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2017/04/11

24th IVL Tournament Report


9日の日曜日、表参道で久々にIVL が開催されました。今回はTuさんを除き、現在日本で集まれる最高峰のメンバーが揃ったと言っても過言ではありません。タイトルホルダーが半数、平均レイティング2246 というハイレベルな大会となりました。

3R を終えた時点でのトップは、私とAnton に勝って単独3連勝となった南條くんと、羽生さんを破って上がってきた青嶋くんの争いになりました。青嶋くんからは3R の棋譜をもらっているので簡単にご紹介します。


Aoshima, M - Habu, Y
24th IVL (3)
Position After 34... Qg1

白はb4 とd6、黒はa2 とh3 にターゲットを持ち、どちらが有利なのか非常に判断の付きにくい形になりました。ここからお互いに細かいミスも出て、形勢がひっくり返り続けるシーソーゲームとなります。

35. Qc8+ Nf8 36. Qc4 Qb1


羽生さんはa2 を狙いに行きますが、ここはポーンを捨ててもナイトをアクティブにして反撃をするアイディアがありました。36... Qh2+ 37. Nf2 g5! 38. Qxb4 Ng6! 39. Qxd6 Nf4+ 40. Ke3 Qg1 41. Qb8+ Kg7 42. Qxe5+ Kf8 43. Qd6+ Kg7= こうなれば白は駒得でも、パペチュアルチェックにするしかないというのがコンピュータの判断です。実際には持ち時間の短い中、黒がd6 を捨てる決断をするのは簡単ではないでしょう。

37. Nxb4 Kg7 38. Qc2 Qh1 39. Nd3 Qxh3 40. Qc7 Qh2+ 41. Nf2 h5 42. gxh5 gxh5 43. Qxd6 Ng6



本譜でも遅ればせながら、ナイトがg6 に上がってアクティブに使えるようになりました。これでf4 にナイトが侵入すれば、白キングのポジションはやや危険になります。

44. Kf1 Qf4 45. Qc5? Qxf3?


これでも白キングは危険そうに見えますが、最も正確なのは45... Qd2! でa2 のポーンを狙いつつ、7段目を抑える手でした。これで白はパスポーンになるa3 と、キングへのメイティングアタック両方に対処しなければならず、厳しいポジションとなります。白も代わりに45. Qxa3 とポーンを先に取っておけば、多少安全でした。

46. d6 Nf4 47. Qxe5+ f6 48. Qb5?



青嶋くんは7段目にクイーンを侵入させてのパペチュアルチェックを嫌い、あくまで勝ちを目指しますがこれは危険な方針でした。

48... Kh6?


ここは羽生さんが勝つ最後のチャンスだったかもしれません。48... Qc3! 49. Kg1 Qa1+ 50. Kh2 Qxa2 (a3 をパスポーンにしつつ、f2 のナイトを取ってチェックのスレットになっていることもポイント) 51. Qd7+ Kh6 52. Qa7 Qd2-+ お互いにキングが不安定ですが、ナイトがターゲットになっているかどうかに大きな差があります。

49. d7 Nh3?


この連続ブランダーで形勢は一点、ドローから白勝ちへと結果が変わることになります。49... Qg2+ 50. Ke1 Qg1+ 51. Qf1 Ng2+ 52. Ke2 Nf4+ 53. Ke1 ならばドローにするしかありません。

50. Qe2 Qg3 51. Qd2+ Kh7 52. Nxh3?



しかし青嶋くんも勝ちを目前に焦ったでしょうか。ここは単にプロモーションすれば、ナイトを取られても簡単に勝ちになるところでしたが、ナイトを交換したことでパペチュアルチェックのチャンスを与えてしまいます。52. d8=Q+-

52... Qxh3+ 53. Ke2 Qh2+ 54. Kd1 1-0


最後はここで黒の時間が落ちてしまいましたが、54... Qg1+ 55. Kc2 Qc5+ 56. Qc3 Qf2+ 57. Kd3 Qg3+ ならば、チェックを切ることが難しくドローになってしまいました。互いに時間切迫からミスはありましたが、面白いファイティングゲームだったと思います。続く4R でも青嶋くんは南條くんを破り、0.5P リードで優勝に王手をかけました。


しかし、最終戦でスウェーデンのFM Anton が青嶋くんに立ちはだかります。青嶋くんにとっては3回目、Anton にとっては初めての優勝をかけた戦いとなります。


Kockum, A - Aoshima, M
24th IVL (5)
Position After 17... a5

18. Nc1!


白がアクションを起こすとすれば、どこかのタイミングでf2-f4 とするでしょう。Anton はその準備として、丁寧にナイトのポジションを切り替えます。

18... a4 19. Nd3 Rcb8 20. Qc1 Qe7 21. Re2 Rf8 22. Ng2 Kh7 23. f4 f6?



ポーンを交換する手は将来的にe4-e5 のブレイクを許す危険があるため多少不安ではありますが、それでもビショップの利きを開かなければ黒にチャンスはありませんでした。23... exf4 24. gxf4 Rfe8 と進み、e4 のポーンに反撃をしつつe5 のマスを抑えるのが黒のベストです。本譜のように黒マスビショップをさらに閉じ込めてしまえば、理想的なアウトポストに潜り込んでくるナイトに対抗できません。

24. h4! Rf7 25. h5 g5 26. Ne3!


黒のポーンを乱してすぐ、白のナイトはf5 へと向かいます。安定した5段目のアウトポストのグッドナイトvs. 自分のポーンに利きを遮られてしまったバッドビショップという構図は、古くから多くのゲームで見ることができます。

26... Nb6 27. Nf5 Qd7 28. Ref2 Raf8 29. Ne1 Nc8 30. Ng2 Ne7 31. Nge3 Nxf5 32. Nxf5 Bh8 33. Kg2 Bg7 34. Qd1 Rg8 35. Kh2 Bf8 36. fxe5 dxe5



白にパスポーンを作らせないように36... fxe5 と取りかえすのが自然に見えますが、いずれにせよ白はナイトの力で大きなポジショナルアドバンテージを持つでしょう。

37. d6 g4 38. Kg2 Rg5 39. Rh1 Qe8 40. Qd5 Rd7 41. Qxc5 Rxh5


駒数で言えば単にポーンの交換ですが、2コネクテッドパスポーンを止める方法がない以上、黒は負けを避けられません。

42. Rxh5 Qxh5 43. Kg1 b3 44. a3 Qe8 45. Qd5 1-0



実際の試合はもう少し続いていますが、棋譜はここまでです。羽生さんと南條くんを破り、この勢いで青嶋くんが今回は優勝かと思いましたが、勝負は最後まで分からないものですね。


Anton はこの後、南條くんとのブリッツのタイブレークも2-0 で制し、優勝を決めました。スウェーデンから2年前に来日して以来、こまめにIVL に参加してそのポテンシャルの高さを見せてきたAnton ですが、IVL での優勝は初めてです。おめでとうございます!


そして今回はハワイからゲストとして、ポール飯沼さんが参加してくれました。飯沼さんは2009年に日本に留学中、初めて参加した全日本選手権で4位に入賞し、日本のレイティングも2200近い強豪プレーヤーです。今回も初戦で羽生さんを破り、2R で青嶋くんをドローと上位からポイントを取っていきます。3R で馬場さんに敗れたことで優勝争いからは後退してしまいましたが、負けはこの1つだけで高いパフォーマンスを残しています。

ちなみに私は午前中の2試合のみの参加で、汐口くんに勝ち、南條くんに負けという冴えない結果でした... 次回のIVL では予定が合えば、5戦フル出場をして優勝を目指したいですね。次回の日程は未定ですが、また近いうちに開きたいと思いますので、メンバーの皆さんはよろしくお願いします。

2016/05/29

22nd IVL Tournament Report


今日は22回目となるIV League が開催されました。私は仕事のため、午前2試合のみの参加で、午後の3試合は蒔田くんとバトンタッチです。初参加のTu さんを含め、7名の参加者でラウンドロビンが行われ、結果は以下のようになりました。

1st Place Baba Masahiro 4.5/5
2nd Place Kojima Shinya & Makita Hiroshi 4/5
3rd Place Tran Thanh Tu 3.5/5


馬場さんは4連勝後、Tu さんとドローで後続を振り切り、3回目の優勝を決めました。馬場さん、おめでとうございます! 私はTu さんと桑田くんに勝ちで抜け。交代した蒔田くんは、馬場さんにこそ負けたものの、残り2戦を勝って、私と蒔田くんペアが2位となりました。日本チャンピオンになったばかりのTu さんは、初戦で私に負けたのが響き、追い上げも届かず3位止まりです。参加した皆さん、お疲れ様でした。

Kojima, S (IM, JPN, 2400) - Tran Thanh Tu (CM, VIE, 2290)
22nd IVL (1)

1. d4 Nf6 2. Nf3 e6 3. c4 b6 4. g3 Ba6 5. Qa4 Bb7 6. Bg2 Be7 7. Nc3 O-O 8. Qc2 c5 9. d5!?



Queen's Indian で始まったゲームは、私の好きなd4-d5 ギャンビットとなりました。とは言え、このタイミングでのポーン捨ては私も経験が無く、手探り状態です。21st Century Gambit (1. d4 Nf6 2. c4 e6 3. Nf3 b6 4. g3 Ba6 5. Qc2 c5 6. d5 exd5 7. cxd5 Bb7 8. Bg2 Nxd5) との違いを考えながら、黒のd7 のポーンを弱点として残す方法を模索します。

9... exd5 10. cxd5 Na6 11. a3 Nxd5 12. Nxd5 Bxd5 13. Bf4 Bc6 14. Rd1 Rc8 15. O-O Nc7 16. e4?!


d7 を残すのであれば、このようにd5 のマスを抑えるべきだと考えましたが、ポーンの代償は十分ではないでしょう。代わりにここでは、シンプルにポーンを取り返す方法があります。16. Ne5! Bxg2 17. Kxg2 d5 18. Nc6 Qd7 19. Nxe7+ Qxe7 20. Bxc7 Rxc7 21. Rxd5+/= 白は少し良いと思いますが、黒がきちんと指せばドローになりそうです。

16... Ne6 17. Be3 Qc7 18. Rd2 Bf6 19. Rfd1 Qb7 20. Nh4!?



e4 を守るのであれば、この手しかないと判断しました。ポーンストラクチャーを乱しても、e4 を残し、d7 をアタックできるチャンスを窺います。

20... Bxh4 21. gxh4 Qc7 22. Rd6 Qd8 23. h5 h6 24. e5 Bxg2 25. Kxg2 Qh4?!


ここは思わず飛び出したくなる形ですが、白に簡単にd7 を返してしまうのは危険です。25... Rc7=/+ と落ち着いてポーンを守り、白のキングサイドの弱さを突くのは後にするのが良かったでしょう。白はアタックとディフェンスを兼ねた次の手で、互角以上の形勢にできそうです。

26. Qf5! c4 27. Rxd7 c3 28. bxc3 Rxc3 29. Rxa7 b5?



29... Rc4 30. h3! Nf4+ 31. Kh2+/- これでも白は有利ですが、時間の無い中、このように正確に指せた自信はありません。本譜では、f7 へのアタックを早く作った白が、決定的なチャンスを得ます。

30. Rdd7!+- Nd8 31. Ra8 Rc4 32. Raxd8!


このディフレクションで勝負ありです。白はクイーンでf7、g7 を取れればメイトです。

32... Rg4+ 33. Kf1 Rxd8 34. Rxd8+ 1-0



最後はg4 のルークを取り、ピースアップで白勝ちです。序盤、少し無理をしすぎましたが、中盤でうまく守りながら、盛り返せたのは良かったですね。オリンピアードまで様々なトレーニングをして、地力をつけていきたいと思います。

2016/01/19

20th IVL Tournament Report


Photo by Hasegawa

一昨日の日曜日、今年最初のIVL が開催されました。今回は10名の参加者でしたが、上位勢は私、羽生さん、Antonさん、青嶋くん、馬場さんというレイティングの高いメンバーが揃いました。5R を戦い、上位の順位は以下のようになっています。

1st Place Baba Masahiro (CM, JPN, 2305) 4.5/5
2nd Place Habu Yoshiharu (FM, JPN, 2418) 4/5
3rd Place Shiomi Ryo (JPN, 2174) 3/5


私は11月以来、2大会ぶりの優勝を目指しましたが、4R で馬場さんに敗れて、2位タイの3P止まり。通算6回目の優勝はお預けです。このIVL では、珍しくメイトまで指したゲームが2つあったので、それらをご紹介しようと思います。


Kojima, S (IM, JPN, 2463) - Yamada, K (JPN, 2223)
20th IVL (1)
Position After 17... Rfc8

19. Be5! Nd5 20. Rg4!


これで一気に黒キングを攻めたてれば勝負ありです。黒には満足なディフェンスがありません。

20... g6


本譜は白のアタックが決定的ですが、20... g5 21. h4!+- こちらも時間の問題でしょう。

21. Rxg6+! fxg6 22. Qxg6+ Kf8 23. Rxd5! exd5 24. Qg7+ Ke8 25. Qg8+ Ke7 26. Nxd5# 1-0



最後はルークとエクスチェンジをサクリファイスし、残ったピースでぴったりメイトとなります。もう1つは馬場さんに敗れたゲームから。


Kojima, S (CM, JPN, 2463) - Baba, M (CM, JPN, 2308)
20th IVL (4)
Position After 24. Rd1

24... Qh2+ 25. Kf1 Nxe3+!


頭にありながらも、私はこの手を軽視していました。白キングのディフェンスを崩し、黒がアドバンテージを得る好手です。

26. Qxe3?


26. fxe3 Bh3 27. Rg7+ Kh8 28. Rd5 Qxg2+ 29. Ke1 Bg4 30. Qc2 Qxg3+ 31. Kd2=/+ このようにキングが逃げられるようにすれば、白は劣勢ながらも、体勢を立て直すチャンスを得られます。本譜のメイトスレットに気づかなかったのは不覚でした...

26... Bh3 27. Rg7+ Kh8 28. Rd5 Qh1# 0-1



直前でこのメイトに気づくも、防ぐ方法はありません。この黒星で優勝の目は消え、馬場さんの独走を許してしまいました。白での負けは悔しいですが、Grunfeld の対策として、自分が本当に指したいポジションがどういったものか、少し掴めたような気がします。


2R で羽生さんと対戦中の馬場さん

20回目となる今回のIVL では、現日本チャンピオンの馬場さんが、4.5/5 という戦績で優勝です。2R で羽生さん、4R で私をともに黒で破り、他の試合でも安定した指しまわしを見せてくれました。昨年は全日本選手権とチーム選手権で優勝を果たし、国内レイティングを2300台に乗せています。今年も全日本選手権に参加するのであれば、強力なライバルとして立ちはだかることは間違いないでしょう。

今回、急な呼びかけにもかかわらず10名のプレーヤーに集まっていただけたこと、とても感謝しています。また今年もコンスタントにIVL を開催していきたいと思いますので、よろしくお願い致します!

2015/12/07

19th IVL Tournament Report


Photo by Hasegawa

昨日は今年最後となる19回目のIVL が開催されました。今年はここまで、私と羽生さんが3回ずつ優勝しており、今回でどちらが最多優勝になるかという争いだと思っていました。しかし、実際に優勝をさらったのは、20歳の青嶋くんです! 青嶋くんは羽生さんに敗れたものの、馬場さんと私を含め、残りの4戦をすべて勝ち、0.5P のリードで優勝を決めました。最終戦の棋譜を公開しておきます。


Aoshima, M (JPN, 2378) - Kojima, S (IM, JPN, 2457)
19th IVL (5)
Position After 17. fxe3

17... Rhd8?


ルークの展開が遅れている黒は、こうしてルークをぶつけるのが当然だと思っていましたが、この後の展開を楽観視していました。代わりに17... Ngxe5 18. Nxe5 Nxe5 19. Bxe6+ Bc6= と進めていれば、全く問題なかったでしょう。ビショップがどくディスカバードチェックは、痛手になりません。

18. Nd6! Be8 19. Bd3!


これでcファイルを開き、e5 のポーンを守ります。これで黒には有効な打開策が無く、苦しいエンドゲームへと突入することとなります。

19... Nge7 20. Be4 Nc8 21. Nxe8+ Rxe8 22. Bxc6 bxc6 23. Nd4 Ne7 24. Nxc6!



白はピースの展開の早さを、駒得へと繋げました。このルークエンディングは絶望的で、ここでリザインしても良いぐらいではありますが、優勝のかかったラウンドですので、勝負を投げずに続けます。

24... Nxc6 25. Rd6 Reb8 26. Rcxc6+ Kb7 27. b4 a5 28. b5 Rd8


bポーンをプロテクテッドパスポーンにするのは気が進みませんが、取られてしまってはそれこそだめです。一時的に2ポーンダウンになっても、1つルークを交換して反撃を狙います。

29. Rb6+ Ka7 30. Ra6+ Kb7 31. Rxa8?!



f7 を取れれば白が勝勢にも見えますが、黒に反撃のチャンスを与えてしまうことになります。ここは落ち着いて31. a4! と指せばゲームオーバーだったでしょう。31... Rxd6 32. exd6 でも、黒は自分の首を絞めているだけです。

31... Rxa8 32. Rd7+ Kb6 33. a4 Rc8


黒はようやく、ルークがアクティブに働けるようになります。ルークエンディングでは、ルークを消極的に守りに使うより、積極的に反撃に使うほうが有効です。

34. Rxf7 Rc4 35. Rf4 Rc5 36. Re4 Rc2 37. Rd4 Ra2 38. Rc4 Kb7 39. h4 Re2 40. e4 Ra2 41. Kh2 Rb2!



最初はa4 のポーンを後ろからアタックするのが当然だと思っていましたが、キングがhファイルに行ったタイミングで、b4 のマスでぶつけるアイディアが見えました。これでポーン交換を進め、パスポーンを作れれば、黒にも小さなチャンスが出てきます。

42. Rc6 Rb4 43. Rxe6 Rxa4 44. Kg3 Rxe4 45. h5 a4


黒のaポーンは意外なほど早く、後ろにルークが回るような流れも見えています。これは大逆転もあったかと思いましたが、青嶋くんの手は正確でした。

46. Kf3 Rb4 47. Re7+ Kb6 48. Rxg7 a3 49. Rg6+!



白が負けを避けるためには、この手しかありません。b5 を取らせるのは損に見えるかもしれませんが、プロモーションの際にチェックがかかるようにする、非常に大切なアイディアです。

49... Kxb5 50. e6 Ra4 51. e7 Ra8 52. Re6


互いにパスポーンを進め、そしてルークでサポートとディフェンスに奔走します。冷静に考えれば、このポジションはドローなのですが、互いに時間がない中でミスを出してしまったのは私でした。

52... a2 53. Re1 Kc6?



キングが寄るべきは、相手のポーンではなく、自分のポーンです! 53... Kb4! 54. Re4+ Kb3 55. Re3+ Kc2 56. Re2+ Kb3= もう少しポーンを進めさせても大丈夫ですが、いずれにせよ白は、こうして連続チェックでドローにするほかありません。

54. Rd1!


54. Ra1? Kd7-/+ ならば、黒にチャンスが出ますが、dファイルでカットオフすれば、白勝ちとなります。

54... Re8 55. Ra1 Ra8?



最後は焦ってダメな手を指してしまいましたが、55... Rxe7 56. Rxa2 Re6 57. Kf4+- (検討戦で塩見さんが指摘した、57. Ra6+ Kd5 58. Rxe6? Kxe6 59. Ke4 Kf6 60. Kf4 Ke6= このポーンエンディングがドローであるというのは、非常に面白いと思います。) で白勝ちとなります。h6 のポーンが落ちるのは時間の問題でしょう。

56. Rxa2 1-0


あの絶望的な状況から、よくここまで粘ったと自分を褒めたい気持ちも、だからこそ最後のミスで負けたことが悔しいという気持ちもあります。あらためて、ルークエンディングの難しさを感じるゲームでもありました。そしてこの白星で、青嶋くんが私と羽生さんを引き離し、4/5 でIVL 初優勝を決めました。青嶋くん、おめでとう! 来年も強力なライバルとして、私たちの前に立ちはだかりそうですね。


IVL 終了後は、参加者のほかに南條くんも合流し、1年を締める忘年会が行われました。まだ年内に会う人もいると思いますが、ひとまず皆さん、2015年もお疲れ様でした! 来年も、IVL をよろしくお願い致します。


チェス盤(本来、将棋盤と書くべきところかもしれませんが、私にとってはチェス盤です)を離れ、話をする二人のこうした姿は、意外とこれまで見たことなかったかもしれません。2人とも、年末から年始にかけて参加する予定の海外大会でも、頑張ってもらいたいですね。

2015/11/05

18th IVL Tournament Report


Photo by Hasegawa

文化の日の11月3日、18回目を迎えるIV League が開催されました。参加者は8名で、いつも通りの5R スイス式です。ここ3回のIVL では、羽生さんが15試合で14.5P という驚異的な数字で3連覇を果たしています。最近は準優勝にすら手が届いていない私も、今回こそはと思い(毎回思っていますが...)大会に臨んできました。

私は佐野さん、桑田くん、汐口くんに3連勝と好スタートを切ることができました。対する羽生さんは、初戦で野口さんに痛い黒星。その野口さんも汐口くんに逆転負けを喫し、私に1P リードを許すこととなります。4R のペアリングは色の関係で、私と羽生さんが対戦することに。逃げ切りをかけた大事な一戦です。

Habu, Y (FM, JPN, 2408) - Kojima, S (IM, JPN, 2457)
18th IVL (4)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nf3 Nf6 4. Qc2 g6 5. Bf4 Bg7 6. e3 O-O 7. Nc3 c5 8. dxc5 Qa5 9. Rd1 dxc4 10. Bxc4 Qxc5 11. Be2!?



Slav 4. Qc2 にはこの数年、いくつかの変化を試しています。4... g6 から、早めのc6-c5 を仕掛けるのが最近のお気に入りで、黒はGrunfelld Bf4 Variation の一手損(c7-c5 ではなく、c7-c6-c5 であるため) になりますが、白のQd1-Qc2 もベストの位置であるか定かでないため、十分に指すことができるでしょう。このゲームで面白いのは終盤であるため、ここからだいぶ飛ばします。

11... Nc6 12. O-O Bf5 13. Qb3 Qb4 14. Qxb4 Nxb4 15. Nd4 Bd7 16. Bf3 Nc6 17. Nxc6 Bxc6 18. Bxc6 bxc6


ここはポーンストラクチャーを多少乱しますが、私はそれをさほど気にしませんでした。

19. Be5 Rfd8 20. f3 Nd5 21. Bxg7 Kxg7 22. Nxd5 cxd5 23. Rc1 Rdc8 24. Kf2 Rab8 25. b3 a5 26. Ke2 Kf6 27. Kd2 Ke5 28. Rxc8 Rxc8 29. Rc1 Rxc1



ここでルークを交換しても大丈夫なのかどうか、正確に判断するのは難しいでしょう。ポイントは、白が持つクイーンサイドのポーンマジョリティに対し、黒はセンターポーンで対抗できるかどうかです。ちなみにコンピューターの提案は、29... Rb8 30. Rc7 a4 31. Kc3 Kd6 32. Ra7 Rc8+ 33. Kd2 axb3 34. axb3 Rb8 35. Kc2 Rc8+ 36. Kb2 g5= と指してイコールです。

30. Kxc1 d4


黒は将来的に、e5-e4 のブレイクからeファイル、もしくはfファイルにパスポーンを作ることで、白のアウトサイドパスポーンに対抗します。そのため、ここで早めにポーンを仕掛けておくほうが、黒にとって分かりやすくなるでしょう。

31. Kd2 Kd5 32. Kd3 dxe3 33. Kxe3 e5 34. g4?!



検討では、この手がミスでドローになってしまったのではないかと結論が出ました。確かにこうしてgポーンを進めるのは、私も羽生さんも、白にとって自然な手だと最初は思っていました。しかし、実際に進めてみると、黒がe5-e4 とブレイクした際、fポーンを早くパスポーンにしてしまい、黒の反撃を分かりやすくしてしまっているという欠点があります。

代わりにgポーンは動かさず、シンプルにクイーンサイドでパスポーンを作るのはどうでしょうか。34. Kd3 f5 35. a3 Kc5 36. Kc3 Kb5 37. b4 axb4+ 38. axb4 g5!? これは将来的に、g2-g4 から崩されてしまうのでよくないと思っていましたが、その場合、黒はf3 のポーンを攻撃することで反撃を作ります。 39. Kb3 h6 40. g4 f4 41. Kc3 Kc6 42. Kc4 Kb6 43. Kd5 (43. b5 Kc7 44. Kd5 Kb6 45. Kxe5 Kxb5=) 43... Kb5 44. Kxe5 Kxb4 45. Kf5 Kc4 46. Kg6 Kd3 47. Kxh6 Ke2 48. Kxg5 Kxf3 49. Kh4 Kg2 50. g5 f3 51. g6 f2 52. g7 f1=Q 53. g8=Q+ Kxh2=


Analysis Diagram

こうしてf3 のポーンを取りにいくことで、黒はクイーンを作り合い、ドローに持ち込むことができます。

34... f5 35. g5 Kc5 36. a3 Kd5 37. Kd3 Kc5 38. h3 Kb5 39. Kc3 Kc5 40. Kd3


ここで羽生さんがキングを戻してくれたのは、正直に言えばラッキーでした。白が勝つためにはb3-b4 と仕掛けるしかありません。それでも最善をつくせばドローになりますが、私が時間切迫の中、間違えずに指せる自信はありません。

40. Kd3 (40. b4+ axb4+ 41. axb4+ Kb5! (41... Kd5? 42. Kd3 Kd6 43. Kc4 Kc6 44. h4!+-) 42. h4 (42. Kb3 e4!= こうしてeファイルにパスポーンを作れば、黒はアウトサイドパスポーンを取ってからキングサイドに向かっても、なんとか間に合っています。) 42... Kb6! 43. Kc4 Kc6 44. b5+ Kd6 45. Kb4 (45. b6 Kc6 46. b7 Kxb7 47. Kd5 e4 48. fxe4 f4=) 45... Kd5 46. b6 Kc6 47. Kc4 Kxb6 48. Kd5 e4! 49. fxe4 f4!=


Analysis Diagram

こうして、eファイルではなくfファイルにパスポーンを作ることで、黒はキングをキングサイドに戻すテンポを稼げばドローです。このアイディアまできちんと見えて、初めてこのポーンエンディングはドローになると言い切れるわけです。大変難しいですね!

40... Kb5 1/2-1/2



シンプルに見えましたが、私の経験したポーンエンディングでも、かなり難しい部類に入るものでした。この試合に続き、野口さんとの最終戦でも苦しいゲームをなんとかドローにし、羽生さん、野口さんの2人を振り切って、久々のIVL 優勝です!

1st Place Kojima, S (IM, JPN, 2457)
2nd Place Noguchi, K (JPN, FIDE 2115)
3rd Place Habu, Y (FM, 2408)



過去17回のIVL で、4回の優勝経験を持つ野口さんは、今回も優勝争いに絡みました。最終戦のドローで、逆転優勝こそなりませんでしたが、初戦だけでなく2位決定戦のタイブレークブリッツでも、2-0 のスコアで羽生さんを下しています。私とのゲームもかなり優勢でしたので、今回は野口さんの優勝でも全くおかしくはなかったと思います。それだけに、2R での逆転負けは勿体なかったですね。


羽生さんは4連覇のかかったIVL でしたが、私と野口さん相手に1.5P を落とし、今回は優勝を逃しました。しかし、初戦で黒星がついても、大きく崩れずに入賞に絡むプレーをするのはさすがです。今年も残り短いですが、私とのトレーニングとIVL 参加の機会はまだあるでしょう。近いうちに3つ目のIM ノームを獲得し、日本から3人目のIM となることも期待しています。

今回でIVL も18回目を迎え、20回目も近づいてきました。年始になる可能性が高いですが、節目の回数では何か企画をしたいですね。引き続き、IVL をよろしくお願い致します。

2015/09/19

17th IVL Tournament Report


4R で、スウェーデンのFM Frisk Kockum Antonさんと対戦する羽生さん

クラブ選手権前日の今日、表参道で17th IVL が開催されました。参加者はレイティング順に、私、羽生さん、Antonさん、唐堂くん、中村くん、汐口くんの6名です。5R のIVL で、参加者が6名になるのは珍しく、久々のラウンドロビンでした。


Kojima, S (IM, JPN, 2465) - Habu, Y (FM, JPN, 2415)
17th IVL (2)
Position After 45... Qf3

リストはレイティング通りにしたため、私と羽生さんは2R から激突です。7段目までパスポーンを伸ばした私は、後は相手のパペチュアルチェックを防ぎ、プロモーションすれば簡単に勝ちでした。ところが...

46. d8=N+?


アンダープロモーション自体珍しいですが、それが悪手になるというさらに珍しい例です。ここは48. Qd2! h4 49. d8=Q で勝ちでした。黒はパペチュアルチェックができません。

46... Ke8 49. Qd2 h4 0-1


このポジションで、どうしたものかと頭をひねっていると、気づけば私の時間が落ちていました。おそらくh4 を取っても、ドローが関の山でしょう。実にもったいない黒星でした。

Kojima, S (IM, JPN, 2465) - Tang, T (JPN, 2195)
17th IVL (4)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nf3 Nf6 4. Nc3 a6 5. a4 e6 6. g3 Nbd7 7. Bg2 dxc4 8. O-O Bd6? 9. Nd2! Nb6 10. a5 Nbd5 11. Nxc4 Bb4 12. e4!



この日、マスターらしいチェスを見せられたのは、4R の唐堂くんとの試合くらいです。私は黒のピースの展開の遅れに着目し、駒を多少捨てても、黒キングをセンターに縛ることにします。

12... Nxc3 13. bxc3 Bxc3 14. Ba3!


a1 のルークを逃がさず、a3-f8 のダイアゴナルを抑えてしまいうのがポイントです。Nc4-Nd6-Nxf7 の狙いがある白は、いずれエクスチェンジを取り返すことができるでしょう。

14... Qxd4 15. Nd6+ Kd7 16. Rc1 Bb2 17. Nxf7! Ke8 18. Nd6+ Kd7 19. Nc4! 1-0



最後はしっかりと、なるべく黒が続けられなさそうな変化を選ぶことができました。f7 を取ってからナイトが戻り、ピースアップになれば完全に白勝ちでしょう。多少苦手意識のある唐堂くんを、アウトプレーできたのは久しぶりです。


最終戦の検討をする羽生さんと唐堂くん

そして5R を終えての最終結果は、羽生さんが4勝1ドローでの優勝でした。中村くん、私、汐口くん、Antonさん相手に4連勝した羽生さんは、最終戦で4連敗中の唐堂くんと対戦し、苦しい局面でしたが、なんとかドローに持ち込みました。これで羽生さんは、全勝優勝こそ逃したものの、3回連続3回目のIVL 優勝です!

私が羽生さんのプレーで最も感心するのは、これだけ勝つこともそうですが、不利なポジションでも、なるべく相手にとって勝つのが難しいエンドゲームを素早く正確に判断し、実際にそれに持ち込めることです。今回は2ポーンダウンのルークエンディングながら、相手のポーンがfファイルとhファイルに分かれている形に持ち込みました。相手のhファイルのパスポーンをキングでブロックしていれば、理論上はドローですが、私はGM が間違えて負けた試合も見たことがあります。持ち時間のほとんどない中、唐堂くん相手にこのf,h ポーンのルークエンディングに持ち込み、負けを回避したことは、羽生さんの高い実力を示すものだと思っています。さらに試合後には、黒の正確なディフェンスのアイディアを確認しています。

今回のIVL は、クラブ選手権の直前であることや、急なキャンセルによって人数が減ってしまいましたが、また次回は10名の参加者を目指したいですね。20回目の開催も見えてきましたので、そこでは何か企画も考えるかもしれません。今後もIVL をよろしくお願い致します。

2015/07/18

16th IVL Tournament Report


注目のプロ棋士対決、羽生さんと青嶋くんの試合は、羽生さんの勝ちでした。 Photo by Hasegawa

予告していた通り、16回目となるIVL を表参道で開催しました。前回に引き続きの参加となる羽生さん、さらにはプロ棋士の青嶋未来くん、スウェーデンのFM Anton Frisk さんたちが集まり、豪華なメンバーとなりました。10人での5R スイスの結果は以下の通りです。

1st Place Habu Yoshiharu (FM, JPN, 2415) 5/5
2nd-5th Place Yamada Kohei (CM, JPN, 2220) 3/5
Kockum Anton Frisk (FM, SWE, FIDE 2358) 3/5
Aoshima Mirai (JPN, 2407) 3/5
Kojima Shinya (IM, JPN, 2449) 3/5



驚くべきことに、前回に続いて羽生さんの全勝優勝です! 4人のマスターと、実力はマスタークラスの青嶋くんの5人全員を相手に、全て勝つというのは、並大抵ことではありません。もともと高い実力はありましたが、今の羽生さんにはそれ以上の勢いがあり、劣勢のポジションでもひっくり返して、逆転勝ちしてしまいます。3R での、私とのゲームを公開しておきます。

Kojima, S (IM, JPN, 2449) - Habu, Y (FM, JPN, 2415)
16th IVL (3)

1. e4 e6 2. d4 d5 3. Nd2 Be7 4. c3 c5 5. dxc5 Bxc5 6. exd5 exd5



こうしたFrench Tarrasch のIQP ポジションを持つのは久しぶりです。白はd4 のアウトポストをしっかりと抑えたうえで、ゆっくりとd5 にプレッシャーをかけていけば、長期的なアドバンテージがあるはずです。

7. Ngf3 Nf6 8. Bb5+ Nc6 9. O-O O-O 10. Nb3 Bd6 11. Bg5 Bg4 12. Be2!


白は、ひとまずチェックでb5 に展開していたビショップを退き、ピンを外しておきます。IQP を持たせている白にとって、白マスビショップを始めとするピースの交換は望むところです。

12... Re8 13. Re1 Bc7 14. Nfd4



羽生さんにとって一つ予想外だったのは、この手が成立することでした。

14... Bxe2 15. Rxe2 Qd6


15... Bxh2+? 16. Kxh2 Ng4+ 17. Kg3 Qxg5 18. Rxe8+ Rxe8 19. Qxg4 は当然、黒ダメです。

16. g3 Ne4 17. Nb5 Qd7 18. Rxe4!



どうすれば白が良くなるか考えていた私は、面白いアイディアを思いつきました。こうして一時的にエクスチェンジを捨てることにより...

18... Rxe4 19. Nc5 Qc8


c7 のビショップが狙われている以上、クイーンが下がるのはこのマスしかありません。

20. Nxe4 dxe4 21. Qd5!+/-



ここで重要なことは、ビショップナイトを交換しておくことよりも、e4 の進みすぎたポーンをアタックし、1ポーンアップすることです。これにより駒得が確実となり、是非とも勝ちたいゲーム展開になってきました。

21... Bb6 22. Nd6!?


試合後の検討で、22. Re1! と指したらどうかと羽生さんに指摘されました。これならば、本譜のように黒がポーンを突き捨て、白キングを弱体化させるアイディアは使えません。確かに、ここは少し勇み足でした。

22... Qd7 23. Rd1 e3!?



実戦的には非常に良いアイディアです。黒はどうせ落ちてしまうポーンを自ら相手に差し出し、白のポーンをfファイルからeファイルにずらしておきます。シンプルなアイディアでありながら、試合中あまり警戒していませんでした。

24. Bxe3 Bxe3 25. fxe3 Rd8 26. e4 Qe7 27. Nf5


ここはピンにされたナイトをどう組みかえようかと、工夫を凝らします。

27... Qf6 28. Qb3 g6 29. Rxd8+ Qxd8 30. Ne3 Qd2 31. Ng4?



指した直後に、これはまずい手だと分かりましたが、羽生さんに指摘されるまではなにが正解なのか気づいていませんでした。白の正着は、31. Nf1! とナイトを下げる手で、攻めよりも守りを重視するべきでした。f1 のナイトはアタックされる心配がなく、e3 のマスも守り続けているために黒クイーンのチェックも防いでいます。そうして守りをきちんとした後で、b7 を取りにいくなり、クイーン交換を持ちかけるなり、仕掛け方を考えるべきでした。

31... Qe1+! 32. Kg2 Qxe4+


e4-e3 によって弱められたポーンを奪い返され、さらにキングが危ない状況へと追い込まれます。

33. Kh3 Kg7 34. Qxb7 h5 35. Nf2 Qf3 36. b4 g5 37. b5 Qxf2 38. Qxc6 Qf1+ 0-1



はっきりとした駒得から負けるというのは、やはり悔しいものです。この後のラウンドでも、羽生さんはAnton さんと馬場さんを破り、5連勝での優勝を決めたのでした。


前回は負け越しだった弘平くんも、羽生さんと青嶋くんに負けた以外、3試合を勝って2位グループに入っています。タイブレークのブリッツを制したのは良かったですが、3/4 でリードしながら迎えた最終戦、白で青嶋くんに負けてしまったのは勿体なかったですね。羽生さんに敗れた初戦も、内容は良かったと聞いています。


IVL 初参戦の青嶋くんも、見事に勝ち越しです。2R で早速注目の羽生さんとの試合があり、敗れはしたものの、かなり良い勝負だったと思います。明日以降、棋譜をチェックできることも楽しみにしています。チェス界注目のニューフェイスは、今後も活躍を続けることでしょう。


日本に来て3か月というAnton Frisk さんは、本来の実力を出し切ってはいないと思いますが、それでも地力があることが分かる結果と内容でした。今後、東京での公式戦にも是非参加してもらい、日本のプレーヤーとの交流を広げていってほしいと思います。


私も今回は、なんとか勝ち越しを果たしましたが、まだまだ満足のいく結果ではありません。来月のジャパンリーグに向け、もっと調子と実力を上げていこうと思います。

今回も急なスケジュールの中で、10名のプレーヤーに参加していただいたこと、運営責任者として深く感謝します。また次回のIVL 開催の際も、よろしくお願い致します。

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