2016/09/13

Baku Chess Olympiad R10 Japan - Azerbaijan 3

オリンピアード10R のこの日は、日本チームにとって苦しい1日でした。オープンはアゼルバイジャン3、女子はカナダとともに各上のチームとの対戦です。アゼルバイジャン3 は、7月のU16 World Youth Olympiad の代表メンバーたちです。

Kojima, S (IM, JPN, 2398) - Asadli, V (FM, AZE, 2406)
Baku Chess Olympiad (10)

1. Nf3 Nf6 2. c4 g6 3. d4 Bg7 4. g3 O-O 5. Bg2 d6 6. O-O Nc6 7. Nc3 a6 8. h3 Bd7 9. e4 e5 10. dxe5 dxe5 11. Be3 Be6 12. b3!?



以前、GM Fominyh と指した際は、12. Qa4 b5! と指されて敗れました。それ以来少し考えていて、初めて試すこちらの手を選びます。ちょうど試合の日の朝、このラインになるかもしれないと思って調べなおしていました。

12... Rb8 13. Qc1!?


この変化では、このようにクイーンをc1 に振り、d1 のマスはルークのために空けておくアイディアがしばしば見られます。13. Kh2!? もありえる手ですが、私は次の黒の手を覚悟のうえでクイーンを動かしました。

13... Nd4 14. Kh2?!



このタイミングでキングが上がる手は、d4 にナイトを残させてしまうのでいまいちでした。代わりに、14. Rd1! Nxf3+ 15. Bxf3 Qc8 16. g4!+/= と指すべきであるというのが、コンピュータの指摘です。 私としては、なるべくgポーンを伸ばしたくはなかったでこの変化をあきらめたのですが、私の予想よりも本譜の流れは白にとって嫌でした。

14... Ne8 15. Rd1 c5!


指される前までは、d5 をアウトポストにしてくれるのはありがたいと思っていましたが、センターにアウトポストを抱えるのはお互い様で、黒にとって困ることはありません。それよりも、d4 のナイトが全く消えないことが、白にとって重荷となります。

16. Ng5 Nd6 17. Qd2 Bd7!



これも指されてからうまく構想だと思いました。d5 を全くカバーしないのは変に見えますが、ビショップはBe6-Bd7-Bc6 とダイアゴナルを切り替え、e4 にプレッシャーをかけられる位置に移動します。

18. Rac1 Bc6 19. h4


e4 のポーンがアタックされている以上、f3 にはナイトを動かしづらいので、h3 に退けるようにマスを作ります。アイディアはOK ですが、これを決断するのに時間を使いすぎたことが、後の重要なポジションで負担となります。

19... h6 20. Nh3 Kh7 21. Nd5 Rc8 22. Re1



私はe4 のポーンを孤立に、e5 のマスをアウトポストにすることを嫌い、自分からfポーンを突きませんでしたが、22. f4! exf4 23. Nhxf4 Re8 24. Qd3 と指すほうが実際には良かったかもしれません。細かな形の良しあしを気にするよりも、h3 のナイトを早くプレーに戻すというアイディアです。

22... f5 23. exf5 gxf5 24. f4?


この手はとても悪く、ほぼ黒の勝ちを決めてしまいます。私としては時間のない中、f5-f4 をされてキングの前を崩されてはたまらないと考え、指した1手でしたが、f4 のマスが使えない状態で、e5-e4 と伸ばされるのは予想よりもずっと白が厳しい形でした。このあたりの判断は、まだKing's Indian の理解の浅さの表れかもしれません。代わりに24. Qd1! からQd1-Qh5 という手を見せておけば、まだ勝負は分からなかったでしょう。

24... e4!-/+ 25. Nc3 Rc7 26. Red1 Rd7 27. Qe1 Ne8 28. Nf2 Nf6!



h3-h4 を指した時から危惧していた、g4 のマスの弱さまで利用されてしまえば、白にはなすすべがありません。

29. Nd5 Nxd5 30. cxd5 Rxd5 31. Nxe4 fxe4 32. Bxe4+ Kh8 33. Bxd5 Qxd5 34. Qf2 Re8


時間が全くない中、駒を捨てて何か手を作ろうとしましたが、相手が決め手を作るのを助けてしまうだけでした。

35. Bxd4 Bxd4 36. Qd2 Qf3 37. Re1 Rg8 38. Rg1 Bxg1+ 39. Rxg1 Re8 40. Qd6 Kg7 41. Qc7+ Kg8 42. Qd6 Qg4 0-1



何もできず負けたゲームでした。途中、自分が正しく形勢判断ができていないこともありましたが、過去に対戦した2400台の中で、最も強かったのではないかという印象を受けました。次に会うときは彼は2500 になっているでしょう。私もまだまだ勉強が必要です。

Japan - Azerbaijan 3 0-4

Kojima, S (IM, JPN, 2398) - Asadli, V (FM, AZE, 2406) 0-1
Nanjo, R (IM, JPN, 2340) Bashirli, N (FM, AZE, 2387) 0-1
Yamada, K (CM, JPN, 2100) - Gadimbayli, A (FM, AZE, 2294) 0-1
Tang Tang (JPN, 2108) - Gasimov, P (FM, AZE, 2323) 0-1

Canada - Japan 4-0

Zhou, Q (FM, CAN, 2367) - Ishizuka, M (JPN, 1778) 1-0
Yuan, Y (WIM, CAN, 2205) - Hoshino, K (WCM, JPN, 1802) 1-0
Botez, A (WFM, CAN, 2092) - Shibata, M (JPN, 1638) 1-0
Ouellet, M (WCM, CAN, 1992) - Fukuya, N (JPN, 1636) 1-0


チームはオープン女子ともに4-0 でのストレート負け。最終戦直前でこれは痛い結果でしたが、こういうこともあると割り切るしかありませんね。今日行われた最終戦はすでに終わっていますが、それはまた明日以降の記事で結果とゲームをお届けします。

2016/09/12

Baku Chess Olympiad R9 Saudi Arabia - Japan


日本 vs. サウジアラビア Photo by Alex

今大会、私はR9 のサウジアラビア戦で初めての抜け番をもらいました。サウジアラビアが相手であれば、私が抜けても戦力的に十分勝てるであろうことや、山田くん、Alex のFM 獲得チャンスを残すことを考慮してのオーダーです。オリンピーアドでは、9試合以上で65% 以上の勝率を挙げれば、レイティングが2300に到達しなくともFM のタイトルを獲得することができます。直前のラウンドまでに6試合をし、4P 獲得している山田くんのゲームを今夜はご紹介します。

Al Habeeb, E (KSA, 2030) - Yamada, K (CM, JPN, 2100)
Baku Chess Olympiad (9)

1. Nf3 Nf6 2. d4 d5 3. g3 e6 4. Bg2 Be7 5. O-O O-O 6. c4 dxc4 7. a4?



山田くんはこのオリンピアードで、7. Qc2 a6 8. a4 と1試合指されており、対戦相手はそれを研究してきたのでしょう。しかし、付け焼刃の研究だったためにクイーンを挟む大切な1手を忘れてしまい、黒に簡単な展開にされてしまいます。黒がa7-a6 と指していないのであれば、a2-a4 は意味を成しません。

7... c5! 8. Qc2?


ここでポーンを捨てては勝負になりません。せめてc5 を取るべきでしょう。

8... cxd4 9. Qxc4 Nc6 10. Rd1 e5-+



私はライブを見ていて、この時点で試合は終わったと思いました。1ポーンアップ、白マスビショップの働きの悪さを改善済み、ピースの展開良しの黒は、どのようにでも白を料理できます。

11. e3 Be6 12. Qb5 a6 13. Qf1 Bb3 14. Rd2 Qb6


私は14... Bb4 を指すと予想していましたが、もちろん本譜でも大丈夫です。

15. exd4 exd4 16. Qd3 Rad8 17. Re2 Be6 18. Ne1 Nb4 19. Qd2 d3 20. Re5 Ng4 21. a5 Qc7 22. Re4 Bc5 23. Rf4 Nxf2 24. Rxf2 Nc2 25. Ra4 Nxe1 26. Qxe1 Bxf2+ 27. Qxf2 Qxc1+ 28. Bf1 Qxb1 0-1



一番対戦相手とのレイティング差が小さく、結果を心配していた山田くんでしたが、全く問題なかったですね。しかしこのラウンド、Alex が前のラウンドに続いて敗れてしまい、4-0 でのフィニッシュとはなりませんでした。4B に入った唐堂くんは怪しいゲーム運びでしたが、なんとか勝って今大会初白星です。

Saudi Arabia - Japan 1-3

Masrhi, A (KSA, 1900) - Nanjo, R (IM, JPN, 2340) 0-1
Bukannan, A (KSA, 1890) - Averbukh, A (JPN, 2223) 1-0
Al Habeeb, E (KSA, 2030) - Yamada, K (CM, JPN, 2100) 1-0
Al Turky, F (KSA, 1861) - Tang Tang (JPN, 2108) 0-1


United Arab Emirates - Japan

Ishizuka, M (JPN, 1778) - Nouman, A (WIM, UAE, 1983) 1-0
Hoshino, K (WCM, JPN, 1802) - Jehad, A (UAE, 1668) 1-0
Shibata, M (JPN, 1638) - Bashaer, K (WCM, UAE, 1584) 0-1
Fukuya, N (JPN, 1636) - Wadima Humaid S H AlKalbani (UAE, 1606) 1/2-1/2


連勝中だった女子チームは、少し厳しいかと思われたアラブ首長国連邦とのマッチを、見事2.5-1.5 で乗り切って3連勝となりました! 観戦していた日本のチェスファンは、1B の石塚さんが完全に負けのポジションから、不死鳥のようによみがえって逆転する様を見たことでしょう。今大会、苦しんでいた女子大将はここで大きな1勝を挙げ、大事なマッチの勝利に貢献しています。


日本の女子たちは、コメンテーターとして有名なアメリカのGM Seirawan と交流できたようです。

今日のR10 はともに厳しい相手とぶつかります。勝ち、ドロー、勝ちでポイントを積み重ねてきたオープンチームは、アゼルバイジャン3との対戦です。オリンピアードでは毎回、開催国のみ複数チームを出場させることが許されており、多くの場合、下のチームは有望なジュニアプレーヤーで構成されています。今回も例にもれず、アゼルバイジャン3は全員がジュニアFM のチームで、レイティングでいえばザンビアよりも手ごわい相手でしょう。昨日は貴重な休みを貰い、連続で白の私がなんとかポイントを取り、マッチで勝つチャンスも作り出したいですね。

一方で女子はカナダが相手です。WFM ではなく、FM を持っているZhou Qiyu が率いる、平均2200近いチームです。初戦のアゼルバイジャン2と同等の相手に、日本の女子がどのようなプレーをするでしょうか。残りの2試合も、応援をよろしくお願い致します。

Japan - Azerbaijan 3

Kojima, S (IM, JPN, 2398) - Asadli, V (FM, AZE, 2406)
Nanjo, R (IM, JPN, 2340) Bashirli, N (FM, AZE, 2387)
Yamada, K (CM, JPN, 2100) - Gadimbayli, A (FM, AZE, 2294)
Tang Tang (JPN, 2108) - Gasimov, P (FM, AZE, 2323)

Canada - Japan

Zhou, Q (FM, CAN, 2367) - Ishizuka, M (JPN, 1778)
Yuan, Y (WIM, CAN, 2205) - Hoshino, K (WCM, JPN, 1802)
Botez, A (WFM, CAN, 2092) - Shibata, M (JPN, 1638)
Ouellet, M (WCM, CAN, 1992) - Fukuya, N (JPN, 1636)


2016/09/11

Baku Chess Olympiad R8 Japan - Zambia


ザンビアのIM Kayonde と Photo by Alex

女子チームがザンビアを破った翌日、今度はオープンチームがザンビアとの対戦になりました。私の対戦相手は6年前のオリンピーアドではUR でしたが、それからめきめきと力をつけ、今年7月の大会でIM タイトルを獲得しています。貴重な白を持ち、負けられない一戦です。

Kojima, S (IM, JPN, 2398) - Kayonde, A (IM, ZAM, 2422)
Baku Chess Olympiad (8)

1. Nf3 d5 2. d4 c6 3. c4 e6 4. Qc2 dxc4 5. Qxc4 Nf6 6. Bg5 Be7 7. e3 h6 8. Bh4 Qa5+



オープニングの準備は早々に外れ、Triangle の一変化になります。私はここでのチェックに対し、慎重に読んで本譜のように進めることにします。

9. Nbd2 g5 10. Bg3 g4?! 11. Ne5 Ne4 12. O-O-O!


d2 のナイトを守るためにはこれしかないという1手ですが、相手はこれを読み落としていたようです。クイーンサイドキャスリングした白キングの守りはやや薄そうにも見えますが、それはキングサイドを崩してしまった黒も同じです。ならば、ピースの展開の早さで、白はすでに十分なアドバンテージがあるでしょう。

12... Nxg3 13. hxg3 Nd7 14. Nxg4 f5 15. Ne5?!



しかし、1ポーンを取った直後が正確ではありませんでした。f7-f5 はe6 のポーンとe5 のマスを弱めているので、そこを突ければしっかりと白が優位に試合を進められるはずです。メインで考えていたのはナイトを捨てる変化ですが、15. Qxe6 fxg4 16. Bc4 Nf6 17. Qf7+ Kd8=/+ それはこのように逃げられ、ピースの代償が十分ではありません。そこでポーンを返しても、白が良いと確信できる変化に飛び込もうとしますが、試合中になぜか全く考えなかった15. Nh2! ならば、白は駒得をキープしたまま戦うことができます。

15... Nxe5 16. dxe5 Qxe5 17. Nf3


Bf1-Be2-Bh5+ を入れる変化とどちらにするか悩みましたが、白マスビショップはBf1-Bc4 からe6 を狙うことを決めます。

17... Qf6 18. Qf4 Qg7 19. Qc7 O-O 20. Bc4 Bf6 21. Qxg7+



ここはb2 を守るためにクイーンを交換するしかないと思いましたが、b2 をあえて捨てる変化も面白いでしょう。21. Qd6!? Bxb2+ 22. Kb1 Qf6 23. Nd4 Bxd4 24. Rxd4 こうなれば、白は次にhファイルにルークを重ねることができ、攻勢です。

21... Kxg7 22. Nd4 Re8 23. Rh5 a6!


クイーン交換をしても、e6 とh6 へのプレッシャーで白はチャンスを作れるかと思いましたが、黒はゆっくりとそれを緩和できるように指していきます。

24. Rdh1 c5! 25. Nb3 b5 26. Be2 c4 27. Nd4 Rh8



27... Bb7 28. Bf3 Bxf3 29. gxf3 Bxd4 30. exd4 Rh8= 本譜でも大きな問題はないですが、このようにマイナーピースを全て捌いてしまうほうが、黒にとっては簡単だったでしょう。

28. g4 Bxd4 29. exd4 Bd7 30. Bf3 Rad8 31. gxf5 exf5 1/2-1/2


30手を超えた直後にドローオファーされ、この試合では無理をせずに受けることにしました。チームは調子を上げてきた南條くんが勝ったものの、Alex が敗れたために2-2 のドローとなっています。ここまで3勝2敗3ドローというチームの戦績は、私の個人戦績と全く同じですね。

Japan - Zambia 2-2

Kojima, S (IM, JPN, 2398) - Kayonde, A (IM, ZAM, 2422) 1/2-1/2
Nanjo, R (IM, JPN, 2340) - Phiri, R (IM, ZAM, 2342) 1-0
Averbukh, A (JPN, 2223) - Mwali, C (IM, ZAM, 2335) 0-1
Yamada, K (CM, JPN, 2100) - Chumfwa, K (IM, ZAM, 2240) 1/2-1/2

Japan - Barbados 3.5-0.5

Ishizuka, M (JPN, 1778) - Blackman, K (WCM, BAR, 1642) 1/2-1/2
Hoshino, K (WCM, JPN, 1802) - Murray, D (BAR, 1419) 1-0
Sakai, A (JPN, 1703) - Sandiford, S (BAR, 1226) 1-0
Fukuya, N (JPN, 1636) - Nurse, L (BAR, 1291) 1-0


女子チームは無事に格下のバルバドスを下し、チームとして連勝を挙げています。これで男子チーム同様、3勝を挙げたことになります。この調子で今日の試合もポイントを取ってもらいたいですね。

今日のR9 はオープンがサウジアラビア、女子がアラブ首長国連邦との対戦です。私は初の抜け番のため、試合を観戦しながらこうしてブログを書いています。私が抜けた代わりに復帰した唐堂くん、そして残り試合でのポイント次第では、FM 獲得のチャンスがある山田くんとAlex に、特に頑張ってほしいですね。願わくばこのラウンドは、4-0 で勝ってほしいと思います。オリンピアードのゲーム観戦は、引き続きChess24 がおススメです!

2016/09/10

Baku Chess Olympiad R7 Tunisia - Japan


クリスタルホール内の試合会場 Photo by Alex


後半戦から会場内へのカメラ持ち込み、および写真撮影が許可されるようになりましたので、ようやく写真で会場の様子をお伝えできます。残り5試合となったR7 は、アフリカのチュニジアとの対戦です。上2人は2100、下2人はは1900ですので、マッチに勝つのはもちろん、なるべくポイントを取りたいラウンドです。

Mabrouk, F (TUN, 2145) - Kojima, S (IM, JPN, 2398)
Baku Chess Olympiad (7)

1. d4 Nf6 2. c4 e6 3. Nf3 d5 4. g3 Bb4+ 5. Bd2 Be7 6. Bg2 O-O 7. Qc2 c6 8. O-O b6 9. Bf4 Bb7 10. Nbd2 Nbd7 11. e4 Rc8 12. e5 Ne8 13. h4 c5 14. Ng5 g6 15. cxd5 cxd4 16. Qd1 Bxg5 17. Bxg5 f6 18. exf6 Ndxf6 19. dxe6 Bxg2 20. Kxg2 Qd5+ 21. Kg1 Qxe6 22. Nf3 Ne4 23. Nxd4 Qf7 24. Qb3 Rc4 25. Be3 N8d6 26. Rac1 Nc5 27. Qd1 Rxc1 28. Qxc1 Qxa2 29. Bh6 Re8 30. b4 Nce4 31. Qa1 Qf7 32. Bf4 Nc4 33. Re1 Qd5 34. Nf3 Ned6 35. Rxe8+ Nxe8 36. Ne5 Nxe5 37. Qxe5 Qxe5 38. Bxe5 Kf7



序盤はお粗末なので、このゲームをエンドゲームを取り上げようと思います。苦しい展開からなんとか挽回した黒は、このビショップvs. ナイトのエンドゲームを勝ちにいくことにします。検討でも話題の中心になったのは、黒はキングを早くセンターに上げるべきか、それともaポーンを進め、早めにアウトサイドパスポーンを確定させるかということです。コンピュータはパスポーンの価値を高く評価しますが、私は黒マスビショップが抑えるa1 のマスを取りに行くのは容易ではなく、黒が勝つという自信がありませんでした。実際に、38... a5 39. bxa5 bxa5 40. Kf1 Kf7 41. Ke2 Ke6 42. Ba1 と進めてみたポジションを考えましたが、黒が勝ちなのかよくわかりません。そこで私はキングを先に上げ、白のbポーンをターゲットとして残す作戦を選びました。もちろん、白が次に指す可能性がある、b4-b5 に対してもある程度読んだうえの結論です。

39. b5 Ke6 40. Bb8 Kd7


時間の増える40手目、相手はこれでどうだとばかりに固定したa7 を狙いますが、私は落ち着いてキングを寄せます。白がa7 を取ろうものなら、Kd7-Kc7 からビショップはトラップされてしまいます。これで次にNe8-Nd6 からb5 のポーンを取りにいけば、黒が勝てると読んで相手の手を待ちますが...

41. g4?



結論から言えば、この手は悪手で黒の勝ちになります。しかし、私は自分の読み間違いに気付いて愕然とします。勝ちだと思ったポーンエンディングは負けだったのです! 41... Nd6? 42. Bxd6 Kxd6 43. f4! Kc5 44. g5! Kxb5 45. f5! gxf5 46. h5+- これでブレイクスルーを成功させた白は、先にクイーンを作って勝ちとなります。38... a5 のほうが良かったかと後悔もしましたが、私はナイトを上手く使い、チャンスを作れる可能性に気付きました。ちなみに白の正解は、41. f4! Nf6 42. Kg2 Nd5 43. Be5 Nb4 44. Kf3 a5 45. bxa6 Nxa6 46. Kg4= と進めることで、本譜の指し方を黒に許さず、ドローに持ち込むことができます。

41... Nf6! 42. f3 Nd5!


ナイトがb5 のポーンを狙えるマスが、d6 とc7 だけだと決めつけていたのが私の間違いで、もっと広く盤を使い、d4,c3.a3 も利用すればb5 を取れるようになることに気付いたのです。

43. Be5 Ke6 44. Bb8 Kd7 45. Be5 Ne3!



このマスがポイントで、次にc2,c4 に行けるようになります。c2,c4 からはそれぞれ、d4,a3 とa3,d6 にナイトが飛ぶチャンスがあり、いずれもb5 のポーンをアタックできます。これらのマスをビショップ一つでカバーし、ナイトのジャンプを封じることは不可能です!

46. Bb8 Kc8! 47. Bd6 Nc2 48. f4 Nd4?


望んだ通り、b5 のポーンを取れる位置にナイトを運びましたが、これが早すぎたため、白にドローチャンスを与えてしまうことになります。相手がこの手筋に気付かなかったのは、ラッキーでした。正しくは48... Kd7!1 49. Be5 Na3!-+ と指し、キングを1歩キングサイドに近づけておけば勝勢でした。

49. Kf2?



このポジションで白がドローに持ち込む手筋を探すのは簡単ではないでしょう。白の望みはたった一つ、キングサイドのブレイクスルーしかありません。49. Be5! Nxb5 50. f5 gxf5 51. g5 Kd7 52. h5 Ke7 53. g6 hxg6 54. h6 Nd6 55. Bxd6+ Kf7 56. Bb8 a6 57. Bf4= このように2つのポーンを犠牲にしても、hファイルのパスポーンを進めれば、黒はそれを止めるためにナイトを捨てざるをえません。そうなればドローは間違いないでしょう。

49... Nxb5 50. Be5 Kd7 51. f5 gxf5 52. g5 Ke6


黒がキングをセンターに戻している状況では、すでにブレイクスルーは遅すぎます。後はクイーンサイドにできたコネクテッドパスポーンを進めつつ、ブレイクスルーに気を付けていれば黒の勝ちです。

53. Bb2 Nd6 54. Kf3 a5 55. Bc3 a4 56. Kf4 Ne4 57. Bb4 b5 58. h5 Nf2 59. Kf3 Nd3 60. Bc3 Kf7 0-1



このラウンドは南條くんのみドローで、他の3人は無事に勝ちました。これでチュニジアを破り、次のラウンドではまた強豪とぶつかります。

Tunisia - Japan 0.5-3.5

Mabrouk, F (TUN, 2145) - Kojima, S (IM, JPN, 2398) 0-1
Meftahi, H (IM, TUN, 2119) - Nanjo, R (IM, JPN, 2340) 1/2-1/2
Ben Ammar, M (TUN, 1929) - Averbukh, A (JPN, 2223) 0-1
Ben Youssef, A (TUN, 1893) - Yamada, K (CM, JPN, 2100) 0-1


一方で女子もザンビアを下し、オープン、女子揃っての日本チーム白星となっています。坂井さんは今大会、待望の初白星ですね。

Zambia - Japan 1.5-2.5

Mwango, L (WFM, ZAM, 1935) - Ishizuka, M (JPN, 1778) 1-0
Hamoonga, L (WCM, ZAM, 1783) - Sakai, A (JPN, 1703) 0-1
Kabamba Mulwale Bwalya (ZAM, 1683) - Shibata, M (JPN, 1638) 1/2-1/2
Lubuuto Bwalya Mulwale (ZAM, 1529) - Fukuya, N (JPN, 1636) 0-1



そして一つ、嬉しいニュースです。女子の5B でプレーしていたなつみが、5試合中3.5P という戦績で、WCM のタイトルを獲得できることがこの時点で確定しました。WCM の規定は7試合以上で50%以上の勝率を挙げることですので、彼女はあと2試合プレーすれば、結果にかかわらずタイトル獲得となります。最短4試合で獲得が決まるWCM ですが、5試合でで確定は、私の知る限り日本の女子プレーヤーで最短の記録です! この1年半以上、二人三脚で頑張ってきましたので、私としてもとても嬉しいです。この日、Mamedyarov のサインも貰えてご満悦の彼女は、残り4試合で2.5P 以上を挙げれば、WFM のタイトルも獲得することになります!

さて、バクーのオリンピアードも残りは4試合となり、ゴールがおぼろげながら見えてきました。日本チームは、オープンがここまで3勝3敗1ドロー (スリランカ、サントメ・プリンシペ、チュニジアに勝ち)、女子は2勝4敗1ドロー (パレスチナ、ザンビア勝ち) という結果になっています。少しでも上の順位を目指すため、残り試合も勝ち星を積み重ねたいですね。R8 はオープンが女子に続いてザンビア、女子がバルバドスとの対戦になります。ザンビアは6年前のオリンピーアドでも対戦し、その際はさほど強くなかったですが、今回は全員がIM というパワーアップを果たしています。特に私と対戦するKayonde Andrew は、当時は5B でUR ですが、今回は2422 のIM です。前半戦以来の白も引けたので、ここはガンガン行こうと思います!

Japan - Zambia

Kojima, S (IM, JPN, 2398) - Kayonde, A (IM, ZAM, 2422)
Nanjo, R (IM, JPN, 2340) - Phiri, R (IM, ZAM, 2342)
Averbukh, A (JPN, 2223) - Mwali, C (IM, ZAM, 2335)
Yamada, K (CM, JPN, 2100) - Chumfwa, K (IM, ZAM, 2240)

Japan - Barbados

Ishizuka, M (JPN, 1778) - Blackman, K (WCM, BAR, 1642)
Hoshino, K (WCM, JPN, 1802) - Murray, D (BAR, 1419)
Sakai, A (JPN, 1703) - Sandiford, S (BAR, 1226)
Fukuya, N (JPN, 1636) - Nurse, L (BAR, 1291)





2016/09/09

Baku Chess Olympiad R6 Luxebourg - Japan

バクーオリンピアード後半戦が始まりました。R6 の相手は少し各上のルクセンブルクです。私の相手であるIM Wiedenkeller は、直前でフィンランドのGM Nyback を破るなど、ここまで絶好調でレイティングを大きく上げています。

Wiedenkeller, M (IM, LUX, 2458) - Kojima, S (IM, JPN, 2398)
Baku Chess Olympiad (6)

1. c4 e5 2. g3 Nf6 3. Nc3 c6 4. d4 exd4 5. Qxd4 Na6 6. Bg2 Bc5 7. Qe5+ Be7 8. Nh3!?



この2年間、1. c4 e5 を再び研究し始め、いくつかの実戦経験も積んできました。このラインは青嶋くん、野口さんと指していますが、その際は8. Nf3 でした。h3 に飛んだナイトは、Nh3-Nf4 からd5 の孤立ポーンを攻撃できるのであれば良いですが、黒がd5 にナイトを置けるとなれば、良い働きをするか疑問です。

8... O-O 9. O-O Re8 10. Qd4 d5!


かつて野口さんとの試合では、f3 にナイトがいるにも関わらずこの手を指し、d5 に弱いポーンを作ってひどい目にあいました。h3 にナイトが飛んだ形のポイントは、d4 のクイーンが守られていないため、黒はd5 のポーンをすぐに取りかえさず、Na6-Nb4 ができることです。

11. cxd5 Nb4! 12. d6 Qxd6 13. Qxd6 Bxd6 14. Rd1



Nb4-Nc2 のフォークと、Nb4-Nxd5 を避けるために、白はクイーンを交換することにしますが、これで黒は序盤、満足な形になりました。ここからは、e2 のポーンを狙いにきいます。14. Bf4 Bf8!=/+ ならば、白はh3 のナイトの行き場に困るでしょう。

14... Be5 15. Bf4 Bxc3


ここは相手の誘いに乗り、ビショップナイトの交換からポーンをもらいに行きます。

16. bxc3 Nbd5 17. Bd2 Rxe218. c4 Nb6 19. Nf4 Re8 20. Rdc1 Bf5



当然の1手で、b1 のマスを抑え、b7 を攻撃されにくくします。これでポーンの代償は十分ではないと思いますが、まだまだダブルビショップの力は侮れません。

21. a4 g5!?


a2-a4-a5-a6 の構想は当然考えていました。それに対し、f4 のナイトをh3 に戻し、そのナイトを負担にすることで対抗します。g2 のビショップは、h3 に戻ってきたナイトを守っていなければいけないため、a4-a5-a6 から、すぐにc6 を取れないことがポイントです。

22. Nh3 h6 23. a5 Nbd7 24. Ra3 Rad8



少し迷いましたが、まだ動いていないピースをアクティブにして、ポーンを取りあうことにします。相手はh3 のナイトが使えておらず、バックランクが弱いため、ここは間違いなく押していると感じていました。

25. Be3 Ne5 26. Bxa7 Nxc4 27. Rf3 Nd6 28. Rb3 Nb5 29. Bb6 Rd7


ここでルークをどこに置くか迷いました。選んだ手は少し無難すぎるので、大胆に7段目に飛び込む29... Rd2 か、a5 のポーンを狙う29... Ra8 の、どちらが良かったでしょう。

30. f4 g4 31. Nf2 Nd5 32. Bc5 Ra8 33. Ra1 Ndc3



ここはb7-b6 ができなかったのが予想外でしたが、慌てずにピースのポジションを良くして、プレッシャーをかけ続けることを心がけます。Nc3-Ne2-Ned4 までいければ黒は大きなチャンスを掴みますが、白は当然それを防ぎます。

34. Bf1 Rd2 35. Be3 Rd7 36. Bb6 Rd2 37. Be3 Rd7


ここは時間も少なく、37... Rc2! と指すのを躊躇ってしまいました。7段目にルークを残すことが客観的に考えて良いことは分かっていますが、c2 のルークは一時的に動けるマスが全くなく、読み落としでトラップなどがあったら大事なマッチで負けになる危険が高いと思ってしまったのです。実際にはc2 のルークをアタックにしにいける駒は、白には一つもありません。ここでドローかと思いきや、白から手を変えてきます!

38. Rb2 Re8 39. Bc5 Ne4!?



時間が増える40手直前で、これを仕掛けます。黒はポーンを返してしまっても、自分にだけ価値のチャンスがある、ルーク+異色ビショップのエンドゲームに持ち込もうとします。

40. Nxe4 Bxe4 41. Re1


ここでWiedenkeller からドローオファーがありました。今大会、ドローオファーは互いに1回ずつしかできないという新ルールが採用されています。私がこれを蹴った場合、私から改めてしたドローオファーを彼が受けるか、3回同一か、ブックドローしかドローにはなりえないことになります。私は少し考え、ここで受ける理由はないと判断してゲームを続けます。

41... f5 42. Bc4+ Kg7 43. Bxb5?!



異色ビショップはドローのチャンスが多いとされますが、ルークが残っており、白はh2 のポーンが弱いとなれば、黒にだけチャンスがあるでしょう。ここはピースを残したほうが、白にとっては良かったかもしれません。

43... cxb5 44. Rxb5 Red8?!


しかし、私にも緩手が出ます。確実に7段目にルークを入れるためには、44... Rc8! と指し、c2 への侵入を伺うべきでした。

45. Bb4?!



45. Be3! Rc8 46. Rb2 ならば、白はしっかりと7段目を守り、黒に簡単にチャンスを与えなかったでしょう。

45... Rc8! 46. Rc5 Rxc5 47. Bxc5 Rd2


ルークは1つ交換しましたが、黒はルークを7段目に入れ、Rd2-Rg2+ から、h2 のポーンを取ることをスレットにしています。これでまだ先は長くとも、勝ちチャンスがきたと思いました。

48. Rc1 Kf7 49. Bf2 Ra2 50. Rc7+ Ke6 51. Bb6 Kd5?



指した直後に、大事な試合で何をやっているのだろうと落ち込みました。h2 はいつでも取れるため、キングを先にクイーンサイドに寄せていく構想は良いでしょう。h2 を取った際に、Bb6-Bf2 で一時的にルークが閉じ込められることを気にしましたが、キングでa5 のポーンをアタックすれば、ビショップはa5 の守りに戻らないといけないことに気付いたのです。しかし、キングの寄るマスが当然間違っています... 51... Rg2+ 52. Kf1 Rxh2 53. Rh7 Kd6 54. Bf2 Kc6 55. Be1 Kc5-/+ このエンドゲーム、白は頑張ってディフェンスに奔走するでしょうが、おそらく黒が勝てるでしょう。

52. Rxb7 Kc4 53. Rd7 Ra1+ 54. Kf2 Ra2+ 55. Ke3 Ra3+ 56. Kf2 Ra2+ 57. Ke3 Ra3+ 58. Ke2 Bf3+


b7 を失った以上、黒からのパペチュアルチェックでドローにするしかないでしょう。

59. Kf2 Ra2+ 60. Ke1 Ra1+ 61. Kf2 Ra2+ 1/2-1/2



このマッチでは、南條くんが連勝できたのは良かったのですが、4B では唐堂くんが相手の美しい指しまわしにより短手数で負け。Alex もパペチュアルチェックのチャンスを蹴って勝負にいき、負けになってしまいました。2.5-1.5 の惜敗ですので、私がひどい手を指さず、勝っていればという気持ちが強いです。各自、反省をもってまた次のラウンドに臨みたいと思います。

Luxembourg - Japan 2.5-1.5

Wiedenkeller, M (IM, LUX, 2458) - Kojima, S (IM, JPN, 2398) 1/2-1/2
Berend, F (IM, LUX, 2328) - Nanjo, R (IM, JPN, 2340) 0-1
Linster, P (LUX, 2233) - Averbukh, A (JPN, 2223) 1-0
Mertens, M (LUX, 2181) - Tang Tang (JPN, 2108) 1-0

Japan - Surinam 1-3

Ishizuka, M (JPN, 1778) - dos Ramos, R (WFM, SUR, 1821) 0-1
Hoshino, K (WCM, JPN, 1802) - Adhin, A (WCM, SUR, 1616) 1/2-1/2
Sakai, A (JPN, 1703) - Kaslan, C (WCM, SUR, 1665) 0-1
Fukuya, N (JPN, 1636) - Frijde, R (WCM, SUR, 1605) 1/2-1/2


女子もスリナム相手に1P 取ったのみで、敗れてしまいました。後半戦、オープン女子そろっての負けの嫌な流れを変えるために、今日のR7 はしっかりと星を取ってきたいと思います。オープンはチュニジア、女子はザンビアと、ともにアフリカの国との対戦になります。

2016/09/08

Baku Chess Olympiad Rest Day


バクーのオリンピアードはR5 の後に1日休憩日が入り、後半の6試合に繋がります。試合のないこの日は、初めてゆっくりと外を歩くことができました。そこで今日の記事は、写真で休憩日の様子を振り返りたいと思います。トップの写真はホテルの朝食です。蒸し野菜、ポテト、スクランブルエッグ、パンとジュースにヨーグルトですね。


前日はバミューダパーティーに行き、帰りの遅かったメンバーもいたため、ホテルを出たのは少し遅めの11時前です。バクーに到着してからは、雨らしい雨はほとんどなく、快晴の日が続いています。近くのメトロでチケットを買う案も出ましたが、時間もあるのでカスピ海沿いの道を歩いて、中心街に向かうことにします。


宿泊しているQafquz Baku Sport Hotel からしばらく歩くと見えてくるのが、New City Park です。そこまで大きい公園ではありませんが、水路などもあって涼しげで、ここで少し休憩。ギャンブラーたんたんはサイコロのオブジェと記念撮影です。


光の中から現れる男!(Alex です。) バクーの車道は広く、横断歩道も少ないため、反対側に渡る際は地下道を利用します。


いつも会場に向かうバスから見える大型ショッピングモールに寄り、飲み物などを買い込みます。


パリに本店があり、日本でも人気のダロワイヨは、バクーにもありました。チェス盤柄のケーキ、レキシエにはルーク、ビショップ、ナイトが乗せられています。ただし、ケーキの名前は日本のレキシエとは違う表記でした。


ブランドショップには用がないため、すぐさまスーパーマーケットへ。海外のスーパーで何が売っているのかを見るのは、どこでも楽しいものですね。私はキエフカツレツに惹かれ、これを一つ購入して食べてみました。バターを鶏肉で包んであげており、美味しかったのですが、これが昼食に響くことに(笑)


スーパーを後にし、さらに中心街を目指します。バスから見えたMamedyarov の看板も、ようやく写真でゲットすることができました。


さらに進んでたどり着いたのは、カスピ海沿いに広がる大きな公園、Milli Park です。こちらはバクーの湾をぐるっと囲むように、長く長く伸びしています。ここでは初めて巨大チェスセットを発見し、早速ゲームがスタートします。南條 - 唐堂 1-0


巨大チェスセットのすぐ近くには、こうしたオリンピアードのモニュメントが設置されています。会場近くには、これと同じSAYCHESS、他にBAKUCHESS があったと記憶しています。


公園内をさらに歩いていくと、見えてくるのがバクーの旧市街、Old City です。Alex がバクーに来る前から調べてくれた、お勧めのレストランで遅めの昼食を取ろうと、奥へ奥へと進んでいきます。


そしてたどり着いたのが、こちらの地下にあるレストランです。営業が2時までという表記に少し焦りましたが、よくよく見れば午前2時まででした。遅い時間でもひっきりなしにお客さんが来る、人気のアゼルバイジャンレストランです。


店内はバクーの名物である織物や、お皿、絵画が壁にかかる素敵な内装でした。伝統衣装である様々な柄の帽子を被り、記念撮影ができるスペースもありました。


メニューを見ても料理がイメージできず、写真付きのアゼルバイジャン料理雑誌も見せてもらいますが、何を頼めばよいかわかりません(笑)ロシア語のできるAlex に店員と交渉してもらい、人数分のコースを頼むことにします。


料理はサラダ、チーズ、ナスのペースト(これはホテルにもあり、私のお気に入りです!)、焼き立てパン、小さなワンタン入りスープと、どんどん運ばれてきます。隣国、トルコで食べたときも思いましたが、こちらの国はパンがおいしいですね。これだけでもかなりおなかが膨れてきますが、メインはこれからです。


メインの肉料理が到着です。チキン、ビーフ、ラムの串焼き、シシカバブが文字通り山のように盛られて来ました。さらにご飯、鶏肉と野菜の煮物、また別の肉の炒め物も来て、驚きの量です! 9人で必死に食べようとしましたが(南條くんが特に奮闘!)、一部は残すしかありませんでした。これに飲み物をつけても、一人25マナト1600円程です。アゼルバイジャンの昼食の平均よりも高いですが、大満足の内容です。ちなみにこの日、私は夕飯を全く食べられませんでした(笑)


全員膨れるおなかを抱え、16時少し前にレストランを後にしました。遠くまで行く気力はなく、そのままOld City を散策します。いくつかのお土産屋さんを見て気付きましたが、アゼルバイジャンではザクロが名産なんですね。ザクロの置物や絵画を売るお店がありました。


Old City の観光名所の一つ、Maiden Towerです。元気なメンバーは4マナトを払って登り、疲れていたメンバーは地上に残り、お土産屋さんを見ることにします。私たちはここをこの日の観光の最終地点にして、ホテルに戻ることにしました。


Meiden Tower のふもとでのんびりと待ちます。Old City の奥には、近代的なFlame Tower が見えますね。あそこまではまだかなり距離があり、なんらかの交通機関を使わなければ行けないでしょう。Flame Tower は夜のライトアップがきれいですので、いつか夜の時間帯に余裕があれば足を運んでみたいですが、なかなかこのスケジュールでは難しいかもしれませんね。

帰りは元気なメンバーは行き同様に、1時間以上かけて歩いて、他のメンバーはタクシーでホテルに戻りました。この日にしっかりとリフレッシュできたので、今日から始まるルクセンブルク戦も、しっかりと戦って来ようと思います。私は6年前に敗れたIM Wiedenkeller との再戦に燃えています。後半戦の応援も、よろしくお願い致します!

Luxembourg - Japan

Wiedenkeller, M (IM, LUX, 2458) - Kojima, S (IM, JPN, 2398)
Berend, F (IM, LUX, 2328) - Nanjo, R (IM, JPN, 2340)
Linster, P (LUX, 2233) - Averbukh, A (JPN, 2223)
Mertens, M (LUX, 2181) - Tang Tang (JPN, 2108)

Japan - Surinam

Ishizuka, M (JPN, 1778) - dos Ramos, R (WFM, SUR, 1821)
Hoshino, K (WCM, JPN, 1802) - Adhin, A (WCM, SUR, 1616)
Sakai, A (JPN, 1703) - Kaslan, C (WCM, SUR, 1665)
Fukuya, N (JPN, 1636) - Frijde, R (WCM, SUR, 1605)


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