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2016/07/02

北千住例会 7/2

今日は5か月ぶりに松戸チェスクラブの例会に参加するため、北千住に足を運んできました。2試合とも難しいゲームでしたが、なんとかどちらも勝ち切ることができました。後半のラウンドで指した、東野さんとのゲームをご紹介します。

Kojima, S (IM, JPN, 2461) - Higashino, T (JPN, 2013)
Kitasenju (2)

1. Nf3 Nf6 2. c4 e6 3. d4 b6 4. g3 Bb7 5. Bg2 Be7 6. O-O O-O 7. d5 exd5 8. Nh4 Re8 9. cxd5 d6 10. Nf5 Bf8 11. Nc3 Nbd7 12. Bg5 h6 13. Bf4 a6!?



Queen's Indian d5 Gambit で、黒がポーンを取らないラインは、かつてマレーシアで1試合指したことがあります。その際は13... a5 から、Nd7-Nc5 と進みましたが、この試合では黒はb6-b5 を目指します。いずれにせよ、スペースの広さとcファイルのコントロールにより、白が優勢でゲームを進めることができるでしょう。

14. Rc1 b5 15. Qd4 Qb8!?


スペースの狭い黒は、クイーンの置くマスを工夫します。ここではQd8-b8-Qa7 とクイーンをぶつける作戦で、a8 のルークの活用を図ります。

16. Rfe1 Qa7 17. Qd2 Rac8 18. e4 Ne5 19. b3 Qb8 20. h3 Ng6 21. Be3!



正直に言えば、Ne5-Ng6 を見落としており、e4 を取られて白の優位は消えてしまうものと最初は考えました。しかし、よくよく読んでみると、2つのポーンとクイーンの交換後、白はアクティブなピースと形の良いポーンストラクチャーを持つことがわかり、それでもアドバンテージがあると考え直しました。もう一つの候補手だったのはクイーンが上がる手ですが、21. Qd4?! Nxf4 22. gxf4 c5! 23. dxc6 Rxc6= と進めば黒は満足でしょう。

21... b4 22. Na4 Nxe4 23. Qxb4 Bxd5


ここは駒交換を進めてくると思いましたが、23... Nf6 24. Nc3+/= と進める変化もありそうです。

24. Qxb8 Rxb8 25. Rxc7 Nf6 26. Rd1 Bxg2 27. Kxg2 d5 28. Bd4!?



d4 をブロックし、d5 の孤立ポーンを攻撃できるようにすれば、白は満足なエンドゲームになります。ここからもきっちりと指せたと思っていましたが、一つミスがありました。

28... Ne5 29. Nb6 Re6 30. Re1?


ここは難しい手ですが、30. Nc8 から、e7 のマスを狙うのが良かったようです。時間のない中、自信無く指したRd1-Re1 には、黒の上手い返し手があります。

30... Rbe8?


30... Ne8! 31. Rc8 (31. Rc2 Nd3! 32. Ree2 Ne1+ 33. Rxe1 Rxe1 34. Nxd5 Rd8=/+; 31. Ra7 Nc6!-+) 31... Rxc8 32. Nxc8 Nc6= このようにc7 のルークをアタックし、ピースを捌いてしまえば、黒は危機を脱することができました。このワンチャンスを黒が逃したことで、勝負は決まりです。

31. Ne3!+-



こうしてd5 を2つ目のナイトでアタックしてしまえば、黒には満足なディフェンスがありません。

31... Bb4 32. Rd1 Ba5 33. Nbxd5


一瞬ひやりとしましたが、ナイトフォークでエクスチェンジを取り返せるため、黒マスビショップの攻撃を恐れる必要はありません。

33... Nxd5 34. Nxd5 Rd8 35. Rc5!



少し迷いましたが、ピースを捌いてa6 が落ちるところまで読めたので、このように単純に進めることにしました。

35... Nc6 36. Be3 Kh7 37. Rdc1 Re5 38. Rxc6 Rdxd5 39. Rxa6 Bd2 40. Rd1 1-0


クイーンサイドに2コネクテッドパスポーンを持つルークエンディングでは、白の勝ちは明らかです。黒番でも試したいオープニングができたので、久々に北千住まで足を運んだ甲斐がありました。また日程があえば、松戸チェスクラブの例会には顔を出したいと思います。

2016/02/06

北千住例会 on February 6th


Hori, S (JPN, 2084) - Kojima, S (IM, JPN, 2463)
Kitasenju (1)
Position After 25. Bc3

今日は北千住の例会へ。初戦の堀さんとの試合は、10手でエクスチェンジが落ちてどうなることかと思いましたが、なんとかd3 にナイトを刺すことに成功しました。これでc1 のマスを奪い、白のルークが使えるファイルを抑えてしまうことで、なんとか代償を得ます。

25... h5 26. Be1 g5 27. Kf1 f5 28. Bc3 f4?!


私のアイディアは、キングサイドを食い破ってルークをgファイルに回すことです。しかしここは、28... h4! 29. gxh4 gxh4 が正確で、これならば本譜の手はありませんでした。

29. gxf4 gxf4 30. Rxd3! exd3 31. exf4?



私たちが完全に見落としていたのは、31. e4+! という1手です。e7 のビショップが落ちてしまうので、黒はこのポーンを取ることができません。白はこうして、e4、d4 にポーンを並べてしまえば、タフなディフェンスができました。

31... Bd6 32. Rd1 Kc4 33. Re1 Bxf4 34. Rd1 Re8 0-1


最後は堀さんの時間がなく、一気に崩れてしまいました。私としては、黒でもこれほど簡単に駒損をしたのは久々だったため、かなり冷や冷やな展開でした。続いて三ツ矢さんとの試合へ。


Kojima, S (IM, JPN, 2463) - Mitsuya, N (JPN, 2140)
Kitasenju (2)
Position After 17... c5

私は直前の17... c5 を見て、白が有利になったと思ったのですが、進めてみると意外と難しいことに気づきます。

18. dxe5 Nxe5 19. Nxe5 Bxe5 20. Bxe5 Qxe5 21. f4


こうしてfポーンを伸ばし、e4-e5 の形までを作ってしまうのが私の狙いです。h7 を狙いつつ、e4 やd6 のマスを確保してしまえば、白にアドバンテージがあると考えました。それに対し、黒は黒マスを利用した、白キングへのダイレクトアタックで対抗します。

21... Qh5 22. Ng3 Qh6 23. e5 c4?



これはすぐに白の勝ちがはっきりするブランダーでした。代わりに23... Ng4! 24. h3 Qxf4 25. Bxh7+ Kh8 26. Bf5 Rcd8 27. Bxg4 Qxg3 28. Qf2= ならば、白にアドバンテージはなかったでしょう。f4 を取られることまでは読んでいましたが、それにはNg3-Nh5 と、ナイトが跳ぶアイディアで大丈夫だと勘違いしていました。(当然、Qf4-Qh2+ と入られて黒勝ちです。)三ツ矢さんは、22... Qh4 ではなく、22... Qh6 と指した時点で、Nf6-Ng4, c5-c4, Qh6-Qb6 のコンビネーションを考えていたようですが、それにこだわりすぎたことがあだとなってしまいました。

24. Bf5!


当然の1手です。ビショップを逃がしつつ、c8 のルークをアタックし、f6 のナイトがg4 に跳ぶことも防いでいます。これで白は駒得が確定し、完全に勝勢です。

24... Nd5 25. Bxc8 Rxc8 26. Nf5 Qb6+ 27. Qf2 Qe6 28. Nd6 Rc7 29. f5 1-0



年明けから国内公式戦は7連勝ですので、このままいけばベストレイティングを更新できそうです。もう少し数字が上がると、2500 を意識するようになるかもしれませんね。

2014/03/15

第一回日吉公式例会 & 第三回電王戦第一局 - 菅井五段 vs. 習甦 -


今日は私はチェス、将棋の二足の草鞋です。まずは午後の早い時間、日吉キャンパスで初開催となる公式例会に足を運びました。2008年の春にチェスサークルを立ち上げて以来、このキャンパスには数えきれないほど通ってきました。そんな慶應のサークルが、公式戦を開催するというのは非常に感慨深いものです。

12時20分からの1R に参加したのは、私を含めて12名です。私はカペルから帰国したばかりの尚広くんと。日吉のキャンパスでは、最も試合をした相手の1人かもしれません。

Nakamura, N (JPN, 2127) - Kojima, S (FM, JPN, 2416)
Hiyoshi Training (1)

1. Nf3 d5 2. c4 c6 3. e3 Nf6 4. Nc3 a6 5. Be2 e6 6. O-O Nbd7 7. b3?!



私はセンターを黒に抑えられては、白としての面白味はあまりないと考える派です。ここはオーソドックスに、7. d4 と指しておくべきだと思います。

7... e5 8. cxd5 cxd5 9. d4 e4 10. Ne5 Bd6 11. f4 exf3 12. Nxf3 O-O=


黒はすでにスペースが狭いという典型的なオープニングの問題を解決し、満足なポジションです。白はできそこないのFrench Tarrasch のような形ですね。

13. Qd3!? Re8 14. Bd2 Nf8 15. Rae1 Ng6 16. Ng5!



これは指されてみて面白い手だと思いました。先日送ったチェス通信の原稿でも、こうしたFrench のアタックが決まった好例を紹介し、まだ油断のならないポジションだと気を引き締めます。16... h6? 17. Nxf7! Kxf7 18. Bh5! があり、このナイトは簡単に追い返せないのがポイントです。

16... Qc7?!


白はe3-e4 からアウトポストとバックワードポーンという2つの弱点を解消すれば、多少指しやすくなると感じました。そこで大人しい手を避けたのですが、16... Bd7 17. e4 dxe4 18. Ncxe4 Nxe4 19. Nxe4 Bxh2+ 20. Kxh2 Qh4+ 21. Kg1 Qxe4 22. Qxe4 Rxe4 23. Bc4 と進むぐらいで、黒は満足すべきだったようです。

17. Kh1!? Bxh2



ここは他にうまい手が見つからず、白の誘いに乗ることにします。

18. Rxf6! gxf6 19. Nxd5 Qd6?


19... Qd8! 20. Ne4 Rxe4 21. Qxe4 Bg3 22. Qf3! (22. Rf1? f5! 23. Rxf5 Bxf5 24. Qxf5 Qh4+ 25. Qh3 Kg7=/+) 22... Bxe1 23. Nxf6+ Kg7 (23... Qxf6?! 24. Qxf6 Bxd2 25. Qd8+ Kg7 26. Bg4! Bxg4 27. Qxa8 Bxe3 28. Qxb7+- これは3ピースクイーンですが、d4 のポーンが取れないため、黒が苦しく見えます。) 24. Nh5+ Kg8 25. Bxe1+/-

20. Ne4!



恥ずかしながら、この手が見えていませんでした。これで黒はエクスチェンジを返すほかなく、苦しいポジションを強いられます。

20... Rxe4 21. Qxe4 f5 22. Qe8+ Kg7 23. Bb4!?


これは面白試みだと思います。d5 のナイトも強いですが、あえてh2 のビショップと交換することで、白はダブルビショップを得るととともに、f8 への狙いを作ります。

23... Qxd5 24. Kxh2 f4 25. Bf3!?



私が試合後に尚広くんに指摘したのは、もう1つのダイアゴナルでビショップを使うアイディアです。 25. Bc4! Qf5 26. Kg1! (こうしたキングを早めに逃がして安全にしておくアイディアは、予防の手として有効です。) 26... b5 27. e4 Qd7 28. Qxd7 Bxd7 29. Be2+/- こうしたポジションは私が避けたかった類のもので、白はクイーンを交換してもダブルビショップとセンターのパスポーンで、かなり優位に試合を進められるでしょう。(おそらく、ほぼ白勝ちです。)

25... Qg5 26. exf4??


この手は黒に大逆転を許すあまりにお粗末な1手でしたが、代わりに正着を指せと言われると難しいものです。例えば、26. d5? (a1-h8 のダイアゴナルを開く、検討のメインのアイディアですが、黒はパペチュアルチェックの狙いを作れます。) 26... Qg3+! 27. Kg1 Bg4!! 28. Qe4 (28. Qxa8 Bxf3 29. gxf3 Qh3+=) 28... Re8 29. Qd4+ f6= これは非常に難しいポジションになりそうです。

正解は、26. Re2!! と指して、g2 をあらかじめ守っておくアイディアです。a8 のルークは慌てなくてもどこにも逃げません。以下、26... Qg3+ 27. Kh1 fxe3 28. Bc3+- と進んで白が勝てそうです。

26... Qxf4+ 27. Kg1 Qxd4+ 28. Re3 Qxb4-+



こうしてチェックを絡めながらビショップを取り、勝負ありです。白からはもう恐ろしいスレットはありません。

29. Bd5 Be6!? 30. Qxa8 Qd4 31. Kf2 Qd2+ 32. Re2 Qxd5 33. Qb8 Qd4+ 34. Kg3 Qh4+ 0-1


尚広くん、今回はだいぶ優位なポジションを作りましたが、私への初白星はまたまたお預け。百傑、全日本で当たるようであれば、またよろしくお願いします。


午後4時からの2R では、南條くんや弘平くんも駆けつけてボード数が増えましたが、私は一足早く日吉を後にします。次なる今日の目的は、六本木のニコファーレで行われている第三回将棋電王戦の第一局、菅井五段 - 習甦の中継、解説の観戦です。解説役は私と同い年で、王座戦で羽生さんに挑戦した中村大地六段。夕食休憩後は、昨年の電王戦でも解説役で見かけた鈴木大介八段も加わりました。


朝の10時から始まった対局は、夜の8時20分頃、コンピュータプログラム、習甦に軍配が上がりました。昨年の第二回電王戦では、コンピュータ側で唯一の負けを喫していたため、開発者の竹内さんとしては雪辱を晴らせたと言えるでしょう。対局前のインタビューで、阿部光瑠さんは昨年、本当に強いプログラムに勝ったのだと証明したいとコメントしていたことが、私にとっては印象的でした。

プロ側がリベンジを果たしたい今回の第三回電王戦ですが、初戦がプログラムの白星となったことで、残り4局がどうなるか、ますます注目されるでしょう。来週は百傑でニコファーレには来られず、それ以降はタイに行ってしまいますが、なるべく結果は追い続けていきたいと思います。

2014/01/07

Chess Schedule in January 2014

2014年のスタートである1月は、今週末からチェスのイベントが詰まっています。今日は私が参加するしないにかかわらず、現在確認できているものをご紹介しようと思います。

1/11(土) 松戸チェスサークル例会, 北千住
45分+1手15秒, 2R


今年最初の公式戦として、久々に松戸チェスサークルの例会に参加しようと考えています。松戸チェスサークルとも長い付き合いで、サークルのメンバーたちには、毎年お世話になっています。今回参加する予定の皆さん、よろしくお願い致します。

1/12(日) 新年チェス大会, 蒲田
45分指し切り, 4R


こちらは今年初の協会主催の大会で、私は3年ぶり10回目の参加となります。こうして数えてみて驚きですが、10回目の参加ってすごいですね(笑) 今年は地方から参加するというプレーヤーの話も聞いていますので、珍しいメンバーに会えるのを楽しみにしています。

1/19(日) 5th IV League, 表参道
25分+1手10秒, 5R


第5回となるIV League は、19日に開催が確定しました。現在、参加メンバーを調整中です。私は2回連続、3回目の優勝を目指して、しっかりプレーしてこようと思います。また、こちらはロンドンに今月発つ、佐野さんに会う最後の機会となりそうです。


8x8 チェスクラブの協力で先月から始まったこの企画は、今月も開催予定です。IVL と日程が被ってしまったために、私はこちらに顔を出すことはできませんが、参加する皆さんにはぜひとも楽しんできてほしいと思います。初回の同時対局参加者数は13名でしたが、最大30名までOK という話です。

1/25(土) サタデーレクチャー, 池上


1月最終週の週末は、5か月ぶりに私がチェスセンターでレクチャーを行います。時間は以前と同じ、10時から12時で、テーマなどを含めた詳細は、また後日公開致します。8月のレクチャーでは、FM として最後のレクチャーになるかもしれないと言いましたが、無事にIM-Elect になったということで、間違いでは...ないはずです(笑) スケジュールページでは3月までの日程をすでに公開しており、4月以降も続けるつもりでいます。以前、参加してくださった皆さんも、これから初めて参加される皆さんも、よろしくお願い致します。

ひとまずこれぐらいでしょうか。こうして見ると、チェスのイベントも昔に比べてずいぶん増えましたね。私はこうしたイベントの合間を縫って、トレーニングやレッスンや、原稿書きをしています。他にも何か私の見落としているイベントがあれば、是非ともお知らせください。

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