16日は予定通り、オーガナイザーのErdelyi さんとの試合です。相手がノータイムでサクサク指す中、慣れない形にどう指せば良いのか苦労しました。
Kojima, S (FM, JPN. 2264) - Erdelyi, T (IM, HUN, 2145)
前回のWnag,D 戦では3.Nc3 でしたが、いくつかの手順を試してみます。
Rubinstein Variation と呼ばれる7... e5 には多少の用意をしてあったのですが、こちらはほの手つかずでした。白黒リーバースした形は指すので、それをイメージして駒組を考えます。
9. Be3 b6 10.Qd2 から黒マスビショップを交換するアイディアも考えましたが、あまり面白くないと感じ、少し捻った手を出します。a4-e8 のダイアゴナルを抑えつつ、白がキャスリングすればQa4-Qh4 と振るつもりです。
この手がほぼノータイムで来たので驚きました。黒のアイディアは、Qa4-Qh4 を警戒してキャスリングを遅らせ、その間にb6-Bb7 とピースを展開し終わることです。ビショップはb7 に行くことができれば、c8-h3 のダイアゴナルを止められても、不自然ではありません。
ビショップのダイアゴナルを開き、ナイトを組み変える構想は良いのですが、重要な一手が抜けていました!11. Rad1!(実戦例のある11.Rfd1 よりもおそらくベター) 11... e5(11... Bb7? 12.d4!+/- 白がd4を突けると、意外なほど白が優勢になります。)12. Nd2! Bb7 13. Nc4 Rb8 14. Ne4 O-O 15. Na5!(黒がキャスリングをするとクイーンが浮くので、この手が可能になります。) 15... Nd5 16. Nxb7 Rxb7 17. Bxc5+/- 試合後コンピュータで見つけた変化がこちらで、黒はどこかで改善が必要です。
検討では12. Rfc1 O-O 13. a3 Rfd8 14. b4 がナチュラルではないかという話になりました。確かにこのようなポーンストラクチャーでは、a3-b4 から手を作るのが常套ですが、どうしてもg7-a1 のダイアゴナルが気になり、別のルークをcファイルへと回しました。
黒の...Nd4 に備えてe2 を守っておくのはおかしなアイディアではないですが、やはりクイーンサイドからアクションを起こしたほうが、白にチャンスがあるように見えます。14. b4 cxb4?! (14... Rfd8! 15. bxc5 Bxc3! 16. Rxc3 Ncd4 17. Qd1 Bxg2 18. Kxg2 Rac8=) 15. Na2!+/= c6 をアタックするこの一手が見えず、b4 突きを見送りました。
ここでドローオファーが来たので受けました。実際、もうb4 を突きにいっても。すでにアドバンテージは白にありません。17. b4 Ncd4 (17... f4!? 18. gxf4 cxb4 19. axb4+/= は白良しという評価ですが、私にはf4 が弱く見え、とてもそうは思えません。) 18. Qxd7 Rxd7 19. Bxb7 Rxb7=
最終局面は割と自分のポジションを悲観していたようで、ドローを受けるのは変ではないにしても、劣勢という訳ではなく、続けていても良かったようです。どうもこいったポジションの評価は苦手で、プランをうまく作れません。反省。
夕飯は屋台で一番高いメニューを頼んだところ、すごい物体が・・・山盛り野菜の上に、山盛りケバブ肉、そして山盛りチーズ。ラスベガスの食事を少し思い出しました。
なぜか扇子が!
Kojima, S (FM, JPN. 2264) - Erdelyi, T (IM, HUN, 2145)
CAISSA 2012 June IM (2)
1. Nf3 c5 2. c4 Nf6 3. g3!?
前回のWnag,D 戦では3.Nc3 でしたが、いくつかの手順を試してみます。
3... d5 4. cxd5 Nxd5 5. Nc3 Nc6 6. Bg2 Nc7 7. O-O g6!?
Rubinstein Variation と呼ばれる7... e5 には多少の用意をしてあったのですが、こちらはほの手つかずでした。白黒リーバースした形は指すので、それをイメージして駒組を考えます。
8. d3 Bg7 9. Qa4!?
9. Be3 b6 10.Qd2 から黒マスビショップを交換するアイディアも考えましたが、あまり面白くないと感じ、少し捻った手を出します。a4-e8 のダイアゴナルを抑えつつ、白がキャスリングすればQa4-Qh4 と振るつもりです。
9... Qd7!?
この手がほぼノータイムで来たので驚きました。黒のアイディアは、Qa4-Qh4 を警戒してキャスリングを遅らせ、その間にb6-Bb7 とピースを展開し終わることです。ビショップはb7 に行くことができれば、c8-h3 のダイアゴナルを止められても、不自然ではありません。
10. Be3 b6 11. Nd2?!
ビショップのダイアゴナルを開き、ナイトを組み変える構想は良いのですが、重要な一手が抜けていました!11. Rad1!(実戦例のある11.Rfd1 よりもおそらくベター) 11... e5(11... Bb7? 12.d4!+/- 白がd4を突けると、意外なほど白が優勢になります。)12. Nd2! Bb7 13. Nc4 Rb8 14. Ne4 O-O 15. Na5!(黒がキャスリングをするとクイーンが浮くので、この手が可能になります。) 15... Nd5 16. Nxb7 Rxb7 17. Bxc5+/- 試合後コンピュータで見つけた変化がこちらで、黒はどこかで改善が必要です。
11... Bb7 12. Rac1
検討では12. Rfc1 O-O 13. a3 Rfd8 14. b4 がナチュラルではないかという話になりました。確かにこのようなポーンストラクチャーでは、a3-b4 から手を作るのが常套ですが、どうしてもg7-a1 のダイアゴナルが気になり、別のルークをcファイルへと回しました。
12... O-O 13. a3 Ne6 14. Rfe1!?
黒の...Nd4 に備えてe2 を守っておくのはおかしなアイディアではないですが、やはりクイーンサイドからアクションを起こしたほうが、白にチャンスがあるように見えます。14. b4 cxb4?! (14... Rfd8! 15. bxc5 Bxc3! 16. Rxc3 Ncd4 17. Qd1 Bxg2 18. Kxg2 Rac8=) 15. Na2!+/= c6 をアタックするこの一手が見えず、b4 突きを見送りました。
14... Rfd8 15. Bh3 f5 16. Bg2 Kh8 1/2-1/2
ここでドローオファーが来たので受けました。実際、もうb4 を突きにいっても。すでにアドバンテージは白にありません。17. b4 Ncd4 (17... f4!? 18. gxf4 cxb4 19. axb4+/= は白良しという評価ですが、私にはf4 が弱く見え、とてもそうは思えません。) 18. Qxd7 Rxd7 19. Bxb7 Rxb7=
最終局面は割と自分のポジションを悲観していたようで、ドローを受けるのは変ではないにしても、劣勢という訳ではなく、続けていても良かったようです。どうもこいったポジションの評価は苦手で、プランをうまく作れません。反省。
夕飯は屋台で一番高いメニューを頼んだところ、すごい物体が・・・山盛り野菜の上に、山盛りケバブ肉、そして山盛りチーズ。ラスベガスの食事を少し思い出しました。
なぜか扇子が!
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