2012/12/06

London Chess Classic 2012 5th round


お昼は外でサンドウィッチを買ってくることが多いです。

全員が格下との対戦となり、揃っての勝利を目指した5日目は、私と森内さんが勝利、礼二さんがドローという結果になりました。礼二さんは1900台になかなか勝てず、1900台地獄から逃れられませんね。今日こそ勝って、上のボードに上がってきてほしいと思います。

5th Round Resultss
19 FM Kojima, Shinya 3.0 JPN 2340 WIM Iwanow, Anna 3.0 POL 2188 1-0
30 Williamson, Roger G 2.5 ENG 2177 Moriuchi, Toshiyuki 2.5 JPN 2316 0-1
74 Takahashi, Reiji 1.5 JPN 2079 Vachtfeidl, Petr 1.5 CZE 1945 1/2-1/2


Kojima, S (FM, JPN, 2340) - Iwanow, A (WIM, POL, 2188)
London Chess Classic 2012 (5)

1. Nf3 Nf6 2. c4 g6 3. g3 Bg7 4. Bg2 d6 5. d4 O-O 6. O-O Nc6 7. Nc3 Bg4!?



彼女がこのラインを愛用していることは、事前の研究で知っていたので徹底的に用意してきました。メインのPanno Variation に近い形にして勝負です。

8. d5 Na5 9. Nd2 c5 10. Qc2 a6 11. h3 Bd7 12. b3 b5 13. Bb2 Rb8 14. Rab1 Qc7 15. e4 e5 16. Nd1!?N


もう一つのチョイスである16. Ne2 とどちらを指すか迷いましたが、試合後にNigel には16. Ne2がベターだと指摘されました。確かに白はf2-f4 を指せれば満足なので、そのサポートのためにe2 にナイトを置くべきでした。

16... bxc4 17. bxc4 Nh5 18. Ne3



私が目指したのは、ナイトをe3 に運ぶ形。f4 を突くより、f5 を止めるほうを優先しました。

18... Rb7 19. Bc3 Rfb8 20. Kh2?! Bh6


20... Rxb1 21. Rxb1 Rxb1 22. Qxb1= スペースの狭い黒は、なるべくピースを交換しておくほうがベターでした。

21. Rxb7 Nxb7 22. Ng4 Bg7 23. Rb1!+/=



ここはf2-f4 を狙いところですが、ルークをbファイルに回すのが好手です!今度はNb7-Nd8 でルーク交換を狙おうとすると、Bc3-Ba5! のアイディアを使えます。

23... f5 24. exf5 gxf5 25. Ne3


白はf7-f5 を恐れず、f5 のポーンをターゲットにすることで戦います。

25... Qc8 26. Rb6! a5 27. Qb1!



bファイルにメジャーピースを重ねることで、黒のルークとナイト、そしてクイーンの動きを制限します。これらが協力できなければ、黒のキングサイドのアクションは厚みを持たず、逆に白がキングサイドをいじることができます。

27... a4 28. a3 Bf6 29. Bf3 Ng7 30. Bg2


ここは残り時間が少なく、プランが決まらなかったために一度ビショップを戻すことにしました。そして虎視眈々とf2-f4 のチャンスを伺います。

30... Bd8 31. Rb2 h5?! 32. h4!



黒からのh5-h4 を防ぎ、h5 のポーンをターゲットとして残します。そのうえでh3 にマスを作り、白マスビショップの活用を図ります。

32... Be8 33. Bh3 Bg6 34. f4!


ピンを利用した34. Ne4! でも勝ちですが、f5 のポーンを先に固定しておくことで、黒の一切のカウンタープレーを禁じます。

34... e4? 35. Nxe4 Qc7 36. Nxd6 1-0



振りかえればクイーンサイド、キングサイド、そしてセンターの全てで、白が流れを握った完勝ゲームでした。今日は再び4時半試合開始なので、これからロンドンチェスセンターに足を運び、ゆったりと過ごしてから会場に向かいます。私は残り4試合の結果次第では、十分にIM ノームもありえるので(ここまでパフォーマンスは2439!)、今日のアメリカとのIM 戦でも、きっちりポイントを取れるよう頑張ります!

6th Round Pairings
12 IM Bartholomew, John 4.0 USA 2427 - FM Kojima, Shinya 4.0 JPN 2340
23 Moriuchi, Toshiyuki 3.5 JPN 2316 - FM Kocwin, Bartosz 3.5 POL 2226
73 Phillips, Owen S 2.0 ENG 1926 - Takahashi, Reiji 2.0 JPN 2079



Hebden - Sarakauskas の試合は、ルーク対2ポーンで、最後はアンダープロモーションが出る珍しいエンドゲームに。


検討戦は会場にいたNigel Short を誘って!


礼二さんが大量に買い込んできたテディベアとアイス。何かの儀式のようです(笑)

2012/12/05

London Chess Classic 2012 4th round


4日目は森内さんのみ、格上のマスターとの対戦です。ポーランドの18歳IM は、データベースに1試合もなかったFrench Defence を採用し、森内さんを退けました。私もライブゲームで棋譜を確認しましたが、非常に力のあるプレーヤーだと思います。他2名を含めた、4R の結果は以下の通りです。

4th Round Results
12 Moriuchi, Toshiyuki 2.5 JPN 2316 - IM Sadzikowski, Daniel 2.5 POL 2449 0-1
30 Tozer, Philip A A 2.0 ENG 2176 - FM Kojima, Shinya 2.0 JPN 2340 0-1
77 Stokes, Paul C 1.0 ENG UR - Takahashi, Reiji 1.0 JPN 2079 1/2-1/2


それでは私の棋譜解説へ。

Tozer, P (ENG, 2172) - Kojima, S (FM, JPN, 2340)
London Chess Classic 2012 (4)

1. c4 c6 2. g3 d5 3. Nf3 Nf6 4. Bg2 dxc4 5. O-O Nbd7 6. Na3 Nb6 7. Qc2 Be6 8. Ng5 Bg4 9. Nxc4!? Bxe2 10. Nxb6?!



これはセオリーを外れる怪しい一手。10. Ne5! Bh5 11. Re1 h6! 12. Ne4 e6 がメインで、本譜と比較すると白はナイトを一組残しておくほうが、明らかに1ポーンの代償を伴ってプレーすることができます。

10... axb6=/+ 11. Re1 Bh5 12. Ne4 Nd5!


うっかり、12... e6 13. Nxf6+ gxf6 14. Bxc6+ bxc6 15. Qxc6+ Ke7 16. Qb7+= を許すところでした。c6 へのサクリファイスはこのラインの序盤で気を付けるべき、白のスレットです。

13. b3 e6 14. Bb2 Qd7!?



試合中、f7-f6 を突く前にe6 を守っておくこの一手が絶妙だと思いました。ところがコンピュータの指摘は、14... Nb4! 15. Qc3 Nd3 16. Re3 Nxb2 17. Qxb2 f5! 18. Nc3 Ba3-/+ と素早くピースを展開する流れ。f7-f5 のアイディアも考えていましたが、なかなか実行には移せませんでした。

15. a3 f6 16. Nc3 Be7 17. Bh3 Bf7 18. Qe4 Nc7


ここは18... f5 19. Qe5 Nf6! もあったと思います。

19. Na4 Ra6 20. Bd4 c5 21. Qxb7?!



このポーンは取れないと読んだうえでの、c6-c5 です。21. Be3 Nd5=/+ でも黒が指しやすいので、どっちが白にとって良いかの比較は難しいところですが。

21... Rxa4! 22. bxa4 cxd4 23. Rac1 Bd8


23... Nd5! 24. Qa8+ Bd8-/+ のほうが、b6 のポーンも落ちず、シンプルでした。なぜこう指さなかったのか...

24. Bg2 O-O 25. Rc6 Qe7 26. Qxb6 e5 27. Rec1?



これは自然に見えますが、黒のシンプルなタクティクスを見落としています。代わりに27. a5! ならば、まだ分からないだろうというのが、検討戦での結論でした。とは言え、相手は相当時間切迫だったため、このようなミスも仕方ありません。

27... Qxa3 28. Rxc7? Qxc1+! 29. Rxc1 Bxb6 0-1


最後はエクスチェンジを貰って勝利。途中までは良かったですが、決めにいくところで詰めが甘かったのが反省点です。

ちょうど折り返しとなる5日目の今日は、不思議なことに全員格下との対戦です。私はポーランドの17歳WGM が相手となりました。(だからと言って、特別なことは何もないですけどね!)2日目以来となる、全員白星を目指して戦ってきます!

5th Round Pairings
19 FM Kojima, Shinya 3.0 JPN 2340 WIM Iwanow, Anna 3.0 POL 2188
30 Williamson, Roger G 2.5 ENG 2177 Moriuchi, Toshiyuki 2.5 JPN 2316
74 Takahashi, Reiji 1.5 JPN 2079 Vachtfeidl, Petr 1.5 CZE 1945




昨日の昼食は、リバプールストリートのうさぎがたくさんいる、イングリッシュレストランへ。


そして夜は、会場から一駅先のギリシャ料理へ。


ブダペストで食べたフライとは違いましたが、グリルのイカもおいしかったです。

2012/12/04

London Chess Classic 2012 3rd round

昨日は3人とも格上との対戦。森内さんのみが、GM Neil McDonald相手にドローを取る結果となりました!久々の海外大会で、マスター相手にポイントを取るのは流石です。

3rd round Results
6 FM Kojima, Shinya 2.0 JPN 2340 - GM Williams, Simon K 2.0 ENG 2515 0-1
9 GM McDonald, Neil 2.0 ENG 2454 - Moriuchi, Toshiyuki 2.0 JPN 2316 1/2-1/2
42 Takahashi, Reiji 1.0 JPN 2079 - FM Britton, Richard L 1.0 ENG 2233 0-1


Kojima, S (FM, JPN, 2340) - Williams, S (GM, ENG, 2515)
London Chess Classic 2012 (4)

1. Nf3 f5 2. d4 e6 3. g3 Nf6 4. Bg2 Be7 5. O-O O-O 6. c4 d6 7. Nc3 Ne4 8. Nxe4 fxe4 9. Nd2 d5 10. f3 Nc6 11. fxe4 Rxf1+ 12. Nxf1 dxc4 13. Be3 Bd7 14. e5 Be8N



このClassical Dutch のラインは長く研究していながらも、実戦で試す機会に恵まれてきませんでした。最初の相手がこのラインでも世界的なエキスパートであることは、私にとって大きな幸運です。

15. Rc1 b5 16. b3!?


白はf1 のナイトをどう使い直すかが今後の課題なので、16. Nd2 Rb8 17. Ne4 も考えましたが、この後、Nc6-Nb4-Nd5 のある黒が不満な展開だとはどうしても思えず、本譜にチャレンジしました。

16... Ba3 17. Rc2 Rb8!



ルークが1段目を離れたことで、Nc6-Nxe5 をスレットにします。

18. bxc4 bxc4 19. Qa1!? Na5 20. Bd2?


相手のタクティクスを見落とすブランダー。これで負けまで一直線となりました。局後の3人の検討で現れたのは、20. Nd2!? Ba4 21. Nxc4 Bxc2 22. Nxa3 Bf5 23. Qc3 とエクスチェンジを切る変化。試合中少し考えましたが、a5 のナイトは本譜で何とかできるものだと信じていました...

20... Bb2!-/+



十分に警戒しているつもりでしたが、20手目でd4 の守りが消えることを忘れていました!

21. Qe1 Qxd4+ 22. e3 Qd3 23. Rxb2 Rxb2 24. Bxa5 Rc2-+


マテリアルは怪しいですが、黒には7段目に突入したルークと強力なパスポーンがあり、勝利は目前です。

25. Bf3 c3 26. Qd1 Qxd1 27. Bxd1 Rc1 28. Bb3 Bb5 29. Bxe6+ Kh8 30. Bxc3 Rxc3 31. Bf7 Rc1 0-1



日本で試合を見守ってくれていたチェスファンには、申し訳ないような内容でした。続いて、さらっと森内さんのゲームを。


McDonald, N (GM, ENG, 2456) - Moriuchi, T (JPN, 2316)
London Chess Classic 2012 (4)

1. e4 c5 2. Nf3 d6 3. Bb5+ Nc6 4. O-O Bd7 5. c3 Nf6 6. Re1 a6 7. Ba4 c4 8. d4 cxd3 9. Bg5 Ng4 10. Qxd3 Nce5 11. Bxd7+ Qxd7 12. Qd1 Nxf3+ 13. Qxf3 Ne5 14. Qe3 g6 15. f4?!



この辺りの白の構想はややおかしく、クイーンを交換したエンドゲームは、間違いなく黒にとって十分なものです。

15... Ng4 16. Qd4 e5 17. fxe5 dxe5 18. Qxd7+ Kxd7 19. h3 Bc5+ 20. Kh1 Nf2+ 21. Kh2 Ke6 22. b4 Ba7 23. Nd2 Rhc8


森内さんはビショップ交換後のNd2-Nb3-Nc5 を嫌いましたが、23... f6 24. Be3 Nd3 25. Re2 Rhd8 26. Bxa7 Rxa7 27. Nb3 b6 ぐらいで十分そうです。黒はd3 のナイトと、dファイルの支配でアドバンテージをキープできます。

24. c4 f6 25. Bh4 Nd3 26. Rf1 g5 27. Rf3 gxh4



ここは森内さんが悔やんだ手。単純にピースを取っておけば、黒は大きな勝ちのチャンスを得ていました。27... Nxb4! 28. Raf1 gxh4 29. Rxf6+ Kd7 30. Rh6 Rf8 31. Rb1 Be3! (これは私たち3人が検討でも見落とした好手!) 32. Rxh7+ Kc6 33. Rxb4 Bxd2 34. Rbxb7 Bf4+ 35. Kh1 Kc5-+

28. Rxd3 Bf2 29. Rd1 a5 30. b5 Bd4 31. Nf3 Rxc4 32. Nxh4 Rc2 33. R1d2 Rac8 34. Nf5 Rxd2 35. Rxd2 Rc4



黒がまだ少し良さそうなエンドゲームですが、この付近はMcDonald の指し方にもミスがなく、黒が決定的なチャンスを掴むのは簡単ではありません。

36. g4 a4 37. Kg3 a3 38. Rd3 Bc5 39. Ng7+ Ke7 40. Nf5+ Ke6 41. Ng7+ Ke7 42. Nf5+ 1/2-1/2



森内さんは残り時間も少なく、最後はパペチュアルチェックを受け入れました。27手目がオンリーチャンス(少なくともはっきりと優勢を得る)だったようです。なかなかワンチャンスをものにできないと、このレベルのマスター相手に勝つのは厳しいですね。それでも素晴らしい試合内容だったと断言できます!

今日の4日目は、16時半試合スタートのゆったりしたスケジュールです。森内さんと礼二さんはベイカーストリートへ、私はその先のリバプールへ試合前に出かけてきます。(私の体調は完全復活と呼んで差し支えありません!)3人にとって、試合前の良いリラックスとなれば良いですね。それでは4R のペアリングです。

4th round Pairings
12 Moriuchi, Toshiyuki 2.5 JPN 2316 - IM Sadzikowski, Daniel 2.5 POL 2449
30 Tozer, Philip A A 2.0 ENG 2176 - FM Kojima, Shinya 2.0 JPN 2340
77 Stokes, Paul C 1.0 ENG UR - Takahashi, Reiji 1.0 JPN 2079


12番ボードだと森内さんは再びライブゲームに入りますかね。ポーランドのIM 相手にどのような指し回しを見せてくれるか、とても楽しみにしています。それでは、今日こそ再び良い報告ができるよう、頑張ってきます!


昨日は午後6時からNigel Short の同時対局がスタート。時間を見つけて彼とも話をしたいと思います。


夕飯は日本から応援に駆け付けてくれた方と、ロンドンでは安全パイと呼ばれるインド料理へ。すごいボリュームです。

2012/12/03

London Chess Classic 2012 2nd round


今日は体調が優れず、ブログを更新するか迷っていたのですが、かなり回復してきたので簡単に書こうと思います。


Friedland, J (CM, ENG, 2125) - Kojima, S (FM, JPN, 2340)
London Chess Classic 2012 (1)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. Nc3 dxe4 4. Nxe4 Bf5 5. Ng3 Bg6 6. Nf3 Nd7 7. Bc4 e6 8. O-O Ngf6 9. Re1 Qc7 10. c3 Bd6 11. Qe2 O-O



相手がこのドローウィッシュなラインをチョイスしていることは知っていましたが、それでもCaro-Kann をチョイスします。勝負は終盤からなので、そこまでは飛ばします。

12. Nh4 c5 13. Nxg6 hxg6 14. dxc5 Nxc5 15. Bg5 Bf4 16. Bxf4 Qxf4 17. Rad1 Rfd8 18. h3 Rac8 19. Bb3 Nxb3 20. axb3 Qc7 21. Ne4 Qb6 22. b4 Nxe4 23. Qxe4 a5 24. bxa5 Qxb2 25. Qh4 Rd2 26. Qe7 Qxc3
27. Qxb7 Rb2 28. Qe7 Qf6!?


28... Qxa5 29. Rxe6! では黒に勝ちはないと判断し、別のラインに突入します。

29. Qxf6 gxf6 30. Ra1 Rcc2 31. Rf1?



31. Reb1! Rxf2 32. Rxb2 Rxb2 33. a6 Rb8 ならば、アンクリアー。 31. a6 Rxf2 32. a7 Rxg2+ 33. Kh1 Rh2+ 34. Kg1 Rbg2+ 35. Kf1 Rf2+ 36. Kg1 Rfg2+= ならば、ドロー確定です。ここから相手のエンドゲーム技術の低さが露呈し、勝てないはずのゲームが傾き始めました。

31... Ra2=/+ 32. a6 Rxf2 33. Rfb1?


33. Rxa2 Rxa2 34. Rxf6 Rxa6-/+ ならば、黒はeファイルにパスポーンがあるため、ポーンが3対2でも勝つチャンスは十分にありそうです。それでも、本譜よりベターであることは間違いありません。


33... Rxg2+ 34. Kh1 Rh2+ 35. Kg1 Rag2+ 36. Kf1 Rb2!-+


これで黒は白のパスポーンを後ろから止めることができ、ゲームセットです!

37. Rxb2 Rh1+ 38. Kg2 Rxa1 39. Rb6 Ra3 40. Rc6 Kg7 41. Rb6 g5 42. Rc6 Kg6 43. Rb6 f5 44. Rc6 Kh5 45. Rb6 f4 46. Rc6 e5 47. Rf6 e4 48. Kf2 Ra2+ 49. Kf1 Kh4 50. Rxf7 Kg3 51. a7 f3 52. Ke1 e3 53. Kd1 e2+ 0-1


昨日は隣のボードで、French 対策の当たった森内さんがさっくり勝ち。(本人談では危ないところもあったそうですが...)礼二さんは劣勢でしたが、串刺しでピースをただ取りして、モンゴル少女に逆転勝ち。3人揃っての勝利となりました!本来ならば祝杯をあげるところですが、私が試合後、早々にダウンしたため、後日にお預けです。2人には大変申し訳ない...

2nd Round Results
36 CM Friedland, Jon S 1.0 ENG - 2125 FM Kojima, Shinya 1.0 JPN 2340 0-1
37 Moriuchi, Toshiyuki 1.0 JPN - 2316 Maduekwe, Chiedu 1.0 NGR 2151 1-0
74 Saikhanzaya, Ganbaatar 0.0 MGL - 1924 Takahashi, Reiji 0.0 JPN 2079 0-1


そして3日目の今日は、またすごい当たりになりました。全員が格上との対戦。そして私と森内さんは、センサーボードによる中継ありです!

3rd round Pairings
6 FM Kojima, Shinya 2.0 JPN 2340 - GM Williams, Simon K 2.0 ENG 2515
9 GM McDonald, Neil 2.0 ENG 2454 - Moriuchi, Toshiyuki 2.0 JPN 2316
42 Takahashi, Reiji 1.0 JPN 2079 - FM Britton, Richard L 1.0 ENG 2233


私と森内さんの対戦相手は、イングランドでも名のあるGM です。これでこそ、ロンドンに来た甲斐があるというものです!試合のライブは、こちらからご覧ください。


外のモニターでは、GM Conquest とGM David Howell という豪華な顔触れでの解説です!

2012/12/02

London Chess Classic 2012 1st round


さて昨日からいよいよ、London Chess Classic が始まりました!この日は11時ごろに、3人で集まって軽いトレーニングをした後、会場を確認。昼食を取って、午後2時半から初戦スタートです。


会場には大きなチェスショップが出展しています。DVDの量がすごい!


私がチェックしていなかった、今年出版の本もあります。


昼食は近くのピザ屋へ。シンプルなマルガリータを頼みました。

それでは私の試合解説へ。初戦は地元の70代が相手です。

Kojima, S (FM, JPN, 2340) - Casiot, D (ENG, 1991)
London Chess Classic 2012 (1)

1. Nf3 e6 2. c4 f5 3. g3 Nf6 4. Bg2 Be7 5. O-O O-O 6. d4 d5 7. Nc3 c6 8. Rb1!?



Stone Wall Dutch のBe7 変化は特に用意していなかったため、なんとなくこういった手があるだろうと思った手を指してみます。bポーンを伸ばしてクイーンサイドでアクションを起こす狙いは、白にとって悪くないはずです。

8... Qe8 9. Qc2 Ne4 10. b4 Nd7 11. b5 Ndf6 12. bxc6 bxc6 13. Ne5


狙い通り、c6 のポーンを弱めたところでe5 のアウトポストにナイトを運びます。

13... Nxc3 14. Qxc3 Ne4 15. Qc2 Ba6 16. Be3!



a6 にビショップが出た形では、Qc2-Qa4 をメインに考えていましたが、16. Qa4?! Bxc4 17. Bxe4 (17. Nxc4 Nc3!) 17... Bb5! となるため、すぐには実行できません。 先にルークを連結し、...Nc3 の狙いを外しておきます。

16... Bf6 17. Qa4 Bxe5


17... Qc8 18. Rfc1+/= は単純に白良しで問題なし。17... Bxc4 18. Nxc4 Nc3 19. Qa6 Nxb1 20. Rxb1 dxc4 21. Bxc6 Qc8 Rb8!?(これが試合中の私のメインの読みでした。) 22. Bxe8 Rxb1+ 23. Kg2 Rxe8 24. Qxc4+/- このツールーククイーンであれば、e6 のポーンを狙える白に分がありそうです。

18. Qxa6 Bf6 19. Rfc1+/= e5?!


これはd5 のポーンを弱め、白の優勢を拡大させてしまいます。

20. dxe5 Bxe5 21. cxd5 cxd5 22. Qd3+/-



ダブルビショップを持ち、オープンファイルを抑えている白は、あとはd5 にプレッシャーを掛け続ければ勝てそうです。

22... Qd7 23. f3 Nf6 24. f4 Bc7 25. Rb7 Rac8 26. Rc5 d4 27. Bxd4 Qd8 28. Qc4+ Kh8 29. Rcxc7 1-0



白には特に問題のある手はなく、上々の出だしでした。他の2人を含めた、私たち3人の結果は以下の通りです。

5 Takahashi, Reiji 0.0 JPN 2079 - GM Hillarp Persson, Tiger 0.0 SWE 2546 0-1
42 FM Kojima, Shinya 0.0 JPN - 2340 Casiot, David J 0.0 ENG 1991 1-0
45 Barasi, Paul DL 0.0 ENG 1978 - Moriuchi, Toshiyuki 0.0 JPN 2316 0-1




本人談ではうまくいかなかったようですが、怪しいポジションを乗り切ってからは地力の差で勝利です。


高橋さんは虎さんに、頭からバリバリ食べられてしまいました。

最後に2R のペアリングです。

36 CM Friedland, Jon S 1.0 ENG - 2125 FM Kojima, Shinya 1.0 JPN 2340
37 Moriuchi, Toshiyuki 1.0 JPN - 2316 Maduekwe, Chiedu 1.0 NGR 2151
74 Saikhanzaya, Ganbaatar 0.0 MGL - 1924 Takahashi, Reiji 0.0 JPN 2079


今日のラウンドは私が再びイングランド人、森内さんがナイジェリア人、礼二さんがモンゴル人と、綺麗に対戦相手の国が分かれました。私と森内さんは連勝して勢いをつけたいところ。礼二さんの初勝利にも期待しています。2Rも応援よろしくお願い致します!

London Chess Classic 2012



2012/12/01

London Chess Classic 2012 - Sightseeing Day -


幸いにも、11月最終日のロンドンは快晴でした!

昨日は予定通り、森内さんと合流してロンドン観光に出かけました。前日同様に試合解説もないため、再び写真と共に1日の様子をお届けします。


10時にホステルをチェックアウトした私は、森内さんの待つケンジントンのホテルへと歩き始めます。もちろん、前日の反省を生かし、地図できちんと道を確認したうえでです(笑)途中、Holland Park 通りの並木道は、歩いていて爽快です。ロンドンにしては珍しく、天気が良かったことも幸運でした。


Holland Park 駅を通過。こういった地下鉄の駅の存在は、現在自分がどこにいるかのわかりやすい目印となるため、初めての土地を歩く人間には非常に助かります。待ち合わせに遅れそうになったら、乗ってしまえば良いですしね!


この日は快晴の空に、うっすらと綺麗な雲がかかっていました。森内さんが宿泊しているホテルへの道はかなり分かりやすく、1時間かからないで到着です。その後、こちらに留学中の日本人の方とも合流し、彼の案内でロンドンに市街へ繰り出します。


電車と地下鉄を乗り継ぎ、まずはWestminster へ。地上に出てまず目につくのが、かの有名なビッグ・ベンです。昨日説明されるまで忘れていましたが、現役の国会議事堂だったんですね~。


お次は隣のウエストミンスター大聖堂へ。中に入るのは16ポンドかかるということなので、外観だけ撮影して早々に退散です。もったいないという人もいるでしょうが、私は宗教系はさほど興味がないのです。


続いてテムズ川沿いを歩き、トラファルガー広場へ。ここはおまけで、私たちの目的地は奥のナショナルギャラリーです。ちなみにトラファルガー広場には、ライオンさんはいましたが、しゃべる熊さんはいませんでした。ちょっと残念。


三越のモデルともなったライオン像と記念撮影。報告していませんでしたが、ブダぺストを発つ直前に、髪を短くしました。おかげで非常に寒い!(笑)


ナショナルギャラリーに入る前に、近くのシーフードレストランで昼食を。写真のエビのグリルの他にも、エビとアボカドのカクテル、シーフードシチュー、フィッシュパイなど、全ておいしく頂きました。きゅうりとヨーグルトを組みあわせた、奇怪な付け合わせは無理でしたが...


ナショナルギャラリーには、ゴッホの「ひまわり」を始めとした様々な絵画が展示されていましたが、それらは全て撮影禁止のようです。仕方がないので、お土産屋のひまわり関連グッズコーナーを撮影。ここはどれだけひまわり推しなのでしょうか(笑)
ちなみに私は、ひまわりよりも2匹のカニが気に入りました。


ナショナルギャラリーを2時間弱で出ると、もう辺りは暗くなっています。そこから再び地下鉄に乗り、ロンドンブリッジへ。ライトアップされたロンドンブリッジは、今にも動き出そうとしている一つのアトラクションのようで、とても圧巻されました。夜景で有名な橋と言えば、ブダペストのくさり橋も挙げられますが、それとは一風変わった趣です。


もう少しいろいろと見たいこところでしたが、何しろ寒い!日が沈んでからの冷えは、防寒の甘かった私には非常に厳しいものでした。そこで早めの夕飯に移動することになり、お勧めだという中華へ。初体験の二色鍋で、体の芯から温まりました。(食べ過ぎて、別の意味でつらかったですが...)

そして夜には、初戦のペアリングがネット上で公開されました。日本人3人の初戦は以下のようなものです。

5 Takahashi, Reiji 0.0 JPN 2079 - GM Hillarp Persson, Tiger 0.0 SWE 2546
42 FM Kojima, Shinya 0.0 JPN - 2340 Casiot, David J 0.0 ENG 1991
45 Barasi, Paul DL 0.0 ENG 1978 - Moriuchi, Toshiyuki 0.0 JPN 2316


なんと礼二さんが、いきなり5番ボードでスウェーデン代表、GM Tiger との対戦です!彼の著書であるTiger's Modern は、モダンプレーヤーにとって勉強必須の一冊でしょう。礼二さんが久々のGM との対戦で、どういったゲームを見せてくれるのか楽しみにしています。

私と森内さんと言えば、それぞれ1900台との対戦です。何も問題なく白星を挙げられると信じていますが、もちろん油断は禁物です。良い結果が報告できるよう、しっかり指して戻ってきたいと思います。London Chess Classic 1R は、2時間後にスタートです!


最後はおまけ。ホテルに戻り、合流した礼二さんの全荷物がこれです。日本からロンドンまで、ショルダーバッグ一つとは...
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