大会二日目です。昨日はデアーク広場を通る遠回りのルートではなく、聖イシュトバーン大聖堂の前を通過する近道をチョイスしました。日曜日ということもあり、大聖堂の周囲は写真を取る観光客でごった返しています。
Kojima, S (FM, JPN, 2282) - Brustkern, J (FM, GER, 2235)
Ⅲ. Sárkány - Aranytíz International Master Tournament IM (2)
1. Nf3 Nf6 2. c4 g6 3. g3 Bg7 4. Bg2 O-O 5. O-O d6 6. d4 Nbd7 7. Nc3 e5 8. e4 exd4 9. Nxd4 Re8 10. h3 a6
Ⅲ. Sárkány - Aranytíz International Master Tournament IM (2)
Fianchetto Variation に対して、a6-Rb8-b5 と組むこのラインは、スイスのGM Gallagher によって提唱されました。私もかつて黒で研究し、わずかですが実戦経験もあります。
11. Be3 Rb8 12. b3!
これが私の用意であり、白のベストセットアップです。a1-h8 のダイアゴナルを弱め、クイーンサイドのポーンが伸びる形は黒の望む展開に見えますが、白はセンターの突破からアドバンテージを得ます。
12... c5 13. Nde2 b5 14. Qxd6 b4 15. Na4 Nxe4 16. Bxe4 Rxe4
16... Bxa1 17. Rxa1 Rxe4 18. Nxc5 Re8 19. Rd1 Qe7 20. Qxe7 Rxe7 21. Nf4 Nxc5 22. Bxc5 Rd7 23. Nd5 Kg7 24. Bd4+ f6 25. Bxf6++/- 黒がエクスチェンジを取った場合、白は2ポーンを取り返して優位に試合を進めることができます。このラインはBoris Avrukh のGM Repertoire Vol.2 で紹介されています。
17. Rad1 Qe8 18. Nf4!
ナイトにとってパーフェクトなマスです。eファイルからずれることでc5 を狙い、h3 を守り、d5 のアウトポストへ跳ぶ準備となります。黒はダブルビショップを持ちますが、クイーンサイドのピースの展開に困るため、それを生かすことができません。
18... Be5
18... Bf8 19. Qc7! Rb7 20. Qc6+/- が私のもう一つの読みです。いずれにせよ、黒はc8 のビショップの使い道に困ります。
19. Qc6! Rxe3
このラインでは常に気を付けるべきエクスチェンジサクリファイスですが、白のキングはさほど危険に晒されることはありません。17手目から用意を外れて考え始めましたが、ここまで本に載っているラインでした。
20. fxe3 Bxf4 21. exf4 Qe3+ 22. Rf2!
キングが避ける手は22... Bb7 からメイトになるため、ここはルークを挟む一手です。
22... Qxg3+ 23. Qg2+-
白はエクスチェンジアップのままキングを守り切りました。あとは開いたセンターのファイルでルークを活用するだけです。
23... Qe3 24. Qf3 Qe6 25. Re2 Qf6 26. Re8+ Kg7 27. Rxd7!
パペチュアルチェックがないことや、カウンタープレーが届かないことを確認したうえで、駒得を広げます。
27... Bxd7 28. Rxb8 Bc6 29. Qe3 Qa1+ 30. Kf2 Qxa2+ 31. Qe2 Qxb3 32. Qb2+ Qxb2+ 33. Nxb2 a5 34. Nd3 1-0
初戦に続き、実に良い形で勝つことができました。残り7試合、先はまだ長いの油断せずに一戦一戦、プレーしていこうと思います。特に今日のGalyas 戦が、大きな山場になることは間違いないでしょう。
昨晩は世界一周中のドクターによる、ミートソースパスタが夕飯でした。セロリがたくさん入っています。
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