2012/08/06

FS 2012 August 2nd round - Imbalance Material -


Lengyel Bela との第2R は、何を指すかかなり迷いましたが、2年半前と同じ、Sveshnikov をチョイスしました。この日はアンダンテから会場に、8人ほど宿泊客が見学に来ており、ちょっとした応援団になっていました。不思議な負けられないプレッシャーが(笑)

Lengyel, B (IM, HUN, 2258) - Kojima, S (FM, JPN, 2282)
First Saturday 2012 August IM (2)

1. e4 c5 2. Nf3 Nc6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 e5 6. Ndb5 d6 7. Bg5 a6 8. Na3 b5 9. Nd5 Be7 10. Bxf6 Bxf6 11. c3 Bg5 12. Nc2 Ne7 13. a4 bxa4 14. Ncb4 O-O 15. Qxa4 Nxd5 16. Nxd5 Bd7 17. Qa5!?



しばらくは研究手順が続きます。このラインは過去に記事を書いているので、そちらも参照してください。

17... Qb8 18. b4 Bd8 19. Qa2 a5 20. Bc4 Bc6 21. O-O?!


Lengyel が何を思ってこの手を指したかは分かりませんが、良い手でないことは明らかです。黒は1ポーンアップにはなりますが、どうすれば最も勝ちのチャンスを掴みやすいか、ここで時間をかけて考えます。

21... axb4 22. Qb3 bxc3 23. Qxc3 Rxa1 24. Rxa1 Bxd5!?



ここは難しいところです。普通に考えればダブルビショップを放棄して、異色ビショップにすることは、駒得している側にとって損なように思えます。実際、コンピュータの指摘も、24... Bg5=/+ でやや黒良しです。しかし、私はd5 のナイトは盤上で最も強く、警戒すべき駒だと考えます。そのため敢えて勝負のために異色ビショップにして、f2 をアタックするのも、一つのチョイスです。

25. Bxd5 Bb6 26. Ra8 Qxa8!



26...Qc7 からルークとクイーンを交換してしまえば、疑うまでもなくドローです。ここはクイーンを捨ててマテリアルバランスを崩し、f2 へのアタックに期待します。

27. Bxa8 Rxa8 28. g3 Bc5 29. Qb3 g5!?


白の将来的なf2-f4 を警戒しておくとともに、チャンスがあればg5-g4 と突いて、f2 のポーンを固定する狙いも見せておきます。

30. Kg2 Kg7 31. h3 h6 32. Qb1 Ra6 33. h4!


黒キング前のポーンを崩すことにより、クイーンでキングをアタックするチャンスを増やします。

33... Rb6 34. Qc1 gxh4 35. gxh4 Bd4 36. f3 Ra6 37. Qc8 Ra1 38. Qg4+ Kf8 39. Qc8+ Kg7 40. Qg4+ Kf8 1/2-1/2



最後はパペチュアルチェックでドローです。私は常にチャンスは黒にあると思っていましたが、勝ちに結びつけることはできませんでした。やはりd6 のポーンが役立たないので、このストラクチャーで勝ちを目指すのは、少し難しいのかもしれません。


今日は午前中からちょっとした用事があり、3時間ばかり外に出ていました。朝ごはんはハンガリーで初めて入る、ケンタッキーのレッドホットチキンセット(400Ft)でした。噂通り、ホットチキンと言うほど辛くないような・・・

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