朝食はBally's ロビー階のカフェ、Nosh でいつも食べています。チェックインの際にもらった朝食券で1人$9分の食事を頼むことができ、オーバーした場合は超えた分を現金で払えばオッケーです。ここまでの朝食メニューは、ベーグル、クロワッサン、ホットドッグと続いています。
ラスベガスも3日目を迎え、折り返しと後半戦を迎えます。私は2日目同様、午前のラウンドは中国のプレーヤーとドロー。午後のラウンドでまたもやアメリカのジュニアと対戦します。上位に挑むためには、ここを勝って3つ勝ち越しにするしかありません。
Kojima, S (IM, JPN, 2403) - Zhu, J Q (USA, 2288)
North American Open 2016(6)
1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 dxc4 4. e3 Bg4!?
North American Open 2016(6)
以前にも指されたことがありますが、何が白のベストかわかりづらいQDA の一変化です。
5. Bxc4 e6 6. O-O Nbd7 7. Nc3 Bd6 8. h3 Bh5 9. Be2 c5 10. Nb5!?
何かしら仕掛けてみようと早めに動きます。c3 のナイトをd4 に切り替え、何かしらのチャンスを待つことにします。
10... Be7 11. dxc5 O-O 12. b3 a6 13. Nbd4 Bxc5 14. Bb2 Qe7 15. Rc1 Rfd8 16. Ne1
ここはどうするか迷いましたが、白マスビショップの交換を狙い、クイーンを危険なdファイルから逃がすことを優先します。
16... Bg6 17. Bd3 Ba3 18. Qc2 e5!?
ビショップをg6 で交換する前にe6-e5 と仕掛けることは、f5 にマスを作るので危険だと考えていました。実際にはf5 のナイトは負担にもなるため、ここは難しい判断です。
19. Nf5 Qf8 20. Bxa3 Qxa3 21. Nf3!
一度へ退いたナイトを戻し、ルークをつなげることに成功します。2つのナイトがアクティブなマスに到達できれば、白は少し苦しかった序盤を乗り切り、流れをつかむことができるでしょう。
21... Re8 22. Nd2 Nb6 23. Ne4 Nbd5?!
検討戦で私は、同じNd5-Nb4 を狙うにしても、23... Nfd5 のほうが良いだろうと指摘しました。彼はb6 のナイトがプレーに使えていないことを気にしたようですが、f6 でナイトを交換をしてポーンストラクチャーを乱してしまうことのほうが問題です。
24. Rfd1! Nb4?
ここはこのナイトの跳び込みを誘いました。d3 のビショップを失うと、白は厳しいようにも見えますが、きちんと対応を考えてあります。代わりに24... Bxf5 25. Nxf6+ Nxf6 26. Bxf5 g6 27. Be4 Nxe4 28. Qxe4 Qxa2 29. Qxb7= と進めば、ドローにしかならなかったでしょう。
25. Nxf6+ gxf6 26. Qc5!
クイーンがこのマスに逃げるのがポイントで、黒はb4 のナイトがピンのためにビショップを取ることができません。黒はピンを外そうとしますが、f5 に刺さったナイトがここで力を発揮します。
26... b6 27. Qd6 e4??
期待した通りの悪手を相手は指してきました。一見するとこれでf5 のナイトの守りが消え、白はピースを失ってしまうようにも思えます。ところがこれは白の罠で、黒は一気に望みのないポジションに陥ってしまいます。正しくは、27... Re6 28. Qd7 Nxd3 29. Qxd3 Qxa2 (29... Bxf5 30. Qxf5 b5 31. Qg4+ Kh8 32. Rc7 Re7 33. Rc8+ Re8 34. Rxa8 Rxa8 35. Qf3+-) 30. Ra1 Qb2 31. Rxa6 Rf8 32. Rb1+/- と指すべきでしたが、これでも白の優位は揺るぎありません。
28. Bxe4!
ここは28. Qxf6!? Bxf5 29. Rc7 Bg6 30. Bc4 Rf8 31. Rdd7+- という変化もあったようですが、本譜のほうが分かりやすいでしょう。
28... Rxe4 29. Qxf6 Bxf5 30. Qxf5+-
こうしてみると黒はピースアップですが、キングが危ないうえにナイトとクイーンがプレーに参加できません。ここからキングとルークを守り切ることは不可能です。
30... Re7
30... Rae8 31. Rc7 R4e7 32. Rxe7 Rxe7 33. Rd8+ Kg7 34. Qg5#
31. Rc4 Re6 32. Rd7 1-0
最後は32... Rf8 33. Rc8!+= でf7 の受けがなく、白の勝ちとなります。少し苦しい序盤を乗り切り、大きな白星を掴むことができました!
Kojima, S (IM, JPN, 2403) - Feng, M (WCM, USA, 2120) 1-0
Kumar, N (FM, USA, 2251) - Kojima, S (IM, JPN, 2403) 1/2-1/2
Kojima, S (IM, JPN, 2403) - Zhang, P (CHN, 2278) 1/2-1/2
Mousseri, D (FM, USA, 2161) - Kojima, S (IM, JPN, 2403) 0-1
Chen, P (CHN, 2297) - Kojima, S (IM, JPN, 2403) 1/2-1/2
Kojima, S (IM, JPN, 2403) - Zhu, J Q (USA, 2288) 1-0
ここまでの試合結果はこのようになっています。残りの3試合、悔いのないようにしっかりと指して上位を狙えればと思います!
0 件のコメント:
コメントを投稿