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2014/07/10

Tromso Chess Olympiad Open Teams Composition


開催まであと3週間ばかりと迫ったトロムソのチェスオリンピアードですが、昨日、各国のオープンチームメンバーとリストが、公式HP で公開されました。女子は未公開で、もう少し待たなければならないようです。

Open Teams

1. ロシア 2767
2. ウクライナ 2714
3. フランス 2705
4. ハンガリー 2693
5. アメリカ 2686


リスト上位5か国はこの通り。だいたい世界ランキングと同じですね。Rapport が2700に乗り、リスト4につけているハンガリーは、大先輩であるSax への追悼の意を込めて、優勝を狙ってほしいと思います。Lenderman に代表入りしてほしかったアメリカは、Shankland でしたか... 日本は世界ランキングから多少落ちて、リスト99のスタートです。

今回、各国のメンバーをチェックしてみると、レイティング通りではないボード順の国が、ちらほら目につきます。上位勢ではアゼルバイジャンとアルメニア。2006年のトリノオリンピアードでブレイクしたアルメニアのAroanin は、1番をベテランAkopian に譲り、2番を務めるようです。ただし、オーストラリアは惇多くんが1番ボード、日本では同じく私が1番ボードとなっており、表記ミスである可能性もあります。これについては、連絡を取って確認してみることにします。

ただ、ボード順はさておき、5人のメンバーは各国ともに、公開されている通りで確定でしょう。悲しいことに、インドはNo.1 とNo.2 のAnand, Harikrishna ペアの名前がありません。ベストメンバーを揃えられない国は珍しくないですが、この戦力ダウンは痛いですね... 世界チャンピオンでなくなって初めての今回は、Anand が参加してもおかしくないと思っていたので、彼のプレーを見られないのは残念です。

いずれにせよ、メンバーが公開されたことで、いよいよオリンピアードも本番が近付いてきたという気がしますね。明日は台風の勢いが弱まるようであれば、様子を見てトレーニングに出かけてくる予定ですので、あと3週間、気合を入れて準備を進めていきたいと思います!

2014/06/06

Tromso Olympiad Has Just Been Saved!


私のブログを見た日本のプレーヤーから、オリンピアードは大丈夫なんですか? とよく聞かれますが、昨日、ノルウェーから良いニュースが届きました。開催資金の問題が浮上していた夏のトロムソオリンピアードは、無事に開催されそうです! 2つほど、記事を貼っておきます。

“Chess Olympiad in Tromsø will go ahead”
"There will be a Chess Olympiad"

オリンピアードの開催資金は、昨年、World Cup をトロムソで開催したことで、1200万ノルウェークローネ(約2億円) 足りていないと、先月14日に発表されました。その足りなかった資金が、なんとかノルウェーの議会から追加融資されたようです。冷や冷やした3週間でしたが、これで無事に今年最大のチェスイベント開催されると分かり、胸をなでおろすことができました。オリンピアード代表たちは、あと2か月弱、トレーニングに集中していきましょう。

2014/06/02

Australian Team Composition in Tromso Olympiad


6月に入り、新しいFIDE レイティングが発表されました。すでに、以前公開した記事では、全日本でのプラスマイナスの数値について触れていますが、あらためて更新された数字を見ると、各自にとって収穫や反省が確認できるのではないでしょうか。ちなみに日本のプレーヤーで新FIDE レイティングを獲得したのは、勝田くん、高橋さん、伊藤さん、柴田さんの4名です。おめでとうございます!

FIDE Rating List in Japan

そして話は変わり、オリンピアードのニュースです。さきほど、惇多くんから情報解禁の連絡があったので、トロムソオリンピアードのオーストラリア男子チームメンバーを発表しておきます。日本のプレーヤーには惇多くん以外、あまり馴染みがない名前かもしれませんが、私はよく知るメンバーばかりで、再会が楽しみです。通常通りのレイティングまでの他、生まれ年も記しておきます。


1. Smerdon, David (GM, AUS, 2519, 1986)
2. Ly, Moulthun (IM, AUS, 2466, 1991)
3. Illingworth, Max (IM, AUS, 2442, 1992)
4. Ikeda, Junta (IM, AUS, 2402, 1991)
5. Smirnov, Anton (FM, AUS, 2354, 2001)


知らなかった人にとっては、惇多くんが念願のオーストラリア代表メンバーに入ったことに驚きだと思いますが、その彼が4番というチーム編成です! オーストラリアNo.1 GM である、Zhao, Zong-Yuan こそいないものの、No.2-4 までが揃っており、全員実力は折り紙付きです。チームを率いるDavid Smerdon とは、2008年の北京のチームブリッツで対戦しています。


当時はFM だったMoulthun くん。2011年のフィラデルフィアより。

2番ボードを務めるMoulthun くんは、2011年の私がフィラデルフィア遠征で一緒になり、World Open で対戦、敗れた相手です。アメリカで対戦した3年前の6月から、レイティングは100近く上昇しており、若手の注目株からオーストラリアの立派な代表へと成長しました。彼にとっては前回のイスタンブール以来、二度目のオリンピアード参加となります。

3番のMax くんとは、3年前にタイで出会いました。非常に強気なプレーを見せ、ブリッツ大会で私を破っています。そのタイの後、私より一足早くハンガリーへとチェス修行に向かい、FS のGM セクションで、GM ノームを獲得したことをよく覚えています。

5番のAnton にだけは会ったことがありませんが、親がチェスコーチで、非常に教育熱心だと聞いています。13歳の彼が代表入りするということは、おそらく将来性も加味してのことだと思いますが、現時点ですでに怖い相手であることは間違いありません。彼らのような若いプレーヤーが台頭し、ベテランのGM, IM を押しのけて代表を埋めるというのは、オーストラリアのチェス界にとっても良い革命となるでしょう。


昨年の8月、横浜での大会より。Photo by Hasegawa

そして我らが(?) 惇多くんも、4月のオーストラリアでの戦績を評価され、堂々の代表入りです。昨年の全日本選手権で彼が優勝した際、是非とも日本の代表にという声もありましたが、私は反対でした。惇多くんが強豪オーストラリアの代表入りを夢見ていたことを、以前から知っていたためです。そんな彼がこのたび、無事にオーストラリアの代表入りを果たしたことは、素直に嬉しいですし、祝福の言葉を送りたいと思います。惇多くん、本当におめでとう!

さらに、惇多くんは今月末からオリンピアード直前のデンマークでの大会まで、1ヶ月ほど日本に滞在する予定です。私たちはすでに歓迎の用意を進めていますので、昨年交流の合ったチェスプレーヤーたち、大学生たちも、なにかしら連絡を取ってみてください。今年の夏は、オリンピアード以外でもアツくなりそうですね!

2014/05/29

Japanese Team Composition in Tromso Olympiad


数日間、書くべきネタがないと悩んでいましたが、今夜はようやくこの情報をお届けできます。10日ほど前、暁さん、南條くん、私の3人で集まり、オリンピアードのボード順について話し合ってきました。私はこの1週間で選手ほぼ全員と連絡を取り、ようやく協会の了承も得て、ボード順を決定させました。よほどのことがない限り、変更はないでしょう。8月のトロムソオリンピアードは、以下のようなボード順で戦うことになります。

1. 南條遼介 2344
2. 小島慎也 2373
3. 渡辺暁 2252
4. Averbukh A 2183
5. 三ツ矢直人 2024

1. 橋本あづみ 1712
2. 星野華怜 1726
3. 雨宮杏奈
4. 長谷川愛美 1698
5. 若林ヒサ子 1449


数字は全日本を選手権を含めた、6月公開のFIDE レイティングです。事前に私から聞いてなかった人は驚いたかもしれませんが、私は初出場のトリノオリンピアード以来、4大会8年ぶりに、2番ボードでのプレーとなります。3月後半に、南條くんから「1番南條、2番小島」の提案を受けたのですが、実は私も2人の性格やチームでの役割から、同じことを考えていました。最終的には、南條くんの全日本でのプレーを見て、安心して1番を任せられるだろうと判断しています。南條くん、8年ぶりの1番ボード、よろしくお願いしますね。

女子チームも、ボード順決めには様々な提案がありましたが、全日本中に橋本さんから、1番ボードでプレーしたいという強いアピールがあったことを受け、暁さんと私で、橋本、星野というトップのボード順を決めました。前回のオリンピアードでポイントゲッターとして活躍し、WCM のタイトルを獲得した華怜には、2番ボードで2年間の成長を見せてもらおうと思います。(最年少の華怜に、1番を任せるという案もありました。)

トロムソへの出発までは、あと2か月ほど。公式HP を見る限り、開催は...大丈夫そうですかね。ボード順も決まりましたので、任された場所でしっかりとプレーできるよう、しっかりとトレーニングを続けていきましょう。

2014/05/15

Tromso Olympiad will be Checkmated?


昨晩、南條くんから知らされ、今日にはすでにTwitter で出回っている話題ですので、こちらでも取り上げようと思います。ノルウェーのニュースでは、8月1日から開催予定のトロムソオリンピアードが、現在、資金の問題で開催が危ぶまれていると報じられています。日本のチェスプレーヤーにとっても馴染み深い、Chess.com では、この問題が英語で記事にされているので、そちらをチェックするのが分かりやすいでしょう。

Tromsø Olympiad in Trouble?

今回の件は、昨年秋にFIDE World Cup をトロムソで開催したことで、オリンピアード開催に向けた資金が獲得できなくなったという話ですが、開催まで3か月を切ったこの状況で、こうした問題が表沙汰になるとはなかなか驚きです。(昨年の夏にも、イベント開催直前に資金のトラブルがありましたが...) 私の知る限り、オリンピアードが突如中止になるということは、これまで実例がなく、ノルウェーのチェス連盟も、なんとかしようと奔走しているでしょう。あまり不安を煽ってもしょうがないのですが、現状をお伝えしたうえで、うまく開催にこぎつけられるよう願うことにします。

ところで、もう1つ私が気になっていたのは、ジャパンリーグの開催時期です。全日本選手権の閉会式では、運営側から今年のジャパンリーグは中止するという旨が伝えられました。これに対して私は、自分の考えを昨夜、チェス協会にメールしたのですが、それに対する回答は、「今年のジャパンリーグは当初の予定通り、8/9-12 の日程で開催する」というものでした。当然、オリンピアードの開催時期と被っているため、私たちは参加することができません。

もちろん中止よりは、私たちオリンピアードメンバー抜きでも開催するほうが良いとは思いますが、なぜコロコロと意見が変わるのか... そして決めたらならば決めたで、HP で告知する等、なぜきちんと発表しないのか... ちなみにチェス協会のカレンダーには、8/9-12 でジャパンリーグ、9/27-28 で女子選手権を開催すると記載されています。これを見るに、女子選手権も当初の8月から、全日本選手権中に発表された7月、そして最終的に9月へと開催時期が変更されたことが分かります。大会の開催時期については、慣習を守るだけでなく、その年の海外イベントとの兼ね合いを考え、慎重に決定、発表をしてほしいですね。

少しメインの話を逸れましたが、現在一番の注目は、トロムソオリンピアードが無事に開催されるのかどうかです。私も続報には十分気を配りますので、なにか関連のあるニュースを見つけた方は、私まで知らせてくださると嬉しいです。

2014/05/11

Preparation for the Chess Olympiad


イスタンブールで女子チームの指導をするミーシャ

例年通りであれば、全日本選手権が終了したGW 明けは、しばらくまったりするところではありますが、今年はそういうわけにもいきません。8月の頭から開催されるノルウェーでのチェスオリンピアードまで、あと2か月半ほどに迫っています。全日本の結果を受けたオリンピアード代表たちは、すでに一部で色々と動き始めています。

私はひとまず、全日本の結果をコーチのミーシャに伝え、棋譜も送っていくつかアドバイスを受け取っています。知らない人のために説明しておきますと、ミーシャことセルビアのGM Mihajlo Stojanovic さんは、2008年のドレスデンオリンピアードから日本代表チームのコーチを引き受けてくださっている、プロのチェストレーナーです。私も個人的にこの数年間、特にハンガリー留学時代にお世話になってきました。前回のイスタンブールオリンピアード以来、ミーシャとは会っていませんが、今年のトロムソでも日本チームの支えとして、頼りにしています!

そしてオリンピアードのボード順については、一応全日本の最中の話し合いで大体決めていますが、閉会式で発表の機会を逃してしまったので(と言うよりも、話す機会を与えられなかったのでw)、またオリンピアードのきちんとした記事を書く際に、こちらで公開しようと思います。オリンピアードチームメイトの皆さん、8月まで気を引き締めていきましょう!

2014/02/24

A Training for Chess Olympiad on 23rd February


ソチでの冬季オリンピックは無事に閉幕を迎えましたが、私たちのオリンピックはまだまだこれからです。先日、ようやく確認が取れて、8月のノルウェー、トロムソオリンピアードの日本代表メンバーが、男子女子ともに確定しました。本日公開された最新の国内レイティング、S93順にメンバーを発表します。

男子代表


南條遼介 2417 (FIDE 2307)
小島慎也 2416 (FIDE 2361)
渡辺暁 2321 (FIDE 2258)
Alexander Averbukh 2286 (FIDE 2179)
三ツ矢直人 2081 (FIDE 2040)

女子代表


橋本あづみ 1601 (FIDE 1718)
星野華怜 1537 (FIDE 1709)
長谷川愛美 1518 (FIDE 1729)
雨宮杏奈 1411 (FIDE UR)
若林ヒサ子 1121 (FIDE 1501)

オリンピアードでのボード順は未定ですが、例年そんなに揉めることもありません。このメンバーであと5か月と少し、準備を整えて試合に臨んでこようと思います。皆さんには今後、あらためて応援をよろしくお願い致します。

そして昨日23日は、都内で行われたトレーニングに参加してきました。集まったのはオリンピアードメンバー4人を含む12人で、少し厳しいスケジュールでしたが、私の提案により25/10 のラピッドを3試合行いました。ペアリングは完全ランダムで決めたため、私は原下さん、上原くん、杉田くんの3人と当たって3連勝。2000台同士の対戦はなかったため、尚広くんと三ツ矢さんも3連勝でした。2000未満だけと試合をさせることに若干の不安もありましたが、彼らも少し課題が見えるような内容のチェスだったため、ペアリングを完全ランダムにしたことは、そんなに問題ではなかったと思っています。私も最近なにかと指す機会の多い、Classical Slav Sokolov's Variation を白黒で2試合指すことができましたし、ポーランドに遠征する杉田くんと初対戦できましたので、満足なペアリングとゲームでした。

Uehara, S (JPN, 1967) - Kojima, S (FM, JPN, 2416)
Training (2)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nf3 Nf6 4. Nc3 dxc4 5. a4 Bf5 6. Ne5 Nbd7 7. Nxc4 Nb6 8. Ne5 a5 9. f3!?



久々の対戦となる上原くんが選んだのは、今月のトレーニングで羽生さんもチョイスした9. f3 です。私は直前のラウンドで、原下さんを相手に白で同じポジションを持ち、9. Bg5 を指して勝利を収めています。これでSokolov's Variatin (黒が7... Nb6 と指す変化) での代表的な4種類のライン、9. e3, 9. f3, 9. g3, 9. Bg5 は全て実戦で経験したことになります。

9... Nfd7 10. Nd3?! Bxd3 11. Qxd3 e5 12. dxe5 Bb4!


1月に弘平くんとブリッツを指していて、12... Nxe5 13. Qe4 Qe7 と進み、これは少し違和感があるなと感じていました。それならばe5 のポーンを取り返すのを遅らせて、ビショップの展開を優先するのが面白いだろうと、盤上でひらめきます。f3-f4 のような手で白がポーンを守ろうとすれば、黒の展開のリードが広がりますし、Nd7-Nc5 からb3 のマスへの侵入を見せることで、1ポーン分の代償は十分にあるだろうと判断しました。

13. e4 Nxe5 14. Qc2 Qd4!



私が最も時間を使ったのがこの手です。白はBc1-Be3 と黒マスビショップを展開できれば、fポーンを突いたことで弱めた黒マスをカバーできるでしょう。そこでクイーンを素早くセンターに上げて白の手を妨害し、次にクイーンサイドキャスリングをしてdファイルの支配を試みます。Qd8-Qh4+ の狙いもどこかで有効に働くかと思い、Qd8-Qd4 を指した直後は確信が持てませんでしたが、この先の展開を考えれば、本譜の手が白にとって最も嫌な手だったと言えそうです。

15. Bf4 O-O-O 16. Rc1 Ng6!?


私の読み落としていた16... Nd5! で黒勝勢とコンピュータは指摘しますが、本譜でも問題ないでしょう。

17. Bg3 Qe3+ 18. Be2 Nf4!-+



私の最近のチェスのテーマは「小さなアドバンテージでも勝ちのチャンスは作れる」ということです。最初はこのナイトを取られたら展開のリードが縮まり、少し黒にとって面白くないかと思いましたが、dファイルの支配と黒マスの弱さは、黒に満足なアドバンテージをもたらすでしょう。

19. Bf2?


19. Bxf4 Qxf4 20. Rb1 Qe3-+ でも黒勝勢ですが、本譜は頓死コースです。

19... Nd3+ 0-1



Classical Slav に関して言えば、昨年6. e3 に疑問を持って(もちろん悪いはずのない、もう1つのメインラインです。)、6. Ne5 に切り替えてから5勝3ドロー(ドローはIM Hajnal が2戦と、羽生さんとのトレーニング)、黒でも4連勝中で良い流れがきています。11月にイタリアでGM Rausis に5... e6 の変化で敗れ、失われつつあったSlav への信頼は、すでに十分すぎるほどに取り戻しています。

この日のトレーニング、良い感触を掴めたプレーヤーも、課題の多かったプレーヤーいたかと思います。年度末最大の公式戦である百傑戦まであと1ヶ月を切りましたので、各自そこまでうまく調整をして、満足のいくチェスが指せるようになることを願っています。


昨日の打ち上げは串カツ屋へ。名古屋で食べて以来、8年ぶりな気がします。

2014/01/22

FIDE Official Tournaments in August 2014 進捗状況

数日前の記事で扱った8月の大会情報に多少の進捗がありましたので、今日はそちらをご報告しようと思います。

Tromso Chess Olympiad at Tromso, Norway, 2014.8.01 - 8.14
40手90分+30分+1手30秒, 11R



まずオリンピアードの男子日本代表は、私と南條くんとAlex、そして三ツ矢さんがメンバーに確定しました。三ツ矢さんについてはつい先程、本人から参加すると連絡があり、他の2人についてはチェス協会に確認したことですので、間違いないでしょう。南條くんとAlex はイスタンブールに引き続き、三ツ矢さんは初の代表として、ノルウェーでもよろしくお願いします。

そして三ツ矢さんに権利が下りている以上、当然のことではありますが、渡辺暁さんも代表権を持っています。4名が確定した以上、後は暁さんが参加の意思を固めれば、男子代表の5名が全員決まりとなります。男子メンバーは今月中に確定する可能性も十分にありそうですね。

一方で女子代表で確定しているのは、橋本あづみさんただ一人です。彼女は早くからオリンピアード参加への意欲を見せていましたし、この1年間、日本の女子プレーヤーとして最も成長した1人で間違いないでしょう。初のオリンピアード代表ですが、全く文句のつけようがない人材ですので、ノルウェーでの活躍を楽しみにしています。

他の女子代表は男子に比べて情報が少ないのですが、昨年の女子チャンピオン、内田さんが権利を蹴ったことで、その分が6位の長谷川さんに繰り下がりました。長谷川さんが参加するかどうかは... まぁ例の人次第でしょう(笑) イスタンブールでも女子チームの中心だった彼女には、ノルウェーでもプレーしてほしいと個人的には考えています。

また、前回書いたスケジュールについてですが、オーガナイザーから返信があり、8月1日にオープニングセレモニー、2日に第1R、14日に最終戦とクロージングセレモニーだと判明しました。つまり7月31日に日本を出て、8月15日に現地を出るスケジュールになりそうです。その他の情報は確定次第、HP に反映されるそうです。オリンピアードについては以上です。

Japan League at Kamata Tokyo, Japan, 2014.8.09 - 8.12
40手90分+30分+1手30秒, 7R



ジャパンリーグの日程は、上記の通りで確定ではないそうで、いつも通りのお盆の時期に設定したら、オリンピアードと被ってしまったそうです。日程はまだずらせるそうなので、他のスケジュールのほうが良いか、リサーチしておいてね~と協会に頼まれました。これって私の仕事なんですかね(笑) できるならば、海外からもマスターを呼びたい国の最も重要なFIDE トーナメントを、オリンピアードと被せるのはあまり良くないと思いますが、翌週でもオリンピアード帰国直後、さらに翌週だと女子選手権と被ります。どうしたものか少し考えて、今月中に自分なりの答えを出したいところです。

World University Chess Championships at Katowice, Poland 2014.8.18 - 8.24



ポーランドの大学生世界選手権もつい先日、日本から参加するメンバーが確定しました。男子は小林くん、杉田くん、岸川くんの3名、女子は荒井さん、福谷さん、柴田さんの3名です。現1年生が3名というフレッシュなメンバーですが、リーダー(?)の小林くんを中心に半年間、トレーニングに励んでくれるでしょう。私も時間があればお手伝いしようと思います。

ちなみに選手に届いた通知には役員のことも書いてありましたが、実際にはこれはなしです。6名でポーランドに行ってらっしゃい!

2014/01/18

FIDE Official Tournaments in August 2014

今年の8月は、私たちにとって楽しみなFIDE トーナメントが満載です。おそらく、まだあまり知られていないトーナメントもありますので、今日は夏に開催される3大会をご紹介しようと思います。

Tromso Chess Olympiad at Tromso, Norway, 2014.8.01 - 8.14
40手90分+30分+1手30秒, 11R



今年の夏、チェス界で最大のイベントと言えば、2年に一度開催されるチェスオリンピアードで間違いありません。ノルウェーの首都、オスロから国内便で2時間ほど、北極圏に位置する町、トロムソが戦いの舞台です。昨年はこの地でワールドカップが開催され、ロシアのクラムニクが優勝したことも、まだ記憶に新しいでしょう。アナンドを破り、世界チャンピオンとなったカールセンも、ノルウェー代表として参加予定と聞いています。オリンピアードは今回も、大いに盛り上がりそうですね。

そして日本代表としては、私と南條くんが参加するのはほぼ間違いありませんが、他はまだはっきりとした情報が伝わってきていません。女子は数日前に参加の意思が問われ、こちらも調整中のことです。ちなみに...

アナンドが来るなら行く!


という選手がいたので、私がインドのGM に連絡を取ったところ、インドの代表メンバーはまだ確定しておらず、アナンドも参加するかどうか、まだわからないそうです。連絡をくれたGM Harikrishna には感謝致します。(オランダで試合中のところ、すみませんでした...) 2006年のトリノ以降、3大会連続でオリンピアードには出場していないアナンドですが、世界チャンピオンから陥落したこともあり、今年はノルウェーに来る可能性もあるでしょう。

また、今年のオリンピアードは、8月1日から14日までの開催だということはわかっていますが、その他の詳しいスケジュールが公開されていません。これについて、私はノルウェーのオーガナイザーやミーシャにメールを送りましたが、まだ返答はない状態です。31日に日本を出るフライトであることは間違いないと思いますが、早めにこの辺りもはっきりさせたいですね。私もドレスデン以降、オリンピアードでは目立った活躍をしていないので、今年こそはと気合を入れて臨みたいと思います。

Japan League at Kamata Tokyo, Japan, 2014.8.09 - 8.12
40手90分+30分+1手30秒, 7R



写真は昨年のJapan League から、Kojima - Ikeda の対戦です。

こちらは昨日スケジュールを確認していて、驚きました。日本国内で最大のFIDE トーナメント、ジャパンリーグの開催時期がオリンピアードと被っています。これについては、今日JCA に確認を取ろうとしましたが、1日中電話は通じず。スケジュールを確認し忘れてうっかり被せてしまったのか、ここしか会場が取れないので致し方ないと考えているのか。いずれにせよ、私たちオリンピアードメンバーにはなんらかの説明が欲しいところです。国内最強のメンバーがジャパンリーグに不在というのは、なんとも寂しいですからね。

World University Chess Championships at Katowice, Poland 2014.8.18 - 8.24



ポーランドで8月中旬から開催されるのは、大学生の世界選手権です。この数年で日本からは、2008年のロシア大会に私と内田さん、2012年のポルトガル大会に篠田くんと尚広くんが参加しています。学生選手権を終えたばかりの日本の大学生たちには、学生チェス連盟からこの大会への誘いが出され、現在メンバーを調整中です。すでに参加を決意しているメンバーもいるようですので、声をかけられているメンバーはお互いに連絡を取り合い、参加するかどうかを検討してみてください。過去の参加者である、私や篠田くんにも気軽に相談してくれてOK です。

この大会は年によって運営も参加メンバーも違うので、あまり参考にはならないかもしれませんが、少しだけ2008年の話をします。ロシアのノヴォクズネツクで開催された2008年の大会では、男子セクションは人数が少ないものの、非常にレベルが高かったです。Lysyj, Igor, Smirnov, Pavel, Bocharov, Dmitry といった、お前ら大学生だったのかよ! とつっこみたくなるほど、名のあるGM がロシアの男子代表でした。レイティング2200程度だった私ですらbye を食らい、ギリギリで最下位を逃れる苦しい戦いでした。(ポルトガルでは、もう少しレベルは下がったようです。)


豪華なオープニングセレモニー


Brazilian Pair


試合前の一コマ。中央は中国のGM Zhou Jianchao


レストデイには必ず開催地の観光ツアーがあるでしょう。

それでも、同年代の世界のプレーヤーたちとの交流は楽しかったですし、今でも付き合いのあるメンバーも複数います。(その時に友達になったブラジルのMekhitarian は、そろそろブラジル代表に入るでしょう。) 他の大会は来年以降も参加のチャンスがありますが、World University Chess Championships は今年しか参加できないかもしれませんので、大学生たちには思い切ってチャレンジしてもらいたいですね。エントリーの締め切りはすぐですが、トレーニングの期間は、まだ7か月もありますよ!

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