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2024/12/03

Kyoto Gion Open 3 Day3

更新が遅くなりましたが、京都祇園オープン3は12/1の日曜日に最終日を迎え、無事に全試合を終了しました。私は5Rで野口さんに勝ったのは良かったものの、最終戦で木下さんに必勝のエンドゲームを落とし、4勝1敗1ドローの3位に終わりました。優勝は5勝1ドローの松村くんで、私以外のIM戦も危なげない内容でドローにしています。入賞者の皆さん、おめでとうございます!

1st Place Matsumura Cocoro (CM, JPN, 2036) 5.5/6
2nd Place Song Julien (IM, FRA, 2307) 5/6
3rd Place Kojima Shinya (IM, JPN, 2320) 4.5/6
4th Place Noguchi Koji (JPN, 1999) 4.5/6
5th Place Nagai Toshiyuki (JPN, 1806) 4.5/6

Kyoto Gion Open 3 Final Standings


最終日のゲーム解説は5Rにします。野口さんとはトータルのスコアは良いものの、昨年はジャパンオープンという大舞台で負けており、悔しい思いをしました。それ以来ほぼ1年ぶりの対戦となります。

Kojima, S (IM, JPN, 2320) - Noguchi, K (JPN, 1999)
Kyoto Gion Open 3 (5)

1. d4 g6 2. g3 Bg7 3. Bg2 c5 4. dxc5 Qa5+ 5. c3 Qxc5 6. Nf3 Nf6 7. O-O O-O 8. Na3 d6 9. Qa4 Nc6 10. Qh4 Qh5 11. Qxh5 Nxh5

11手でクイーンが消え、シンプルな局面になりました。ポーンが無く、ルークを使いやすいセミオープンファイルの場所が違うのがポイントなりそうです。

12. Rd1 Rb8 13. Nb5 Bd7 14. a4 Rfc8 15. Be3 a6 16. Nbd4 Na5


この手は少し気にしていましたが、c4を狙う手はさほど脅威ではありません。白はナイトでc4をカバーしつつ、白マスビショップをクイーンサイドに利かせます。

17. Nd2 Nf6 18. Nc2! Bc6 19. Ba7 Ra8 20. Bb6 Bxg2 21. Kxg2 Nc4 22. Nxc4 Rxc4 23. Ne3 Rc6 24. a5 e6 25. c4

24... Nd7 25. Nd5!は白がd5のマスを早めに活用し、指しやすそうです。黒はそれを嫌ってe7-e6を突き、d5のマスを抑えますが、代わりにd6を弱めています。白はそこにつけこみ、c4まで伸ばしたポーンでd5のマスを抑えつつ、d4-c3にビショップを退けるようにします。

25... Nd7 26. Bd4 Bxd4 27. Rxd4 Kf8 28. Rad1 Ke7 29. b4


c4への反撃がもう少しありそうなら、b2-b3とするつもりでしたが、逆にc5のマスを使われた反撃が鬱陶しいでしょう。白は早めにb2-b4の形を決めておき、タイミングを見てb4-b5、c4-c5のいずれかを狙います。

29... Nf6 30. g4! h6 31. h4 Rb8 32. f4

g5までポーンを突き進めてポーン交換が行った際に、hファイル、fファイルをどちらも開けるようにしておき、さらにg5に残ったポーンを守れるようにしておきます。

32... b6 33. g5 hxg5 34. fxg5!?


ポーンはセンターに向かって取るが原則ですが、ここはf4に残ったポーンがターゲットになることを嫌い、さらにfファイルを開くことで将来的にf7を狙えるチャンスがあると考えました。

34... Nh5?!

f4にターゲットになるポーンが無くなった以上、端にナイトが跳ぶのは不自然です。34... Ne8! 35. axb6 Rbxb6! 36. c5 Rb7!=ならば7段目への白ルークの侵入を防ぎつつ、d6も守り駒の数がぴったり足りて形勢互角でした。

35. b5 axb5 36. cxb5 Rc3 37. Re4!


この試合で最も気に入っている手です。d6へのプレッシャーは緩和してしまいますが、代わりにナイトを守りつつ、Ne3-Nd5+をスレットにしています。

37... Rb3 38. Nd5+ Kd8 39. Nxb6 Rxb5 40. Rxd6+

この試合、初めてマテリアルのリードを取りました。後は黒の反撃を抑えつつ、aポーンを武器に決め手を探します。

40... Ke7 41. Rd7+ Ke8 42. Ra7 Rd8 43. Rc4 Rf5 44. a6! Nf4+ 45. Kh2 Nxe2 46. Rc8!


ここでルークを交換しておかなければ、Rf5-Rf4+から2つ目のルークも跳びこまれ、白キングが先にメイトされてしまいます。どちらのルークを残すか少し悩みましたが、a7のルークは7段目を抑える役割があるうえ、後でも別ファイルに動くことでaポーンの進路を確保できます。

46... Rf2+ 47. Kh3 Rf3+ 48. Kg2 Rb3 49. Rxd8+ Kxd8 50. Rd7+ Ke8 51. Rb7 Nf4+ 52. Kf1 Rb1+ 53. Kf2 Nd3+ 54. Ke3 Ne5 55. a7 Rxb6 56. a8=R# 1-0

ブダペストから4大会、FIDE公式戦の大会はレイティングプラスで終わっていたので、この流れでさらにレイティングを戻したかったですが、今回はさすがにマイナスです。次のFIDE公式戦の大会は、年末年始のHong Kong Internationalに参加する予定ですので、そちらではまた良いゲーム、良い結果を出せるように頑張ってきます。今大会も運営、参加者の皆さん、ありがとうございました。
参加者全員の参加記念品は、チェス柄のネクタイをいただきました。良い本は早い者勝ちでしたが、残っていたこちらも嬉しいです。
京都を発った後は山口県下関市に来ています。こちらで週末まで過ごし、日曜日は佐賀県有田市の非公式大会に参加します。

2020/02/27

Cappelle la Grande 2020 Day5


カペル5日目は初のGM連戦でした。午前9時からのゲームは、アゼルバイジャンの若いGM Sadikhov が相手です。4R 同様、King's Indian系になることを予想して試合に臨みました。

Kojima, S (IM, JPN, 2397) - Sadikhov, U (GM, AZE, 2496)
Cappelle la Grande 2020 (6)

1. Nf3 g6 2. d4 Bg7 3. c4 d6 4. g3 Nd7 5. Bg2 e5 6. O-O Ne7 7. Nc3 O-O 8. e4 exd4 9. Nxd4 Nc6 10. Nde2 a5 11. Rb1



オープニングはModern Defence の一変化で、何回か指した経験があります。ポーンストラクチャーはKing's Indian なのですが、黒のナイトの位置が違うため、早いf7-f5 を気を付けておく必要があります。

11... Nc5 12. Be3 Ne5 13. b3 f5?!


このタイミングは少し早すぎると感じました。単純にf5 を取る手はb1 のルークがターゲットになってしまいますが、白には上手い切り替えしがあります。

14. Bxc5!



一般的にc5 でのビショップナイト交換は、将来的な黒マス、特にd4 のマスを弱めてしまうためにリスクがあります。しかし、ここではそうした黒マスを利用される前に白が展開の早さを活かし、主導権を握れると考えました。

14... dxc5 15. Qxd8 Rxd8 16. Rbd1 Bd7


16... Rf8 と避けてくると思っていたので、この手は少し意外でした。いずれにせよ、白はa8-h1 のダイアゴナルを開いて駒得を狙います。

17. exf5 Bxf5 18. Bxb7 Rxd1 19. Nxd1!?



19. Rxd1 とルークで取りかえすほうが自然にも思えますが、c3 のナイトが黒マスビショップの脅威にさらされ続け、e2 のナイトが動けないことを気にしました。

19... Re8 20. Bd5+ Kh8 21. Ne3 Nd3


21... Bd3 22. Re1 という展開を予想していましたが、これでも白の優位は揺るがないでしょう。本譜では、Nd3-Nb4 の狙いにどう対処するかがポイントです。

22. Bc6!



これがシンプルながら良い手です。黒ルークがeファイルから外れればe2 のナイトが安全になり、8段目から外れればバックランクが弱くなるため、Rf1-Rd1 が指しやすくなります。

22... Rb8 23. Nxf5 gxf5 24. Rd1 Ne5


ナイトは当初の予定通りにb4 にいく手もありそうです。24... Nb4 25. Ba4! Nxa2 26. Rd5+/- それであれば、a2 は見捨てながらもb3 をきっちり守り、別のポーンを取り返すつもりでした。

25. Ba4!?



白マスビショップの位置は難しいところですが、黒の白マスビショップを消すことに成功したため、黒のNe5-Nf3+ はさほど怖くないだろうと判断しました。a4 に退くポイントは、黒からのa5-a4 をストップし、e8 のマスを抑えて続けて黒ルークがeファイルに戻れないようにすることです。

25... Bf6 26. Nf4 Nf3+ 27. Kg2 Nd4 28. Re1!


dファイルをふさがれても、eファイルにルークを切り替えれば白はさらなる駒得を目指せます。

28... Kg7 29. Nd3!



d5 も良さそうなマスですが、c5 のポーンという具体的なターゲットがあるマスはこちらです。この時にBf6-Be7 ができないことも、Rd1-Re1 のポイントです。

29... Nc2 30. Re6 Rd8 31. Nf4!


c5 のポーンを取る手が魅力的に見えますが、黒のRd8-Rd2 からの抵抗を抑え込むには、ポーンを取るよりキングを直接攻めるほうが有効です。Nf4-Nh5 がビショップ取りの狙いになるため、黒はルーク侵入の前に1手入れなければいけません。

31... Kf7 32. Rc6 Rd2 33. Rxc7+ Kf8



7段目でチェックをした際に、8段目にキングを押し込めるのが、31手目からの構想のポイントです。この後どう決めるか少し悩むかと思いましたが、答えはすんなり見つかりました。

34. Ne6+ Kg8 35. Be8!


こうして白マスビショップも攻撃に参加するとメイトのチャンスです。

35... h5 36. Bg6! 1-0



ナイトが黒マス、ビショップが白マスを抑える理想的なフォーメーションでメイトを狙い、白の勝ちです。久々のGM戦勝利でした! そして続く7R は、ペルー代表のGM Martinez Alcantara との対戦になりました。長くなりそうなので、ゲーム終盤のみ解説をします。


Martinez Alcantara, J (GM, AZE, 2617) - Kojima, S (IM, JPN, 2397)
Cappelle la Grande 2020 (7)
Position After 33... Bxh4

一昨年のバツミオリンピアードでペルーと日本は対戦し、その際は松尾さんが彼に勝っています。このゲームも私が黒で満足がポジションまで持っていきましたが、25手付近で時間を使いすぎ、残り時間がかなりぎりぎりの状態が長く続いていました。

34. Rc5 Qd3 35. b5 f3?!


b4-b5 の仕掛けはもちろん予想していましたが、一番正確な受けが分かりませんでした。単純に35... axb5! と取って黒は大丈夫でしたが、読み切れずに怪しい仕掛けをしてしまいます。

36. bxa6 Qxa6 37. Bxf3



37. Bf1 Rg8+ 38. Kh1 Rh8!= これでf2 取りがメイトスレットになるため、すぐにビショップでクイーンを狙う手は黒が大丈夫です。

37... Rg8+ 38. Kh2 38... Bd8??


キングがhファイルに逃げた際、この手でいけるのではないかと時間ぎりぎりまで考えて決めました。しかし、これが負けを決定づける手になってしまいます。38... Qd3! 39. Qb6+ Kb8 40. a6 Bg3+! 41. fxg3 Qd2+= こうしてパペチュアルチェックでドローにするのが正確でした。Qa6-Qd3 と潜り込む手は考えていながらも、ビショップを捨ててパペチュアルチェックになることを読み切る時間が無かったことと、本譜の狙いも十分に通用すると思ったのがミスでした。

39. Be2 f5 40. R1c3!+-



私のRd7-Rh7 のメイトスレットを、彼は時間の増える40手目に冷静に受け、ゲームは終わりました。黒の反撃は無く、ただクイーンが落ちるのみです。

40... Bxa5 41. Bxa6 Bxc3 42. Rxc3 1-0


GM から連続ポイントにならなかったのは残念ですが、2600台にも手ごたえを感じられるゲームができて良かったです。いよいよカペルも残り2試合となりましたので、少しでもポイントが取れるよう頑張ります!

R1 Nilssen, E (WFM, DEN, 2065) - Kojima, S (IM, JPN, 2397) 1/2-1/2
R2 Kojima, S (IM, JPN, 2397) - Cappon, J (FRA, 2087) 1-0
R3 Primel, D (FRA, 1893) - Kojima, S (IM, JPN, 2397) 0-1
R4 Kojima, S (IM, JPN, 2397) - Dimtrov, R (GM, BUL, 2519) 1/2-1/2
R5 Mallevaey, A (FRA, 1714) - Kojima, S (IM, JPN, 2397) 0-1
R6 Kojima, S (IM, JPN, 2397) - Sadikhov, U (GM, AZE, 2496) 1-0
R7 Martinez Alcantara, J (GM, AZE, 2617) - Kojima, S (IM, JPN, 2397) 1-0
R8 Kojima, S (IM, JPN, 2397) - Terryn, E (BEL, 2100)

Cappelle la Grande 2020 R8 Pairings



この日は1ユーロ払って参加するくじ引きで、阿部くんが見事に豪華賞品を引き当てました!

2014/11/30

Denousen Special Match - Kasparov vs. Habu Event Report -


昨日、六本木のニコファーレにて、電王戦の特別企画、Kasparov と羽生さんの対局イベントが開催されました。来年の電王戦Final の、振り駒役を務めるために来日したKasparov が、羽生さんとの対局イベントも行うと急に聞き、驚いたチェスファン、将棋ファンも多かったと思います。対局の結果は、すでに多くのメディアで伝えられているため、ご存じの方も多いでしょうが、ゆっくりと昨日のイベントを振り返っていきましょう。


イベントは28日の午前10時スタートでした。今イベントの司会、聞き手は女流棋士の藤田綾さんが務め、イベント開始の挨拶とKasparov と羽生さんの紹介などの後、2人の対局が始まります。持ち時間は25分+1手10秒増加のラピッドで、1局目はKasparov が白を持ちます。解説の塩見さんと聞き手の藤田さんの掛け合いで、1局目は初心者向けにルール説明を交え、簡単な解説でゲームを追っていきます。こちらの記事では、多少詳しく解説を入れていきましょう。

Kasparov, G (GM, RUS, 2812) - Habu, Y (FM, JPN, 2415)
Denousen Special Match (1)

1. Nf3 Nf6 2. g3 b6 3. Bg2 Bb7 4. O-O e6 5. d3 d5 6. Nbd2 Be7



オープニングは、まさかのKing's Indian Attack です。試合後にKasparov は、定跡での研究勝負を避け、地力が出るような勝負にするつもりだった述べています。ちなみにここでは、6... Nbd7 と指すほうがフレキシブルで、本譜では白がキングサイドを攻めるクラシカルなプランで優位を築きます。

7. e4! O-O


7... dxe4 8. dxe4 Nxe4? 9. Ne5! Nd6 10. Bxb7 Nxb7 11. Qf3!+- というKasparov の試合後の指摘には、羽生さんも含めてなるほど!という反応でした。「あ、指さなくて良かった」と、こっそり羽生さんが呟いたのも面白かったですね。

8. e5 Nfd7 9. Re1 c5 10. Nf1 Nc6 11. h4 Nd4?!



控室でライブを見ながら、おやっと思ったのがこの手からです。黒は積極的にナイトが跳びこみますが、d4 のポーンは守りづらく、すぐに落ちてしまいます。ちなみに奇しくも、私が2年7か月前にNigel Short と指した際、最初に出た疑問手も、11... Nd4 というナイトの跳びこみでした!(偶然、手数まで同じです。) 私たちにとって、つい指してしまう魔の手でしょうか(笑)

12. Nxd4 cxd4 13. Qg4 Re8 14. Qxd4 Qc7 15. c3 f6!


黒としては、なんとかカウンタープレーを作らなくてはいけません。Rf8-Re8 でe6 のポーンを守ったので、ここは白のセンターポーンを消し、逆に黒がポーンの厚みを作ることで反撃を試みます。

16. exf6 Bxf6 17. Qg4 Ne5 18. Bf4!?



ここはクイーンが逃げても良い局面ですが、Kasparov はクイーンを交換してエンドゲームに持ち込みます。第2局ではさらに顕著になりますが、経験豊富なマスターと、そうではないプレーヤーの差は、特にエンドゲームで出ると言えるでしょう。

18... Nxg4 19. Bxc7 Rac8 20. Bf4 e5 21. Bd2 e4 22. dxe4 dxe4 23. Bf4 Rcd8 24. Re2?!


しかし、Kasparov にも多少緩手が出ます。ここは24. Rad1 と指して、ピース交換を進めれば、e4 が弱点になっている黒は、粘るのが相当厳しいでしょう。

24... Be5 25. Ne3!?



Kasparov はかなり考えたのち、黒マスビショップを諦め、g4 の強力なナイトとの交換を決断しました。ここから続くKasaprov のフィ二ッシュは、見事なものでした。

25... Bxf4 26. Nxg4 Bc7 27. Rae1 h5 28. Nh2 b5 29. Bxe4!


ここでe4 をすぐ取って問題なく勝てるのかは、しっかりと読む必要があるでしょう。ポイントは、Rd8-Rd2 にどう対処するかです。

29... Bxe4 30. Rxe4 Rxe4 31. Rxe4 Rd2 32. Nf3!



指されてみれば、自然ですし、なるほどと思えます。この戻ってきたナイトと、ルークに組合せによるアタックで、白のアドバンテージは決定的なものとなります。

32... Rxb2 33. Ng5! Bd6 34. Re8+ Bf8 35. Rb8!


35. Ne6?! Kf7 では、多少勝負は長引くでしょう。ルークを一度離しておき、あらためてNg5-Ne6 の狙いを作ります。

35... Re2 36. Kf1 Re7 37. Rxb5 g6 38. Rb8 Kg7 39. c4 1-0



最後は単にcポーンを伸ばしていけば、黒には抵抗する方法が残っていません。序盤でのミスが最後まで痛手となり、挽回はできませんでしたね。それにしても、Kasparov の優勢を勝ちに結びつけるテクニックには、舌を巻くほかありません。


視聴者に見えているモニターには現局面に加え、世界最強のチェスエンジン、Houdini 4 の評価がバーになって映っています。これはチェスに詳しくなくても、形勢を目視しやすいようにという工夫ですね。最近のチェスライブサイトでも見かけるサービスですが、ここ2回の電王戦でも、このシステムを採用しています。また、会場の360度ディスプレーには、ヨーロッパの城をイメージした映像を流しており、一体どこで対局を行っているのかと驚いた視聴者も多かったでしょう。


1局目で試合開始の合図を出した私は、解説の塩見さんの様子を見守りつつ、南條くんと控室で待機します。控室には2人のプロ棋士が来ており、南條くんが細かくレクチャーを行っていました。先日、将棋会館に足を運んだ際もそうでしたが、こうしてプロ棋士と話をし、将棋とチェスの話ができるのは大変楽しい時間です。

カスパロフ相手の緊張からか、黒では羽生さんらしくない試合運びでしたが、白ではそれを挽回するような良いプレーを見せてくれました。続いて羽生さんが白を持つ、第2局の解説へ移りましょう。

Habu, Y (FM, JPN, 2415) - Kasparov, G (GM, RUS, 2812)
Denousen Special Match (2)

1. e4 g6!?



私は2局目の開始合図を出してからしばらく、Kasparov の初手を待ちましたが、まさかの1... g6 です! 羽生さんは直前のトレーニングでは、1... e5 が予想で、伝家の宝刀、1... c5 が来るなら光栄だと言っていました。

2. d4 Bg7 3. Nc3 d6 4. Be3 a6 5. Qd2 Nd7 6. h4!?


羽生さんはこの試合、白で攻撃的なセットアップを採用します。

6... h6 7. O-O-O b5 8. Nh3 Ngf6 9. f3 Nb6 10. Nf4 b4 11. Nce2?!



これは解説をしていて作戦ミスだと思ったところです。f1-a6 のビショップのダイアゴナルをカットしてしまえば、Nb6-Nc4 からのナイトビショップの交換が入り、黒にイコアライズのチャンスを与えてしまうでしょう。ここは思い切って、11. Ncd5 と跳びこむべきだと思います。

11... Nc4 12. Qd3 Nxe3 13. Qxe3 c6 14. Kb1 Qb6 15. Qd2 h5?!


ここでポーンを突き直し、ビショップをc1-h6 のダイアゴナルに使い直すアイディアは、なかなか巧妙だと感じました。しかし、この後の展開から振り返れば、15... Ra7! と指して、e4-e5 を防いでおくほうが黒にとって安全策だと、Kasparov は検討で述べています。しかし、Ra8-Ra7 というやや特殊なルークの動きは、私にはぱっと思いつかないでしょう。

16. e5!



黒マスビショップこそ失ったものの、キャスリングをしてキングが安全になり、dファイルのコントロールが強い白にとって、センターを開くことは大きなプラスになります。

16... dxe5


イベント後、夜にKasparov に会った際、ポーンを交換せずに16... Nd5! 17. exd6 Ra7 ならば、黒にはポーンの代償があり、本譜よりも良いと言われました。それを聞いた私と羽生さんは「??」といった状態でしたが、今並べてみてもはっきりとは分かりません。おそらく、キングさえ安全になれば、黒のダブルビショップが生きてくるということだと思いますが、それが十分にポーンの代償になるのかの判断は、非常に難解です。

17. dxe5 Nd5 18. Nxd5 cxd5 19. Qxd5 Ra7?!


ここでルークが上がる手は小さなミスでした。明らかに黒にとってベターなのは、19... O-O! 20. Qxa8 Bb7 21. Qxf8+ Kxf8 という変化で、2ルークとクイーンの交換であっても、キングが安全になり、ダブルビショップも持っている黒は、満足に戦えるでしょう。

20. Qd4 Qc7 21. Nf4!?



コンピュータは、21. f4 O-O と進めるほうが白にとって良いと判断しますが、人間の感覚からすれば、黒にダブルビショップを残させ、逆サイドキャスリングからの攻め合いで戦うのは(特にKasparov が相手では!)、少し嫌な感じがするでしょう。羽生さんの指した手は、ポーンを返しても黒マスビショップを返してもらう安全策で、実戦的にありだと思います。

21... Bxe5 22. Nd5 Bxd4 23. Nxc7+ Rxc7 24. Rxd4 a5 25. Rd5 Ra7 26. Bb5+ Kf8 27. Rhd1 Kg7 28. Bc4 Be6 29. R5d4 Bf5 30. Bd3


ここで羽生さんが再びビショップをぶつけたことで、ドローの可能性が高いと解説中は思いました。黒からビショップ交換を避け続けることはできないですし、かと言ってd3 を取ってもドローが濃厚です。しかし、この数手後、Kasparov が指した手に、私と塩見さんは度肝を抜かれます。

30... Be6 31. Bc4 Bf5 32. Bd3 Rc8!!



ダブルポーンを作らせる手はないと思っていたため、恥ずかしながら私は、この手はライブのミスだと思いました。しかし深く考えてみれば、f5 にポーンが移動してダブルポーンができても、黒はe7-e5-e4 とポーンを伸ばし、パスポーンを作るチャンスが早くなります!

33. Bxf5 gxf5 34. b3 Rac7 35. R1d2 e6 36. Kb2 Kf6 37. Rd6 Ke5!


そして、Kasparov はキングを素早くセンターに運びます。これに対して白は、キングがクイーンサイドから離れることができず、キングの働きに差が出始めます。

38. Ra6 Rc5 39. Ra7 R8c7 40. Rxc7?



そして、このルーク交換は白の決定的なミスとなります。「全てのダブルルークエンディングはドロー」という格言があるように(実際はもちろん違いますが)、白はルーク2つ残すほうが、ドローを取る可能性が高かったでしょう。40. Ra8! とルーク交換を避け、h ファイルにまわるなどして反撃を作るプランが有効そうです。

40... Rxc7 41. a3 Kf4!


黒のキングはさらに前進します! こうしたキングの使い方はエンドゲームの基本として学びはしますが、時間の無い中で10手近く前から構想を練り、それを実行するマスターの決断力と勇気には、ただただ感服するのみです。

42. axb4 axb4 43. Rd4+ Kg3 44. Rxb4 e5!



私はまず、44... Kxg2 とポーンを掠め取ると思いましたが、素早くパスポーンを作るアイディアのほうがシンプルです。

45. Rc4 Re7! 46. b4 e4 47. fxe4 fxe4 48. b5 e3 0-1


後ろからルークでサポートされた理想的なパスポーンを止めることはできず、白はリザインするほかありません。3回同一局面のドローを蹴り、素晴らしいアイディアをKasparov は見せてくれました。


2局目からは私も解説役に加わり、塩見さん、藤田さんとの3人体制で試合を中継していきました。自分で動画を見直し、何回「そうですね」って言ってるんだろうと苦笑しつつも、解説が分かりやすいというコメントを多く目にし、とても嬉しかったです。直接、感想のコメントをくれた友人たちも、ありがとうございます!


対局と検討戦の後は、Kasparov と羽生さんの対談、そしてインタビューが行われました。対談の中では色々と面白い話が飛び交いましたが「いくらコンピュータが発達しても、チェスは人と人との勝負であり、そこから生まれる感情や熱狂が大切である」というフレーズは印象的でした。これは思い付いた人であれば、誰にでも口にできることではありますが、実際にIBM と死闘を繰り広げ、その後も発達を続けてきたコンピュータと、人間にチェスプレーヤーの関わり方を見続けてきたKasparov が述べるからこそ、聞き入ってしまう言葉でしょう。今後、将棋の世界では、どのように人とコンピュータが関わりを持つか、私も見届けさせてもらうつもりです。


イベント後の打ち上げは、Kasparov 夫妻、羽生さん、南條くんたちと表参道の日本食へ。ここでの話題は、チェスや将棋のルーツとなるチャトランガや、そこから派生したアジアのボードゲームたちの話、日本の話、ロシアの現状の話など、多岐に渡りました。緊張する席ではありましたが、とても有意義な時間でした。

今回のKasparov の電撃来日とイベントに、まだ日本のチェス界と将棋界は興奮冷めやらぬという状況で、そこからまたどんな波紋が生まれるかは、まだまだ予想できません。私も今まで以上に多くの人と関わり、チェスと将棋のことについて考えさせられた期間でした。単純な感想ではありますが、今後ますます、チェスと将棋に興味と関わりを持つ人が増え、互いの交流となる活動を続けられればと思います。最後になりましたが、今回のイベントでご協力くださった多くの皆さん、本当にありがとうございました。

2014/05/03

Japan Chess Championship 2014 Day3


Photo by Uesugi

全日本も今日で前半が終わる3日目です。私は午前のラウンド、南條くんに終始押され気味ではありましたが、彼が勘違いで異色ビショップにしてくれたおかげで、問題なくドローに持ち込めるエンドゲームとなりました。これで南條くんの連勝も4で止まりますが、相変わらず私とは0.5P の差があります。

そして午後のラウンドは、中高大学の後輩、小林くんと対戦が組まれることになりました。最近はポイントを削られ気味でしたが、タイトル奪還を目指す大事な全日本では、私も気合いの入り方が違います。

Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Kobayashi, A (JPN, 2058)
Japan Chess Championship 2014 (6)

1. Nf3 g6 2. e4 Bg7 3. d4 d6 4. c4 e5 5. Be2 Nc6 6. Be3 Bg4 7. d5 Bxf3 8. Bxf3 Nd4 9. Nd2 Ne7 10. O-O c5 11. dxc6 bxc6 12. Bxd4 exd4 13. c5 dxc5 14. Rc1 Qb6 15. Nc4 Qc7 16. Qd3 Rb8 17. Rfe1 O-O 18. g3 Nc8 19. e5 Nb6 20. Re2 Rfe8 21. Rce1 Re6 22. Bg4 Re7 23. f4 Nxc4 24. Qxc4 Qa5 25. Rc1 Rb4 26. Qxc5



少し勘違いで怪しい1ポーンサクリファイスをしましたが、ようやくその分のポーンを取り返し、負けはないだろうという形に持ち込みます。

27... Qxc5 27. Rxc5 d3!?


最初は首をかしげましたが、少し考えて狙いがe5 取りであることに気づきます。異色ビショップを捌いたルークエンディングはおそらくドローになるだろうと思いつつも、他に良い選択肢もありません。

28. Rd2 Bxe5 29. Rxe5 Rxe5 30. fxe5 Rxg4 31. Rxd3 Ra4 32. a3 Ra5



これは駄目な手ではありませんが、ポーンを確実に取りにいくならば、横ではなく後ろからアタックするのが基本です。これは何か起こるかもしれないと思い、とりあえずaポーンを取りにいきます。

33. Rd8+ Kg7 34. Rd7 Rxe5 35. Rxa7 Rb5?!


またポーンを正面から攻撃してきたので、今度は明確におかしいと感じました。35... Re2! からルークをbファイルに回すアイディアが正しく、キングの動きも制限されている白に、もはや勝つ方法はないでしょう。

36. b4 c5??



考えたに考え抜いた末のブランダーであれば仕方がありませんが、小林くんはこの手を1分ほどで指してきました。少し厳しい言い方ですが、残り時間もさほど切迫していない状況でこうした手を指すということは、知識や技術ではなく、何が何でもポイントを取ろうとする貪欲さが足りていないなのだと思います。

37. Ra5!+- Rxa5


黒はルーク交換を避けてもc5 のポーンが落ち、2コネクテッドパスポーンを得た白が順当に勝つでしょう。

38. bxa5 c4 39. Kf2 1-0



お互いにパスポーンを持ちますが、プロモーションするのは白のみです。このゲームを拾ったのはラッキーでしたが、こうした運もトーナメントを勝っていくためには必要なことでしょう。明日は桑田くんなので、麻布の同期3人をコンプリートしたことになります。3人に同じ大会で当たるのは、9年前の高校2年生の引退合宿以来。長い付き合いであることを、しみじみと感じます。


6R1B の南條-松尾戦は、Ruy Lopez で白がg4!? と突く珍しい形で、南條くんが勝利を収めました。

現在、5勝1ドローの南條くんがトーナメントをリードしており、続いて4勝2ドローと4勝2bye の私と暁さんが続きます。明日の1B、渡辺-南條は後半戦の行方を占う目玉のゲームとなることでしょう! 自分のゲームに集中しながらも、1B の展開を見守ろうと思います。

05/01 10:00 R1 Fukuda, T (JPN, 1915) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 0-1
05/01 15:30 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Shioguchi, T (JPN, 2057) 1-0
05/02 10:00 R3 Gonda, G (JPN, 2066) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 1/2-1/2
05/02 15:30 R4 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Mitsuya, N (JPN, 2040) 1-0
05/03 10:00 R5 Nanjo, R (CM, JPN, 2308) - Kojima, S (FM, JPN, 2346) 1/2-1/2
05/03 15:30 R6 Kojima, S (FM, JPN, 2346) - Kobayashi, A (JPN, 2058) 1-0
05/04 10:00 R7 Kuwata, S (JPN, 2125) - Kojima, S (FM, JPN, 2346)
05/04 15:30 R8
05/05 10:00 R9
05/05 15:30 R10
05/06 10:00 R11

2012/11/18

CAISSA 2012 November 1st round - Asian Rival -

戦いの舞台をブダペストからケチケメートに移し、再びIM トーナメントが始まりました。今回は7人でダブルラウンドロビンという、非常に複雑な形式です。メンバーは以下の通り。ほぼFS と同じです。

IM Kislik Erik Andrew USA 2413
IM Battey Alexander USA 2362
FM Kojima Shinya JPN 2339
FM Hou Qiang CHN 2289
IM Meszaros, Gyula HUN 2259
Liu Guanchu CHN 2233
Aryan Chopra IND 2051


7人ではラウンドロビンですら面倒なのに、それがダブルになると、もうわけがわかりません。全員が他の6人と2試合ずつ指しますが、奇数参加者なので必ず毎ラウンド、休みの人が出ます。つまり全試合をこなすのに、6×2+2(白黒で休みのラウンド)で、14R必要になるわけです。これを9日間でこなします。

初戦はもうすっかり顔なじみのHou Qinag、先月から5試合目の対戦です。ここまで私が2勝2ドローと相性の良い相手で、特に前回は完封勝利と言っても良い内容でしたが...

Kojima, S (FM, JPN, 2339) - Hou, Q (FM, CHN, 2289)
CAISSA IM November (1)

1. Nf3 g6 2. e4 Bg7 3. d4 d6 4. Bc4 Nf6 5. Qe2 O-O



このModern Defence に対する4. Bc4 ラインは、オリンピアードから3回目ですが、まだ勝ちがありません。しかし、Hou Qiang もKing's Indian での負けが続いているとはいえ、こういった手順でくるとは思っていませんでした。

6. e5 dxe5 7. dxe5 Nd5 8. h3 c6 9. O-O Qc7 10. Re1 Be6!?


この位置は白マスビショップにとって、Nf3-Nd4-Nxe6 などで狙われやすい位置に見えますが、白もe5 のポーンを守っておかないといけないため、f3 のナイトは簡単に動けません。またビショップを取られてもe6 のポーンさえしっかり守っておけば、黒はfファイルからのカウンタープレーに期待することができます。

11. Bb3 Nd7 12. c4 N5b6 13. Nc3 a5!



正直、この手は軽視していました。c2-c4 と突いてナイトを追い返してしまえば、b3 のビショップはNd7-Nc5 から取らせてしまっても良いと考えていましたが、黒はポーンでビショップを狙うことで、c4 にプレッシャーを掛けます。aポーンを突けば、今度こそNd7-Nc5 が来るため、ポジションを荒らすためにキープしておいた次のアイディアを実行します。

14. Nd4 a4 15. Nxe6 fxe6 16. Bc2 Nxe5!?


ナイトでポーンを取ってくるとは意外でした。16... Qxe5 17. Ne4! (ここでナイトを動かさなければ、a4-a3 が面倒) ならば、白にはポーンの代償が十分にあります。

17. c5 Nd5 18. Nxa4 Rf7!



ポーンを取り返せば、ポーンストラクチャーの良さとダブルビショップで白が優勢だろうと考えていましたが、黒はfファイルにルークを重ねるシンプルなアイディアで対抗します。

19. Nb6!?


19. Bb3 Raf8 20. Rf1 と指す手もあったかもしれませんが、どうしてもf1 にルークを戻す手に抵抗があり、本譜の手がうまいと考えてしまいました。実際には、ナイトが跳び込んでも、白はルークを戻さざるをえません。

19... Raf8 20. Be3?



20. Rf1 Nxb6 21. cxb6 Qxb6 22. Bb3 c5 23. Be3 ならば、ポーンの代償は十分にありそうです。本譜ではビショップの展開を気にしすぎたのが仇となり、黒に大きなアドバンテージを掴むチャンスを与えてしまいます。

20... Nxe3 21. Qxe3


19. Nb6 と指した時点では、このピースをポーンで取り返すつもりでしたが、黒に決定的なタクティクスがあることに気が付きました。21. fxe3 Nf3+! 22. gxf3 Rxf3 23. Be4 Rxh3-+ 黒は白キング前のポーンを崩壊させたことで、勝利は目前です。

21... Rxf2 22. Qxf2 Rxf2 23. Kxf2 Nc4!-+



もう少し手数があれば、白はe6 のポーンを取り返して問題なしでしたが、黒は不安定なキングを利用したこのタクティクスで勝負を決めます。c5、b2 にいる黒マスのポーンが落ちる白に、チャンスはありません。

24. Rxe6


24. Nxc4 Qf4+ 25. Kg1 Qxc4 26. Bb3 Qxc5+ 27. Kh1 Bxb2 28. Rab1 Bc3 29. Rxe6 Kg7-+ でも時間の問題だと思い、エクスチェンジを切ることにしましたが...

24... Qf4+ 25. Kg1 Bd4+ 26. Kh1 Be5 27. Rxe5 Nxe5 28. Rd1 Kg7


これでは完全に望みなしです。ここで投げても良かったのですが、もう少し続けました。

29. Na4 Nc4 30. Re1 Ne3 31. Bb3 Qf2 32. Rg1 Nf1 33. Nc3 Ng3+ 34. Kh2 Qxc5 35. Re1 Qd6 36. Re6 Qc7 37. Kg1 Nf5 0-1


Hou Qiang に初負けで、今月のCAISSA は黒星スタートとなってしまいました。12試合もある長丁場なので、いちいち気にせず、次の試合に気持ちを切り替えようと思います。次はLiu Guanchu にハンガリー初黒星を付けた、Kislik に黒番です。


昨晩は料理をするつもりで食材を買ってきたのに、ライターが見当たらず火が付けられない!仕方ないので、近所のレストランに行きましたとさ。

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