London Chess Classic の7R は、森内さんが8番ボードでIM Hawkins に挑みましたが、完全にアウトプレー。2500台の壁は厚いです。一方、私は2200のオーストリア人をなんなく片して、再び3つ勝ち越し状態に戻しました。長かったロンドンのゲームも残りは2試合です。
7th Round Results
8 IM Hawkins, Jonathan 4.5 ENG 2507 - Moriuchi, Toshiyuki 4.5 JPN 2316 1-0
23 FM Kojima, Shinya 4.0 JPN 2340 - Jetzl, Joerg 4.0 AUT 2208 1-0
85 Takahashi, Reiji 2.0 JPN 2079 - Jones, Chris S 2.0 ENG 1834 1/2-1/2
礼二さんは冬のロンドンで、水着の買える店を探し始めたようです。
Kojima, S (FM, JPN, 2340) - Jetzl, J (AUT, 2208)
London Chess Classic 2012 (7)
1. Nf3 e6 2. c4 f5 3. g3 Nf6 4. Bg2 Be7 5. O-O O-O 6. d4 c6 7. Nc3 d5 8. Rb1
London Chess Classic 2012 (7)
Bd6 Stonewall を研究していたはずが、なぜか初戦と同じBe7に。新しいラインを用意はしていなかったので、全く同じプランで応戦します。
8... Ne4 9. Qc2 Qe8 10. b4 b5!?
白のb4-b5 を止めるためにありえるアイディアですが、代わりにc5 のマスを弱めます。
11. cxb5 cxb5 12. Ne5 Bb7 13. Nd3
Nf3-Ne5-Nd3 は、Stonewall Dutch でよく見られるナイトのマヌーバリングです。e5 のアウトポストにいたままでも良いのですが、ここではc5 を目指します。
13... Bf6 14. Be3 Na6 15. a4!
次の一手に繋がる重要なアイディア。黒から取ってくれば、b4-b5 とポーンを伸ばし、a6 のナイトを追い返すことができます。
15... Rc8 16. Bxe4!!
フィアンケットビショップでナイトを取る手は少し指しづらいですが、ここでは1ポーンを取ることを優先します。ここから先の変化を読んだうえでの15. a4! です。
16... dxe4 17. Nc5 Nxc5 18. bxc5 g5?
これは黒の投げやりな一手。ポーンは落ちますが冷静に対処すれば、まだ戦えるポジションです。18... f4! 19. Bxf4 Bxd4 20. Bd6 Rf5 21. Nxe4+/= 白はセンターポーンを取って1ポーンアップ。b7-h1 のダイアゴナルにさえ気をつければ、優位に試合を進めることができます。
19. Nxb5+-
d6 のマスにナイトが入ってくることを止められず、黒はさらにマテリアルを失うことを避けられません。
19... Qh5 20. Nd6 Bc6 21. Nxc8 Rxc8 22. Rb4!
d4 を守り、余計なカウンタープレーの可能性を消しておきます。
22... f4 23. gxf4 Kf7 24. Kh1 gxf4 25. Bxf4 Rg8 26. Qd1!
最も重要なディフェンスのアイディア。e2 を守っておいたまま、1段目に利きを戻します。次にe2-e3 を指せれば、f3 のマスを抑えたまま、クイーンのディフェンスの幅を広げることができます。
26... e3+ 27. f3 Qg4
白が気を付けるべきなのは、27... Qg6 28. Rg1?? Bxf3+!-+ の大逆転ぐらいでしょう。
28. Bg3 Qh3 29. Rg1 Bd8 30. d5 Bxd5 31. Rf4+ Ke8 32. Qd3 Kd7 33. Rf7+ 1-0
2日前同様、ほぼ満点に近い内容での勝利です。なぜこれで格上相手からはポイントを削れないのか...今日が正念場のラウンドとなりそうです。
8th Round Pairings
11 IM Boruchovsky, Avital 5.0 ISR 2448 - FM Kojima, Shinya 5.0 JPN 2340
18 Moriuchi, Toshiyuki 4.5 JPN 2316 - GM Arkell, Keith C 4.5 ENG 2470
83 Watson, Darrell A 3.0 ENG 1758 - Takahashi, Reiji 2.5 JPN 2079
私はここで、イスラエルでも最も注目されるユースプレーヤーの一人、15歳のIM、Boruchovsky との対戦です。今年はウクライナ代表のEljanov に勝つ活躍を見せ、レイティングを100以上伸ばしています。そして森内さんは、直前のラウンドで負けたにもかかわらず、対戦相手のレイティングが上がり、ここでGM Arkellとの勝負です。私たちの対戦相手は今大会さほど調子が良くないので、格上からポイントを取るラストチャンスと腹をくくり、試合に臨んでくるつもりです!
礼二さんはここでドロー以下なら、ドーバー海峡あらため、テムズ川寒中水泳ツアーです。
6 件のコメント:
お疲れさまです‼ 次、勝負に挑んできてください‼ 結果楽しみにしています‼
チョコレート、美味しそうですね。手前のはトリュフですか。
いまlive gamesを見ています。56手目は...f2かと思いましたが・・
64手目Rb1+ (-_-) 残念
お疲れさまです。くりりんは57手目Bf6に対して...Ne1を指摘してドローになると言っています。34手目Qd4のところで3 fold repetionでドローだと文句言ってます。41手目ではQxd7が良いと言ってます
>森内さんが8番ボードでIM Hawkins と激突!30代ですが、ここ数年で名前を聞くようになったイングランドの強豪です。
IM Jonathan Hawkins は最近話題の「Amateur to IM」の著者ですね(単なるアマチュアが独自の勉強法でたった3年でIMに駆け上がりGMノルムも2回達成)。
>をなんなく片して
最近の若者言葉は分かりません。
はーい。確かに3回同一局面に、ドローチャンス、両方ありました(笑)
次のブログ更新します。
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