タイトルにあるのは古典的なエンドゲームのマテリアルですが、Chess.com のゲームで初めて体験しました。去年の記事の中で、Dominguez - Polgar などを扱い、勝ちのアイディアはなんとなく理解しているつもりでしたが、勉強するのと実際にやるのでは全く勝手が違いました。
sasamil1959 - Shinya_Kojima
紆余曲折を経て、このようなポジションになりました。ここからはルーク+ビショップ vs ルークのエンドゲームに一直線です。
基本通り、ビショップのブロックでキングを守りながら、少しずつ前進させます。ルークも7段目でキングをカットしているため、割と簡単に勝てるとこの段階では侮っていました。
ここで緩手が出ます。f3 のマスを明け渡し、ルークをfファイルに回すことを許したのは、明らかに白のディフェンスを助けています。75...Be4! であれば、黒にはまだ勝つチャンスが多いにありそうです。
この辺りでようやく、ビショップでルークチェックのマスを抑えるアイディアを思い出し、実行してみましたが、ここまでくれば白は50手逃げきれそうです。
ここまでうまく逃げてきた白が、絶対に出してはいけないブランダーでした。このマテリアルのエンドゲームで決着がつく場合の多くは、このようなディフェンス側のミスによるものなのかもしれません。
98. Kd1 Rc4+ 99. Kd2=
最後はシンプルに99...Rc1+ からルークが落ちます。セルビアのsasamil さんとは、私が白でもアツい試合をさせてもらっており、大変勉強になりました。こういったゲームができると、Chess.com の通信チェスもやっていた甲斐があるな、と感じますね。
sasamil1959 - Shinya_Kojima
Sicilian Defence: Lasker-Pelikan Variation
1. e4 c5 2. Nf3 Nc6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 e5 6. Ndb5 d6 7. Bg5 a6 8. Na3 b5 9. Bxf6 gxf6 10. Nd5 f5 11. Bxb5 axb5 12. Nxb5 Ra4 13. Nbc7+ Kd7 14. O-O Rxe4 15. Qh5 Nd4 16. c3 Ne2+ 17. Kh1 Kc6 18. g3 Kb7 19. Rfe1 Rc4 20. Rxe2 Rxc7 21. Nxc7 Qxc7 22. h3 Kb8 23. Kh2 d5 24. Rd2 Be6 25. Rad1 Bc5 26. Rxd5 Bxf2 27. Rb5+ Bb6 28. Qe2 f4 29. Rxb6+ Qxb6 30. Qxe5+ Ka7 31. Qxf4 Rc8 32. Qa4+ Kb8 33. Qf4+ Ka7 34. Rd2 Rc4 35. Qg5 Rc5 36. Qh4 Rf5 37. Qe7+ Kb8 38. Qe8+ Bc8 39. Qe2 Bb7 40. b4 Ka7 41. a4 Rf3 42. b5 Qc7 43. Qe1 Qxc3 44. Qg1+ Kb8 45. Re2 Qf6 46. Qc5 Qd8 47. b6 Rd3 48. Qe5+ Qd6 49. Qxd6+ Rxd6 50. Re8+ Bc8 51. a5 Rd2+ 52. Kg1 Ra2
紆余曲折を経て、このようなポジションになりました。ここからはルーク+ビショップ vs ルークのエンドゲームに一直線です。
53. b7 Kxb7 54. Re7+ Ka6 55. Rxf7 Bxh3 56. Rxh7 Bf5 57. Rh6+ Ka7 58. a6 Be4 59. Re6 Bd5 60. Rd6 Bc4 61. g4 Bxa6 62. Rf6 Bb7 63. Rg6 Be4 64. Rg7+ Kb6 65. Rg8 Kc5 66. Rd8 Bd5 67. Kf1 Kd4 68. g5 Rd2 69. Re8 Rg2 70. Rg8 Be4
基本通り、ビショップのブロックでキングを守りながら、少しずつ前進させます。ルークも7段目でキングをカットしているため、割と簡単に勝てるとこの段階では侮っていました。
71. Rb8 Rxg5 72. Rb3 Rg6 73. Ra3 Bc6 74. Kf2 Rg2+ 75. Ke1 Bb5?!
ここで緩手が出ます。f3 のマスを明け渡し、ルークをfファイルに回すことを許したのは、明らかに白のディフェンスを助けています。75...Be4! であれば、黒にはまだ勝つチャンスが多いにありそうです。
76. Rf3 Bd3 77. Rf2 Rg7 78. Kd2 Rb7 79. Rf4+ Be4 80. Rf2 Rb3 81. Re2 Bd3 82. Rf2 Rb8 83. Rf4+ Be4 84. Rf2 Rb7 85. Ke2 Rb3 86. Kd2 Bf3 87. Kc2 Ra3 88. Kb2 Rd3 89. Rc2 Bd1 90. Rc7 Ba4 91. Rc8 Rb3+ 92. Kc1 Bd7 93. Rd8 Rb7 94. Kd2 Rc7 95. Ke2 Ke4
この辺りでようやく、ビショップでルークチェックのマスを抑えるアイディアを思い出し、実行してみましたが、ここまでくれば白は50手逃げきれそうです。
96. Kd2 Ba4 97. Ra8 Rc2+ 98. Ke1??
ここまでうまく逃げてきた白が、絶対に出してはいけないブランダーでした。このマテリアルのエンドゲームで決着がつく場合の多くは、このようなディフェンス側のミスによるものなのかもしれません。
98. Kd1 Rc4+ 99. Kd2=
98... Ke3 99. Kf1 0-1
最後はシンプルに99...Rc1+ からルークが落ちます。セルビアのsasamil さんとは、私が白でもアツい試合をさせてもらっており、大変勉強になりました。こういったゲームができると、Chess.com の通信チェスもやっていた甲斐があるな、と感じますね。
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