2,3R に引き続き、昨日の4R も格下のプレーヤーにドローでした。6月には最悪の4連敗スタートがあったので、それに比べれば大したことはないですが、やはりすっきりはしません。調子が悪いわけではないので、なにか勝利へのきっかけが早く掴めればと思います。
Kojima, S (FM, JPN, 2349) - Medve, M (HUN, 1972) -
Bela Perenyi Memorial 2013 (1)
1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 c6 4. Nc3 dxc4 5. a4 Bf5 6. e3 e6 7. Bxc4 Bb4 8. O-O O-O 9. Qe2 Ne4!?
Bela Perenyi Memorial 2013 (1)
Slav Classical には何を指すか大変悩んでいますが、今回はオーソッドックスな9. Qe2 をチョイスします。ところがこれに対して、私の対戦相手が指したのは少し珍しい変化、5月のCAISSA でも指された9... Ne4 です。
10. Nxe4 Bxe4 11. b3!?
この手はおそらく、ベストではないことを理解しつつ、敢えて指してみました。あまりオープニングでのアドバンテージにこだわらず、途中でチャンスを作り出すことをテーマにするつもりでした。
11... Nd7 12. Bb2 Nb6 13. Bd3 Bxd3 14. Qxd3 a5 15. Rfd1 Qe7 16. Rac1 Rfd8
2つのマイナーピースを交換し、ポジションはほぼイコールでしょう。ここからどうセンターを捌くかで、局面の特徴は変化してきそうです。
17. h3 h6 18. Ne5 Bd6 19. Qe4 f5!
これは私が完全に見落としていた手で、黒はビショップナイトの交換になっても、e5 を取ってセンターを開きにいきます。黒のナイトにはd5 に絶好のマスがあるため、白のビショップに働きは劣りません。
20. Qc2 Bxe5 21. dxe5 Rxd1+ 22. Rxd1 Nd5! 23. e4?!
この手は少し手拍子で指しすぎました。白はダブルポーンを解消しますが、代わりにd5 のマスが完全なアウトポストになります。ここは、f3-e4 と突いて、d5 のアウトポストを消すか、もう少しタイミングを見計らってe4 を突くべきでした。
23... fxe4 24. Qxe4 Rf8! 25. Qg6!?
25. g3 Qf7 26. Rd2 Qf3!=/+ では、じわじわと黒が良くなりそうなので、ここはやや黒にチャンスがあろうとも、なるべくfファイルからの侵入を抑え込むように指します。
25... Qf7 26. Qxf7+ Rxf7 27. Rd3 b5!
黒はここでクイーンサイドからもアクションを起こします。クイーンサイドのポーン数は2対3になっており、黒がパスポーンを作りやすいのは明らかです。それに対して白は、キングサイドでパスポーンを作るのが難しく、この先も耐える展開が続くことになります。
28. Bd4!
ここはかなり時間を使って手を考えました。すぐにa5 を狙いに行って28. Bc3 bxa4 29. bxa4 Rf4 30. Bxa5 Rxa4=/+ と進めば、ここから黒はcポーンを伸ばしていくことで、おそらく勝てるでしょう。
28... Rb7 29. Bc5 bxa4 30. bxa4 Rb1+ 31. Kh2 Ra1 32. Ba3!
28. Bd4 を指した時点では、a4 のポーンを捨てて、Rd3-Rf3-Rf8-Re8-Rxe6 などと反撃するつもりでしたが、とても黒のパスポーンのスピードに叶わないと計算し、ここで軌道修正をします。一度aファイルをブロックすることで、すぐにa4 が落ちるのを防ぎ、カウンタープレーのタイミングを計ります。
32... Ra2 33. Kg3 Rc2 34. Bd6 Rc3?
私にとって大変ラッキーな、黒の判断ミスです。ここまでうまく、あらゆるピースを捌いてきた黒ですが、このポジションでルークを交換するメリットは何もありません。白陣に突入したアクティブなルークは当然のように盤上に残し、白のポーンを狙うべきです。34... Rc4 35. Rf3 Rxa4 36. Rf8+ Kh7 37. Ra8! Kg6 38. Ra6 Kf5 39. Rxc6 こうなれば白も抵抗できそうですが、勝つチャンスがあるのは黒でしょう。
35. Rxc3 Nxc3 36. Bc7 Nxa4 37. Bxa5 Nc5
ルークを交換し、ビショップ対ナイトのエンドゲームになりました。黒にはパスポーンがありますが、これは容易にブロックできるため、ゆっくりポジションを改善していけば、勝つのは白なのではないかと考え始めます。しかし、なにぶん残り時間が少なすぎました!
38. Kf3 Kf7 39. Bb6 Nd7 40. Bd4 c5 41. Bc3 Ke8 42. Ke4
とりあえずはキングをセンターまで運び、f4-f5 のサポートと、cポーンのブロックの両方に対応できるようにしておきます。
42... Kd8 43. f4 g6 44. g4 Ke8 45. Be1!?
キングサイドのポーンを進めたところで、次に考えたのはビショップの位置を改善することです。ところが、勝つベストチャンスを作るには、ビショップを全く別のアイディアで使うべきでした。45. Ba5! Kf7? 46. Bc7! Kg7 47. Kd3 h5 48. Kc4 Kf7 49. Kb5 hxg4 50. hxg4 Ke7 51. Bd6+ Kd8 52. g5! この形は私があまり想像していなかったもので、黒のg6-g5 を止めることで、キングをクイーンサイドに向かわせやすくします。 (52. Bxc5?! g5! 53. fxg5 Nxe5=) 52... c4! (52... Kc8? 53. f5!+-) (52... Ke8? 53. Bxc5 Kf7 54. Bd6+-) 53. Bb4 (53. Kxc4?! Nb6+! 54. Kd3 Nd5 55. Ke4 Ke8 56. Bc5 Kf7=) 53... c3 54. Bxc3 Nb8 55. Bd4 Kd7= 1ポーンダウンでも黒はドローにできそうですが、間違えやすい変化が多く、実戦的にはこちらをチョイスしておくべきでした。
45... Kf7 46. Bf2 c4 47. Be3 h5 48. gxh5!?
48. Kd4 hxg4 49. hxg4 c3 50. Kxc3 g5 51. Kd4 gxf4 52. Bxf4 Kg6 53. Bc1 Kg7 54. Bd2 Kg6= この形は白に勝ちようがないため、本譜ではh5 にポーンを残して、それを狙おうと考えましたが、その場合はeポーンが弱点となるため、結局のところドローでした。
48... gxh5 49. f5 exf5+ 50. Kxf5 Nf8 51. Kg5 c3 52. Kxh5 Nd7 53. Kg5 Nxe5 54. Kf5 Nd3 55. Ke4 Nb4 56. Kd4 Nc2+ 57. Kd3 Nxe3 58. Kxe3 Kg6 59. Kd3 Kh5 60. Kxc3 Kh4 1/2-1/2
下相手に2勝目が遠い今日この頃。ちょうど折り返しとなる5R は、2R で隣のボードにいた、50台の2100が相手です。毎日言っている気がしますが、今日という今日こそは勝ちたい!(笑)
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