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2022/12/31

2022 公式戦戦績

今日は沖縄県南城市の知念岬などを訪れました

2022年最後の更新は年末年始を過ごしている沖縄からお届けします。今年も例年同様、公式戦の集計をしてみました。今年は国内大会も復活したものが多く、前年よりも多く試合ができたと思います。毎年100試合以上の公式戦をこなしていた頃とは比較できませんが、地方の大会にも複数参加でき、その点は満足な1年でした。

NCS クラシカル公式戦


西東京チェス選手権 3勝1ドロー
東京チェス選手権 5勝1ドロー
全日本選手権 5勝1敗3ドロー(Tuさんに負け)
Japan Chess Classic 5勝2敗(Tuさん、大塚さんに負け)
全日本チーム選手権 5勝1敗(Tuさんに負け)
Japan Open 5勝2ドロー
名古屋オープン 3勝1ドロー

トータル 31勝4敗8ドロー、勝率 81.3%
NCS クラシカルレイティング増減 2499→2501

NCS ラピッド公式戦


アジア大会選考会 3勝1敗4ドロー(塩見さんに負け)

トータル 3勝1敗4ドロー、勝率 62.5%
NCS ラピッドレイティング増減 2500→2483

FIDE 公式戦


Vezerkepzo GM Christmas 2021 1勝1敗1ドロー(GM Nagy に負け)
全日本選手権 5勝1敗3ドロー(Tuさんに負け)
Japan Chess Classic 5勝2敗(Tuさん、大塚さんに負け)
Chennai Olympiad 3勝3敗3ドロー(IM Diaz、CM Thing、GM Gundavaaに負け)
Japan Open 5勝2ドロー

トータル 19勝6敗9ドロー、勝率69.1%
FIDE レイティング増減 2364→2334

国内の大会では東京チェス選手権とジャパンオープンで優勝し、その他の大会でも安定した戦績を挙げられましたが、試合の内容は改善すべきところが多いと感じています。ベストゲームは東京チェス選手権の青嶋さんとのゲームでしょうか。自分のチェスが上手く指した1試合だったと思います。

FIDE公式戦の戦績はチェンナイでのオリンピアードを含めて満足できるものではなく、年明け以降の挽回に期待しています。2023年は延期されているアジア大会以外にまだ海外大会の予定は決まっていませんが、チャンスがあればまた足を延ばそうと思います。2023年も日本のプレーヤーの皆様とは、日本各地で試合ができることを楽しみにしています。それでは良いお年をお迎えください。

2022/01/02

2021 公式戦戦績

12月後半からはこんな場所で試合をしています。

毎年年末に記事を書いているその年の公式戦戦績の集計ですが、昨年は大晦日まで試合があったため、年明けにこの記事をお届けまします。2021年は東京での大会がかなり中止になったうえ、東京チェス選手権は自分の都合で参加を取りやめたため、試合数は2020年同様かなり少なかったです。それでも、神戸、名古屋などの地方遠征もあり、年末にはハンガリーにも来ることができました。NCS 公式戦はラピッドレイティングが導入されたため、クラシカルと分けています。

NCS クラシカル公式戦


兵庫選手権 4勝
千葉チェスクラブ例会 2勝
名古屋オープン 3勝1敗(Alexさんに負け)
Japan Open 5勝2ドロー

トータル 14勝1敗2ドロー、勝率 88%
NCS クラシカルレイティング増減 2496→2499

NCS ラピッド公式戦


NCC Super Rapid 4勝
中部快速オープン 5勝
NCS Online Autumn Chess 4勝1敗(南條くんに負け)

トータル 13勝1敗、勝率93%
NCS ラピッドレイティング2500を獲得

FIDE 公式戦


Japan Open 5勝2ドロー
First Saturday GM December 2021 2敗7ドロー (Avinash、GM Nagy に負け)
Vezerkepzo GM December 2021 1勝5敗3ドロー(IM Girinath、IM Ajay、Aditya、FM Pasti、GM Mirzoev に負け)
Vezerkepzo GM Christmas 2021 2敗4ドロー (Aditya、GM Pechac に負け)

トータル 6勝9敗16ドロー、勝率45%
FIDE レイティング増減 2389→2364


国内戦績はさておき、最後の遠征で戦績が振るわず、FIDEレイティングをだいぶ落としてしまいました。今年はこれを戻すことは当然考えますが、新しいプレーにも挑戦してみようと思います。2022年も多くの場所の大会、イベントで皆さんと交流できることを楽しみにしています。

2019/12/18

2019 公式戦戦績


9月のクラブ選手権より

クリスマスチェスパーティーには参加せず、あと2週間での試合予定もないため、今年の公式戦はすでに全試合消化したことになります。そこで少し早いですが、例年通り、一年を通した公式戦の戦績をまとめようと思います。

NCS 公式戦


東京チェス選手権 5勝1敗 (青嶋くんに負け)
全日本選手権 7勝3ドロー
東海オープン 3勝1ドロー
ジャパンチェスクラシック 5勝1敗1ドロー (青嶋くんに負け)
クラブ選手権 6勝
札幌オータム 4勝1ドロー
ジャパンオープン 5勝1敗1ドロー (南條くんに負け)
名古屋オープン 4勝1敗2ドロー (GM Sriram に負け)

トータル 39勝4敗9ドロー、勝率 83%
NCS レイティング増減 2494→2502

FIDE 公式戦


International Chess Festival in Leányfalu 2019 2勝2敗5ドロー (GM Horvath, GM Azcel に負け)
全日本選手権 7勝3ドロー
Asian Continental 2019 2勝5敗2ドロー (GM Xu, GM Zheng, GM Vishnu, IM Vignesh, IM Xu に負け)
2019 CTCA International Chess Open 6勝1敗2ドロー (GM Tiviakov に負け)
ジャパンチェスクラシック 5勝1敗1ドロー (青嶋くんに負け)
Vienna Open 2019 4勝5ドロー
ジャパンオープン 5勝1敗1ドロー (南條くんに負け)

トータル 31勝10敗19ドロー、勝率67%
FIDE レイティング増減 2393→2397

レイティングはどちらも微増で、NCS レイティングはベスト更新、FIDE レイティングは2400を超えたり割ったりで、ベストにはまだまだ戻せません。それでも1年を通して安定した戦績で、大きく崩れる大会はほとんどありませんでした。2020年はカペルからFIDE トーナメントがスタートしますので、またレイティングを2400に戻してベストに迫る年にしたいですね。

2019/08/01

FIDE Rating August 2019


先日の高雄でのトーナメント

8月に入り、FIDE レイティングが更新されました。私は台湾での試合結果が反映されましたが、他にも海外大会でレイティング変動のあったプレーヤーが複数います。さらには、千葉チェスクラブや世田谷チェスリーグでもFIDE 公式戦が行われており、国内の試合で影響のあったプレーヤーも多いでしょう。日本のFIDEレイティング保持者のランキングは以下のリンクから確認ができます。

FIDE Rating List of Japan

7月、セルビアで2大会に参加した逢阪、中原のジュニアコンビは、レイティングを100以上上げて一気に日本ランキングの15位以内に食い込んできました。先日開催された全日本ユース選手権でも、U16, U14 でそれぞれ優勝しています。2100を超えて日本ランキングの10位以内が見えてくると、ユースではなく大人も含めた日本代表入りが夢ではなくなるでしょう。2人とも私の生徒ですので、さらに数字を伸ばせるよう応援しています。

新しくFIDEレイティングを獲得した3名のうち、2名は麻布チェス部の現役生で、このことも嬉しく思います。アクティブプレーヤーも93名と増え、リストで確認できるマックスの100名に近づいてきましたので、ひょっとすると試合の多い8月明け、9月のリストでは100名を超えるかもしれませんね。8月のFIDE公式戦も、皆さん頑張りましょう!

2019/06/01

FIDE Rating June 2019


国内レイティング更新から一夜明け、今朝にはFIDE レイティングの6月版も確認することができました。昨夜の国内レイティングと違って試合をした、していないに関係なく、アクティブプレーヤーのトップ10を発表しておきます。

Kojima Shinya 2400
Aoshima Mirai 2359
Nanjo Ryosuke 2323
Baba Masahiro 2303
Matsuo Tomohiko 2179
Bibby Simon 2167
Schweizer Simon 2163
Yamada Kohei 2146
Higashino Tetsuo 2128
Otawa Yuto 2122

FIDE Rating List of Japan


リストに掲載されているアクティブプレーヤーは、私が知る限り過去最多の86名です。これまでも全日本選手権とジャパンリーグ直後の更新では、新規レイティングがつくか、アクティブに戻るかで日本のリストは賑わっていました。しかし、これほど多くのプレーヤーがいたことはありません。今年からアクティブプレーヤーが増えたのは、全日本選手権と同時開催のゴールデンウィークオープンも、FIDE 公式戦になったためです。今期レイティングの変動があった、もしくは新規レイティングがついたのは74名で、アクティブプレーヤーの大半が試合をしたことになります。

新規レイティング獲得者は74名中8名で、全日本、ゴールデンウィークオープン、海外の試合でもレイティングをつけています。中には2100近い数字がいきなりついたプレーヤーもいますね。新規レイティング獲得者の皆さん、おめでとうございます!

レイティング変動のあったプレーヤーの中で最注目は、言うまでもなく全日本選手権を9.5/10 で優勝した青嶋くんでしょう。大会終了時点でレイティング大幅プラスは分かりきっていましたが、あたらてめ2359 まで数字が伸びたのを見ると、全日本の戦績がとんでもなかったことが分かります。青嶋くんは南條くんを抜いて、初めて日本のアクティブプレーヤーでランキング2位となっています!

私はベストの2432 から2300台まで落とし、今回の全日本でようやく2400 ぴったりに戻しました。この数字で来週からのAsian Continental に挑みます。またここをスタートだと思って上を目指していこうと思います。

2019/03/10

Setagaya Chess League Session 1


大分長く更新していませんでしたが、昨日、麻布チェス部のOB会に顔を出して、先輩たちからやる気をいただいてきました。ブログ更新再開は、新しい大会の報告からです。今日、用賀の玉川大区民センターで、世田谷チェスリーグがスタートしました。毎回2試合ずつ、全部で5セッションが予定されており、初回の今日は定員の20名が集まり、計20試合が行われました。

Setagaya Chess League

初回の顔ぶれや試合結果は上のリンクから確認できます。今日プレーした20名のうち、レイティング保持者が12名、非保持者が8名というのは、なかなか良いバランスだったのではないかと思います。非保持者が保持者からポイントを挙げたり、もしくは保持者同士の対戦でもアップセットがあったり、面白い初日の結果でした。リスト14スタートながら、FIDE 1700に2人勝った斎藤くんは、今後の結果次第では高めのFIDE レイティングがつくかもしれませんね。

第2セッションの開催日は、全日本明けの5/19(日) と発表されています。今回の参加者20名が引き続き5月もプレーするわけではなく、新しく募集をかける予定になっているはずです。今回のスタートを見て、次から参加したいと申し込む人もいると思いますので、20名の枠は思ったより早く埋まるかもしれませんね。まだ第2セッションの詳細や申し込み情報は公開されていませんが、興味のあるかたはTokyo Chess Meetup からの情報発信をこまめにチェックすることをお勧めします。私も参加できないなりに、この新しい企画を応援していければと思います。

Tokyo Chess Meetup

2018/09/01

FIDE Rating List September 2018


結果が最新レイティングに反映されたジャパンリーグ Photo by Yamada, A

本来であれば国内レイティングの変動からお伝えしたかったのですが、どうやら公開が遅れているようですので、FIDEレイティング更新の記事から9月はスタートです。8月には東京で、FIDE公式戦のジャパンリーグが開催されたため、日本のプレーヤーも大勢レイティングの変動がありました。ランキング上位のプレーヤーのうち、変動があったメンバーは以下の通りです。

Kojima Shinya 2408 +-0
Nanjo Ryosuke 2324 +1
Baba Masahiro 2303 -3
Aoshima Mirai 2280 -15
Matsuo Tomohiko 2170 -46


ジャパンリーグ終了時から分かっていたことですが、概ね上位は下がっています。ジャパンリーグを蹴って、ベルギーのトーナメントに参加した馬場さんも微減でした。レイティングがまだ低くとも、力のあるプレーヤーは増えていると思いますので、そんなプレーヤーたちとの対戦でレイティングを落とさないということは、日本の上位勢にとって課題になってきそうですね。今月はオリンピアードも開催されますので、代表メンバーはそこで稼ぐチャンスです。

そして日本のレイティングリストをチェックすると、ジャパンリーグ、そしてその他の海外大会で新しくレイティングがついたプレーヤーが、9人確認できました。新しくレイティングを獲得した皆さん、おめでとうございます! まだ国内のみで試合をしているプレーヤーは、是非海外の大会への参加も検討してみてください。

さらに9月のレイティングが公開されたということは、これでオリンピアードの代表のレイティングが確定し、各国のリストも確定したということです。日本男子のメンバーはレイティングを落として、少しリストも下がりそうですが、女子は逆に5人中4人がレイティングを上げ、リストも上がる可能性があります。こちらもChessresults での登録が変更され次第、また別記事でお伝えしようと思います。皆さん、また次の大会に向け、引き続き頑張りましょう!

2018/05/31

FIDE Rating of June 2018

数時間早いですが、6月のFIDEレイティングが先程公開され、日本のプレーヤーは全日本選手権の結果が反映されました。Chessresults では試合の結果だけでなく、レイティングの増減も発表されていましたが、実際に合っているか確認したかったですし、全日本以外の大会で試合をし、増減のあったプレーヤーも一部います。それらは全て、以下のリストから確認ができます。

FIDE Rating List of Japan

そして、日本のランキングトップ10以内の増減は以下のようになっています。

Shinya Kojima 2408 (+8)
Aoshima Mirai 2295 (+15)
Matsuo Tomohiko 2216 (-26)
Yamada Kohei 2153 (-11)
Otawa Yuto 2140 (+113)


こうして見ると、先日の記事で公開したバツミオリンピアードの日本代表とほぼ同じですね(笑) 今回変動の無かった南條くんも、当然日本のトップ10に入っていますので、代表メンバーは全員トップ10以内ということになります。

私は事前の情報通り、+8でベストを更新できて一安心です。2015年最初に初めて2400を超えて以来、2403がずっとベストでしたが、それを3年と4か月ぶりにようやく更新しました。8月からはFIDE公式戦が続きますので、またここから伸ばしていけるように頑張ります。

青嶋くんと大多和くんもベスト更新です。青嶋くんは最後の全日本最後の5連勝で、2300までもう一歩ですね。FMタイトル獲得に必要な条件は、ライブレイティングが2300を超えることですので、夏のジャパンリーグで2連勝、3連勝でもすればFMになれると思います。そして係数40の大多和くんは、2100台に乗ってもまだまだレイティングを伸ばすチャンスです。久々のジュニアでの日本代表ですので、今後も成長を楽しみにしたいですね。

他にも全日本後、最初の更新で気になることは、新規のFIDEレイティング取得者です。近年は試合数が少なくとも、新規FIDEレイティングがつきやすいようで、日本籍では9人のプレーヤーが新しくレイティングを獲得しています。9人ともおめでとうございます!

ジャパンリーグ前にFIDE公式戦の予定がある人もそうでない人も、このレイティングで夏のシーズンを迎えましょう。また次の大会でもよろしくお願い致します。

2017/12/22

2017 公式戦戦績


マン島での初戦 Photo by Alena Vasilevskaya

久々の更新です。明日のクリスマスオープンには参加しないことを決めたので、自分にとっての2017年の国内外公式戦は、先月の函館チェス大会で全て終了となりました。そこで例年通り、公式戦の戦績をまとめたいと思います。今年1年間の戦績は以下の通りです。

JCA 公式戦 52勝8敗5ドロー、勝率 83.8%
FIDE 公式戦 18勝5敗4ドロー、勝率 73%


今年は参加した海外大会がマン島のみだったため、去年よりもFIDE 公式戦の数は少なく、全日本とジャパンリーグで稼いだ分が効いて勝率は上がりました。しかし、レイティング変動はほぼなく横ばいです。国内公式戦は勝ち数、勝率ともにほぼ昨年と同じですが、レイティングは多少上がっています。web上での発表はまだですが、今月20日締め切りで計算されたS116 も、明日クリスマスオープンの会場に足を運んだプレーヤーは確認できるでしょう。私は今期、14勝2敗1ドローなので、さほど上がっていないかな...?

公式戦以外は羽生さんとのトレーニングやIVL がありましたが、後者は南條くんに負けのみの7勝1敗と、良い数字を残せたと思います。ただ今年はIVL にフル出場が1回もなく、毎回の途中交代になってしまっているので、2018年は5試合フルで参加できる機会を増やしたいですね。

来年の予定もまた後日記事にしますが、3月のカペルを始めとし、海外大会にも積極的に参加しようと思っています。2018年こそ、FIDE レイティングのベスト更新、そしてGM ノームを狙っていきたいですね。少し早いですが2018年の試合でも、よろしくお願い致します。明日、クリスマスオープンに参加される皆さんは、年内最後の公式戦、頑張ってください!

2017/12/01

A New Ranker in Japan

12月になり、FIDE レイティングリストが更新されました。日本で変動のあったプレーヤーの中で目を引くのが、17歳のヒーバートケンジくんです。ドイツのトーナメント後、イタリアで開催されたWorld Junior に参加したケンジくんは、3連敗も途中ありながら、最後の3連勝で5.5/11 とイーブンの戦績になり、パフォーマンスは2300を超えました! 2大会の結果でレイティングは+162 となり、現在は2179、日本のランキング5位まで上がっています。

馬場さんのBehind the Scene では、ケンジくんの10R のゲームが取り上げられていますが、私が注目したのは別のゲームです。

Hiebert, K (JPN, 2017) - Brazdzionis, A (LTU, 2322)
World Junior under 20 Championship 2017 (2)

1. Nf3 Nf6 2. c4 c5 3. Nc3 d5 4. cxd5 Nxd5 5. e3 e6 6. Bc4 Nb6 7. Be2 Nc6 8. O-O Be7 9. b3 O-O 10. Bb2 e5 11. d4 exd4 12. exd4 cxd4 13. Nb5 Bg4 14. Nbxd4 Bf6 15. Rb1 Nxd4 16. Nxd4 Bxe2 17. Nxe2 Re8 18. Nf4 Bxb2 19. Rxb2 Qf6 20. Nd3 Red8 21. Rd2 Qc3 22. Re1 Rd5 23. Qe2 g6 24. Rc1 Qd4 25. Rcd1 Rad8 26. g3 Na8?



オープニングでは特に何かを得たというわけではないですが、ケンジくんは黒のブランダーを見逃さず、ワンチャンスをものにします。

27. Ne5!


黒はおそらく、dファイルに重ねたヘビーピースの力により、d3 のナイトは動けないと思っていたのでしょう。しかし、直前でa8 の悪い位置に行ってしまったナイトのせいで、2ルークとクイーンの交換が十分成立します。

27... Qxd2


27... Qc5 28. b4! Rxd2 29. bxc5 Rxd1+ 30. Kg2 R1d5 (30... Nc7 31. Qf3 f6 32. Qxf6 Rf8 33. Qe7+-) 31. c6 b6 32. Nd7!+- このように進んでも、白は黒の2ルークを分断し、勝つことができるでしょう。

28. Rxd2 Rxd2 29. Qf3!



黒の2ルークに対してクイーンを持つ白は、a8 のナイトの位置が悪いうちに早い攻撃を見つけなければいけません。b7、f7 への攻撃は有効そうに見えますが、白にはさらに隠された狙いがあります。

29... Rf8 30. Qf6!


このマスを抑え込まれてしまうと、黒はキングの身動きが取れなくなります。次はNe5-Ng4-Nh6 が強力です。

30... Rd4 31. f4!


キングを多少弱めますが、e5 のナイトを支え、さらに4段目をカットすることでNe5-Ng4 の狙いを復活させる素晴らしいアイディアです!

31... h6 32. Nxg6! Rd1+ 33. Kf2 1-0



g6, h6 のポーンをチェックしながら連続で取り、最後はh5 でチェックすれば、d1 のルークを取って白勝ちです。

今年は逢坂くんがモンゴルでCM タイトルを獲得、大多和くんがジャパンオープンの最終戦勝利で逆転の同時優勝、ケンジくんが今回の日本ランキングトップ10入りと、日本のジュニア勢の目覚ましい活躍が多い年になっています。彼らには私や南條くんに続く世代として、日本代表に入って日本のチェスプレーヤーを率いる存在になってもらいたいですね。もちろん、他の世代も彼らの活躍に刺激を受けて、奮起してもらえればと思います。

2017/09/01

FIDE Rating September 2017

9月に入り、新しいFIDE レイティングが公開されました。8月にはジャパンリーグが開催され、増減のあった日本のプレーヤーも多かったと思います。変動のあったプレーヤーの上位勢は、以下の通りです。

Kojima Shinya 2403 +2
Nanjo Ryosuke 2323 -15
Baba Masahiro 2306 +44
Aoshima Mirai 2265 +8
Yamada Kohei 2164 -4
Sano Tomu 2118 +31


私は計算間違いにより、+3 ではなく+2 で2403 のベストタイに戻りました。ベスト更新は、次のマン島のトーナメントで果たせればと思います。日本のプレーヤーで何よりの注目は、ジャパンリーグで優勝した馬場さんです。事前の計算通り、44 アップでベストを更新し、2300台に初めて乗せました。これから申請をすれば、日本に新しいFIDE Master が誕生します。馬場さん、あらためておめでとうございます!

他にも日本のプレーヤーをチェックしてみると、新たにFIDE レイティングを獲得したプレーヤーが3名、国内外でレイティングを稼いだジュニアが複数名います。やはりFIDE 公式戦が日本で開催された翌月は、それぞれの変動が面白いですね。日本のプレーヤーの変動は、FIDE のHP からチェックできますので、こちらもご覧ください。

2017/05/31

FIDE Rating June 2017

5月最終日の今日、6月更新のFIDE レイティングを確認することができました。国内のレイティングと違い、FIDE レイティングは毎月更新ですが、今月は日本国内の数少ないFIDE 公式戦である全日本選手権が開催されたため、日本のプレーヤーも変動が多くなっています。上位で試合をしたメンバーの変動は以下の通りです。

Kojima Shinya 2401 (+-0)
Aoshima Mirai 2257 (-15)
Bibby Simon 2180 (-45)
Yamada Kohei 2168 (+32)
Schweizer Simon 2163 (-12)
Noguchi Koji 2150 (+89)


私は試算通り、9勝1敗1ドローで変動無しです。ベストレイティングである2403 を更新するのは、次の大会での楽しみにしておきます。他のメンバーを見ると、青嶋くんはレイティングを落としましたが、優勝した野口さんと3位の山田くんは大きくレイティングを上げ、ベストを更新しています。全日本のゲームを見る限り、2人とも2200に乗っても良い力はありそうですね。

他にも全日本選手権が初のFIDE 公式戦だったプレーヤーが5名、新規のFIDE レイティングを獲得しています。現在のアクティブプレーヤーは70名ですが、100名以上になると良いですね。また次の日本のFIDE 公式戦、8月のジャパンリーグも楽しみにしています。日本の現在のランキングと、全日本選手権での変動は以下のリンクを参考にしてください。

Japan FIDE Rating Ranking
Japan Chess Championship 2017

2015/09/01

FIDE Rating in September 2015


ジャパンリーグの最終ラウンド photo by Hasegawa

月が替わり、9月のFIDE レイティングが更新されました。日本のプレーヤーたちは、8月のビッグトーナメント、ジャパンリーグの結果を受け、レイティングが増減しています。今回、試合をした日本のプレーヤーの上位10名は、以下の通りです。

Kojima, S (IM, JPN, 2400) +11
Nanjo, R (IM, JPN, 2330) +-0
Baba, M (CM, JPN, 2262) -30
Aoshima, M (JPN, 2167) New
Kuwata S (JPN, 2156) +21
Shiomi, R (JPN, 2124) -9
Tang, T (JPN, 2103) +12
Mitsuya, N (JPN, 2100) -8
Yamada, K (CM, JPN, 2097) +9
Kobayashi, A (JPN, 2088) +8


私はすでにお伝えしていた通り、レイティングを+11 とし、2400ジャストに戻りました。羽生さんを抜き、5月以来の日本ランキング1位に返り咲きです! 2100弱のメンバーは、ことごとく数字を上げ、唐堂くんが初の2100台に到達ですね。桑田くんも2150を超え、2200への道が見えてきています。

さらに注目は、プロ棋士の青嶋くんに新規FIDE レイティングがつき、日本のトップ10にランクインしたことでしょう。青嶋くんのレイティングは、ジャパンリーグ7試合の結果で、2167 となり、日本のアクティブランキング7位に入りました。この数字は、青嶋くんの実力からすれば低すぎるくらいですので(実際は2300ぐらい?)、これからの試合でどんどん上げていくのが楽しみですね。

また、今回の更新で青嶋くんを含む7人のプレーヤーが、新規FIDE レイティングを獲得しました。大学生を中心に、若いメンバーが多いです。皆さん、レイティング獲得おめでとうございます! 日本国内のFIDE公式戦は、来年の全日本選手権までしばらく間が空きますので、それまでに海外大会に挑戦するプレーヤーが、名乗りを上げていくと良いですね。今月、マレーシアで開催されるトーナメントにも日本からプレーヤーが参加しますので、そちらの結果も楽しみにしています。

Japan FIDE Rating List

2015/06/02

FIDE Rating in June 2015


6月に入り、FIDE レイティングが更新されました。日本のプレーヤーには言うまでもなく、GW に開催された全日本選手権の結果が反映されています。大会終了直後には計算を行っていましたが、実際の数字が発表されたので、今夜の記事ではそれをメインに取り上げようと思います。まずは全日本選手権での、レイティング増加トップ5 のプレーヤーからチェックしてみます。

Osaka Takuma + 142 (1731 → 1873)
Garry Lin +99 (1906 → 2005)
Otawa Yuto + 86 (1649 →1735)
Mitsuya Naoto +68 (2040 → 2108)
Fukuya Natsumi +64 (1606 → 1670)

この5名はいずれも係数が40で、通常の係数20のプレーヤーよりも、レイティングが倍上がるようになっています。(もちろん、負ければ倍下がるというリスクもあります。) 昨年から採用されている係数40 の制度は、公式戦30試合以下か、U18 で2300に達していないプレーヤーに採用されます。トップの3名はジュニアで、あと数年は係数40 のままですので、今後も遠慮なくレイティングを稼いでもらいたいですね。オリンピアードのチームメイトであり、初の全日本3位入賞を果たした三ツ矢さんが、2100台に乗ったことも、とても嬉しく思います。

Higashishiba Teruomi 2002
Seytnazarov Timur 1896
Yokoyama Yuichi 1848
Honda Yoshiki 1816
Koyama Nobuyuki 1775
Goto Susumu 1763
Yokoo Hideyuki 1691

続いて、新しくFIDE レイティングのついたプレーヤーです。今年の結果を見る限り、8試合をこなすと、FIDE レイティングが仮でつくのかもしれません。各プレーヤーとも、30試合をこなすまでは係数40のため、負ければ大暴落のリスクを負いますが、それでもレイティングがつくことはめでたいことです。7名のプレーヤーの皆さん、おめでとうございます! ベテランの東芝さんは遅すぎたくらいですね。若い大学生のプレーヤーには、海外大会も視野に入れ、積極的に試合をこなしてもらいたいと思います。

私はと言えば、-14 と大きく落としてしまいました。2400台という1人違うレイティングで戦いながら、日本国内でレイティングを上げることが大変だということは理解しています。それでも、この借りは8月のジャパンリーグで返したいと思います。9月には、マレーシアの大会に参加するメンバーたちが動き出していますので、これから夏に向けてFIDE 公式戦もまた盛り上がっていくでしょう。私の次の海外遠征も、決まり次第、またご報告させていただきます。

Japan Chess Championship 2015 FIDE

2014/09/03

FIDE Rating September 2014


9月1日に発表された新しいFIDE レイティングは、なかなか面白い変動になっています。8月はTromso Olympiad、Japan League、ポーランドの大学生世界選手権など、日本のプレーヤーが試合をした大会が多かったですからね。まずは、日本のトップ10から発表します。

1 Habu, Yoshiharu JPN 2415
2 Nanjo, Ryosuke JPN 2400
3 Kojima, Shinya JPN 2356
4 Watanabe, Akira JPN 2284
5 Matsuo, Tomohiko JPN 2245
6 Ramos, Domingo JPN 2222
7 Averbukh, Alex JPN 2198
8 Nakamura, Ryuji JPN 2151
9 Abe, Mahiro JPN 2146
10 Shiomi, Ryo JPN 2138


私だけレイティングがマイナスですが、それはさておき(笑)、まず注目は南條くんでしょう。トロムソ、リガとあわせてレイティング+56 は試算通り。日本から2人目の2400台誕生です! IM ノーム3つのチェックとIM タイトル授与はこれからですが、それも時間の問題でしょう。

Japan League で安定した戦績を残して優勝した龍二さんが、2100台半ばに戻ってきてくれたことも、私としては嬉しい限りです。塩見さんも含めたIVL 年長組メンバーには、これからもまだまだ活躍してもらいたいたいですね。

そしてランキングを見て一番驚いたのは、アメリカでチェスをしている真大くん。18歳未満のレイティング2300未満は係数40という好条件を生かし、1回の更新で+53 と大きく数字を伸ばしてきました。今後、日本の代表を背負う可能性の高い彼らの世代にも、これから期待していきたいと思います。

続いて、新規レイティング獲得者も発表しておきます。今回の更新での大会戦績のみで、レイティングがついたプレーヤーもいるようなので、初期レイティングが付くための条件も、多少甘くなっているように感じます。

Osaka, Takuma JPN 1775
Numata, Takeshi JPN 1770
Karasawa, Yuta JPN 1757
Yamada, Shinmei JPN 1755
Amamiya, Anna JPN 1746
Kishikawa, Kazuma JPN 1739
Fukuya, Natsumi JPN 1629
Nakamura, Masaki JPN 1595
Arai, Yuki JPN 1507
Shibairi Megumi JPN 1374


以上の10名ですかね。(漏れがあったら申し訳ないです。) 皆さん、新規レイティング獲得、おめでとうございます! ポーランド組は全員レイティングがつきましたし、全体的に私より若いメンバーが多いのが印象的でした。次回、FIDE 公式戦の機会がいつになるかは分かりませんが、引き続き頑張って下さい。

2014/05/22

Japan Chess Championship 2014 FIDE Rating Calculation


今月頭に東京で開催された、全日本選手権のレポートがFIDE に送られ、昨夜には参加者のパフォーマンス、およびFIDE レイティング増減が公開されました。詳細は、以下のリンクからチェックできます。

2014 Japan Chess Championship

事前の計算通り、優勝の南條くんが+36、準優勝の私が+27 でした。初入賞で4位に入った厚彦くんも、+31 と大きく数字を伸ばしています。これら数字は、6/1 付けのFIDE レイティング更新に反映され、新しいレイティングが発表されます。

私の印象では、今年の全日本選手権は参加者48名中、38名がFIDE レイティング保持者ということで、FIDE 公式戦の割合が高かったように感じます。保持者にとって、未保持者との試合はレイティングに換算されないので、なるべく保持者と試合をしたいものです。運悪く未保持者との試合が多かったプレーヤーが、勝ち星の割にレイティングが増加しないということは、ときどきある話です。

一方で未保持者にとっても、保持者が多いことは、多くの公式戦が一大会ででき、早くレイティングの付く可能性が高くなるので、当然喜ばしいことです。例えば、私の後輩である慶應の勝田くんは、11試合の対戦相手全員がレイティング保持者であり、半分の5.5P を獲得したことで、この全日本選手権一大会でレイティングがつくことが決まっています。勝田くん以外にも、過去のFIDE 公式戦の結果も含めて、3人の新規FIDE レイティング獲得者が誕生することが分かっています。4人とも、おめでとうございます!

ちなみに補足ですが、チェスプレーヤーは最初は誰もが初心者、そしてFIDE レイティング未保持者です。当然ですが、私も最初に参加した全日本選手権では、FIDE レイティングを持っていませんでした。FIDE レイティングが欲しければ、どこかでFIDE 公式戦をしなければいけないので、未保持者の皆さんも遠慮せずに全日本選手権や、ジャパンリーグに参加しましょう。そして参加した以上は、保持者とどんどん試合をしてポイントを取り、高い新規レイティングを獲得しましょう(笑)

それでは皆さん、あらためて今年の全日本選手権もお疲れ様でした。結果をチェックして、再び一喜一憂があるかとも思いますが、また次の大会で頑張りましょう!

2014/03/08

A Story of Rating Calculation


今夜はどういった話題にするか少し悩んでいましたが、今まであまり語ったことのなかった、レイティング計算の話にしようと思います。これは私がチェコのトーナメント中に思いついたことでしたが、ふと昨晩思い出したので、このタイミングで記事にしてみます。あまりこの話題に興味のない人にとっては退屈な記事かもしれませんが、少しだけお付き合いください。

レイティングというプレーヤーの実力を表す数値は、試合をして勝てば上がりますし、負ければ下がります。それでは、その変動数がどのように決定されるはご存知でしょうか。レイティングの変動を簡単に説明すると、1試合をこなして、その結果から相手のレイティングとの差から定まる期待値を引き、係数をかけた数字だけ上昇します。文章だけだと少しわかりにくいので、式にします。

(試合で獲得したポイント - 期待値) × 係数

FIDE のサイトでは、レイティングの計算式が公開されており、この式と各自の係数を知ることができます。実際この式に数値を当てはめて考えてみましょう。私がレイティングの同じ相手と1試合して勝った場合、得られるポイントの期待値は0.5(勝率50%)、レイティング2400に到達したことのないプレーヤーの係数は15 であるため、

(1 - 0.5) × 15 = 7.5

こうして7.5 レイティングが上昇すると計算できます。相手側は獲得ポイントが0であるため、7.5 マイナスです。ちなみに、既定の30試合をまだこなしていないプレーヤーは係数が30、2400に一度でも到達したことのあるプレーヤーは係数が10となります。つまり、30試合をまだこなしていないプレーヤーは、同じレイティングの相手に1回勝って15、2400に到達したことのあるプレーヤーは、5上がるという計算になります。国内のレイティングはもう少し係数が細かく設定されていますが、基本的に計算式は同じはずです。

ちなみに、レイティングは100高い相手との1試合の期待値は0.36(勝率が36%)、200高い相手との1試合の期待値は0.24(勝率24%)とされており、これらは公開されていませんが、FIDE のRatings Change Calculator のページ で、適当に数値を当てはめていけば、知ることができます。

そして1試合して得られるポイントは、勝ちで1、引き分けで0.5、負けで0 の3通りしかありません。このシンプルな計算式で全てのレイティングの変動が求まるため、勝ちと負けで各自の係数分(私であれば15)、レイティング差がつくということが分かります。勝ちとドローでも係数の半分、私であれば7.5 の差が付きます。これって結構大きいですよね。私はチェコのBrno Open で最終戦を終えた後、このことについて深く考えてみました。


Semenova, E - Kojima, S
Position After 31.b3

Brno Open の最終戦、私はここから優勢を築きましたが、ちょっとした判断ミスでイコールに戻し、最後のエンドゲームでは負ける変化すらありました。最終的には相手も間違えたことでドローに落ち着き、私のこの大会のレイティング変動は-3.6 と確定したのですが、私はこのゲーム内容と数字を見て、つくづく思ったのです。レイティングが上がるも下がるも紙一重なのだなと。

先日、森内さんの覆す力を読んでいても思いましたが、勝負の結果がどちらに傾くかというのは、非常に危ういバランスの上に成り立っており、たった1手のミスでどちらにも転びうるでしょう。チェスの場合、勝ちと引き分け、引き分けと負けも、両者の細かいミスによってどちらにもなりえます。(時には勝ちから負けも!) それを踏まえると、レイティング3.9のプラスと、3.6 のマイナスというのは、本当に小さな差で生まれると考えることができます。こうしたことは理屈の上では誰でも理解できることですが、私にとっては遠征中に、2400という目標のためにレイティングを少しでも稼ごうと、必死にプレーする中で強く実感できたことです。

長くなりつつあるので、そろそろまとめます。こうして時にはたった1手の判断が、1試合でのレイティング変動差を生むわけですが、それが1試合、2試合と続いていけば、どんどんと厚いものになっていくでしょう。そうした1手の判断を正確にしていくことが、実力を上げるという1つの考え方であり、結果の紙一重を自分側に引き寄せられる(引き分けではなく勝ちに、負けではなく引き分けに) プレーヤーを、実力者と呼ぶことができるのだと思います。レイティングという数字ばかりを追わないほうが結果がついてくることもありますが、レイティングはシビアに結果を反映するものですし、やはりレイティングの上昇はモチベーションの向上につながります。Brno Open のSemenova 戦のような危ういゲームを反省しながら、手の正確性を上げていくというのは、レイティングを上げていく1つの有効な手段だと考えています。

2014/02/02

FIDE Rating List in February 2014


月初めの楽しみと言えば、1月に1回更新されるFIDE レイティングのチェックです。今期は私のFIDE 公式戦はありませんでしたが、皆さんの注目は羽生さんでしょう。ポーランドで6年ぶりの公式戦9試合をこなした羽生さんは、レイティングを11稼いできました。これにより、羽生さんが久々にアクティブプレーヤーとして日本ランキング1位に戻り、日本のトップ10人の平均レイティングは2254、ランキングは87位にアップしています。

FIDE Rating List of Japan

今回の更新で他にレイティングが計算されたのは、年末にラスベガスで試合をしてきた2人ですが、特にU2300 で入賞にあと一歩と迫った唐堂くんは、レイティングを21稼ぎ、1995までアップしています。もっとレイティング上がるんじゃないの? との声も聞いていましたが、ラスベガスは7試合だけですし、そのうち1人がUR だったことは、唐堂くんにとって少し不運でしたね。3か月後には全日本選手権が開催されますので、そこで再びレイティングを稼ぐチャンスは十分にありそうです。

2月は日本人が参加するFIDE トーナメントの噂を特に聞きませんが、来月はカペルとタイがあり、そこでまた日本人プレーヤーの変動はあるでしょう。私自身、2400到達を目標にしつつ、友人たちがレイティングを上げるサポートができればと思います。カペル組の動きがどうなっているか、そろそろチェックもしておきましょう。

2014/01/08

Statistics of Chess Players by Michal Paterek


世界の人口と、FIDE レイティング保持者数, Chess News より。


最近さぼりがちだったChess News のチェックを行っている際、面白い記事を発見したので、今日はそれをご紹介します。Chess News では、毎月FIDE レイティングが更新する度、トップGM の誰がいくつ上がり、誰がいくつ下がったといった情報が伝えられます。今月の頭にもそうした記事が公開されていますが、その中にMichal Paterek さんの分析で、レイティングを持つチェスプレーヤーの統計が載っています。まず面白いのは...

現在の世界の人口: 71億2700万人
FIDE レイティング保持者数: 17万932人
世界の人口における、FIDE レイティング保持者数の割合: 0.0024%

こうした数字が公開されています。そして、これを図式したものがトップの画像です。私はFIDE レイティング保持者数は20万人ぐらいだと思っていましたが、実際にはもう少し少なかったようですね。


FIDE レイティングと保持者数の分布図, Chess News より。

そしてさらに面白いのが、FIDE レイティング保持者の分布図で、2000-2050 が何%、2050-2100 が何% と、そういった統計も公開されていることです。それによれば私は現在のFIDE レイティング、2361 で、FIDE レイティング保持者の上位2.8% 辺りに位置しているようです。FIDE のHP で公開されている世界ランキングは4500位程なので、実際に計算してみても間違いはありません。4500位と言われても、強いのか弱いのかあまりピンときませんが、世界のトップ3% 以内にいると言われると、少し強そうに聞こえますね(笑)

こうした統計はチェスの研究者にとって必要なデータになりそうですし、コーチングをやる人間としても、チェックしておいて損のない情報でしょう。私も拙いながら、大学にいた頃の研究で、こうしたデータを自分なりにまとめたことがありました。あまり母数が少ないと信頼性は落ちるかもしれませんが、日本でもこうしたデータを取ってみても面白そうですね。こちらのNest というブログでは、JCA レイティングによる国内の順位と偏差値が公開されており、日本でレイティング保持者の統計を取っている数少ない場所かもしれません。

2014/01/01

謹賀新年 2014

チェスファンの皆さんも、そうでない皆さんも、明けましておめでとうございます! 今日から2014年がスタートですね。今年も、よろしくお願い致します。

今年は偶数年ですので、チェスオリンピアードが開催されます。2014年の開催地はノルウェーのトロムソ。首都オスロよりも、さらに北の北極圏に位置する町です。冬であればオーロラが観光の目玉ですが、残念なことに開催時期は8月前半。それでも、1日20時間以上日が出ているという、体験したことのない世界を楽しみにしています。(ちなみにこうした話は、すべてアンダンテで教えてもらいましたw)

トロムソオリンピアード日本代表はまだ確定していませんが、私と南條くんは権利と意思がはっきりしているため、男子の1,2番ボードで参加することは間違いないでしょう。8月には2人とも、現在よりレイティングを上げて、ノルウェーに乗り込めると良いですね。他のメンバーも早めに確定させ、一緒にトレーニングができればと思います。

そしてレイティングと言えば、2014年1月1日付で新しいFIDE レイティングが公開されました。私のレイティングが予想よりも上がったことはさておき(笑)、UAE でプレーしていたユースたちが、軒並みレイティングを伸ばすか、新レイティングを獲得したことには驚きました! WYCC に参加した日本代表ユースたちの新レイティングは以下の通りです。

Abe, Mahiro 2075 (+66! アメリカの2大会を含む)
Hiebert, Kenji 1777 (+8)
Hoshino, Karen 1711 (+3)
Otawa, Yuto 1647 (New)
Hoshino, Meilin 1483 (対戦相手が全員UR だったため、変動なし)
Izumi, Haruki 1473 (New)
Beauduin, Kei 1382 (New)

FIDE Rating List 2014.01

U16 Open に参加した阿部くんは、2100台を相手に一歩も退かない戦いをし、レイティングを大きく稼いできました。2100台も目前で、今回の更新で日本のトップ10 に入る可能性すらありましたね。もう一歩です! 一方で集計はまだですが、ラスベガスでは唐堂くんが2200台のFM を破り、クラクフでは羽生さんが2500台のGM を破っています。昨年末は、日本のプレーヤーがレイティングを大きく稼ぐ結果が相次ぎ、私も負けていられないという気持ちにさせられます!

2014年、日本のチェスプレーヤーたちの目標はそれぞれだと思いますが、各自で達成できるよう、頑張っていきましょう。私は当然、FIDE レイティング2400到達、そして国内での公式戦無敗を目標にプレーしていこうと思います。

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