2013/02/19

CAISSA 2013 February 5th and 6th rounds - Heaven And Hell -


18日は前夜にオーガナイザーに言われ、1日2試合のスケジュールにしました。ここを良いスコアで乗り切れば、最後のIM ノームが見えてきます。

Kojima,S (FM, JPN, 2368) - Meszaros, A (IM, HUN, 2243)
CAISSA IM February(5)

1. Nf3 c5 2. c4 e6 3. Nc3 d5 4. cxd5 exd5 5. d4 Nc6 6. g3 Nf6 7. Bg2 Be7 8. O-O O-O 9. Bg5



Queen's Gambit Tarrasch はMeszaros のレパートリーの一つだったので、軽く復習をしていました。

9 ... cxd4 10. Nxd4 h6 11. Be3 Re8 12. Qa4 Na5 13. Rad1 Bd7 14. Qc2 Rc8 15. Nf5 Bf8 16. Bxd5! Re5 17. Nxh6+! gxh6 18. Qg6+ Kh8?


18... Bg7 のほうが良いディフェンスです。しかし決定打を見つけることができませんでした。

19. Bxf7 Nc6 20. Nd5?



20. Bxh6! Bxh6 21. Rxd7!!+- 時間をかけたにもかかわらず、この21手目が読めませんでした。2ピースルークにするよりも、こちらのほうがはるかに簡単な勝利です。

20... Bf5 21. Qxf6+ Qxf6 22. Nxf6 Kg7 23. Bd5 Kxf6 24. Bxc6 bxc6 25. Bd4 Ke6 26. Bxe5 Kxe5


このポジションはほぼイコール(ポーンは多いですが、ダブルビショップは非常に強力!)だと思いますが、まだどちらにもミスがあり得るので、結果はまだ分かりません。勝ちを求めてゲームを続けます。

27. Rc1 Be6 28. Rfd1 Bxa2 29. Ra1 Bd5 30. Rxa7 Bc5 31. Ra4 Rb8 32. Rd2 Bb4 33. Rd3 Bc5 34. Rd2 Bb4 35. Rc2!?



ここでドローにしては面白くないので、リスクを承知で勝負にいきます。

35... c5


35... Bb3 36. Rxb4 Rxb4 37. Rxc6 はイコール評価をコンピュータは下しますが、勝ちのチャンスがあるとすれば間違いなく白でしょう。

36. Ra6 h5 37. Rh6 Ra8 38. Rxh5+ Ke6 39. Rc1! Ra2 40. f3?!


40. Rd1! Bb3 41. Rh6+ Ke7 42. Rdd6 Rxb2 43. Rb6+/- これで白良し評価とは... なかなかこういったダブルルークの使い方は難しいですね。

40... Bd2 41. Rc2 Be3+ 42. Kg2 c4 43. Rh4 Kd6 44. Rhxc4!?



オリンピアードでもそうでしたが、私は相手のパスポーンの価値の評価が苦手なんでしょうか。私としてはここでルークを切って、負けるリスクを完全になくすのがベストだと思いましたが、コンピュータはcポーンをそこまで気にしなくても良いと判断します。

44... Bxc4 45. Rxc4 Rxb2 46. f4 Kd5 47. Rc8 Bxf4!?


予想外の相手からのサクリファイス!f、h のパスポーンのルークエンディングは三阪さんのブログで記事を読みましたが、全て忘れました!時間のない中自分で考え他のしては、ここからうまく指せていると思います。

48. gxf4 Rxe2+ 49. Kg3 Re7 50. Rg8 Ke6 51. Kg4 Kf7 52. Ra8 Re2 53. h4 Rg2+ 54. Kf5 Kg7 55. Ra7+ Kh6 56. Kf6 Rg4 57. f5 Rxh4 58. Ra1 Kh7 59. Kf7 Rh2 60. f6 Rh6 61. Rg1?!



この辺りで残り時間が2分を切り、正確な勝ちのプランが分からなくなってきました。とりあえずはメイトスレットを残しつつ、gファイルでキングをカットだと思って指しましたが、シンプルにルークがパスポーンの裏に回って勝ちでした。61. Rf1! Rh4 62. Kf8 Ra4 63. f7 Ra7 64. Ke8 Ra8+ 65. Ke7 Ra7+ 66. Ke6 Ra6+ 67. Kd5+-

61... Rh2 62. Rg3 Rh1 63. Rg2 Rh3 64. Rg4 Rh1 65. Rg5 Rh2 66. Kf8?


やはりルークがf1 に回れば勝ちです。66. Rg1 Rh4 67. Rf1+-

66... Ra2 67. Rg7+ Kh6 68. Re7 Kg6 69. f7 Ra8+??



試合後、Meszaros には69... Kf6!= がオンリーディフェンスではないかと話しました。これならば、白はf7 を守りきることができず、ドローになります。この形で勝てないとは意外でした。

70. Re8 Ra7 71. Re6+ Kh7 72. Re2 Ra8+ 73. Ke7 Ra7+ 74. Kf6 Ra6+ 75. Re6 1-0


最後はブダペストから応援に駆け付けてくれた友人2人が見守る中、しっかり黒の反撃を振り切って勝利です。しかし、エンドゲームは難しい!時間がなくても、正確に勝ちきるプランを見つけられるよう、別途のトレーニングが必要ですね。


昼食は、ブダペストから遊びに来てくれた友人たちとイタリアンへ。


Coleman, J (CM, ENG, 2126) - Kojima,S (FM, JPN, 2368)
CAISSA IM February(6)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nf3 Nf6 4. Nc3 dxc4 5. a4 e6 6. e4 Bb4 7. e5 Nd5 8. Bd2 b5 9. axb5 Bxc3 10. bxc3 cxb5 11. Ng5 Nc6 12. Qh5 Qe7 13. h4 b4 14. Bxc4 bxc3 15. Bc1 g6 16. Qd1 Qb4 17. Ne4 c2+ 18. Qd2 Qxd2+ 19. Kxd2!



相手は私のFirst Saturday のFarkas, L 戦を見て研究してきたのでしょう。ここはキングで取り返すのがベターで、ここからカオスなポジションに突入します。

19... Nxd4 20. Nd6+ Kd7 21. h5 g5 22. Ba3 Nb6! 23. Ba2 Ba6 24. Nxf7 Rhc8 25. Bb2! Rf8!? 26. Bxd4 Rxf7 27. Bxe6+?


27. Kxc2! Bb7 28. f3+/= ならば、ダブルビショップを持つ白がやや良さそうですが、d5 にアウトポストを持つ黒もさほど悪くないだろうと考えていました。

27... Kxe6 28. Rxa6 Rd7



28... Rd8 29. Ke3 Rc7 30. Rc1 Kf5 31. Bxb6 axb6 32. Ra2 Rc5!!(試合中、このメイティングネットを貼るアイディアが思い付きませんでした。パスポーンに相手ルークをくぎ付けにしておき、センターのキングを仕留める大胆な狙いです。) 33. g3 (33. g4+ Kxg4 34. f3+ Kg3 35. Ke4 Rdc8-+) 33... g4 34. f4 Rc3+ 35. Ke2 Rdc8-+

29. Ke3 Rc8 30. Rc1 Kf5 31. Bxb6 axb6 32. Ra2 Rdc7?!


ここも先述の32... Rc5! のアイディアで黒勝ちです。

33. Rb2 Rc6 34. Kd2 Rd8+ 35. Ke3 Rdc8 36. Kd2 Kxe5 37. Re1+



ここでポーンを取ったエンドゲームが白に助かるチャンスがあるのかは、かなり難しい判断です。コンピュータの評価は黒勝ちでした!37. Rbxc2 Rxc2+ 38. Rxc2 Rxc2+ 39. Kxc2 Kf4! 40. Kb3 g4 41. Kb4 Kg5 42. Kb5 Kxh5 43. Kxb6 g3!-+

37... Kf6 38. Kc1 Ra8 39. Kd2??


試合中、この手を読んでいなかったので時間が増える間際で焦ってしまいました。ところが、これは全くディフェンスになっていません!39. Rxc2 Ra1+ 40. Kb2 Rxc2+ 41. Kxa1 Rxf2-/+ ならば、白キングの位置はかなり悪く、黒が順当に勝てそうです。

39... Rd8+? 40. Kc1 Ra8 41. Kd2 Ra4?



指した後で即勝ちの手があったことに気が付きました。時間が増えたのもかかわらず、冷静でなかったですね... 41... c1=Q+! 42. Rxc1 Rd8+-+

42. g3 Ra5 43. Rxc2 Rxc2+ 44. Kxc2 Ra2+ 45. Kd3 Rxf2 46. Rb1 g4 47. Ke4 Kg5 48. Rb5+ Kh6 49. Rxb6+ Kxh5 50. Rb5+ Kg6 51. Rb6+ Rf6 52. Rb5 h5


このルークエンディングはドローになりそうです。ところが最後の最後で相手にとんでもないミスが出ます。

53. Ra5 Rf3 54. Ra6+ Kg5 55. Ra5+ Kg6 56. Ra6+ Rf6 57. Ra5 Rb6 58. Ra4



この手はダメですはないですが、58. Rc5= と5段目をキープしておくほうがはるかに簡単でしょう。

58... Re6+ 59. Kf4??


代わりに59... Kd4! ならば黒のブレイクは成功しません。

60... Rf6+ 60. Ke4 h4!-+ 61. Ke5 Rf5+ 62. Ke6 hxg3 0-1



最後は相手のミスで勝ったから良かったものの、39手目付近の簡単な勝ち筋を見逃し、結果がドローだったら悔やんでも悔やみきれません。まさに結果オーライといった具合です。そして2試合とも60手を超えるゲームで、大変疲れました。

この日の連勝で勝ち越しは早くも4に!残り3戦も気を引き締めて臨みます。

02/14 Lyell, M (FM, ENG, 2200) - Kojima, S (FM, JPN, 2368) 0-1
02/15 Kojima, S (FM, JPN, 2368) - Farkas, T (IM, SRB, 2251) 1-0
02/16 Zhou, G (CHN, 2178) - Kojima, S (FM, JPN, 2368) 1/2-1/2
02/17 Kojima, S (FM, JPN, 2368) - Hajnal, Z (IM, HUN, 2364) 1/-1/2
02/18 Kojima, S (FM, JPN, 2368) - Meszaros, A (IM, HUN, 2243) 1-0
02/18 Coleman, J (CM, ENG, 2126) - Kojima, S (FM, JPN, 2368) 0-1
02/19 Mede, I (FM, HUN, 2235) - Kojima, S (FM, JPN, 2368)
02/20 Korpa, B (FM, HUN, 2357) - Kojima, S (FM, JPN, 2368)
02/21 Kojima, S (FM, JPN, 2368) - Juhasz, A (HUN, 2185)

2013/02/18

CAISSA 2013 February 4th round - Slightly Better Endgame -


この日は昼ごろに、対戦相手のHajnal が私の部屋を訪ねてきて、試合前のドローオファーをしました(笑)私としては受けても良かったのですが、色々と新しいラインを用意ししており、負けるリスクは低いと判断したことから、この申し出を蹴って勝負することにしました。

Kojima,S (FM, JPN, 2368) - Hajnal, Z (IM, HUN, 2364)
CAISSA IM February(4)

1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 c6 4. Nc3 dxc4 5. a4 Bf5 6. Ne5!?



Classical Slav には、6. e3 をこれまでずっと指してきましたが、こちらのラインもいつか指してみたいと思っていました。First Saturday の最終戦で敗れたことは、こちらのラインに移行する(また6. e3 も指すかもしれませんが)良いきっかけだったかもしれません。

6... e6 7. f3 c5 8. e4 Bg6 9. Be3 cxd4 10. Qxd4 Qxd4 11. Bxd4 Nbd7 12. Nxd7 Nxd7


Anand がTopalov とのマッチに使った、非常に堅い変化です。白は限りなく負けるリスクが少なく、やや良いエンドゲームになりますが、それを勝ちきるためには当然、終盤のテクニックが必要になります。

13. Bxc4 Rc8 14. Bb5!?



Schandolf のplay The Queen's Gambit では、こちらが勧められていたので指してみましたが、14. Bb3 もありえる手です。本譜では白は早々にダブルビショップを放棄し、早いピースの展開で勝負します。

14... a6 15. Bxd7+ Kxd7 16. Ke2 f6 17. Rhd1 Ke7!?


これは非常に興味深い手です。一見すると、黒マスビショップの前にキングを置くのは不自然にも思えますが、g6 でくすぶっているビショップを、Bg6-Be8-Bc6 と組み直して使うアイディアがあります。17... Ke8 18. Rac1 Rc6 19. Na2 Rxc1 20. Nxc1 Be7 21. Bb6 e5 22. Nd3 Bf7?! 23. Rc1!+/- / 1-0 Maletin,P (2545) - Amonatov,F (2650)/Novokuznetsk 2008

18. Rac1 Rc6 19. Na2 Be8



予想通り、黒は白マスビショップを組み直してきます。このビショップをセンターポーンで抑え込むことこそ、このラインで白がアドバンテージを掴むキーアイディアであるため、ここからは違ったポイントで、アドバンテージをキープできないか考えます。

20. Nb4! Rxc1 21. Rxc1 Kd7 22. Nd3 e5 23. Bb6!?


試合後にHajnal ともう一つの選択肢について話し合いました。23. Bc5!? Bd6 24. a5 (24. Bxd6 Kxd6 25. Rc8 Rg8 26. a5 Bf7=) 24... Bf7= 黒マスビショップを交換すれば、白にはごくわずかなアドバンテージが残りますが、それでもかなりイコールに近く、黒としては満足して指せるでしょう。

23... Bd6 24. Nc5+ Ke7 25. Nxb7 Bxa4 26. Nxd6 Kxd6 1/2-1/2



異色ビショップになったところで、相手からドローオファー。これを蹴って試合を続ける理由はありません。新しいラインを試すという意味では、そこそこの成果と勉強になったゲームでした。

02/14 Lyell, M (FM, ENG, 2200) - Kojima, S (FM, JPN, 2368) 0-1
02/15 Kojima, S (FM, JPN, 2368) - Farkas, T (IM, SRB, 2251) 1-0
02/16 Zhou, G (CHN, 2178) - Kojima, S (FM, JPN, 2368) 1/2-1/2
02/17 Kojima, S (FM, JPN, 2368) - Hajnal, Z (IM, HUN, 2364) 1/-1/2
02/18 Kojima, S (FM, JPN, 2368) - Meszaros, A (IM, HUN, 2243)
02/18 Coleman, J (CM, ENG, 2126) - Kojima, S (FM, JPN, 2368)

2013/02/17

CAISSA 2013 February 3rd round - Practical Rook Ending -


公式的なスケジュールでは、16日からが今月のCAISSA スタートです。この日の私の相手は中国のZhou, G (ペアリング時にオーガナイザーが何度も発音を確認していました。チョウだそうですね。)、First Saturday で敗れた因縁のプレーヤーです。色も同じ黒を引き、いざリベンジマッチです。

Zhou, G (CHN, 2178) - Kojima,S (FM, JPN, 2368)
CAISSA IM February(3)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. exd5 cxd5 4. Bd3 Nc6 5. c3 Qc7 6. h3 Nf6 7. Nf3 g6 8. O-O Bf5



Zhou はCAISSA ではExchenge Variation を採用してきました。黒は白マスビショップを早々に交換して、イコアライズを計ります。

9. Re1 Bxd3 10. Qxd3 Bg7 11. Ne5 e6


ここは11... Nd7 12. Nxd7 Qxd7 13. Bf4 O-O 14. Nd2= のほうがベターだったか。本譜の流れでも問題ないと思いましたが、一つ見落としがありました。

12. Bf4 Nxe5 13. Bxe5 Qc6 14. Qf3 Nh5 15. Bxg7?!



15. Nd2! O-O 16. g4!? Bxe5 17. dxe5 Ng7 18. Nb3+/= このようにナイトをd4 のマスに向かわせれば、わずかなアドバンテージが白にあるでしょう。

15... Nxg7 16. Qf6 O-O 17. Nd2 Ne8 18. Qh4 Nd6 19. Nf3 Nf5


指した後で思いついたのは、19... Kg7!? 20. Ne5 Qc7= という流れです。g7 に上がったキングはさほど危険ではなく、白クイーンがf6 に戻ってくることを防いでいます。

20. Qf6 Qc7 21. g4 Nd6 22. Ne5 Rac8 23. f3 Nc4!



黒はようやくナイトを交換して、クイーンサイドからの反撃に出られそうです。

24. Re2 Nxe5 25. dxe5 Qb6+ 26. Kg2 Rc4 27. h4 Qd8 28. Rh1!?


白からクイーン校に来ないのは、私にとって完全に予想外でした。確かに黒から取らせたほうがダブルポーンはできるものの、f6 に刺さったポーンの力で黒キングの動きを制限できます。

28... Qxf6 29. exf6 h6 30. Kg3 Rfc8 31. Rd1 R8c6!?



これは良いアイディアだと、試合中考えていました。f4-f5 と白がブレイクしてきた際に、f6 のポーンをアタックできるようにすると同時に、6段目でルークを振って、さらなる反撃を作れるようにします。

32. Re5 Kf8 33. f4


白はここでポーンを伸ばしてきましたが、これこそ私の待ち望んだ展開です。33. h5!? g5 34. Re4!?(黒のバックランクの弱さを利用した面白い手です。) 34... Rxe4 35. fxe4 Ke8 36. exd5 exd5 37. Rxd5 Rxf6= ならば、ドローは間違いなさそうです。

33... Ra6 34. a3 Raa4!



これがルークを6段目にあげたときから頭にあった構想です。ルークを4段目に置くことで、白の4段目に並んだポーン群を狙います。

35. Rf1 Ke8 36. Rf3 Re4 37. Rxe4 Rxe4 38. Rd3?


時間増える間際に彼女にミスが出ます。38. Rf1 Re2 39. Rf2 Re3+ 40. Rf3 Re1 ならば、黒が指しやすいことは間違いないものの、明確に優勢になるプランはまだ見つかりません。

38... Re2! 39. b3 b5! 40. c4?



そして時間が増える40手目にさらなるミス。これで黒の勝ちがぐっと現実味を増しました。40. f5 gxf5 41. gxf5 Re5 $1 42. Rf3 Kd7 43. Kg4 Kd6=/+ ならば、まだ黒の勝ちは明らかではありません。

40... bxc4 41. bxc4 dxc4 42. Rc3 Re4!


最初はcポーンを返してaポーンを取るつもりでしたが、f7 への攻撃を許すと勝てるか分からなかったため、cポーンで丁寧に勝負することにします。

43. a4


43. Kf3 Rd4 44. Ke3? e5! は黒の大切なアイディアで、ルークを4段目に残したポイントになります。

43... Kd7 44. Kf3 Rd4 45. Rc1 Kc6 46. Ke3 Kc5?



しかし、勝ちまであと一歩というところで正確な手が分かりませんでした。46... Kd5! 47. Rb1 Re4+!(当然考えたアイディアでしたが、この後のルークを捨ててプロモーションするラインが正確に読めませんでした。)(47... Rd3+? 48. Ke2 Rb3 49. Rd1+) 48. Kd2 (48. Kf3 c3! 49. Rb5+ Kd6!-+ アンビリーバブル!白はルークを取ることができません。) 48... Rxf4-/+ f4 を取って、さらにf6 を狙えれば黒の勝勢は間違いありません。キングを動かすマスが一マス違えば結果が変わってくるのは、エンドゲームの難しいところでしょう。

47. Rb1 Rd3+ 48. Ke4 Rb3 49. Rd1 Rb6??


こんどはこちらにとんでもない勘違いの手が出ます。最初はこれで勝ちだと思っていましたが、逆転白勝ちを許すひどいブランダーです。 49... c3 50. Rd7 Kc6 51. Rd4! (51. Rd8? Rb4+ 52. Kd3 Rxf4-/+) 51... a5 52. Kd3 c2+ 53. Kxc2 Rh3 54. Rc4+ Kb7 55. f5 gxf5 56. gxf5 exf5 57. Rf4 Kb6 58. Kb2= こうなればドローだと思いますが、まだこう指しておくべきでしょう。

50. Rd7 c3 51. Rxf7 c2 52. Rc7+ Rc6 53. Rxc6+??



彼女が勝ちを見逃したのは、負けだと思ったエンドゲームがなんとかなったと一安心したためでしょう。冷静になれば、53. f7! Rxc7 (53... c1=Q 54. f8=Q+ Kb6 55. Qb8+ Kc5 56. Rxc6+ Kxc6 57. Qc8+) 54. f8=Q+ Kc6 55. Qa3+- という勝ち筋が見えないはずがありません。恐るべし Promotion with Check!

53... Kxc6 54. f7 c1=Q 55. f8=Q Qe1+ 56. Kf3 Qf1+ 57. Ke3 Qe1+ 58. Kf3 Qf1+ 1/2-1/2


最後は互いにさほど時間切迫でないにもかかわらず、グダグダになってしまいました。しかし、まだ先の長いトーナメントですので、負けなくて良かったと気持ちを切り替えて、次の試合の準備を進めます。

そして今回参加する10名のプレーヤーは、直前に一部変更がありました。以前の記事も訂正し、この先のスケジュールを公開しておきます。

02/14 Lyell, M (FM, ENG, 2200) - Kojima, S (FM, JPN, 2368) 0-1
02/15 Kojima, S (FM, JPN, 2368) - Farkas, T (IM, SRB, 2251) 1-0
02/16 Zhou, G (CHN, 2178) - Kojima, S (FM, JPN, 2368) 1/2-1/2
02/17 Kojima, S (FM, JPN, 2368) - Hajnal, Z (IM, HUN, 2364)
02/18 Kojima, S (FM, JPN, 2368) - Meszaros, A (IM, HUN, 2243)
02/18 Coleman, J (CM, ENG, 2126) - Kojima, S (FM, JPN, 2368)


これでケチケメートも最後ですので、色々なところで食事をしようかと思います。

2013/02/16

CAISSA 2013 February 2nd round - Lasting Pressure -


朝目が覚めて腕時計を見ると、時刻は9時15分... 試合開始予定時刻を15分オーバーしています ε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…
慌てて用意を整え、Farkas に遅れたことを謝って、9時半から試合を開始します。完全に自業自得ですが、食事抜きでのゲームはきついものでした。

Kojima,S (FM, JPN, 2368) - Farkas, T (IM, SRB, 2251)
CAISSA IM February(2)

1. Nf3 g6 2. c4 Bg7 3. d4 f5



この手順から入ると、苦手意識のあるDutch Leningrad Variation を避けることができないため、しばらくの間は2. e4 を採用していました。しかし、そちらのラインも勝率が良いとは言えなかったため、ロンドンチェスクラシック後に一念発起し、きちんとDutch を調べ直すことを決意しました。日本では南條くんの影響か、Classical Variation を多く見かけますが、世界的に見ればフィアンケットを組むLeningrad Variation が、ダッチの主流です。

4. g3 Nf6 5. Bg2 O-O 6. O-O d6 7. Nc3 Nc6 8. d5 Na5


8... Ne5 9. Qb3!? Nxf3+ 10. Bxf3 Nd7 11. Bg2 が私のもう一つの用意でした。このラインはカペル組の2人が指すはずなので、対策をどうしてるかダンケルクで聞いてみようと思います。

9. Qa4 b6 10. Nd4!?



10. Qc2! Bd7 11. b3 c5 12. dxc6 Nxc6 13. Bb2 Rc8 14. Rad1+/= こちらがKarpov も指しているメインのラインですが、すぐにクイーンを退くアイディアは思い付きませんでした。私はc6 とe6 のマスの弱さに着目して勝負します。

10... Bd7 11. Qc2 Ne4?!


ポーンを取られた際の変化は難しいですが、黒はこれを取らなければ白に永続的なアドバンテージを許してしまうことになります。11... Nxc4! 12. Ne6!? (12. Ncb5 a6 13. Qxc4 axb5 14. Nxb5 Ne4= ) 12... Bxe6 13. dxe6 c5!? と指した場合、黒にはエクスチェンジの代償があり、面白いポジションになりそうです。

12. Nxe4 Bxd4 13. Ng5!+/=



白はもう一つのナイトを改めてe6 に向かわせることで、黒陣にプレッシャーをかけます。

13... Qc8!? 14. Rb1 c5


この手はd4 のマスを強化しますが、Na5-Nb7-Nc5 というマヌーバリングができなくなるため、端に跳んだナイトの対処に困るという欠点があります。

15. Bd2 Nb7 16. e4!? Nd8 17. Rbe1!



私のアイディアはe6 のマスへの侵入を見せつつ、eファイルでルークを活用することで、e7 のポーンにプレッシャーをかけることです。ここ数年、Dutch Leningrad 対策にはさほど力を注いできませんでしたが、こういったアイディアはどこかで学んだ記憶があります。

17... Bf6 18. f4 fxe4 19. Nxe4 Bd4+ 20. Kh1 Nf7 21. Bc3!


黒のディフェンスとアタックに役立つ最も重要なピースを消すことで、白のアドバンテージを明らかなものとします。

21... Bxc3 22. Qxc3 Bf5 23. Nf2!



このナイト退きも重要なアイディアです。eファイルを開くことでe7 のポーンにプレッシャーをかけつつ、g3-g4 のスレットのチャンスを作り出しておきます。

23... Qd7 24. Re3!?


24. g4! Bxg4 25. Rxe7!!(これは非常に複雑なコンビネーションです。この変化を正確に読んで、白の優位を確信できるならば、相当優れたタクティクスの力を持っていると言えそうです。)25... Qxe7 26. Nxg4 Rfb8 27. Nf6+ Kg7 28. Nh5+ Kf8 29. Re1 gxh5 30. Rxe7 Kxe7 31. Qe3+ Kf8 32. Bh3+/- ポーンのストラクチャーとキングの安全性から、黒には厳しい状況と言えます。ただここまで複雑な流れにせずとも、本譜でも白には十分なアドバンテージがあります。

24... Rae8 25. Rfe1 h5?!


白のg3-g4 を止めようという狙いですが、g6 のポーンやキング周りを弱めるのは、黒にとって得策とは言えません。結果的にはこれが黒の負けを早める要因となります。

26. h3 g5 27. Re6!!



力強いルークの跳び込みです!eファイルでプレッシャーをかけ続けた白のルークは、6段目の横利きを利用して、黒キングへのプレッシャーを増加させます。

27... Nh8


Farkas はかなりの時間切迫で、冷静に考えることが難しい状況でした。しかし、ここでの黒のディフェンスはほぼ見当たらず、すでに黒陣は崩壊が決定しています。27... Qc7 28. Bf3! Bxe6 29. Rxe6 Nh8 30. Bxh5+-

28. Qf3!


エクスチェンジは完全に捨て、大きく開いた黒キング前を突破して勝負を決めます!

28... Bxe6 29. dxe6 Qd8 30. Qxh5 Rf6 31. Be4 1-0



セルビアのFarkas にはこれで3連勝。5月の初対戦では完敗でしたが、この数カ月で完全に実力は逆転しましたね。彼とのゲームでも、様々なテクニックを勉強させてもらったように思います。

02/14 Lyell,M (FM, ENG, 2200) - Kojima,S (FM, JPN, 2368) 0-1
02/15 Kojima,S (FM, JPN, 2368) - Farkas, T (IM, SRB, 2251) 1-0


日本人学校のチェス教室では、最終回に可愛い花のかごをいただきました~。


そしてこの日は、ハンガリーを去る3名のための送別会でした。皆さん、おいしい料理をありがとうございます!

2013/02/15

CAISSA 2013 February 1st round - A Solid Line -


部屋はこんな感じです。遊びに来た人は隣のベッドに泊れますよ~。

ブダペストの西駅から列車に揺られること一時間強で、8回目となるケチケメート後に戻ってきました。今月のCAISSA が2月中にハンガリーから去る予定の私にとって、最後となるトーナメントです。初戦はFirst Saturday で優勝したばかりの、Mark Lyell に黒。お互いの得意なラインを封印し、堅いプレーで勝負します。

Lyell, M (FM, ENG, 2200) - Kojima, S (FM, JPN, 2368)
CAISSA IM February(1)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. e5 Bf5!?



3... c5 をメインウエポンとする私にとって、こちらのメインラインはいつか指そう指そうと思いながらも避けがちです。この試合でこの手を指すことに決めた要因は、Mark も3... c5 を得意とするCaro-Kann Player であること、そして3... Bf5 に対する勝率が悪いことです。

4. Nd2 e6 5. Nb3 Nd7 6. Nf3 a6!?


ここは黒にいくつかのラインをチョイスする権利があります。そして私にしては珍しく、試合前にどれを指すか決めないでゲームに臨みました。6... Ne7 7. Be2 Nc8!? ならば、Caro-Kann Advanced でよくあるナイトのマヌーバリングで、黒はピースの展開を完了します。(7... h6 8. O-O g5!? これも試合前に調べましたが、堅く指すことをテーマとしたので、今回はパスです。), 6... Bg6 7. Be2 Nh6 でも良かったのですが、11月にBattey に敗れた形になるので、やはり今回はパスです。

7. Be3 Rc8 8. Be2 c5 9. dxc5 Bxc5 10. Nxc5 Nxc5 11. Nd4 Ne7 12. O-O O-O



黒は早々に黒マスビショップを諦めますが、それによって残ったピースは満足な配置につき、展開も遅くありません。(白にナイトを何回も動かさせていることがポイント!)ここまでは用意通りです。

13. Qe1!? Be4 14. Qb4 Qc7 15. f4 Nf5 16. Nxf5 Bxf5


白のクイーンのマヌーバリングは予想外でしたが、特に脅威ということはないでしょう。d4 のナイトを交換してしまえば、ダブルビショップは持たれていても、e4 にアウトポストを持つ黒が悪い流れではありません。

17. Rad1 b5 18. Bd3 Ne4!



ここは、私が勝ちにいく意思があるということを示すポイントになります。黒は安全策を取るならば、18... Nxd3 19. cxd3 Rfd8= と異色ビショップにしてしまえば、白のアドバンテージは完全になくなるでしょう。しかし、ポーンの位置を全て同じファイルにしてしまえば、黒も勝ちにいくことが難しくなります。

19. a4 a5! 20. Qxb5?


これは黒にとってチャンスです。お互いのbポーンを交換することは、cポーンが孤立し、c3 にマスができる白にとって不利であることは間違いありません。20. Qd4! bxa4 21. Ra1!?

20... Rb8 21. Qa6 Rxb2 22. Rb1 Rfb8 23. Rxb2 Rxb2 24. Bd4 Rb8=/+



ダブルビショップは脅威ではなく、オープンファイルを支配した黒がわずかなアドバンテージを得ます。この時点で相手はかなり残り時間が少なくなっていましたが、私は焦らずゆっくりとゲームを進めることを心掛けます。

25. Rd1 h6 26. h3 Ng3!


26... Rb4 27. c3! Nxc3 28. Bxc3 Qxc3 29. Bxf5 exf5 30. Qxa5 Qe3+ 31. Kh1 Rxf4 32. Qd8+ Kh7 33. Qxd5 Rxa4 34. Qxf7 このようにポーンストラクチャーを乱したうえでポーンを取り合うと、果たして勝てるのかがあやしくなります。そこで白マスビショップを交換してしまうことで、c2 を狙いやすくしてしまうと同時に、極力白がカウンタープレーを作りにくい状況を目指します。

27. Kh2 Bxd3 28. Qxd3 Ne4-/+



e4 のマスは完全に黒の支配下に入り、黒マスビショップは頼りない存在です。あとはc2 とa4 をアタックして、マテリアルアドバンテージを狙います。

29. Re1 Rb4 30. c3 Rxa4 31. Qb5 Rc4 32. Qe8+ Kh7 33. Re3 a4 34. g4??


1分を切る時間切迫下ではこのようなミスも仕方ありません。

34... Rxd4 35. cxd4 Qc2+ 0-1



調べてみると、CAISSA の初戦を白星で飾ったのは、初参加の5月以来でした(笑)今日は午前中に、先月2連勝したIM Farkas と白で指し、チェス教室と送別会のためにブダペストに一時帰還します。連勝できますように!

02/14 Lyell,M (FM, ENG, 2200) - Kojima,S (FM, JPN, 2368) 0-1
02/15 Kojima,S (FM, JPN, 2368) - Farkas, T (IM, SRB, 2251)


昨日はバレンタインデーでしたね。モールでは記念の風船が配られていました。

2013/02/14

Chess Lectures in The Budapest Japanese School


今までこちらのブログでは詳細をお伝えしてきませんでしたが、1月末からブダペストの日本人学校で教室をお借りし、4回に渡ってチェス教室を開催しています。対象はチェスに興味のある日本人の小学生~中学生で、昨日が第3回目でした。最初はルールを全く知らなかった子供たちも、3回目にはクイーン+キングでのチェックメイトにチャレンジです。毎回1時間という短い時間ですが、彼らの優れた発想力や、成長にはただ驚かされるばかりです。


教室前方の黒板に貼った大盤での説明に加え、各自のテーブルを回りながら、子供たちの質問や意見に耳を傾けます。昨日は子供たちが15名だったのでなんとかなりましたが、第2回は27名という多さで、目の回る忙しさでした。私が今まで体験してきたチェス教室の中でも、最大規模であることは間違いありません。なかなか東京でも、これほどの人数の子供を集めるのは簡単ではないですね。

今回、こういったチェス教室を開催することができ、子供たちがチェスを楽しむチャンスを得られたことを嬉しく思うと同時に、私が今後、チェスを続けていくうえで、大変良い経験になったことは間違いありません。この企画に協力して下さった保護者の方々並びに、学校関係者の皆さんには、心より感謝致します。私が日本に帰国した後も、ハンガリーや日本といった国の枠を超え、彼らがチェスを続けてくれるようであれば、私としてはこれ以上嬉しいことはないでしょう。

最終回の第4回は、明日の15日開催予定です。生徒の皆さんと過ごせる、最後の1時間を楽しみにしています!

2013/02/13

CAISSA IM February - Tournament Information -


明日からケチケメートに移動し、ハンガリー最後のトーナメントに参加します。もし、こことカペルで最後のノームを獲得できなければ、3月にハンガリーに戻ることも考えますが、なるべくそうはしたくありません。背水の陣のつもりで、このCAISSA に挑みます!

今月のCAISSA は、本来ならば16日から24日までの9日間のスケジュールでしたが、私が22日にブダペストを発たなければいけないので、無理を言って一部のプレーヤーだけ、14日からスタートにしてもらいました。メンバーは以下の通り、10人で9R のラウンドロビンです。

Kojima, Shinya (FM, JPN, 2368)
Hajnal, Zoltan (IM, HUN, 2364)
Korpa, Bence (FM, HUN, 2357)
Farkas, Tibor (IM, SRB, 2251)
Meszaros, A (IM, HUN, 2243)
Mede, Istvan (FM, HUN, 2235)
Lyell, Mark (FM, ENG, 2200)
Juhasz, A (HUN, 2185)
Zhou, Guijue (CHN, 2178)
Coleman, J (CM, ENG, 2126)


10人中9人がタイトルホルダーで、IM ノームを獲得したばかりのプレーヤーや、5月、6月以来の対戦となる名前も見当たります。少し慌ただしいスケジュールになりますが、First Saturday に続いてリストも1ですし、しっかりと勝ちを積み重ねて、今度こそノームを獲得してきたいと思います。それでは引き続き、応援をよろしくお願いします!

2013/02/12

FS 2013 February 9th round - The Worst Game -


最終戦の結果を心待ちにしていた皆さんには申し訳ないですが、昨日の9R はあえなく破れてしまいました。あと一歩まで迫りながらノームを逃がしたことは悔しいですが、とにかく内容の悪いゲームでした。もう一度気を引き締め直し、2日後からケチケメートのトーナメントに向かいます。

Kojima, S (FM, JPN, 2368) - Koszo, K (HUN, 2236)
First Saturday IM February(9)

1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 c6 4. Nc3 dxc4 5. a4 Bf5 6. e3 e6 7. Bxc4 Bb4 8. O-O O-O 9. Nh4 Bg4!?



相手がこのラインを指すことは事前に分かっていたので、ある程度は調べていましたが、この後の変化が予想外でした。

10. f3 Bh5 11. g4 Bg6 12. e4 Nbd7 13. g5 Ne8 14. Nxg6 hxg6 15. Be3 Nd6 16. Be2 e5


ここまで相手はノータイムで指してきます。私はSlav Defence Move by Move で読んだラインをなぞりながら、ここから考え始めます。白はダブルビショップを持っていますが、d4 を崩された後に、Bb4-Bc5 から黒マスビショップを交換されてしまうと、あまり面白みはないでしょう。

17. dxe5 Nxe5 18. Qd4?!



18. Qb3 Qa5= でもBb4-Bc5 が実現するので、あまり良くないだろうと思っていましたが、やはりc4 のマスは抑えておくべきでした。

18... Ndc4!


この手も読んでいたつもりでしたが、肝心なポイントを考えていませんでした。e3 のビショップが攻撃されていますが、g5 にポーンがあるので、これが逃げることができず、白はダブルビショップを諦めなくてはいけません。

19. Bxc4?



どちらのビショップを諦めるかという決断が、この試合での最大のミスです。ノームのためにあくまで勝ちにこだわり、同色ビショップを残そうとしましたが、c4 にナイトを運ばれるほうが、後々厄介でした。19. f4 Nxe3 20. Qxe3 Nd7 21. Kg2=

19... Qxd4 20. Bxd4 Nxc4-/+


このポジションでの黒のチャンスを過小評価していました。黒にはb2 アタックだけでなく、Nc4-Nd2-Nb3-Nxd4 + Bb4-Bc5 という狙いがあり、これを防ぐ方法がかなり限られています。

21. Kg2 Rfd8 22. Ne2 c5!



これで負けを覚悟しました。黒はすぐに決定的な突破を決めるか、駒得が確定します。

23. Rac1 Rxd4 24. Nxd4 Ne3+ 25. Kf2 Nxf1 26. Nb3 Nd2 0-1


黒マスビショップを残すという小さなことにこだわり過ぎた結果、全体のバランスを崩し、ひどい内容に終わってしまいました。白でこれほど悪いゲームは久々です。また初心に返り、ハンガリーでの最後のトーナメントを良い結果で締めくくれるよう頑張ります。

02/02 Szeberenyi,A (IM, HUN, 2328) - Kojima,S (FM, JPN, 2368) 1/2-1/2
02/03 Kojima,S (FM, JPN, 2368) - Lyell,M (FM, ENG, 2200) 1-0
02/04 Balint,V (HUN, 2254) - Kojima,S (FM, JPN, 2368) 0-1
02/05 Farkas,L (HUN, 2228) - Kojima,S (FM, JPN, 2368) 0-1
02/06 Kojima (FM, JPN, 2368) - Kislik,E (IM, USA, 2359) 1/2-1/2
02/07 Rest Day
02/08 Zhao,G (CHN, 2178) - Kojima,S (FM, JPN, 2368) 1-0
02/09 Kojima,S (FM, JPN, 2368) - Keschiz,G (FM, HUN 2214) 1-0
02/10 Szalanczy (IM, HUN, 2234) - Kojima,S (FM, JPN, 2368) 0-1
02/11 Kojima,S (FM, JPN, 2368) - Koszo,K (HUN, 2236) 0-1

最終結果はこちらから。IM クラスの2300台3人は最後に崩れ、あまり良い戦績とは言えませんでしたね。ほぼMark の一人勝ちといった具合でした。もちろんレイティングが上がれば、当然そこから稼ぐのも難しくなるので、2368 というベストレイティングになって初めての公式戦で、レイティングを落とさなかったことは、ポジティブに考えれば一つの収穫かもしれませんね。

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