスを選ぶかということです。18. Be3?(私はこの手が一番自然だと思っていましたが、ルークの帰る道をふさいでしまうため、うまくいきません。) 18... Nxd5 19. Nxd5 (19. Re4?! Nxe3!!(このクイーンサイクリファイスは試合中に見つけ、検討戦でも成立することを確認しています。) 20. Rxc4 Nxc4 21. Qe7 Ncxb2 22. Ne2 Rfe8 23. Qxb7 Nc5!-+ ) 19... Qxd5-+ 次にb2 取りや、Bg7-Bf6 というスレットがあり、黒勝勢です。
18... Nb4!
18... Nxd5 19. Nxd5 Qxd5-/+ でも黒の明確なポジショナルアドバンテージがありますが、ここはさらに分かりやすく、エクスチェンジをいただくことにします。
19. Ra1 Nc2 20. Qa2 Nxa1 21. Qxa1 Nxd5 22. Ne5 Qb4 23. Rd7 Nxc3 24. Bxc3 Qe4 0-1
白には何も反撃の要素がなく、ここでリザイン。ほぼ研究していないポジションの割にうまく指せたことは、自分の成長の証かもしれないと思う今日この頃です。
さて今日は、唯一1日2試合のハードスケジュールデイです。連勝の石塚さんと三村くん、小林くんの3人は2300台との対戦が決まり、さらに上へ行くために重要なラウンドを迎えます。三村くんの対戦相手のPeter Hopman は、私が5年前にタイで対戦したオランダのプレーヤーで、たまたま昨日、会場で話をしたところでした。2R こそクロアチアのGM に負けましたが、初戦は2500台のGM からドローを取っており、Corus Cグループにも複数回の参加経験を持つ実力者です。3人が2300台とどのような対戦をするか、注目させてもらおうと思います。
会場にはFS で対戦したプレーヤーがちらほら。こちらはポーランドのGajek Radslaw(左)
そしてフランスのMassoni Michael(左)
小林くんは難しいエンドゲームでしたが、よくドローをもぎ取りました!
3 件のコメント:
楽しみつつ頑張っているようですね‼ 写真も初日から楽しませてもらいました。最後の大会、悔いなく楽しんできてください。
Yumiさん、ありがとうございます。日本に帰国したら、お会いできることを楽しみにしていますね~。
楽しみにしていただくほどの相手ではないので…
GMとの対戦がいくつかあるようですね。白星を取るのは容易ではないと思いますが、良い経験はいくらでも得られますね。
頑張ってください‼
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