2026/09/24

Samarkand Chess Olympiad R7 Belgium - Japan

レストデーの夜に街中で見たタンドリーサモサ

レストデーから一夜明け、サマルカンドオリンピアードは後半戦を迎えました。日本オープンチームはまたもや初対戦となる、ベルギーとのマッチが組まれています。ベルギーチームにはソ連出身で、かつてはトルコ代表、現在はベルギー代表と国を渡り歩く、GM Mikhail Gurevich がいます。彼とは2008年に北京で開催されたWorld Mind Sports Games で試合をしており、再戦を熱望していましたが、残念ながらこの日が彼の抜け番でした。67歳になる彼は、若いメンバーに出番を多く譲っているようです。私の対戦相手は私より1つ年上のIMで、2400台をキープし続ける実力者でした。

Vandenbussche, T (IM, BEL, 2411) - Kojima, S (IM, JPN, 2273)
Samarkand Chess Olympiad (7)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. e5 Bf5 4. Nd2 e6 5. c3!?

用意は全部外れました(笑) あまり見た子のない組み合わせで、黒はc6-c5と早めに突きたくなりますが、それにはNd2-Nb3と対応するよりです。cポーンを突く手は好みですが、少しタイミングを遅らせることにします。

5... Nd7 6. h4!? h5 7. Ndf3 c5 8. Bd3 Ne7 9. Ne2 Bg4!?


f3,e2にナイトが出そろったところでビショップのダイアゴナルを切り替えます。白の出方によっては、ビショップナイトの交換をしてd4の守りを削るつもりでした。

10. Nh2 Bf5 11. Ng3 Bxd3 12. Qxd3 cxd4 13. cxd4 Nc6 14. Nf3 Qa5+ 15. Bd2 Qa6!

白のナイトがe2,f3にいったため、クイーンの交換がしやすくなります。白はキャスリングを妨害されてまでも、無理にクイーンを避けないでしょう。黒はaファイルにダブルポーンができますが、bファイルが開くことでb2が狙いやすくなるため、むしろありがたいポーンストラクチャーです。

16. Qxa6 bxa6 17. Rc1 Rc8 18. Ke2 Nb6 19. Rc2 Kd7 20. Rhc1 Be7 21. Kd3 a5!?


黒はどう動くか悩むところですが、a4までポーンを進めb2を固定し、将来的に狙いやすいようにしておきます。

22. Nf1 a4 23. Ne3 Rc7 24. Ng5 Rhc8!

f7を取られる手にはRc8-Rf8と戻れば、f2を取り返すことができます。これでc6のナイトの守りを強めれば、次にf7-f6としてg5のナイトを追い返せると考えました。

25. f4 f6 26. exf6 gxf6 27. Nf3 Bd6 28. g3 Rg8! 29. Be1 Rb8 30. Ke2 Rbc8 31. a3 Rb8 32. Rd1 Rg8


ここから仕掛け方が分からなかったのですが、c6のナイトへの負荷が減ったところで、32... Rcb7! としてbファイルにダブルルークの状態を作り、Nb6-Nc4と跳びこむのが最もチャンスがあったようです。

33. Kf2 Ne7 34. Rxc7+ Bxc7 35. Bb4 Nec8 36. Ne1 Nd6 37. Bxd6!

白はバッドビショップを解消し、ナイト2つで勝負します。ちょうどc4のマスやb2ポーンを受ける位置にナイトが来られるため、黒からの仕掛けが難しくなります。

38... Bxd6 38. Rc1 Rb8 39. Nd3 Ke7 40. Rc6 Kd7 41. Rc2 Ke7


ここから20手近く進展はないのですが、相手がルーク、キングのマスを細かく切り替えてくるので3回同じ局面が現れたか、確認が大変でした。

42. Kf3 Rg8 43. Rc6 Kd7 44. Rc1 Rb8 45. Nc5+ Ke7 46. Re1 Kf7 47. Rc1 Ke7 48. Nd3 Kd7 49. Rc2 Ke7 50. Re2 Kf7 51. Rc2 Ke7 52. Kg2 Rg8 53. Kf2 Rb8 54. Rc3 Kd7 55. Kf3 Ke7 56. Kg2 Rg8 57. Rc2 Rb8 58. Re2 Kf7 59. Rc2 Ke7 60. Kh3 Rh8 61. Rc3 Rb8 62. Rc2 Rh8 63. Kh2 Rb8 64. Kg1 Rg8 65. Kf2 Rb8 1/2-1/2

最後にRg8-Rb8と指すことをアービタ―にアピールしましたが、chess.com中継上でなぜか3回の確認ができず、終わったばかりの山田くんのボードを使い、対戦相手と1手目から並べ直しました。相手はキングの位置が違うと思っていたようですが、間違いなく41手、53手目、65手目終了時点で同じ駒の配置かつ白番なので、3回同位置局面の成立です。こんなに手数が離れた3回はなかなかないので、確認が大変でした。無事に黒番でドローを取り、仕事を成しました。

マッチはTuさんが苦しい局面を乗り切ってまずドロー。山田くんが途中勝つチャンスもありながら、相手に粘られドロー。私が3回同一のドローで、残った大塚くんに託されました。中継をご覧になっていたかたも多いかもしれませんが、大塚くんは互いに時間の無い難しいルークエンディングでしたが、負けるリスクは少ない状況でとことん指し、相手のミスから勝利をもぎ取りました! 今大会初めて格上とのマッチに勝ち、さらにオリンピアードでチームが3連勝、3つ勝ち越し状態も、日本オープンチームとして初めてのことです。

Open R7 Belgium - Japan 1.5-2.5

Women R7 Japan - Morth Macedonia 1-3


チェスオリンピアード2026 日本代表応援配信


女子は強敵北マケドニアに敗れたものの、エリザベスさんが4Bでかなり早い段階から有利になり、余裕を持った勝利だったようです。オープンチームは5勝2敗という未知の領域に突入し、次は南米の強豪、ブラジルと相対します。今大会は2BのFierが揮わないものの、GM3人を擁する強敵であるのは間違いありません。台湾と対戦する女子チームとともに、応援していただけると嬉しいです。
ベルギー戦を勝利で飾った直後の日本チーム。全員がレイティング上のチームに勝つのは、2008年のカタール戦、2024年のアイスランド戦などがありますが、やはり嬉しいものですね。

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