2023/08/04

SixDays July-August 2023 GM B R6

この日は2日連続1日2試合から解放され、ゆっくりスケジュールになりました。久々にブダペストのヴァ―チ通りでお土産屋さんを覗いたり、ドナウ川沿いを散策することができました。今回滞在の宿や試合会場であるハンガリーチェス連盟のあるドナウ川東のペストからは、対岸のブダに王宮が見えます。

6Rの相手であるLiu Ericは力はある若者ですが、今回は負けが込んで苦戦しています。もう1つのGMクラスでは2400オーバーのIMが1回も勝てずに最下位におり、誰が沈んでもおかしくありません。

Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Liu, E (CM, USA, 2327)
SixDays July-August 2023 GM B (6)

1. Nf3 Nf6 2. c4 d6 3. d4 Nbd7 4. g3 e5 5. Bg2 c6 6. Nc3 e4!?

このポーンの押し込みは用意していませんでした。前日のPlat戦と似たポーンストラクチャーにもなりえますが、色が逆に白なので早さでチャンスを作ろうと考えます。

7. Nh4 d5 8. cxd5 cxd5 9. O-O Nb6 10. f3! exf3 11. Rxf3!


黒はe5のマスのコントロールを弱めているため、Nh4-Nf3-Ne5と戻る作戦も考えましたが、ルークのサポートを得てNh4-Nf5と跳びこむほうがシンプルかつ強力でしょう。

11... Be7 12. Qd3 O-O 13. b3?

ここは素直に当初の作戦通り、f5にナイトが跳びこむべきでしたが、展開の遅れている白マスビショップとすぐに交換されるより、何か役立つ手を先に入れておくほうが得になると思ってしまいました。13. Nf5 Bxf5 14. Rxf5 Rc8 15. a4! a5 16. Bg5!? h6 17. Bxf6 Bxf6 18. Raf1+/- くらいで白は満足すべきです。

13... Ne4 14. Nf5


14. Nxe4 dxe4 15. Qxe4 f5! 16. Qd3 g5! は跳びこみそこねた白のナイトが困っています。b2-b3を突いてしまったせいで、d4取りの際にチェックとルーク取りのフォークになるのを見落としました。

14... Bf6 15. Bb2 Be6 16. Raf1 Re8 17. Nxe4!?

ここは他にもゆっくりやる選択肢もありそうですが、一気に駒を捌いて勝負に出ます。おそらく彼には少し見落としがあり、黒が有利にはなりません。

17... dxe4 18. Qxe4 Bxf5


取るのはf5で正解だと思いました。エクスチェンジを取りにいく変化は、白がポーンを多く持ち満足でしょう。18... Bd5 19. Qg4 Bxf3 20. Bxf3 h5 21. Qxh5 Rc8 22. Qg4+/=

19. Qxf5 Rxe2 20. R3f2 Rxb2 21. Rxb2 Bxd4+ 22. Rbf2 Qe7 23. Qe4!

b6のナイトは上手く動けないのに対し、g2から利く白マスビショップは強力です。d4を取らせましたが白はb7を取り返し、クイーンサイドにポーンマジョリティ+ビショップを持つ有利なエンドゲームになると考えました。

23... Bxf2+


23... Qxe4 24. Bxe4 Rb8 25. Kg2 Bxf2 26. Rxf2 Kf8 27. Rc2 Nd7! 28. Rc7 Nf6 29. Bxb7 Ne8 30. Rd7 Nf6= 7段目に潜り込んでb7を落とす流れは読んでいましたが、これでドローが強制なのは気づきませんでした。

24. Rxf2 Re8 25. Qxb7 Kf8 26. Qxe7+ Rxe7 27. Rc2 Ke8 28. Kf2 Kd8 29. a4 Nd7 30. Bf1?

ここで間違えました。黒のNd7-Ne5-Nd3に何で対抗するかを悩み、ビショップをパッシブに組み替えてしまいました。cファイルのカットオフを解いても、ルークでd3を守るべきです。30. Rd2! Kc7 31. b4 Ne5 32. h3+/= b4にポーンを早めに伸ばすのもポイントで、黒のナイトに対して白マスビショップであるため、b4の黒マスのほうが白マス全体よりも抑えづらくなっています。クイーンサイドのポーンマジョリティを活かすには、b4までポーンを進めることが重要でした。

30... Ne5 31. Be2 Rb7 32. Rc5 f6 33. Rd5+ Kc7 34. Bd1 Kc6 35. Ra5


試合後、ここはポーンエンディングにすれば白勝ちなのではないかと指摘されましたが、それは誤りです。35. Rxe5 fxe5 36. Bf3+ Kc7 37. Bxb7 Kxb7 38. Ke3 Kc6 39. Ke4 Kc5 40. Kxe5 Kb4 41. Ke6 Kxb3 42. Kf7 g6 43. Kg7 Kxa4 44. Kxh7 Kb5 45. h4 a5 46. g4 a4 47. h5 gxh5 48. gxh5 a3 49. h6 a2 50. Kg8 a1=Q 51. h7=

35... Kd6 36. Ke3 Nc6 37. Ra6 Re7+!

37... Kc5?? 38. Rxc6+ Kxc6 39. Bf3+ Kc7 40. Bxb7 Kxb7 41. b4 Kc6 42. Kd4+- こちらのポーンエンディングは白勝ちです。これを期待してのRa5-Ra6でしたが、ルークを逃がすチェックがあることを見落としていました。

38. Kd2 Kc5 39. Bc2


すでに時間がギリギリでした。39. Kc3 Re3+ 40. Kd2= ここで黒のルークは退くしかなく、3段目のチェックは嫌がらなくても大丈夫でした。

39... Nd4 40. Bxh7 Kb4 41. Bg8 Nf3+ 42. Kc2 Nxh2 43. Rd6 Nf1 44. g4 Re2+ 45. Kc1?!

これでもドローになりますが、あえて危険な端に寄る理由がありません。45. Kd1= はなぜか全く考えていませんでした。

45... Ne3 46. Rd7 a5 47. Rxg7 Rc2+ 48. Kb1 Ka3 49. Be6 Rb2+ 50. Kc1 Rc2+ 51. Kb1 Rg2 52. Kc1?


この試合唯一、私にはっきり負けになるミスがここでありました。52. Rc7 Nxg4 53. Bxg4 Rxg4 54. Rb7=

52... Ka2?


ここは相手の緩手に助けられました。52... f5! 53. g5 Rc2+ 54. Kb1 f4 55. Rf7 Rd2 56. Rd7 Rb2+ 57. Kc1 Rc2+ 58. Kb1 Rg2 59. Kc1 f3-+ で黒勝ちです。

53. Rc7 Ka3 54. Rc5 Kb4 55. Rb5+ Kc3 56. Rc5+ Kb4 57. Rb5+ Kc3 58. Rc5+ 1/2-1/2

互いに最後の20手くらいは時間ギリギリでした。安易にドローにせず、エキサイティングなゲームにして良かったと思っています。

7/31 16:00 R1 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Ngo, B (FM, USA, 2345) 1/2-1/2
8/01 10:00 R2 Chandran, K (FM, USA, 2333) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2
8/01 16:00 R3 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Levine, J (FM, USA, 2356) 1-0
8/02 10:00 R4 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Mirzoev, A (GM, AZE, 2395) 0-1
8/02 16:00 R5 Plat, V (GM, CZE, 2516) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1-0
8/03 16:00 R6 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Liu, E (CM, USA, 2327) 1/2-1/2
8/04 10:00 R7 Horvath, A (GM, HUN, 2369) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
8/04 16:00 R8 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Fromm, M (FM, GER, 2457)
8/05 09:00 R9 Pribelszky, B (FM, HUN, 2402) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)

SixDays July-August 2023 GM B Standings

会場近くに素敵な席のあるカフェを見つけました。

2023/08/03

SixDays July-August 2023 GM B R4, R5

試合会場は有名な国会議事堂のすぐ近くです

SixDays3日目です。この日は午前中のラウンドでGM Mirzoevに有利な序盤を築きながらも大事な局面で一歩踏み込めず、最後は時間切迫からドローのエンドゲームを間違えて敗れてしまいました。午後はGM Platと3回目の対戦で、初めて黒を持ちます。

Plat, V (GM, CZE, 2516) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
SixDays July-August 2023 GM B (5)

1. e4 c6 2. Nf3 d5 3. d3 g6 4. e5 Bg4 5. d4 c5 6. c3 Nc6

ここは6... cxd4 7. cxd4 Nc6 と進め、SIcilian Alapinの一変化(1. e4 c5 2. c3 g6 3. d4 cxd4 4. cxd4 d5 5. e5 Nc6 6. Nf3 Bg4)にするか悩みました。白がd2-d3-d4,黒がc7-c6-c5のポーン突き直しテンポロスがあるため、全く同じ局面です。元々調べていた変化がc5を取らせるものだったため、この日はポーンを交換せずにナイトを展開します。

7. dxc5 e6?!


一度c5を当てて何で守るかを見ましたが、単に7... Bg7 からe5を早めに取り返すほうが良かったです。

8. Be3 Bg7 9. Nbd2 Nge7 10. Qa4!

ここでようやく白の狙いがクイーンサイドキャスリングであることに気づきました。ビショップを手放したうえでe5を取り返すだけならば容易ですが、うかつに黒がキングサイドにキャスリングすれば、h2-h4からの攻撃が強力です。

10... Bxf3 11. Nxf3 Qc7


11... O-O 12. h4 Nxe5 13. Nxe5 Bxe5 コンピュータはこの局面が黒指せると示しますが、全く自信がありません。チェコでキングサイドを突破された形とよく似ています。

12. h4 h5 13. O-O-O Nf5 14. Bd2 Kf8!?

どちらへのキャスリングも不安があるため、h8のルークは後ほど工夫するとして、まずはピンを外してe5を取り返す狙いを作ります。Bg7-Bh6からg7のマスを空け、Kf8-Kg7と逃げる構想もあります。

15. Bb5?! Nxe5 16. Bf4 f6?


しかし、ポーンを取り返した直後の手が悪く、一気に崩れるきっかけを作ってしまいました。スレットにすぐならないので意味があまりないと諦めたa7-a6が正解です。16... a6! 17. Be2 (17. Rhe1 Qxc5! 18. Bxe5 Qxb5=/+ c5を取る手がb5のビショップ取りに繋がるので、Rh1-Re1を無視できるのがポイントです) 17... Qc6= ビショップが退けばRh1-Re1がすぐ来ないうえ、この手が成立して黒は勝負できます。本譜では必要だと思って突いたfポーンのせいで、g6、e6が弱くなったのが厳しかったです。

17. Rhe1 Kf7 18. Kb1 Rhd8? 19. g4!

直前のKc1-Kb1で少し考えたPlatでしたが、この手はほぼノータイムでした。センターとクイーンサイドでのアクションばかりに意識がいっていたため、このキングサイドのアクションに警戒が薄かったです。

19... hxg4 20. Bxe5 fxe5 21. Qxg4 Bf6 22. h5 Rg8 23. c4!


キングサイドでごりごり押してくるかと思いきや、ここで再度クイーンサイド! 1994年のKasparov-Shortで登場したc2-c4を彷彿とさせる手でした。この柔軟性は見習いたいとですね。白の狙いはe4のマスを空けつつ、a4のビショップを組み直すことです。

23... d4 24. Ba4 Rg7 25. Bc2 Rh8 26. hxg6+ Rxg6 27. Qe4 Qxc5 28. Nxd4 Ne7 29. Nb5 Rh2 30. Qxb7 Rgg2 31. Nd6+ Kg7 32. Ne4 Qxc4 33. Rd7 1-0

序盤でもう少しよく指すチャンスはありましたが、全体を通してみれば完敗でした。今日は1日1試合のゆったりスケジュールですので、ここでポイントを戻したいですね。

7/31 16:00 R1 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Ngo, B (FM, USA, 2345) 1/2-1/2
8/01 10:00 R2 Chandran, K (FM, USA, 2333) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2
8/01 16:00 R3 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Levine, J (FM, USA, 2356) 1-0
8/02 10:00 R4 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Mirzoev, A (GM, AZE, 2395) 0-1
8/02 16:00 R5 Plat, V (GM, CZE, 2516) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1-0
8/03 16:00 R6 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Liu, E (CM, USA, 2327)
8/04 10:00 R7 Horvath, A (GM, HUN, 2369) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
8/04 16:00 R8 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Fromm, M (FM, GER, 2457)
8/05 09:00 R9 Pribelszky, B (FM, HUN, 2402) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)

SixDays July-August 2023 GM B Standings

2023/08/02

SixDays July-August 2023 GM B R2, R3

今回の試合会場であるハンガリーチェス連盟の壁には、オリンピアードでのハンガリー栄光の歴史が綴られています。1978年ブエノスアイレスオリンピアード優勝メンバーの1人、Andras Adorjan は今年亡くなってしまい、少し寂しいです。もしチャンスがあればハンガリー代表としてオリンピアード最多出場の記録を持つ、Lajos Portisch に会ってみたいですね。

今日からは1日2試合が続きます。この日の午前は黒番を持ち、新しいCaro-Kann の変化でアメリカのFM相手にドローを取りました。続く午後のラウンドでは、午前にGM Horvath Adam を破った、15歳のFM Levine Joseph との対戦を迎えます。

Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Levine, J (FM, USA, 2356)
SixDays July-August 2023 GM B (3)

1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 e6 4. Nc3 dxc4 5. e3!?

Queen's Gambit Vienna Variation はこの遠征中どこかで指されると思い、自分の納得いく変化を模索していました。以前の遠征で指していた5. e4 から手を変えます。

5... a6 6. Bxc4 b5 7. Bb3 Bb7 8. O-O c5 9. e4 cxd4 10. Nxd4 Nbd7 11. Be3!?


互いの駒組みは白にcポーン、黒にdポーンのないSozin Attack のようです。10手目で黒がナイトを低く展開してきた際は、e4のギャンビットも見据えて本譜のビショップの出る手を準備していました。相手はこの私の誘いに乗ってきます。

11... b4? 12. Na4 Nxe4 13. Qh5!

白は大事なe4ポーンを捨てましたが、代わりに展開の早さとe6を集中的に狙う作戦で戦います。f6からナイトが離れたことでh5に出られたクイーンは、g7-g6を誘いつつ、h3からe6を見据えます。

13... g6 14. Qh3 Nec5 15. Nxc5 Nxc5 16. Rad1! Nxb3?


ここが勝負のポイントだとゲーム中は感じていました。16... Qe7 17. Nxe6! fxe6 18. Bxc5 Qxc5 19. Qxe6+ Qe7 20. Ba4+ はすぐにメイトです。一番難しいのは16... Qf6 17. Rfe1! Rd8 18. Qg3! Be7 19. Nxe6! Nxe6 20. Rxd8+ Bxd8 21. Bc5!+- と進む変化でしょうか。いずれも白勝勢なのですが、本譜は私にとって分かりやすく、ありがたかったです。

17. Nxe6!+-

狙い通りにe6を突破して勝ちです。クイーンの避け場によっては、f8のビショップを取る手がポイントとなります。

17... Qc8


17... Qe7 18. Nxf8! Kxf8 19. Bh6+ Kg8 20. Rfe1+- h6でのチェックが入ればマテリアルですぐ差がつかずとも、h8のルークが取り残されてしまい、黒は勝負できません。このようなh6-f8ダイアゴナルや、a1-h8ダイアゴナルを利用してルークやキングを攻める筋を作れるのが、g7-g6を誘ったメリットとなります。

18. Rd8+ Qxd8 19. Nxd8 Rxd8 20. axb3

本譜でも悪くありませんが、ここはナイトを取る前に20. Re1! とする手がより厳しかったでしょう。いずれにせよクイーンを取れて一安心ですが、チェコではクイーンを取ってから負けることもあったので、慎重にゲームを続けます。

20... Bc8 21. Qf3 Be7 22. Bh6 Rg8 23. Re1 g5 24. Qe4


h7を取る本譜も白勝ちですが、24. Qh5!? Rg6 (24... Be6 25. Rxe6! なんとd1は抑えており、バックランクの反撃はありません) 25. Bxg5+- とg5を取る作戦もあることは気づきませんでした。

24... Be6 25. Qxh7 Rg6 26. Qh8+ Kd7 27. Rd1+ Kc7 28. Rxd8 Bxd8

ルークを交換し、黒の反撃を制限します。g6のルークで反撃を作るには、まだ時間がかかるでしょう。

29. Qe5+ Kd7 30. Bf8 a5


これはポーンが2つとも落ちるため、ありがたいと感じました。

31. Qb5+ Kc7 32. Qxa5+ Kc8 33. Qc5+ Kb7 34. Qxb4+ Kc7 35. Qd6+ Kc8 36. Qc6+ Kb8 37. Bd6+ Ka7 38. Qe8 Bb6 39. Qb8+ Ka6 40. Qa8+ 1-0

最後は40... Kb5 41. Qa4# のメイトか、40... Ba7 41. Bc5 でビショップが落ちるかのどちらかであるため、ここで黒はリザインしました。チェコでは当たることすらなかった格上のプレーヤー相手に白星を挙げることができ、少し安心しました。

7/31 16:00 R1 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Ngo, B (FM, USA, 2345) 1/2-1/2
8/01 10:00 R2 Chandran, K (FM, USA, 2333) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2
8/01 16:00 R3 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Levine, J (FM, USA, 2356) 1-0
8/02 10:00 R4 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Mirzoev, A (GM, AZE, 2395)
8/02 16:00 R5 Plat, V (GM, CZE, 2516) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
8/03 16:00 R6 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Liu, E (CM, USA, 2327)
8/04 10:00 R7 Horvath, A (GM, HUN, 2369) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
8/04 16:00 R8 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Fromm, M (FM, GER, 2457)
8/05 09:00 R9 Pribelszky, B (FM, HUN, 2402) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)

SixDays July-August 2023 GM B Standings

今日は最もハードなGMとの連戦です。ポイントを落とさぬよう、食らいついてこようと思います。

2023/08/01

SixDays July-August 2023 GM B R1

6日間で9試合を指すハードなトーナメントが始まりました。しかも私の所属するクラスの相手は、2300オーバーのみです。初戦はアメリカの若きFM Ngo Bach に白を持ちます。チェコでは白番で負けを繰り返したので、なんとかそれを払しょくしたい大事な1ゲーム目でした。

Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Ngo, B (FM, USA, 2345)
SixDays July-August 2023 GM B (1)

1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 e6 4. Nc3 Be7 5. Bf4 O-O 6. Qc2!?

試合前日に見つけ、面白いと思った手を早速投入します。通常は6. e3 と指すところですが、クイーンの位置を早めに決めておくことでいくつかの変化を避けることができます。

6... dxc4 7. e4 c5


7... Nc6 8. Rd1 Nb4 9. Qb1 Nd3+ 10. Bxd3 cxd3 と進む変化も調べていました。白は白マスビショップを手放しますが、センターを抑えて十分に戦えます。

8. dxc5 Qa5!? 9. Bxc4 Qxc5 10. Bb3

このビショップは行き場がないですが、d5のマスを一時的に抑えてe4-e5を見据えるので十分な働きです。黒はc8のビショップをどうするかという課題が残っており、白には十分なチャンスがあると考えていました。

10... Nc6 11. O-O Na5 12. Rfd1 Nxb3 13. Qxb3 Qb4 14. Qxb4!


検討では14. Qc2 としてクイーンを残し、将来的なe4-e5に期待する変化も考えましたが、個人的にはクイーン交換からエンドゲームに入るので満足です。

14... Bxb4 15. Bd6! Bxd6 16. Rxd6 b6 17. e5?!

11手目付近からこの形をイメージしていたので、このポーン押し込みが悪いというコンピュータ評価に驚きました。17. Ne5! Bb7 18. f3 Rfc8 19. Rad1+/= このe4を支える形も別の変化で考えていましたが、ナイトを押し込みつつd6のマスを確保する本譜のアイディアが良いと思ってしまいました。

17... Ne8 18. Rdd1 Nc7 19. Ng5


ここでナイトをどうするか悩みました。19. Nd4 Bb7 20. Ndb5 Nxb5 21. Nxb5 Bd5!? は検討で出た変化です。彼はNb5-Nc7を受け入れてポーンを捨てても、ルークがcファイルから侵入して戦えるという評価でした。

19... Bb7 20. Nge4 Bxe4 21. Nxe4 Rfd8 22. Rac1 Nd5

e4-e5の弱点であるd5のマスを利用され、局面は完全に互角になりました。ここから互いに時間をフルに使い、チャンスを作れないか工夫します。

23. g3 h6 24. f4!


g7-g5は止めておかなければいけません。

24... Rac8 25. a3 Kh7 26. Kf2 Kg6 27. Kf3 f6 28. exf6 Nxf6 29. Nxf6 Kxf6 30. Rxd8 Rxc1 31. Rd7 Rc2

ナイトとルークを交換し、ドロー模様のルークエンディングになります。

32. Rxa7 Rxb2 33. Rb7 Rb3+ 34. Kg2 g5 35. fxg5+ hxg5 36. h3 Ke5 37. Rg7 Kf6 38. Ra7!?


少し違うルークの使い方を思いつき、ポーンをさらに捌きます。

38... Ke5 39. Ra4 b5 40. Rg4 Kf6 41. Rb4 Rxa3 42. Rxb5 Rc3 43. h4 1/2-1/2

最後は互いにどうしようもないので、ここで私からドローオファーをして試合を終わらせました。

7/31 16:00 R1 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Ngo, B (FM, USA, 2345) 1/2-1/2
8/01 10:00 R2 Chandran, K (FM, USA, 2333) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
8/01 16:00 R3 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Levine, J (FM, USA, 2356)
8/02 10:00 R4 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Mirzoev, A (GM, AZE, 2395)
8/02 16:00 R5 Plat, V (GM, CZE, 2516) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
8/03 16:00 R6 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Liu, E (CM, USA, 2327)
8/04 10:00 R7 Horvath, A (GM, HUN, 2369) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
8/04 16:00 R8 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Fromm, M (FM, GER, 2457)
8/05 09:00 R9 Pribelszky, B (FM, HUN, 2402) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)

SixDays July-August 2023 GM B Standings

今日から3日間連続で1日2試合が続くので、ブログの更新もどうなるか分かりませんが、引き続き頑張っていきたいと思います。
遠くバクーで熱戦を見せてくれたTuさんを称え、夕飯はベトナム料理にしました。チェコでもハンガリーでも、ベトナム料理ばかりです。

2023/07/31

SixDays July-August 2023 GM B Tournament Preview

チェコオープンが終わったばかりですが、ブダペストに移動し次のトーナメントが始まります。SixDaysは比較的新しいノームトーナメントで、その名の通り6日間で9試合の日程をこなします。参加するプレーヤーだけでなく、初戦から最終戦までのペアリング、スケジュールもすでに公開済みです。

7/31 16:00 R1 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Ngo, B (FM, USA, 2345)
8/01 10:00 R2 Chandran, K (FM, USA, 2333) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
8/01 16:00 R3 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Levine, J (FM, USA, 2356)
8/02 10:00 R4 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Mirzoev, A (GM, AZE, 2395)
8/02 16:00 R5 Plat, V (GM, CZE, 2516) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
8/03 16:00 R6 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Liu, E (CM, USA, 2327)
8/04 10:00 R7 Horvath, A (GM, HUN, 2369) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
8/04 16:00 R8 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Fromm, M (FM, GER, 2457)
8/05 09:00 R9 Pribelszky, B (FM, HUN, 2402) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)

SixDays July-August 2023 GM B Standings

チェコでは2100台にことごとく苦戦した私が、2300以上しかいない今大会でどこまで戦えるでしょうか。初戦は若いアメリカのマスターが相手です。頑張ってきます!

2023/07/30

Czech Open 2023 R9

12日間過ごしたパルデビィツェを離れました。今回はラピッド含め、苦戦することが多かったです。最終戦は久々に短手数ドローにしました。

Dylag, E (WFM, POL, 2109) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
Czech Open 2023 (9)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nf3 Nf6 4. Nc3 dxc4 5. a4 Bf5 6. e3 e6 7. Bxc4 Bb4 8. O-O O-O 9. Nh4 Nbd7 10. h3 Bg6 11. Nxg6 hxg6 12. Qb3 1/2-1/2

指すならば12... Qb6 ですが、早々にドローオファーがきたので、これを受けて今大会を終わらせました。

7/21 15:00 Classical R1 Grot, B (CM, POL, 2089) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 0-1
7/22 15:00 Classical R2 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Krawczyk, F (CM, POL, 2053) 0-1
7/23 15:00 Classical R3 Mohota, N (IM, IND, 2163) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2
7/24 15:00 Classical R4 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Reimer, P (GER, 2142) 1-0
7/25 15:00 Classical R5 Commercon, S (GER, 2181) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2
7/26 15:00 Classical R6 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Musial, T (CM, POL, 2176) 1/2-1/2
7/27 15:00 Classical R7 Kearns, C (GER, 2184) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1-0
7/28 15:00 Classical R8 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Ocelak, J (CM, CZE, 2158) 0-1
7/29 15:00 Classical R9 Dylag, E (WFM, POL, 2109) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2

次の大会情報は明日にでも公開します。早く調子を上げていきたいですね。引き続き頑張ります。

2023/07/29

Czech Open 2023 R8

試合会場は酒類の持ち込みが禁止されていますが、会場を一歩出るとビールやちょっとした食事を売るテントが張られています。今回は飲んでいませんが、私も10年前のチョコ遠征ではピルゼンのビール博物館でビールをいただきました。チェコビールの1つのブランドと言えば、ピルスナービールです。

8Rはチェコのジュニアプレーヤーとでした。調子がどうであれ、最後まで指し切るつもりで試合に臨みます。

Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Ocelak, J (CM, CZE, 2158)
Czech Open 2023 (8)

1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 e6 4. Nc3 c5 5. e3 Nc6 6. cxd5 exd5 7. Bb5 cxd4 8. Nxd4 Bd7 9. O-O Bd6 10. Be2!?

10. Nf3 の変化のゲームを見ていましたが、6Rの試合で相手が白黒逆でやってきたセットアップが面白いと感じたので、ここでは素早くビショップを組み直し、d5を狙うことにします。

10... a6 11. Bf3 Qe7!?


11... Be6 を読んでいましたが、少しひねった手を指してきました。ここは白はどうするか悩むところです。

12. Nxc6?!

12. Bxd5!? Rd8 13. Bf3 h5!? は黒は思い切ってd5を捨て、キングサイドの攻撃を考えます。12. g3! h5 13. Nxd5 Nxd5 14. Bxd5 h4 15. Qf3!+/- と進んだ場合、白はキングサイドを上手く守り、ポーンアップで優位に試合を進められるようでした。本譜はc1ビショップをどうするか決めてからであれば良かったのですが、少し気の早い交換でした。

12... Bxc6 13. Ne2 h5! 14. g3?


Greek Giftを受けたつもりでしたが、よりひどいキングサイドの攻撃を受けることになります。オリンピアードでも似たゲームがありましたが、これを守り切れると思うのはかなりまずかったです。14. Bd2! Bxh2+! 15. Kxh2 Ng4+ 16. Kg3! Ne5 と進んだ局面は形勢不明で、もっとこの変化を真剣に読むべきでした。

14... h4 15. Bg2 Rd8 16. Bd2 hxg3 17. hxg3 Ne4 18. Ba5 Rd7 19. Rc1 Qg5 20. Nd4

すでにhファイルからの攻めに対抗する手段はないのですが、せめて20. Rxc6 bxc6 21. Qd3 としておくべきでした。e2のナイトが抜けると、g3の守りが薄くなってしまいます。

20... Qh6


20... Bxg3! これはお互いに見落とした手で、ナイトがf2を抑えていることでQh6-Qxe3+が決定的な決め手になります。g3を切る手はナイトからしか考えていませんでした。20... Nxg3? 21. fxg3 Qxe3+ 22. Rf2 Bxg3 23. Rcc2!+/= ならば白は次にNd4-Nf5があり、3ポーンを取られていても息を吹き返します。

21. Nf3


21. Re1 Qh2+ 22. Kf1 Nxf2 23. Kxf2 Bxg3+ 24. Kf1 Rh6 はつぶれていると感じて避けました。

21... g5 22. Re1 g4 23. Nh4 Nxf2!

お互いに残り3分で相手は一番嫌な手を指してきます。Nh4-Nf5の跳びこみが最後のチャンスにならないかとなんとか手を探します。

24. Qd4


24. Kxf2 Bxg3+!-+, 24. Nf5 Nxd1 25. Nxh6 Rxh6 26. Rexd1 Bxg3-+ これらはどちらもだめです。

24... Bxg3 25. Nf5 Qh2+ 26. Kf1 Ne4 27. Re2 Be5 28. Qb4 Qh7 29. Nd4 Bd6 30. Qb3 Ng3+ 31. Ke1 Nxe2 32. Nxe2 Qh2 33. Qc3 Be5 0-1

f5にナイトは入ったものの、黒がc6のビショップを間違えて動かさなければメイトスレットも生まれず、反撃はさほどありませんでした。

7/21 15:00 Classical R1 Grot, B (CM, POL, 2089) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 0-1
7/22 15:00 Classical R2 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Krawczyk, F (CM, POL, 2053) 0-1
7/23 15:00 Classical R3 Mohota, N (IM, IND, 2163) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2
7/24 15:00 Classical R4 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Reimer, P (GER, 2142) 1-0
7/25 15:00 Classical R5 Commercon, S (GER, 2181) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2
7/26 15:00 Classical R6 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Musial, T (CM, POL, 2176) 1/2-1/2
7/27 15:00 Classical R7 Kearns, C (GER, 2184) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1-0
7/28 15:00 Classical R8 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Ocelak, J (CM, CZE, 2158) 0-1
7/29 15:00 Classical R9 Dylag, E (WFM, POL, 2109) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)

2100台にこれほどポイントを落とすのは過去記憶にないことです。最後の試合も頑張ります。

2023/07/28

Czech Open 2023 R7

会場にようやく英語の本も並びました。今日は何があるかしっかりチェックしてこようと思います。

チェコオープン7Rです。この日はあまり語れることが無く、とにかくゲームに目を通していただければと思います。

Kearns, C (GER, 2184) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
Czech Open 2023 (7)

1. e4 c6 2. Nc3 d5 3. Nf3 Bg4 4. exd5 cxd5 5. Bb5+ Nc6 6. Ne5?

この早々のクイーンサクリファイスが成功しないことは、他のラインの知識から分かっていました。(このタイミングで成立するなら、他のラインで絶対にナイトを跳ぶというタイミングがあります)しかし、試合後に調べるとオンラインの早指しでは多少指されており、GMでも受け間違えて負けることがあるようです。6. h3 Bxf3 7. Qxf3 e6 8. d4 と進めば、ダブルビショップを手放しても白はc3のナイトの位置が悪くい、白十分だと思っていました。

6... Bxd1 7. Nxc6 Qb6 8. Ne5+ Kd8 9. Nxf7+ Kc8 10. Kxd1 Nf6!?


最初はこのナイトはh6に跳び、h8のナイトを閉じ込めようと考えていました。しかし、すぐにd5-d4から別のナイトが取れることに気づき、作戦を変更します。h8のナイトにこだわらないのであれば、ナイトはセンターに向かって展開するのが基本通りで良いはずです。

11. Nxh8 d4 12. Rb1!? dxc3

ここはナイトを取るのが分かりやすいかと思いましたが、慌てなくともナイトかビショップ、いずれかのピースは取れます。12... Kc7! 13. Nf7? dxc3 14. bxc3 a6!-+ 先にキングを上げておく手がBb5-Bd7+ を外し、逆にa7-a6のスレットを作ることには気づいていませんでした。

13. bxc3 Qe6


ここも先述のスレットが発生するので、13... Kc7 は指しておいて安全な手です。本譜のQb6-Qe6はh8のナイトを逃がさないようにする、あるいは取りにいく準備であると同時に、Nf6-Ne4を狙う手です。

14. Rb4 Ne4 15. Rf1 Nd6! 16. Be2 Qg8 17. Bg4+ e6?!

ナイトをd6に切り替えるのが私の構想のポイントで、c4でのルークチェックや将来的なBc1-Bf4のビショップチェックを防ぐ効果があると考えました。その時点ではe7のポーンは触らず、d6のナイトを守る役割として残しておくつもりでしたが、eポーンをあえて捨てることでビショップを早く展開し、あわよくばルークも交換しようと考えました。ところが、ビショップの展開はまだしも、ルークの交換が黒にとって非常に悪いアイディアになってしまいます。

18. Re1 Qxh8 19. Rxe6 Kc7 20. d3 Re8?


ルークを1つ交換して白の攻撃を制限すれば勝ちだと思いました。そもそもeポーンを捨てたのはe6のマスにルークを呼び込み、このルーク交換を仕掛けるためでした。しかし、この構想が黒のアドバンテージを全て放棄する最悪の判断でした。代わりに20... g5! 21. Bd2 a5 22. Rd4 h5! 23. Be2 Qg8-+ このようにh8のマスからクイーンを活用させれば黒の勝勢でした。

21. Rc4+ Nxc4 22. Rxe8 Nd6?

Bc1-Bf4は承知のうえで、ナイトをd6に戻せば問題無いと考えました。先にhポーンを突く手は考えましたが、あまり効果が分かりませんでした。22... h5! 23. Be6 Nd6 24. Bf4 Kc6! 25. Rd8 g6 26. Bxd6 Qf6 27. Rxf8 Qxe6 28. Bb8 Qxa2= これであれば、黒はf8のビショップを失いますが、前日同様クイーンvs.ルーク+ピースのマテリアルでゲームを続けられます。

23. Bf4 g5?


ここもひどい読み抜けがありました。23... h5 24. Rc8+ Kb6 25. Bxd6 hxg4 26. Rxf8 Qh5 27. Kd2+- ならば先述のマテリアルと同じですが、ポーンの形が悪く白にチャンスが生まれます。それでもこれを選ぶべきでした。

24. Rc8+ Kb6 25. Bxd6 1-0

c8でのチェックは見えていたはずですが、なぜかピース取りのスレットになると気づていませんでした。2つともピースが落ちては駒数は完全に逆転で、クイーン1つではなにもできません。ここで勝負を諦めました。

7/21 15:00 Classical R1 Grot, B (CM, POL, 2089) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 0-1
7/22 15:00 Classical R2 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Krawczyk, F (CM, POL, 2053) 0-1
7/23 15:00 Classical R3 Mohota, N (IM, IND, 2163) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2
7/24 15:00 Classical R4 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Reimer, P (GER, 2142) 1-0
7/25 15:00 Classical R5 Commercon, S (GER, 2181) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2
7/26 15:00 Classical R6 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Musial, T (CM, POL, 2176) 1/2-1/2
7/27 15:00 Classical R7 Kearns, C (GER, 2184) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1-0
7/28 15:00 Classical R8 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Ocelak, J (CM, CZE, 2158)
7/29 15:00 Classical R9

チェコオープン8Rにして、ようやくチェコのプレーヤーとの対戦が叶いました。おそらく最後の白番になりますので、気を取り直してしっかり指してこようと思います。

2023/07/27

Czech Open 2023 R6

滞在しているホテルの近くに動物園も入っている大きな公園があり、その中に素敵なカフェレストランがあります。少し値は張りますが、この3日ほどは試合前にそこで昼食をとることにしています。2日前はなんとか閉じる体裁をとっていたカプレーゼのサンドイッチが、この日は完全に崩壊状態で届きました。

チェコオープンも後半戦に入ります。この日の相手は三度ポーランドの若者で、格上からもポイントを取っている嫌な相手でした。Semi-Tarrasch からIQPポジションになることを1つの予想とし、試合に臨みます。

Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Musial, T (CM, POL, 2176)
Czech Open 2023 (6)

1. Nf3 Nf6 2. c4 e6 3. Nc3 d5 4. d4 c5 5. e3 Nc6 6. cxd5 Nxd5 7. Bd3 cxd4 8. exd4 Be7 9. O-O O-O 10. Re1

IQPは持たせるほうが基本的に好きですが、相手の手順によっては持つ側も受け入れます。黒からのセンターポーンの交換が遅ければa2-a3を入れるつもりでしたが、ここではまだ必要ないと考え、ルークをセンターに置く手を優先します。

10... g6?!


h7をケアしつつ、将来的にg7にビショップを組みたいのは理解できますが、すぐにキング前を狙われるリスクを背負います。10... Bf6 11. Be4 Nce7 という進行が一般的でしょう。

11. Bh6 Re8 12. a3 Nxc3 13. bxc3 Bf6 14. Be4

c3でのナイト交換でd4は強くなりましたが、代わりにc3が弱く残る可能性があります。e6-e5を警戒しつつ、b7を狙って相手の白マスビショップの展開を妨害します。

14... Bd7 15. Rb1 b6 16. d5!?


客観的には16. Qd2 Rc8 と進むのが良いのだろうと思いながらも、このセンターブレイクを仕掛ける誘惑に勝てませんでした。ベストではないものの、f7へのプレッシャーをどう受けるかは黒が悩むところで、実戦的な1手だと思います。

16... exd5 17. Bxd5 Rxe1+ 18. Qxe1

e1でルークを交換してクイーンをずらすと、Qd1-Qb3の狙いは消えますが、代わりにb1のルークがd1に来られるようになります。

18... Rc8 19. Rd1 Qe8 20. Qd2 Be6 21. Re1 Rd8?!


ここは21... Qd7 22. Bxe6 Qxd2 23. Bxd2 fxe6 24. Rxe6 Kf7 と進んだ場合、白は1ポーンアップでも分かれたクイーンサイドのポーンが弱く、有利なのか自信がありませんでした。

22. Ng5 Bxd5?

相手は残り10分を切り、クイーンを捨てる判断をしました。この変化は白が有利なのは明らかなので、私は別の変化を中心に読んでいました。22... Ne5! 23. Qf4 Qe7 24. Ne4 Ng4! 25. Bxe6 Nxh6 (25... Qxe6? 26. Qxg4!+-) 26. Qxf6 Qxf6 27. Nxf6+ Kg7 28. Nxh7 Kxh7 29. Bb3+/=

23. Rxe8+ Rxe8 24. h4 Rd8 25. Qe3 Be5 26. Nf3 Bf6 27. Bg5 Bxg5 28. Nxg5


クイーンを取った後、黒キングの前も崩すチャンスを十分に残し、決着がつくのは時間の問題だと思いました。しかし、ここから事件が起こります。

28... Rd6 29. Qf4! Rd7 30. h5

30. c4! Be6 31. h5 Bf5 32. h6+- こうしてh6まで素早くポーンを刺し、g7の狙いを長く残していても勝勢だったでしょう。

30... h6 31. Ne4 Bxe4 32. Qxe4 Rd6 33. Qf4 Re6 34. Qxh6 Ne5 35. Qf4


ここは相手が時間ギリギリで嫌なトラップを仕掛けてきます。35. hxg6? Nf3+! 36. gxf3 Rxg6+ 37. Qxg6+ fxg6
Analysis Diagram

このポーンエンディングになることに気づき、結果に自信が持てずに避けました。実際これはドローになります。38. Kg2 Kf7 39. Kg3 Ke6! 40. Kg4 Ke5 41. Kg5 b5 42. Kxg6 Kf4 43. Kf6 Kxf3 44. Ke5 Kxf2 45. Kd4 Ke2 46. Kc5 Kd3 47. Kxb5 Kxc3=

35... gxh5 36. Qg5+ Ng6 37. Qxh5 Re1+ 38. Kh2 Ra1

35手目のトラップにも気づき、この後も問題はないだろうと思っていた矢先にaポーンが守れなくなりました。この辺りで真剣にフォートレス(駒得でも勝てない形に持ち込まれること)を考え始めます。f2-f4-f5とするプランはシンプルですが、クイーンサイドのポーンが消えると黒はナイトを捨ててもドローのチャンスが生まれそうです。

39. Qf3


39. Qg5 Rxa3 40. f4? Rxc3! 41. f5 Rc6 42. fxg6 Rxg6= この形は典型的なフォートレスで、白はクイーンを持っていても突破口がなくドローになります。

39... Rxa3 40. Qf6 Ra2 41. f4 Ra5 42. g4?

f4-f5はいつでもできるため、先にgポーンを伸ばしておき、柔軟性を残そうと思ったのがこの試合最大の間違いでした。42. f5 Ne5 43. Kg3+- ここからキングの位置を改善し、g2-g4-g5を目指せば白勝ちです。

42... Ra4!


相手のルークはaファイルをふらふらしていましたが、ここにきて4段目が絶妙の働きになります。時間が増えた直後にもかかわらず、この形からフォートレスに持ち込まれる可能性を考えなかった自分のうかつさを呪いました。

43. Qd8+


43. f5 Rxg4 44. fxg6 Rxg6 45. Qd8+ Kg7 46. Qd4+ Kg8 47. Qd5 a5= f7にポーンを残し、ルークがe6,g6を往復することでキングの侵入を許さないというのがルークvs.クイーンのフォートレスの基本形です。クイーンサイドにあるポーンはこの際あまり関係ありません。本譜はこれを避けてナイトを取らないことにしましたが、それでも黒は難しい形ではないでしょう。

43... Kg7 44. f5 Rxg4 45. f6+ Kh6 46. Qc7 Rf4 47. Qxf7 Kg5! 48. Qxa7 Rxf6

f7を落としても、クイーンサイドのcポーンはチャンスを作れません。以下はドローだと分かっていながら一応続けます。

49. Kg3 Ne5 50. Qe7 Kf5 51. Kf2 Rc6 52. Qa3 Ke4 53. Ke2 Kd5 54. Qb3+ Kd6 55. Kd2 Nd7 56. Kc2 Rc5


後はルークがa5,c5を往復するだけです。

57. Qf7 Kc6 58. Qe6+ Kc7 59. Qe7 Ra5 60. Kb3 Rc5 61. Kb4 Ra5 62. Qh7 Rc5 63. Qh2+ Kc6 64. Qg2+ Kc7 65. Qa8 Ra5 66. Qxa5 bxa5+ 67. Kxa5 1/2-1/2

最後は進展のさせようがなく、クイーンを返してドローを決めました。前日以上に悔しいドローです。

7/21 15:00 Classical R1 Grot, B (CM, POL, 2089) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 0-1
7/22 15:00 Classical R2 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Krawczyk, F (CM, POL, 2053) 0-1
7/23 15:00 Classical R3 Mohota, N (IM, IND, 2163) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2
7/24 15:00 Classical R4 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Reimer, P (GER, 2142) 1-0
7/25 15:00 Classical R5 Commercon, S (GER, 2181) - Kojima, S (IM, JPN, 2335) 1/2-1/2
7/26 15:00 Classical R6 Kojima, S (IM, JPN, 2335) - Musial, T (CM, POL, 2176) 1/2-1/2
7/27 15:00 Classical R7 Kearns, C (GER, 2184) - Kojima, S (IM, JPN, 2335)
7/28 15:00 Classical R8
7/29 15:00 Classical R9

7Rはまたドイツのプレーヤーです。これまでの対戦相手と違い、私同様に下位相手に苦しんでようやく上がってきたところのようですので、こここそ買っておきたいですね。残り3試合も頑張ります。
先日、他のボードゲームも置いてあることはお伝えしましたが、会場にはこうしたコーナーもあります。チャンギのような韓国のボードゲームを紹介するほか、あなたの名前をハングルで書きますというコーナーは面白かったです。韓国のチェスプレーヤーの家族が担当しているようでした。
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