2026/10/01

Samarkand Chess Olympiad R11 Peru - Japan

優勝を決めたウズベキスタンは、多くのファン、記者に囲まれてお祭り騒ぎでした。

数日更新が遅くなりましたが、サマルカンドオリンピアード最後の記事です。最終戦で私たち日本オープンチームは、南米ペルーとの対戦が組まれました。前回8年前のバツミオリンピアードで対戦した際は、全員GMのペルー相手に1.5Pを奪い善戦しましたが、世代交代して若いIMが中心となった今年のペルーは、数字以上の強さでした。

Kojima, S (IM, JPN, 2273) - Quirhuayo Chumbe, G (IM, PER, 2381)
Samarkand Chess Olympiad (11)

1. d4 Nf6 2. c4 e6 3. Nf3 c5 4. d5 b5 5. Bf4 exd5 6. cxd5 Bb7!

Blumenfeld Gambit に対してはポーンを取らずにBc1-Bf4を準備していましたが、この手は知りませんでした。ここから時間を使って作戦を考えます。

7. e4! Nxe4 8. Nc3 Bd6!


8... Nxc3 9. bxc3 ならば、d5の守りはがっちりしてb7のビショップを抑え込めるため、ポーンの代償は十分だと考えられます。

9. Bxd6 Nxd6 10. Bxb5 O-O 11. Be2 Re8 12. Qc2?!

ここが少し気になるところで、私はModern Benoni のようにNd6-Ne4 からc3のナイトを交換されると、d5が不安定になるため、e4のマスを先に抑えておこうと考えました。しかし、このクイーンの位置を早く不用意に決める手が黒に指しやすさを与えてしまったようです。

12... Na6 13. a3 c4! 14. O-O Nc5 15. Rad1 Ba6!


Nc5-Nd3だけならばなんとでも対応できると思っていたところ、この白マスビショップのサポートもきて困ってしまいました。d5のポーンを当てたままにしてくると思い込んでいたのは反省です。

16. g3 Qf6 17. Nd2 Re7 18. Bf3 Rae8 19. Bg2 g6 20. h4 Kg7

黒は直実にピースのポジションを改善し続けるのに対し、こちらはできることがなく完全に困っています。

21. Qb1 Nd3 22. Qc2 Nf5 23. Nf3 h6 24. Qd2 Qb6!


b2とg3取りが両方のうえ、不安定なd5もターゲットにされてしまいました。

25. Na4 Qb5 26. Qc2 Kg8 27. Rd2 Qxd5 28. Rfd1 Qa5 0-1

b2-b4を指したつもりが、時間が落ちました。いずれせよ黒はdポーンをゆっくり押すくらいで勝勢です。トータルでの個人の戦績は悪くなかったものの、最終戦で最も不出来な内容になってしまい、チームに貢献できなかったのは申し訳なく思います。

Open R11 Peru - Japan 4-0

Women R11 Tajikistan - Japan 1-3


オープンは他のメンバーも負け。GM全員のチームからも今回ポイントを挙げていただけに、悔しい結果でした。女子もタジキスタンに敗れ、勝ち越しフィニッシュはお預けです。両リームとも目標には届きませんでしたが、個人、チームでは収穫も多かったと思います。オリンピアード終盤、クラウドファンディングも目標額に達し、多くのかたにサポートをいただいたこと、本当にありがたく思います。オリンピアード本戦は閉幕しましたが、これからリターンで多くの人と交流があると思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。また日本の大会でも、オリンピアードについての感想、意見をいただけることを楽しみにしております。
タシュケントの空港には、チェスセットがたくさん売られていました。バイバイ、ウズベキスタン!

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