2021/07/04

2022年オリンピアード日本代表選考

2018年のバツミオリンピアード初戦で、優勝候補アルメニアと対戦する日本チーム

数日前、NCS のサイトで2022年オリンピアードの選考方法があらためて発表されました。今年の全日本選手権、女子選手権、ジャパンチェスクラシックが中止されたことを受け、本来予定されていた規定を選手が満たすことが難しくなり、選考方法が見直されていたのです。新しい選考方法については、以下のように要約します。

1. NCS 正会員である
2. FIDE 国籍を海外から日本に移したプレーヤーは、2020年5月15日以前から日本国籍でなければいけない
3. 全日本選手権、全日本女子選手権、ジャパンオープンのいずれかを含む、NCS スタンダード公式大会に4回以上出場している
4. 2019年3月から2022年3月までの3年間で、FIDEスタンダード公式大会に4回以上出場している

以上4つの条件を満たしたうえで、以下の順に選考されます。

1. 2021年ジャパンオープンのベスト順位1名と、その者を除いた2022年全日本チェス選手権のベスト順位2名
2. 上の1で決まった者を除き、2022年4月のFIDE:NCS=5:5 のrating合計順に上から計5名ずつになるまで繰り下がる

こうして男子、女子ともに5名ずつ選出し、NCS理事会が日本代表にふさわしいか審議したうえ、2022年5月15日までに代表選手を決定する

2022年チェスオリンピアード日本代表選考基準改定第2版

女子選手権が中止になったことを受け、女子代表の選考も2021年ジャパンオープン、2022年全日本選手権の女子セクションベスト順位とレイティングで決めるようです。一瞬分からなかったですが、ベスト順位と表記しているのは、1位、優勝者などと表記した場合、上の1-4を満たさないプレーヤーが優勝した際に、対象者がいなくなってしまうからでしょう。2は5:5 という表記が少しわかりづらく感じましたが、単純にFIDE、NCS レイティングの合計順ということですね。

私を含め、2019年のジャパンオープンや2020年の全日本選手権の結果で内定していた代表たちは、今年のオリンピアードが来年に延期されたことで、全て白紙に戻されました。こうして新しい選考方法も発表されたことで、オリンピアード代表を狙う選手たちは目標も立てやすくなりました。私はレイティングでかなり有利ではありますが、なるべくジャパンオープンや全日本選手権の順位で代表入りしたいですし、油断せずに今後の試合に臨んでいきたいと思います。日本代表入りを目指す皆さん、選手が決まる来年の5月までよろしくお願い致します。

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