2012/10/01

Check Mate at Tokyo - Great Figthing -


(左から戸塚さん、私、羽生さん、アルミラさん、ピノーさん、鈴木さん、上原くん)

本日、渋谷ヒカリエで行われたCheck Mate at Tokyo は、今日以降、いくつものブログで感想や裏話が書かれることになるでしょう。私からの、スカイツリーのイベントと合わせたまとめの記事は、後日出すことにして、今日は簡単に写真と棋譜でイベントを振り返ることにします。


第一局目は羽生さんが白を持ち、Scandinavian でゲームが始まりました。


なお、後ろはこんな感じ。すごい人だかりです。


途中で解説室から試合会場へ。ライブで残り時間を確認しているとこです。


その頃、解説室では、女流アマ名人の鈴木さんと上原くんの解説が行われています。

Habu, Y - Skripchenko, A
Check Mate at Tokyo

1. e4 d5 2. exd5 Qxd5 3. Nc3 Qa5 4. d4 Nf6 5. Nf3 Bf5 6. Bc4 e6 7. Bd2 Bb4 8. a3 Bxc3 9. Bxc3 Qb6 10. Ne5 Nc6 11. O-O O-O 12. Nxc6 Qxc6 13. Qe2 Nd5 14. Bd2 Bxc2 15. Rfc1 Bg6 16. Bxd5 Qxd5 17. Rxc7 Rac8 18. Rac1 Rxc7 19. Rxc7 Qxd4 20. Rxb7 Rd8 21. h3 h6 22. Be3 Qd1+ 23. Qxd1 Rxd1+ 24. Kh2 a6 25. a4 Ra1 26. b3 Bc2 27. Rb6 a5 28. Bd2 Ra3 29. Bc1 Rxb3 30. Rxb3 Bxb3 31. Bd2 Bxa4 1/2-1/2


Almira さんが用意した独特のScandinavian で、第1局は始まりました。彼女の作戦通り、白がアドバンテージを生かしにくい局面を作った黒は、そのまま落ち着いてドローです。黒でドローを狙い、白で勝ちにいくのは、Gelfand やKramnik のような、マッチに強い堅実なスタイルと言えるでしょう。


第2局から私が登場します。司会の戸塚さんから紹介されるシーンです。


このポジションでAlmira さんが5分以上の長考に入り、間をなんとかするのに一苦労でした(笑)

Skripchenko, A - Habu, Y
Check Mate at Tokyo

1. e4 e5 2. Nf3 Nc6 3. Nc3 Nf6 4. d4 exd4 5. Nxd4 Bb4 6. Nxc6 bxc6 7. Bd3 d5 8. exd5 cxd5 9. O-O O-O 10. Qf3 Be6 11. Ne2 Bd6 12. h3 c5 13. c3 Rb8 14. Nf4 Qc7 15. Re1 Rfe8 16. Nxe6 fxe6 17. c4 Qf7 18. Bg5 dxc4 19. Bxc4 Rxb2 20. Bxf6 Qxf6 21. Qc6 Qxf2+ 22. Kh1 Rf8 23. Rf1 Qg3 24. Bxe6+ Kh8 25. Rxf8+ Bxf8 26. Rf1 Rf2 27. Rxf2 Qxf2 28. Bd5 1/2-1/2


2局目は非常に激しいゲームになりました。検討戦でもAlmira さん本人が指摘した通り、23.Rxe6! で白の勝ちとなります。ここでのワンチャンスを逃したため、黒はパペチュアルチェックのドローに逃げ込むこととなり、2局目もドロー。マッチの結果は1-1 での引き分けとなりました。

今回の2局のドローですが、とても内容が詰まっており、検討する価値も大いにあるゲームでした。企画側、観戦側としては、どちらかの勝利を願っていたかもしれませんが、私はこの結果で良かったと思っています。それよりも、お二人が素晴らしいプレーを日本で見せてくれたことに、深く感謝致します。

今夜は簡単にこれぐらいで。また裏話なども含め、後日記事を書きましょう。最後になりましたが、今日カメラをお任せした大澤さん、素晴らしい写真をたくさん、ありがとうございます!


おまけ。本日の解説者たち


1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

2局目の22手目の黒の指し手についてCOM山COM吉くんはRf8に替えてg6とルークを食わせる手を示しています。凄いですねぇ

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