今月もケチケメートでCAISSA が始まりました。公式のスタートは16日ですが、揃ったメンバーで15日から始めます。初戦の相手はGalyas で、私が白です。本来は8R の対戦予定でしたが、私にとっては初めての日程繰り上げとなりました。今回のラウンド数は紛らわしいので、試合をした順に数字をつけます。
Kojima, S (FM, JPN. 2264) - Galyas, M (IM, HUN, 2403)
CAISSA 2012 June IM (1)
1. Nf3 Nf6 2. c4 g6 3. Nc3 Bg7 4. e4 d6 5. d4 O-O 6. Be2 e5 7. O-O Nh5!?
初めて見る変化です。白がセンターポーンを固める前にNh5-Nf4 と指すのはやや不自然な気もします。
8. Bg5 f6 9. Be3 Nf4 10. Bxf4 exf4
一度、8...f6 を突かせておくことで、一時的に黒マスビショップの利きを止めておきます。
11. Re1 Nc6 12. h3
もう一つ、試合中に考えていたのは12. d5?! Ne5 13. Nxe5 fxe5 14. Bg4 Bxg4 15. Qxg4 f3 16. gxf3 Rf4 17. Qg2 Rh4? と進む変化で、明らかに白にアドバンテージはないので、もっとゆっくり指すことにします。
12... f5 13. e5?!
この辺りからプランが変になってきます。もっと大人しく、13. exf5 Bxf5 14. Bd3+/= ならば、eファイルに回したルークがよく利き、相手のダブルビショップを気にせずに試合を続けられそうです。私は次のe5-e6 が強力に見え、本譜を選択しました。
13... g5!
d4,e5 を抑える要のピースであるナイトを脅かしにいきます。
14. e6?
ここでピースを切れると判断したのが、白の全ての失敗の元でした。14.e6 がイマイチだったと認め、14. exd6 cxd6 15. d5 Ne5 16. Rc1= とする他ありません。
14... g4 15. d5
15. hxg4 fxg4 16. Nh2 g3 17. Nf3 gxf2+ 18. Kxf2 Nxd4 $15 19. Nxd4 Qh4+ 20. Kg1 f3 21. Nxf3 Rxf3!-/+ ならば、白キングの周りは早々に崩壊します。
15... gxf3 16. dxc6 fxe2 17. Rxe2 Be5!
このブロックの一手が見えていませんでした。これ以外の手ならば、白はe6-e7, Qd1-Qd5+ でピースを取り返すことができます。
18. Qd5 bxc6 19. Qxc6 Rb8
19...Bxe6? 20.Rxe5! ならば白は復活です。
20. Nd5 Bxe6!
17...Be5 の直後は、まだ何とかなるかもしれないと思っていましたが、このポーンが落ちてしまってはダメです。
21. Rxe5 Bd7 22. Ne7+ Qxe7 23. Rxe7 Bxc6 24. Rxc7 Rfc8
7段目にルークがいるので、何かが起こらないかと試合を続けましたが、最後はメイトになりました。
25. Rxa7 Rxb2 26. Rd1 f3 27. gxf3 Bxf3 28. Rd3 Be4 29. Rxd6 Rb1+ 30. Kh2 f4 0-1
また完敗でした。どうも彼相手だと、早い段階で無茶をしてしまいます。次からはもう少し堅く指すことを心掛けます。
金曜の自由広場は前回来た時と雰囲気が違い、ワインショップが多く並んでいました。いくつもの店で飲み比べができるようなので、アルコールの好きな人にとってはたまらないでしょう。
ワイン祭りの中にもあるのが、ハンガリーの揚げパン、名前はランゴーシュというそうです。パプリカとサラミも付けてもらうと、かなり高くなりました（笑）
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