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2014/05/22

Japan Chess Championship 2014 FIDE Rating Calculation


今月頭に東京で開催された、全日本選手権のレポートがFIDE に送られ、昨夜には参加者のパフォーマンス、およびFIDE レイティング増減が公開されました。詳細は、以下のリンクからチェックできます。

2014 Japan Chess Championship

事前の計算通り、優勝の南條くんが+36、準優勝の私が+27 でした。初入賞で4位に入った厚彦くんも、+31 と大きく数字を伸ばしています。これら数字は、6/1 付けのFIDE レイティング更新に反映され、新しいレイティングが発表されます。

私の印象では、今年の全日本選手権は参加者48名中、38名がFIDE レイティング保持者ということで、FIDE 公式戦の割合が高かったように感じます。保持者にとって、未保持者との試合はレイティングに換算されないので、なるべく保持者と試合をしたいものです。運悪く未保持者との試合が多かったプレーヤーが、勝ち星の割にレイティングが増加しないということは、ときどきある話です。

一方で未保持者にとっても、保持者が多いことは、多くの公式戦が一大会ででき、早くレイティングの付く可能性が高くなるので、当然喜ばしいことです。例えば、私の後輩である慶應の勝田くんは、11試合の対戦相手全員がレイティング保持者であり、半分の5.5P を獲得したことで、この全日本選手権一大会でレイティングがつくことが決まっています。勝田くん以外にも、過去のFIDE 公式戦の結果も含めて、3人の新規FIDE レイティング獲得者が誕生することが分かっています。4人とも、おめでとうございます!

ちなみに補足ですが、チェスプレーヤーは最初は誰もが初心者、そしてFIDE レイティング未保持者です。当然ですが、私も最初に参加した全日本選手権では、FIDE レイティングを持っていませんでした。FIDE レイティングが欲しければ、どこかでFIDE 公式戦をしなければいけないので、未保持者の皆さんも遠慮せずに全日本選手権や、ジャパンリーグに参加しましょう。そして参加した以上は、保持者とどんどん試合をしてポイントを取り、高い新規レイティングを獲得しましょう(笑)

それでは皆さん、あらためて今年の全日本選手権もお疲れ様でした。結果をチェックして、再び一喜一憂があるかとも思いますが、また次の大会で頑張りましょう!

2014/05/07

Japan Chess Championship 2014 Final Day


全日本選手権は無事に昨日、最終日を迎えて閉幕しました。優勝を争っていた南條くんと私は、ともに最終戦を勝ち、南條くんが10.5/11 という驚異的なスコアで優勝を決めました。私も南條くんとの5R のドロー以降、後半戦6連勝で追いすがりましたが、最後まで0.5P の差が縮まらず、単独2位でのフィニッシュです。

1st Place 南條遼介 (CM, JPN, 2308) 10.5p (0.5 小島)
2nd Place 小島慎也 (FM, JPN, 2346) 10p (0.5 南條、権田)
3rd Place Lewis A (FM, ENG, 2281) 8p (0 南條、小島 / 0.5 松尾、桑田)
4th Place 小林厚彦 (JPN, 2058) 7p (0 南條、小島、松尾/ 2 bye)


私は今年も2位に終わりましたが、10/11 というスコアは自己ベストですし、FIDE レイティングも27プラスということで、IM タイトルに再びぐっと近づきました。タイトル奪還はなりませんでしたが、オリンピアードチームメイトである南條くんが好調であることは、私にとっても喜ばしいことですので、2人でチームを牽引していければと思います。南條くん、3回目の全日本優勝、おめでとう!

それでは最終戦のゲームへ移ります。麻布の13代先輩である松尾さんとは、百傑に引き続き2度目の対戦、色も同じ黒です。前回は優勢なエンドゲームを粘られてドローにされてしまったので、今度こそ勝ちを目指します。

Matsuo, T (CM, JPN, 2251) - Kojima, S (FM, JPN, 2346)
Japan Chess Championship 2014 (11)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. Nc3 dxe4 4. Nxe4 Bf5 5. Ng3 Bg6 6. h4 h6 7. Nf3 Nd7 8. h5 Bh7 9. Bd3 Bxd3 10. Qxd3 e6 11. Bd2 Ngf6 12. O-O-O Be7 13. Kb1 Qb6 14. Ne4 Rd8 15. g4!?



たまたま百傑のChirs 戦でも、このe4 にナイトを残した形でのg2-g4 ギャンビットが登場し、黒の受けを考える良いきっかけを得ていました。個人的にはe4 にナイトを残していると、黒の典型的なディフェンスであるf7-f5 がナイトをアタックするうえ、黒はまだキャスリングしていないので、このg2-g4 は早すぎると思っていましたが、実際に試合を進めてみると、もう少し難解なポジションであることが分かります。ちなみに3年前、馬場さんと名古屋で指したゲームでは、15. Nxf6+ Nxf6 16. Qe2 c5 17. c3 O-O と進んで、黒が満足なポジションになりました。

15... Nxg4 16. Rdg1!? f5 17. Ng3!?


このナイトが戻る手は1手損になるうえ、f2 の守りがなくなるので変だと考えていました。この時点でピースをサクリファイスするアイディアもありますが、17. Qe2!? c5! (17... fxe4 18. Qxe4 Ndf6 19. Qg6+ Kd7 20. Rxg4 Nxg4 21. Qxg4 Bf6=/+ これでも駒得で黒が指しやすいですが、キングのポジションがやや不安定です。) 18. Nh4!? O-O 19. Ng6 Rfe8=/+ こうして黒は安全にキャスリングを済ませ、優位に試合を進めることができるでしょう。

17... c5!?



17... Nxf2?! 18. Qe2 Nxh1 19. Nxf5! という強烈な返しがあるので、h1 のルークを取るのが危険だと判断した私は、6段目の利きを開いて、クイーンを利用したディフェンスができるようにしました。このアイディアはもちろん悪くありませんが、17... Qb5! (d5 をアウトポストにする、Caro-Kann Classical では典型的なクイーン交換のアイディアです。) 18. Qxb5 (18. c4?! Nde5! は見つけづらい1手でしょう。) 18... cxb5 19. Re1 Nf8=/+ このようにして、ピースサクリファイスからの難解なポジションを避けることも、黒の選択肢としてありえました。

18. Nxf5!!


g3 に白がナイトを戻した以上、黒としては最も警戒すべきアイディアです。これを受けきれると読んだうえでの、c6-c5 でしたが...

18... exf5 19. Qxf5 Nxf2 20. Rg6?



これは試合をあっさり終わらせてしまう、もったいないブランダーでした。白がピースの代償を求めるのであれば、クイーンではなくキングを攻撃しにいくべきです!

20. Rxg7! Qf6 21. Rxe7+!


Analysis Diagram

私の読み筋にもありましたが、予想よりも黒のピースの連携は取れておらず、十分に白が戦えるポジションになります。21... Kxe7 22. Re1+ Kf8 23. Qd5 Qc6 (23... Re8 24. Qxd7 Ne4=) 24. Qf5+ Qf6 25. Qd5= こうなれば、白はルークをサクリファイスしたままの状態で、パペチュアルチェックに持ち込むことができました。黒がこれを避けようとすれば、f2 のナイトは諦めるほかなく、エクスチェンジの代償がありそうな難しいポジションになるでしょう。

20... Rf8! 0-1



クイーンを逃がす前に、白のクイーンを攻撃してしまえば、白にはこれ以上、ピースの代償を伴って戦う方法がありません。たった1マス、ルークを置く位置を間違える悪手でゲームが終わり、松尾さんにとっては惜しまれるゲームだったでしょう。こうして南條くんから多少遅れながらも、10P での単独準優勝を決めました。

今回、私が知る限りで最多の48人という参加者があり、各所で面白いゲームも見られました。自分のプレーについてだけでなく、試合をしていた自分の生徒たちの成長や今後の課題が見えたことも、私にとっては大きな収穫でした。満足な結果を残せた人も、そうでなかった人も、今年の後半戦、これからもまた頑張っていきましょう。

最後になりますが、参加者と運営陣の皆さん、6日間本当にお疲れ様でした! それでは次回はどこかのトレーニングや、6月の快速選手権でお会いしましょう!


スピーチ中の南條くん。10.5/11 という新記録にも触れてほしかったです。 Photo by Hiebert


池上会館の猫。次にこの会場に足を運ぶのはいつになるでしょうかね。

05/01 10:00 R1 Fukuda, T (JPN, 1915) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/01 15:30 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Shioguchi, T (JPN, 2057) 1-0
05/02 10:00 R3 Gonda, G (JPN, 2066) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 1/2-1/2
05/02 15:30 R4 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Mitsuya, N (JPN, 2040) 1-0
05/03 10:00 R5 Nanjo, R (CM, JPN, 2308) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 1/2-1/2
05/03 15:30 R6 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Kobayashi, A (JPN, 2058) 1-0
05/04 10:00 R7 Kuwata, S (JPN, 2125) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/04 15:30 R8 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Lewis, A (FM, ENG, 2286) 1-0
05/05 10:00 R9 Watanabe, A (FM, JPN, 2258) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/05 15:30 R10 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Averbukh,A (JPN, 2179) 1-0
05/06 10:00 R11 Matsuo, T (CM, JPN, 2251) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1

2014/05/05

Japan Chess Championship 2014 Day5


Photo by Uesugi

長かった今年の全日本も、ようやくゴールが見えてきました。私はこの日、イスタンブールとトロムソオリンピアードのチームメイト、暁さん、Alex との連戦でした。午前中の暁さんとのゲームでは、Caro-Kann 2.d3 の変化で1ポーンアップのエンドゲームとなり、そのままキングのポジションを良くしていって勝ち。続く午後のAlex とのゲームは、珍しく正統派オープニングの試合となりました。

Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Averbukh, A (JPN, 2179)
Japan Chess Championship 2014 (10)

1. Nf3 b6 2. g3 Bb7 3. Bg2 e6 4. c4 c5 5. Nc3 Nf6 6. O-O Be7 7. d4 cxd4 8. Qxd4



予想外なことに、私の一番得意な変化の一つ、Hedgehog になりました。ここから去年の全日本の権田さんとの試合をなぞるように、ゲームは進んでいきます。

8... Nc6 9. Qf4 d6 10. Rd1 a6 11. b3 Qc7 12. Bb2 O-O 13. Rac1 Qb8 14. h3


権田さんとのゲームでは、Qd8-Qb8 と1手でクイーンが移動したため、本譜では白は1テンポを得ています。そこで何を指そうか迷いましたが、無難に端ポーンを突くことを決めました。

14... Rd8 15. Ng5 Ne5 16. Bxb7 Qxb7 17. Nce4 Nxe4 18. Nxe4 Ng6 19. Qf3 Kf8?



次のNe4-Nf6+ のディスカバードアタックを防ぐために何を指してくるか考えていましたが、このキングがfファイルに寄る手は危険に見えます。大人しく、19... Rd7 と上がって、クイーンを守っておくべきでしょう。

20. h4! Rd7?


1手前であれば有効なディフェンスが、ここでは仇となります!

21. h5 f5


21... Ne5 22. Bxe5 dxe5 23. Rxd7 Qxd7 24. Nd6!+- 白はこの手でf7 のメイトとa8 のルーク取りをダブルスレットにできるため、エクスチェンジアップが確定します。かといって21... Nh8 と退くのも苦しいですし、本譜も全く戦えません。

22. hxg6 Qxe4 23. gxh7 Kf7 24. Qh5+ g6 25. h8=N+!



出たー、FIDE 公式戦初のアンダープロモーション(笑) こうしてピースアップとなった白は、そのまま押し切って勝ちです。

25... Ke8 26. Qxg6+ Kd8 27. Rd4 Qxe2 28. Qg8+ Kc7 29. Qxa8 Qxb2 30. Rcd1 Qxa2 31. Ng6 Bf6 32. Nf8 b5 33. Qa7+ 1-0


こうして、強敵たちを相手に今日も連勝を収めたわけですが、優勝を争っている南條くんも、今日は篠田くん、唐堂くんに勝って、9.5/10 という驚異的な数字を叩きだしています。私もここまで9/10で、全日本ではベストの戦績なのですが、私とドロー以外に全勝されてしまっては追いつけないですね。それでも、明日の最終戦、南條くんは杉本さん、私は松尾さんとの試合が残っていますので、最後まで気を抜かずに試合に臨んでこようと思います!


今日はお昼に会場近くの小洒落た定食屋へ。サラダや前菜のほか、メインに魚料理が3皿が来たのにはたまげました。

05/01 10:00 R1 Fukuda, T (JPN, 1915) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/01 15:30 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Shioguchi, T (JPN, 2057) 1-0
05/02 10:00 R3 Gonda, G (JPN, 2066) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 1/2-1/2
05/02 15:30 R4 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Mitsuya, N (JPN, 2040) 1-0
05/03 10:00 R5 Nanjo, R (CM, JPN, 2308) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 1/2-1/2
05/03 15:30 R6 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Kobayashi, A (JPN, 2058) 1-0
05/04 10:00 R7 Kuwata, S (JPN, 2125) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/04 15:30 R8 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Lewis, A (FM, ENG, 2286) 1-0
05/05 10:00 R9 Watanabe, A (FM, JPN, 2258) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/05 15:30 R10 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Averbukh,A (JPN, 2179) 1-0
05/06 10:00 R11 Matsuo, T (CM, JPN, 2251) - Kojima, S (FM, JPN, 2346)

2014/05/04

Japan Chess Championship 2014 Day4


Photo by Hiebert

全日本4日目からは、ゴールデンオープン3日コースも並行して開催されるため、会場が広い池上会館に移り、人数も増えて活気づいてきました。7R は同期の桑田くんに黒、Caro-Kann Player 同士の対戦です。

Kuwata, S (JPN, 2125) - Kojima, S (FM, JPN, 2346)
Japan Chess Championship 2014 (7)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. e5 Bf5 4. Nf3 e6 5. Be2 Nd7 6. O-O h6 7. a4 Ne7 8. a5 Bh7 9. c4 dxc4 10. Nbd2 c5 11. Nxc4 Nd5 12. Ne3 Be4 13. Ne1 Be7 14. Bd3 cxd4 15. Bxe4 dxe3 16. Bxd5 exf2+ 17. Rxf2 exd5 18. Qxd5 O-O 19. Be3 Nc5!



ひとまずオープニングは満足に乗り切って、ここからが本番です。f7 へのプレッシャーは少し気になりますが、e5 の孤立ポーンも弱いため、黒にも主張のあるポジションでしょう。

20. Qc4 Ne6 21. Qb5 Bg5 22. Bxg5 Qxg5 23. Qxb7 Qxe5


ターゲットとして残しておきたかったポーンを交換してしまいましたが、クイーンがアクティブになりました。白のbポーンは武器になるか弱点となるか、この段階でははっきり分かりませんでしたが、うまく後者になるように指していくことができました。

24. Nf3 Qe3 25. Re1 Qc5 26. Ne5 Rab8



a7 を守った黒は、ルークをアクティブにしてbポーンを攻撃します。f2 のルークをピンにしていることが、アタックとディフェンスの両面で役立っています。

27. Qa6 Rfd8!? 28. Nxf7?


この手はやりすぎです。お互いにf2,f7 を狙う形ですが、クイーンでのピンが強力であるため、黒のほうが攻めが決まる形になっています。

28... Rxb2 29. Nxh6+ Kh7!



e6 を取られた際にチェックにならないよう、当然ここは避ける1手です。一時的に1ポーンアップにはなりますが、この後、白はどうしようもありません。

30. Ng4 Rdd2 31. Qf1 Nf4 32. Kh1 Rxf2 33. Nxf2 Rxf2 0-1


こうして重要なゲームを勝てたのは嬉しいのですが、隣のボードでは南條くんも暁さんを黒で下し、0.5P 差はなかなか縮まりません。午後の8Rも、厚彦くんが南條くんにあっさり負けたため(4手目で疑問手) 、私はLewis を相手に何が何でも勝たなくてはいけなくなりました。


Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Lewis, A (FM, ENG, 2286)
Position After 48. Bc2+

48... Kd5??


d4 とe5 は論外ですが、d5 もキングにとって逃げ込んではいけないマスでした! 残り時間の無かった私ですが、逆転を確信して勝負を決めにいきます。

49. Bb3+! Kd6 50. Bxe6 Kxe6 51. Nxc6+-



ナイトとパスポーンが協力した典型的な形です。黒はポーンを取るしかありませんが、直後にナイトフォークが入ります。

51... Rxb7 52. Nd8+ Kd5 53. Nxb7 Kc4 54. Nc5 Kxb4 55. Nd7 f5 56. Ne5 g5 57. Nf3 g4 58. Nh4 f4 59. Ng2 1-0


前日に引き続き、このゲームを拾ったのは完全にラッキーでした。明日は暁さんに黒の大一番を迎えますが、トーナメントの行方を面白くするためにも、南條くんとの差を広げないように頑張ってくるつもりです!

05/01 10:00 R1 Fukuda, T (JPN, 1915) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/01 15:30 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Shioguchi, T (JPN, 2057) 1-0
05/02 10:00 R3 Gonda, G (JPN, 2066) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 1/2-1/2
05/02 15:30 R4 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Mitsuya, N (JPN, 2040) 1-0
05/03 10:00 R5 Nanjo, R (CM, JPN, 2308) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 1/2-1/2
05/03 15:30 R6 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Kobayashi, A (JPN, 2058) 1-0
05/04 10:00 R7 Kuwata, S (JPN, 2125) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/04 15:30 R8 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Lewis, A (FM, ENG, 2286) 1-0
05/05 10:00 R9 Watanabe, A (FM, JPN, 2258) - Kojima, S (FM, JPN, 2346)
05/05 15:30 R10
05/06 10:00 R11

2014/05/03

Japan Chess Championship 2014 Day3


Photo by Uesugi

全日本も今日で前半が終わる3日目です。私は午前のラウンド、南條くんに終始押され気味ではありましたが、彼が勘違いで異色ビショップにしてくれたおかげで、問題なくドローに持ち込めるエンドゲームとなりました。これで南條くんの連勝も4で止まりますが、相変わらず私とは0.5P の差があります。

そして午後のラウンドは、中高大学の後輩、小林くんと対戦が組まれることになりました。最近はポイントを削られ気味でしたが、タイトル奪還を目指す大事な全日本では、私も気合いの入り方が違います。

Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Kobayashi, A (JPN, 2058)
Japan Chess Championship 2014 (6)

1. Nf3 g6 2. e4 Bg7 3. d4 d6 4. c4 e5 5. Be2 Nc6 6. Be3 Bg4 7. d5 Bxf3 8. Bxf3 Nd4 9. Nd2 Ne7 10. O-O c5 11. dxc6 bxc6 12. Bxd4 exd4 13. c5 dxc5 14. Rc1 Qb6 15. Nc4 Qc7 16. Qd3 Rb8 17. Rfe1 O-O 18. g3 Nc8 19. e5 Nb6 20. Re2 Rfe8 21. Rce1 Re6 22. Bg4 Re7 23. f4 Nxc4 24. Qxc4 Qa5 25. Rc1 Rb4 26. Qxc5



少し勘違いで怪しい1ポーンサクリファイスをしましたが、ようやくその分のポーンを取り返し、負けはないだろうという形に持ち込みます。

27... Qxc5 27. Rxc5 d3!?


最初は首をかしげましたが、少し考えて狙いがe5 取りであることに気づきます。異色ビショップを捌いたルークエンディングはおそらくドローになるだろうと思いつつも、他に良い選択肢もありません。

28. Rd2 Bxe5 29. Rxe5 Rxe5 30. fxe5 Rxg4 31. Rxd3 Ra4 32. a3 Ra5



これは駄目な手ではありませんが、ポーンを確実に取りにいくならば、横ではなく後ろからアタックするのが基本です。これは何か起こるかもしれないと思い、とりあえずaポーンを取りにいきます。

33. Rd8+ Kg7 34. Rd7 Rxe5 35. Rxa7 Rb5?!


またポーンを正面から攻撃してきたので、今度は明確におかしいと感じました。35... Re2! からルークをbファイルに回すアイディアが正しく、キングの動きも制限されている白に、もはや勝つ方法はないでしょう。

36. b4 c5??



考えたに考え抜いた末のブランダーであれば仕方がありませんが、小林くんはこの手を1分ほどで指してきました。少し厳しい言い方ですが、残り時間もさほど切迫していない状況でこうした手を指すということは、知識や技術ではなく、何が何でもポイントを取ろうとする貪欲さが足りていないなのだと思います。

37. Ra5!+- Rxa5


黒はルーク交換を避けてもc5 のポーンが落ち、2コネクテッドパスポーンを得た白が順当に勝つでしょう。

38. bxa5 c4 39. Kf2 1-0



お互いにパスポーンを持ちますが、プロモーションするのは白のみです。このゲームを拾ったのはラッキーでしたが、こうした運もトーナメントを勝っていくためには必要なことでしょう。明日は桑田くんなので、麻布の同期3人をコンプリートしたことになります。3人に同じ大会で当たるのは、9年前の高校2年生の引退合宿以来。長い付き合いであることを、しみじみと感じます。


6R1B の南條-松尾戦は、Ruy Lopez で白がg4!? と突く珍しい形で、南條くんが勝利を収めました。

現在、5勝1ドローの南條くんがトーナメントをリードしており、続いて4勝2ドローと4勝2bye の私と暁さんが続きます。明日の1B、渡辺-南條は後半戦の行方を占う目玉のゲームとなることでしょう! 自分のゲームに集中しながらも、1B の展開を見守ろうと思います。

05/01 10:00 R1 Fukuda, T (JPN, 1915) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/01 15:30 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Shioguchi, T (JPN, 2057) 1-0
05/02 10:00 R3 Gonda, G (JPN, 2066) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 1/2-1/2
05/02 15:30 R4 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Mitsuya, N (JPN, 2040) 1-0
05/03 10:00 R5 Nanjo, R (CM, JPN, 2308) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 1/2-1/2
05/03 15:30 R6 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Kobayashi, A (JPN, 2058) 1-0
05/04 10:00 R7 Kuwata, S (JPN, 2125) - Kojima, S (FM, JPN, 2346)
05/04 15:30 R8
05/05 10:00 R9
05/05 15:30 R10
05/06 10:00 R11

2014/05/02

Japan Chess Championship 2014 Day2


Photo by Hiebert

全日本2日目は全勝同士の対戦からスタートです。1B 南條-塩見、2B 権田-小島 3B 山田-中村(弘平くんは1.5P) の上位ボードでした。私はExchange Variation になるのを覚悟の上で、権田さんとの試合に臨みます。

Gonda, G (JPN, 2066) - Kojima, S (FM, JPN, 2346)
Japan Chess Championship 2014 (3)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. cxd5 cxd5 4. Nc3 Nf6 5. Nf3 Nc6 6. Bf4 Bf5 7. e3 e6 8. Qb3 Bb4 9. Bb5 Bxc3+ 10. bxc3 O-O 11. Bxc6 bxc6 12. O-O Ne4 13. Rfc1 g5 14. Be5 f6 15. Bg3 h5 16. h4 g4 17. Ne1 Nxg3 18. fxg3 Qd6 19. Kh2 Rab8 20. Qd1 Qa3 21. Nd3 Kg7 22. Qd2 Rb5 23. Rcb1 Rfb8 24. Rxb5 Rxb5 25. Rf1 Bxd3 26. Qxd3 Qxa2



序盤はさらりと飛ばして、ここからスタートします。ここまで黒は、Slav Exchange で勝負にいく典型的なアイディア、g7-g5 をうまく利用して、優位に試合を進めることに成功しました。そしてa2 を取って、ようやく黒が駒得します。g2 へのアタックも作れそうなので、これは勝てるかと思いましたが、パペチュアルチェックをメインの狙いとしたクイーンの反撃が、意外と厄介でした。

27. e4 Rb2 28. Rg1 Rf2


20分以上かけてこの手を指しました。他の候補として、28... dxe4 29. Qxe4 Qd5 30. Qf4 e5 31. dxe5 Qxe5=/+ この変化も考えたのですが、勝てるの確信が持てず、指すのを躊躇しました。実際には、Rf2-Rf3 からg3 を狙うより、黒が勝つチャンスは多かったかもしれません。

29. exd5 exd5 30. Qe3 Qe2 31. Qc1 Rf3



これでg3 を狙うのが私のアイディアでしたが...

32. Qa3!=


これでe7 でのチェックを狙うことで、次のQe2-Qf2 を防ぎます。黒はパペチュアルチェックを防ぎつつ、ポジションを改善する方法がありませんでした。

32... Kg6 33. Qxa7 Rxc3 34. Qb8 Qe7 35. Rb1 Rc2 36. Rb7 Rxg2+ 37. Kxg2 Qe2+ 1/2-1/2



最後は仕方なく、こちらからドローにしました。あの序盤から勝てないとは、私もまだまだ修行不足です。しかし、勉強になるゲームではありました。


お昼ご飯は近くのカフェで、ホットケーキ。このホイップクリームの山は、ホットケーキの熱であっという間に消え去ります。


午後の4R、1B は全勝対決の中村-南條です。去年はドローのカードでしたが、今年は割とあっさり黒勝ちになりました。これで南條くんが唯一4連勝と、星を大きく伸ばしています。


私は2B で三ツ矢さんと。今年の1月に松戸で敗れましたが、ここは師の貫録を見せて勝ちました(笑) これで唯一0.5P 差で南條くんを追う立場となり、明日の午前中に直接対決を迎えます。南條くんへの全日本連続黒記録は一昨年7で止まりましたが、今年はそれがまた復活です。10年で8回目の黒を引きましたが、なんとかストップをかけてこようと思います。

05/01 10:00 R1 Fukuda, T (JPN, 1915) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/01 15:30 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Shioguchi, T (JPN, 2057) 1-0
05/02 10:00 R3 Gonda, G (JPN, 2066) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 1/2-1/2
05/02 15:30 R4 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Mitsuya, N (JPN, 2040) 1-0
05/03 10:00 R5 Nanjo, R (CM, JPN, 2308) - Kojima, S (FM, JPN, 2346)
05/03 15:30 R6
05/04 10:00 R7
05/04 15:30 R8
05/05 10:00 R9
05/05 15:30 R10
05/06 10:00 R11

2014/05/01

Japan Chess Championship 2014 Day1


Photo by Hiebert

毎年恒例、GW の全日本選手権が、今年もいよいよスタートしました。昨年のチャンピオンである、オーストラリアの池田くんの姿はありませんが、イングランドのFM Andrew Lewis が初参加となり、上位勢の厚さはさほど変わっていません。私は初戦で福田さんを下し、2R では同期の汐口くんを相手に迎えます。汐口くんは9年ぶりの全日本参加で、2004年、2005年にも、私と黒番で対戦しています。

Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Shioguchi, T (JPN, 2057)
Japan Chess Championship 2014 (2)

1. Nf3 d5 2. d4 c6 3. c4 Nf6 4. e3 Bf5 5. Nc3 e6 6. Nh4



汐口くんには、百傑でAnti-Meran を指しましたが、この日は気分を変えて4. e3 のラインを指してみます。最近白番での研究はしていないものの、黒で指すためにいくつかのアイディアは抑えてあります。

6... Bg4 7. Qb3 Qb6 8. h3 Qxb3 9. axb3 Bh5 10. g4 Bg6 11. Nxg6 hxg6 12. Bg2


クイーンを交換したものの、白はわずかなピースの展開の差とスペースの広さ、そしてダブルビショップにより優位に試合を進めることができるでしょう。

12... Bb4 13. Bd2 Na6 14. Ke2 Kd7 15. Ra4 Rh4?



これは首を傾げた一手です。ビショップで守っている以上、h3 のポーンに圧力をかけるプランはあまりうまくないうえ、白のタクティクスを見落としています。15... Bxc3 16. Bxc3 g5 17. f3+/= これがコンピュータの指摘ですが、黒マスビショップまで手放してくれる展開は、白にとって願ったりかなったりでしょう。

16. Nxd5!


少し見えづらいですが、このディスカバードアタックによるタクティクスが成立します。このアイディアは実戦で見たことがあり、汐口くんがビショップをb4 に置いた時点から狙っていたのでした!

16... Nxd5


16... exd5 17. Bxb4 Nxb4 18. Rxb4+- こうしたシンプルなポーンアップになっても、もちろん白は満足です。

17. cxd5 exd5 18. Bxb4 Nxb4 19. Rxb4 b5 20. Bxd5!



一瞬、まさかルークが捕まるのかと焦りましたが、ビショップを返してしまえば問題ありません。ここで取ったポーンの分だけ、白はマテリアルのリードを得ます。

20... Rb8 21. Bxc6+ Kxc6 22. d5+!?


ここは少し迷いましたが、早めにセンターポーンを捨ててしまうことで、b4 のルークをアクティブにして戦おうと考えました。

22... Kxd5 23. Rd4+ Ke6 24. Re4+ Kf6 25. Rc1 Rxh3?



25... Rb6 26. Rf4+ Kg5 27. Rxf7+- こうして7段目にルークが侵入しても、もちろん白の勝ちですが、本譜はすぐにメイトスレットを作り、ゲームオーバーでした。

26. Rc5 1-0


g4-g5 がメイトになりますが、それを防ごうとしても、26... g5 27. Rc6# となります。こうして汐口くんとの9年ぶりの全日本でのゲームを制し、本日の連勝一番乗りとなりました!

私は一足先に会場を後にしましたが、先ほどTwitter でペアリング情報が回ってきて、3R は権田さんに黒と判明しました。昨年は初戦から6連勝を記録しましたので、今年もできる限り星を伸ばしていきたいですね。それでは皆さん、2日目以降もよろしくお願いします。

05/01 10:00 R1 Fukuda, T (JPN, 1915) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/01 15:30 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Shioguchi, T (JPN, 2057) 1-0
05/02 10:00 R3 Gonda, G (JPN, 2066) - Kojima, S (FM, JPN, 2346)
05/02 15:30 R4
05/03 10:00 R5
05/03 15:30 R6
05/04 10:00 R7
05/04 15:30 R8
05/05 09:00 R9
05/05 15:30 R10
05/06 10:00 R11

2014/04/30

A Training for Japan Chess Championship


Photo by Shioguchi

昨日は全日本選手権への参加者が中心に集まり、新宿でトレーニングを行ってきました。私が少し遅れて到着した頃、6人が15分+1手30秒という一風変わった持ち時間で指しており、私は2R からの参加です。人数が奇数だったため、黒番で2面指し×3R をこなし、結果は5.5Pでした。ドローになったゲームも内容自体には満足しており、全日本前の調整としては悪くない結果でしょう。


Shioguchi, T - Kojima, S
Position After 47...Kg7

このルークエンディングは白キングを3段目でカットオフしているため、うまくキングが上がってe5 をアタックすれば勝てると踏んでいましたが、f7 へのカウンターアタックがある以上、そんなに簡単ではありませんでした。

48. Rc4! Kg6 49. Rf4?!


49. Rg4+! Kh7 (49... Kf5 50. Rg7!) 50. Rf4 がより正確な手順です。汐口くんは7段目に入って、f7 をアタックするアイディアを見落としていたようですね。

49... Ra3


ここでどうチャンスを作りにいくかは難しいですが、以下の変化も考えてみます。49... Rh5 50. Re4 Kf5 51. Ke3 Rh3+ 52. Kd4 Rh1 53. Re2 Rd1+ 54. Kc4 Rd5 55. Rf2+ Kxe5 56. Rxf7 Ke4 57. Rf1 Rd8 58. Re1+


Analysis Diagram

こうして正面からルークでチェックを続ければ、黒キングは後退するしかありません。58... Kf5 59. Rf1+ Kg6 60. Re1 Kf6 61. Rf1+ Ke7 62. Kc3 e5 63. Kc2 Ke6 64. Rd1= ルークをぶつけ、カットオフから脱出すればドローに持ち込めます。

50. Rf6+ Kg7 51. Rf4 Ra5 52. Re4 Ra3 53. Rf4 Ra5 54. Re4 Kg6



白キングの前進を許してしまいますが、黒もポジションの改善を求めるためには、こうするしかありません。これはドローになるだろうと考えていましたが、汐口くんは正確なディフェンスを見つけることができませんでした。

55. Kf3 Ra3+ 56. Kf4 Rh3 57. Kg4?!


ルーク交換を割けるアイディアとしては、57. Re1! のほうがシンプルでしょう。

57... Rh5 58. Re3?! Rf5!



f5 にルークを置き、白キングをカットオフしたまま、e5 のポーンをアタックすれば黒の勝勢です。白は58. Kf3! と指して、キングがクイーンサイドに向かうほうが、タフなディフェンスでした。

59. Re2 Kg7 0-1


黒キングがぐるりと盤を一周し、d5 に到達すればe5 のポーンが落ち、勝負は決まります。割と出てきそうなルークエンディングでしたが、実際に持つのは初めてで、とても勉強になりました。汐口くん、良い企画をありがとう。でも、ルノアールの会議室を「慎也のチェス教室」という団体名で予約するのはやめてくださいね ( ̄▽ ̄)

気づけば全日本も、明日からのスタートです。初参加のメンバーからベテラン勢まで、参加者の皆さん、6日間よろしくお願い致します! 私は、昨年のように負けて更新をサボることがないように頑張ります(笑) 目標は、もちろん4年ぶりのタイトル奪還です!

2014/04/24

Japan Chess Championships 2014 Preview


タイから帰国したばかりですが、年に一度の全日本選手権開催まで、すでに一週間と迫っています。今日、エントリーリストがすでに公開済みであることを教えてもらい、私も先ほどチェックしてきました。以下のリンク先で、今月の国内レイティング更新結果を受けた、49名の参加者リストを確認することができます。5月のFIDE レイティング更新を踏まえた、上位5名の選手も公開しておきます。

全日本選手権 2014 参加者リスト

南條遼介 2424 (FIDE 2308)
小島慎也 2409 (FIDE 2346)
渡辺暁 2321 (FIDE 2258)
Averbukh Alexander 2283 (FIDE 2179)
山田弘平 2236 (FIDE 2113)


49人という人数もさることながら、そのうち実に39人がFIDE レイティング保持者であることにも驚きました。今年も新しく、FIDE レイティングを獲得するプレーヤーが出てくるでしょうね。エントリーリスト上位5名は前回、前々回のオリンピアード代表選手で、ここにイングランドのFM Andrew らが入って、優勝争いをすることになるでしょう。私も4年ぶり6回目の優勝を目指して、6日間精一杯プレーさせていただこうと思います。それでは参加選手の皆さん、よろしくお願い致します!

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