2018/10/14

Global Chess Festival 2018


昨日は試合前、アンダンテのお客さんを誘ってJudit Polgar 主催のチェスイベント、Global Chess Festival へと足を運んできました。イベントの様子は、棋譜解説とは独立させ、別記事でお届けしようと思います。以前はPolgar Chess Festival という名称でしたが、近年Global Chess Festival へと変更されたこのイベントは、私にとって5年ぶり3回目の参加となります。今年は夜景で有名な王宮の隣に建つ、Hungarian National Gallery が会場です。


アンダンテを出たのは朝9時半頃で、この日はイベント参加のために前夜に試合準備を終えていました。私は今回の滞在ではバス、トラム乗り放題の一週間券を買っていますが、チケットを持たない同行者がいたため、この日は王宮まで歩いて向かいます。ブダとペストを結ぶ橋の中でもっとも有名なくさり橋は、以前と変わらずライオンに守護されていました。


王宮はくさり橋を渡った小高い丘の上にあり、えっちらおっちら坂と階段を上ります。National Gallery 前に着いたのはオープニング予定の10時を多少過ぎたころでしたが、どうやら開場が遅れているようで、30分過ぎまで待たされました。


待ちくたびれたお客さんのための... ではないでしょうが、騎兵隊のパフォーマンスを見ながら時間をつぶします。


ようやく入場。Hungarian National Gallery はその名の通り美術館で、普段通りの絵画の展示も行われています。チェスのイベントを開催中だと知らずに、美術品鑑賞目的で来てイベントに驚いているお客さんもいるようでした。


最初に見つけたチェスイベントコーナーはこちら。ボードになっている台紙と、白黒それぞれの粘土を渡された子供たちが、思い思いの形のチェスピースを作っています。チェスピースは6種類と多すぎず、それでいて特徴的な形をしていますので、こうしたコーナーは子供たちが喜びそうですね。


11時からはPolgar3姉妹の次女、Sofia による同時対局イベントがスタートします。主催はJudit ということになっていますが、実質的には以前同様、3姉妹のイベントですね。


同時対局を上の階から見るとこんな感じです。数えてみると23面指しですね。2時間きっかりで全てのボードが終わり、参加者はボードにサインをもらって記念に持って帰っていました。


こちらはチェスのケーキ! 私が滞在していた時間には叶いませんでしたが、おやつ時に切ってお客さんに振舞われたでしょうか。


こちらは包み紙がチェスピースになっているチョコレート。このピースのデザインは、このフェスティバルでお馴染みのものです。


Judit のサイン会に詰めかけているのは、ブダペストの学校、地域のチェスクラブの子供たちでしょうかね。皆さん、年に一度のこのイベントを楽しみにしていたことでしょう。


Photo with Judit は何のコーナーかと思えば、記念撮影用Judit の等身大パネルでした(笑)


こちらでは珍しいペアチェストーナメントの真っ最中でした。ここでルーマニアの女子代表、そしてなによりチェス写真家として有名な、Alina L'Ami と顔を合わせて挨拶してきました。オリンピアードにも参加していたことを覚えていてくれたのは嬉しかったです。


これは3姉妹の肖像画? いえいえ、レゴブロックでの作品です。


こちらの体験コーナーでは、チェスにRPG要素を加えたチェスアプリ、CHESS RAIDERS が紹介されていました。私も先程、インストールしてみましたが、対戦機能、問題機能と子供用のチェスアプリとしてはとても充実していると思います!


ここでやっている遊びは何か、しばらく観察してようやく理解しました。6種類のチェスピースを6面にしたサイコロを振り、出た相手のピースにボールをぶつけて倒すゲームでした。もはやなんでもありですね(笑)


レゴブロック、CHESS RAIDERS、ボール当て、他に初心者用ピースの動かしかた講座などを行っていたのは、開放感あふれる吹き抜けの最上階エリアです。


昼食休憩で少し抜け、戻ってきたときに発見したのがこちらのトーナメントエリアです。私も14時からの試合が無ければ参加したかったですね。こちらの会場近くでは、ハンガリー代表、Zoltan Almasi とも会って挨拶してきました。不覚にも記念撮影を忘れてしまいました。

今年のGlobal Chess Festival に顔を出せたのは、午後1時頃までの2時間と少し。もっと時間に余裕があれば、Judit の同時対局をはじめ、他のイベントも見学したかったですね。それでも、チェスプレーヤーとして5年ぶりにこのイベントを満喫できたこと、とても幸運に思います。

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