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2013/01/18

Bela Perenyi Memorial 2013 7th round - Direct Attack -


昨日は久々に勝ったお祝いということで、獣医学を学ぶお姉さんにブダペストで話題の和風カフェ、マルモト連れて行ってもらいました。昨年の夏にオープンしたということで、お店の噂は何度か聞いており、いつか行くのを楽しみにしていました。


メニューは日本の数種類のお茶に加え、抹茶の創作菓子などがありました。お茶とお菓子のセットがスタンダードなようなので、それぞれ一品ずつ頼み、オーダーが届くのを待ちます。


悩んだ末に頼んだのは、抹茶ラテに抹茶チーズケーキです。自分の姿と合わせ、完全に緑一色でした(笑)ここでの楽しいおやつのひと時を終え、いざ勝負の会場へと足を運びます。

Farkas, R (HUN, 2115) - Kojima, S (FM, JPN, 2349)
Bela Perenyi Memorial 2013 (7)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. exd5 cxd5 4. Bd3 Nc6 5. c3 Qc7 6. Ne2 Bg4 7. h3 Bxe2 8. Qxe2?



相手は2200台を2人倒しているということで、かなり警戒して試合に臨みましたが、早速ポーンが落ちるCaro-Kann Exchange のトラップにハマりました。これも若さゆえでしょうか... 8. Bxe2 Nf6 9. Nd2 e6 10. O-O Be7= / Anasrullah - Kojima / Malaysian Open 2010

8... Nxd4! 9. Qd1 Nc6 10. O-O e5 11. Re1 Bd6 12. Qg4 g6


黒は1ポーンアップで、さらにセンターに厚いポーンを持ちます。キャスリングは両サイドでにできるチャンスを残し、白の出方を窺いながら残りのピースの配置も決めていきます。

13. a4 e4 14. Na3 a6 15. Qd1 Nge7 16. Bf1 f5!?



次にc3-c4 からセンターを崩され、e4 まで伸ばしたポーンが不安定になることを嫌いました。また、将来的にはf5-f4 とポーンをさらに進め、白キングにプレッシャーをかけることも可能です。

17. Nc2 O-O 18. Bg5 Rad8 19. Nd4 Nxd4 20. cxd4


ここはどちらで取るか判断の難しいところですが、20. Qxd4 Bc5! ならば、黒はf2 へプレッシャーをかけることで戦うでしょう。しかし本譜であれば、白にはd4 に孤立ポーンが残り、将来的なターゲットとなります。

20... Bh2+! 21. Kh1 Bf4!



私の好きな形の一つです。黒は一度チェックを入れて白キングを端に寄せたから、ビショップ交換を持ちかけ、白のダブルビショップを解消します。

22. Bxe7 Qxe7 23. Qb3 Rd7 24. a5 Bb8!


白は異色ビショップにする道を選びましたが、黒マスを弱めたために、白キングへのアタックが通りやすくなります。私はここで、h2-b8 のダイアゴナルを狙い、白キングにダイレクトアタックをしかけることにしました。

25. Re3 Kh8!?



ここは時間を使って考えた末、f5-f4 と進めた際にe4 にポーンが落ちないよう、先にキングを避けておくことにしました。代わりにすぐに仕掛けても、黒は2ポーンアップになるので、順当に行けば勝てそうです。25... Qd6 26. g3 f4 27. Rxe4 fxg3 28. fxg3 Rdf7 29. Rf4 Rxf4 30. gxf4 Rxf4 31. Qc2 Rxd4-+

26. Rc3 Qd6 27. g3 f4!


ゆっくりやるならば、27... Ba7 ぐらいでもOK ですが、fファイルを開けば白キングのディフェンスは崩壊すると読み切り、一直線に攻めを続けます。

28. Rac1 fxg3 29. fxg3 Rdf7 30. Bg2 Rf3!!



勝負を決定付ける強力なエクスチェンジサクリファイス!黒はg3 のポーンを取ることで、h2 でのメイトスレットを作り出します。

31. Bxf3


31. Qa3 Qxg3 32. Qxf8+ Rxf8 33. Rxg3 Bxg3-+ としても、2ポーンアップになった黒が問題なく勝つでしょう。

31... Qxg3 32. Qc2 exf3 33. Rc8 Rxc8 34. Qxc8+ Kg7 0-1



最後はメイトの受けがなく、ゲームセットです。早い段階で駒得したとは言え、その後、丁寧に指せた結果の快勝譜でした。やはり、試合前の抹茶パワーのおかげですかね。これで順位をようやく6位まで戻し、いよいよ最終結果の決まる、大事な残り2戦を迎えます。

Bela Perenyi Memorial 2013 R8 Pairings



リスト1のAczel, Gergely がトップに返り咲きました。今日私が勝てば、最終戦は彼との試合かもしれません。

2013/01/17

Bela Perenyi Memorial 2013 6th round - Revival -


ウィーンから来た友人に貰ったクランプスのお菓子です

後半戦の6R にて、とうとう長いトンネルを抜けました。白番でハンガリーの2000台をアウトプレーし、1R 以来となる念願の白星です!なぜ、ここ4試合で全く勝てなかったのか、首をかしげたくなるような快勝でした。

Kojima, S (FM, JPN, 2349) - Bodrogi, M (HUN, 2058)
Bela Perenyi Memorial 2013 (6)

1. Nf3 Nf6 2. c4 c5 3. Nc3 Nc6 4. d4 cxd4 5. Nxd4 g6 6. e4 d6 7. Be2 Bg7 8. Be3 O-O 9. O-O Nxd4 10. Bxd4 Bd7 11. Qd2 Bc6 12. f3



10月以来に指す、Maroczy Bind ポジションです。オリンピアードでは12. Bd3!? という手も研究しましたが、Tiviakov のゲームを見て黒は十分にイコアライズできると考え、こちらのオーソドックスなラインを選びました。

12... Nd7 13. Be3 Re8?!


c3-Nd5 を警戒した一手なのだと思いますが、これは明らかにメインに比べて劣り、後の流れを見ても働かないことが一目瞭然です。黒はクイーンサイドでプレーすべきでした。 13... a5 14. b3 Nc5 15. Rab1 Qb6 16. Rfc1 Rfc8 17. Rc2+/= Kojima - Noguchi / Matsudo Club Championship 2012

14. b4! Nf8 15. Rac1+/=



白はクイーンサイドでスペースを確保し、c5 のマスを奪っておきます。タイミングを見て、b4-b5 を付き、ビショップを下がらせるのもありでしょう。

15... Bxc3?


黒にはメリットのない、間違った方針です。黒のキング周辺の守りが薄くなったことと、ルークが3段目に上がれることを見て、ここからはダイレクトなキングサイドアタックをしかけることを決めます。

16. Rxc3 Ne6 17. Bd3! Qc7 18. f4! Rf8 19. f5 Ng7 20. Kh1!?



ここは一旦守りの手を入れ、Qc7-Qb6 を事前にかわしておきます。コンピュータの提案はキングサイドではなく、クイーンサイドでプレーするというもの。20. b5 Bd7 21. c5!+/- こちらも開いたポジションのダブルビショップで、白に大きなアドバンテージがあります。

20... b6 21. Bh6 Qb7 22. Bc2!?


ここはセンターポーンの守りと、相手キングへのバランスをどう取るか悩みましたが、e4 取りがスレットになっていないことに気づき、ルークの道を空けることを優先します。次にRc3-Rh3 が入れば、白の攻めは決定的です。

22... Bxe4?



黒はすでに厳しい状況ですが、ピースを捨てる手は白にとって楽な展開となります。22... f6 23. Bb3!(これもBd3-Bc2 のもう一つのアイディアです!)23... Bxe4 24. c5+ Kh8 25. fxg6 hxg6 26. cxd6+- 完全に黒のポジションは崩壊し、白勝勢です。

23. Bxg7 Bxc2


23... Kxg7 24. Qd4+ でピースアップです。

24. Bxf8 1-0


ルークを捨ててきたので、何かあるのかと目を凝らしましたが、そのまま相手はリザイン。待ち望んだ勝利でしたが、意外と最後はあっけないものでした。この勝利で2勝4ドローとなり、現在は12位につけています。

次はハンガリーの好調なジュニアが相手で、直前のラウンドではリスト6のプレーヤーを破っています。それでも、きちんと実力を出し切れば倒せる相手だと信じていますので、このまま良い流れを作って、大会を締めたい(あわよくば入賞を!)と思います。

Bela Perenyi Memorial 2013 R7 Parings



今朝は気が向いたので、8時からカレーを作ってみました~。


一人でカレーを作ったのは初めてかもしれません。おいしいお昼ごはんでした。

2013/01/16

Bela Perenyi Memorial 2013 5th round - Leaving A Victory -

今度こそはと思って臨んだ折り返しのラウンドは、準備が当たって順当にアドバンテージを得ましたが、まさかのブランダーでパペチュアルチェックを許し、ドローに逃げられる展開に... 勝勢と勝ちは非なる物と言いますが、何事もなく勝勢を勝ちに結び付けられる時と今と、何が違うのかはよく分かりません。

Mezei, C (HUN, 2117) - Kojima, S (FM, JPN, 2349)
Bela Perenyi Memorial 2013 (5)

1. d4 Nf6 2. Bf4 c5 3. d5 Qb6 4. Bc1 g6



なんとも不思議な手順で、ポジションはBenoni のような何かに。King's Indian 時代に勉強した知識をフルに使い、セットアップを考えます。

5. Nc3 Bg7 6. e4 d6 7. Bb5+ Nfd7!?


7... Bd7 8. Bxd7+ Nbxd7 9. Nf3= でも何ら黒に不満はないことは分かっていましたが、ダブルビショップを得られるチャンスかもしれないと思い、本譜のアイディアを実行しました。次にBxc3-Qxb5 がスレットになっているため、白はNg1-Nf3-Nd2-Nc4 のマヌーバリングができないのもポイントです。

8. Nge2 a6 9. Ba4 O-O 10. Bxd7


なんで一手遅らせた?( ̄へ ̄|||) ウーム

10... Nxd7 11. O-O Qc7!?



eポーンとcポーンの交換をしていない点が、純粋なBenoni との違いですが、黒のアイディアは基本的に同じでOK だと思っています。クイーンを退いてから、b7-b5-b4 とポーンを突いてナイトをどかし、b2 のポーンにプレッシャーをかけにいきます。

12. Ng3 b5 13. Nce2 b4 14. a3 Rb8 15. axb4 Rxb4


黒は孤立ポーンを作りますが、白マスビショップを貰っているため、さほど大きな問題にはならないと考えました。それよりも、bファイルを開いたメリットのほうが大きいはずです。

16. c3 Rb6 17. Ra2 c4!



白にd4 のマスを渡しても、c5 にマスを作ることで、Nd7-Nc5 のマヌーバリングを可能にします。

18. Be3 Nc5 19. Kh1 Bd7 20. Bxc5 Qxc5 21. Qd2 Rfb8


白がなぜか黒マスビショップもくれたので、ダブルビショップ対ダブルナイトの構図になりました。ここから黒は、b2 へのプレッシャー以外に、手を作るポイントを模索します。

22. f4 Bh6!? 23. Nd4 e5! 24. dxe6 fxe6 25. Nge2 e5!



ここまで静かだったeポーンを2回突くことで、ダブルビショップをアクティブにするとともに、e4 を狙えるようにします。

26. Nf3 Bc6 27. Qc2 Qe3-/+


すでにe4 は守ることができず、白マスビショップ貫通が確定します。これで勝ちを確信したのが、少し早計だったかもしれません。

28. fxe5 Bxe4 29. Qd1 Bd3! 30. Re1 dxe5!? 31. Neg1 Qf2 32. Nxe5



試合中、確信の持てなかった32. Nh3 Qc2 33. Qxc2 Bxc2 34. Nxe5 Rxb2 35. Rxb2 Rxb2 36. Nxc4 Rb3 というラインでも、丁寧に指せばaファイルのパスポーンで勝つことができそうです。

32... Rxb2! 33. Rxb2 Rxb2 34. Qg4 Bf1?!



b2 を取る前は、違う手で黒が勝ちだろうと読んでいましたが、ここにきて欲が出てしまいました。実際にそちらが正確です。34... Qf5! 35. Qxf5 gxf5-+  もしクイーンが逃げれば、今度こそBd3-Bf1 です!

35. Rxf1?


白がメイトを防ぐにはこれがオンリームーブで、エクスチェンジアップの黒がおそらく勝てるだろうと考えていました。しかし、白にはベターなディフェンスがあります。35. Qe6+ Kh8 36. Qc8+ Bf8 37. Nxg6+!(全く気付いていなかった手筋!しかし、冷静に対処すればまだ黒にアドバンテージが残っています。) 37... hxg6 38. Qh3+ Kg7 39. Qd7+ Qf7 40. Qxf7+ Kxf7 41. Rxf1+ Kg7=/+

35... Qxf1 36. Nef3 Bg7??



残り時間3分まで考え、パペチュアルチェックを許す間違ったディフェンスをチョイスしてしまいました。今振り返れば、なぜシンプルな正解の手が指せなかったのか、理解ができません。36... Rb6! 37. Qd4 Rb5 38. Qd6 Rf5-+ No Perpetual Check!

37. Qe6+ Kf8 38. Qd6+ Ke8 39. Qe6+ Kf8 40. Qd6+ Ke8 41. Qe6+ 1/2-1/2


残り時間が少なかったとは言え、このパペチュアルチェックが見えないのは実力不足なのか、それとも勝てないときというのは、こういうものなのか( ̄へ ̄|||) ウーム とにかく、気持ちを切り替えて今日の次の試合に臨みます。

Bela Perenyi Memorial 2013 R6 Pairings


次も9番ボードでハンガリーのご老人との対戦です。ゲームを全て見ましたが、また怪しげな手ばかりの様子... 中盤で時間を使いすぎないことも、自分の課題にしておきます。


昨晩はハンガリーの伝統スープ、グヤーシュをいただきました。帰る前に作り方を教えてもらいましょうかね。

2013/01/15

Bela Perenyi Memorial 2013 4th round - Inferior Position -


会場では、老人対子供というペアリングもよく見られます。

2,3R に引き続き、昨日の4R も格下のプレーヤーにドローでした。6月には最悪の4連敗スタートがあったので、それに比べれば大したことはないですが、やはりすっきりはしません。調子が悪いわけではないので、なにか勝利へのきっかけが早く掴めればと思います。

Kojima, S (FM, JPN, 2349) - Medve, M (HUN, 1972) -
Bela Perenyi Memorial 2013 (1)

1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 c6 4. Nc3 dxc4 5. a4 Bf5 6. e3 e6 7. Bxc4 Bb4 8. O-O O-O 9. Qe2 Ne4!?



Slav Classical には何を指すか大変悩んでいますが、今回はオーソッドックスな9. Qe2 をチョイスします。ところがこれに対して、私の対戦相手が指したのは少し珍しい変化、5月のCAISSA でも指された9... Ne4 です。

10. Nxe4 Bxe4 11. b3!?


この手はおそらく、ベストではないことを理解しつつ、敢えて指してみました。あまりオープニングでのアドバンテージにこだわらず、途中でチャンスを作り出すことをテーマにするつもりでした。

11... Nd7 12. Bb2 Nb6 13. Bd3 Bxd3 14. Qxd3 a5 15. Rfd1 Qe7 16. Rac1 Rfd8



2つのマイナーピースを交換し、ポジションはほぼイコールでしょう。ここからどうセンターを捌くかで、局面の特徴は変化してきそうです。

17. h3 h6 18. Ne5 Bd6 19. Qe4 f5!


これは私が完全に見落としていた手で、黒はビショップナイトの交換になっても、e5 を取ってセンターを開きにいきます。黒のナイトにはd5 に絶好のマスがあるため、白のビショップに働きは劣りません。

20. Qc2 Bxe5 21. dxe5 Rxd1+ 22. Rxd1 Nd5! 23. e4?!



この手は少し手拍子で指しすぎました。白はダブルポーンを解消しますが、代わりにd5 のマスが完全なアウトポストになります。ここは、f3-e4 と突いて、d5 のアウトポストを消すか、もう少しタイミングを見計らってe4 を突くべきでした。

23... fxe4 24. Qxe4 Rf8! 25. Qg6!?


25. g3 Qf7 26. Rd2 Qf3!=/+ では、じわじわと黒が良くなりそうなので、ここはやや黒にチャンスがあろうとも、なるべくfファイルからの侵入を抑え込むように指します。

25... Qf7 26. Qxf7+ Rxf7 27. Rd3 b5!



黒はここでクイーンサイドからもアクションを起こします。クイーンサイドのポーン数は2対3になっており、黒がパスポーンを作りやすいのは明らかです。それに対して白は、キングサイドでパスポーンを作るのが難しく、この先も耐える展開が続くことになります。

28. Bd4!


ここはかなり時間を使って手を考えました。すぐにa5 を狙いに行って28. Bc3 bxa4 29. bxa4 Rf4 30. Bxa5 Rxa4=/+ と進めば、ここから黒はcポーンを伸ばしていくことで、おそらく勝てるでしょう。

28... Rb7 29. Bc5 bxa4 30. bxa4 Rb1+ 31. Kh2 Ra1 32. Ba3!


28. Bd4 を指した時点では、a4 のポーンを捨てて、Rd3-Rf3-Rf8-Re8-Rxe6 などと反撃するつもりでしたが、とても黒のパスポーンのスピードに叶わないと計算し、ここで軌道修正をします。一度aファイルをブロックすることで、すぐにa4 が落ちるのを防ぎ、カウンタープレーのタイミングを計ります。

32... Ra2 33. Kg3 Rc2 34. Bd6 Rc3?



私にとって大変ラッキーな、黒の判断ミスです。ここまでうまく、あらゆるピースを捌いてきた黒ですが、このポジションでルークを交換するメリットは何もありません。白陣に突入したアクティブなルークは当然のように盤上に残し、白のポーンを狙うべきです。34... Rc4 35. Rf3 Rxa4 36. Rf8+ Kh7 37. Ra8! Kg6 38. Ra6 Kf5 39. Rxc6 こうなれば白も抵抗できそうですが、勝つチャンスがあるのは黒でしょう。

35. Rxc3 Nxc3 36. Bc7 Nxa4 37. Bxa5 Nc5


ルークを交換し、ビショップ対ナイトのエンドゲームになりました。黒にはパスポーンがありますが、これは容易にブロックできるため、ゆっくりポジションを改善していけば、勝つのは白なのではないかと考え始めます。しかし、なにぶん残り時間が少なすぎました!

38. Kf3 Kf7 39. Bb6 Nd7 40. Bd4 c5 41. Bc3 Ke8 42. Ke4



とりあえずはキングをセンターまで運び、f4-f5 のサポートと、cポーンのブロックの両方に対応できるようにしておきます。

42... Kd8 43. f4 g6 44. g4 Ke8 45. Be1!?


キングサイドのポーンを進めたところで、次に考えたのはビショップの位置を改善することです。ところが、勝つベストチャンスを作るには、ビショップを全く別のアイディアで使うべきでした。45. Ba5! Kf7? 46. Bc7! Kg7 47. Kd3 h5 48. Kc4 Kf7 49. Kb5 hxg4 50. hxg4 Ke7 51. Bd6+ Kd8 52. g5! この形は私があまり想像していなかったもので、黒のg6-g5 を止めることで、キングをクイーンサイドに向かわせやすくします。 (52. Bxc5?! g5! 53. fxg5 Nxe5=) 52... c4! (52... Kc8? 53. f5!+-) (52... Ke8? 53. Bxc5 Kf7 54. Bd6+-) 53. Bb4 (53. Kxc4?! Nb6+! 54. Kd3 Nd5 55. Ke4 Ke8 56. Bc5 Kf7=) 53... c3 54. Bxc3 Nb8 55. Bd4 Kd7= 1ポーンダウンでも黒はドローにできそうですが、間違えやすい変化が多く、実戦的にはこちらをチョイスしておくべきでした。

45... Kf7 46. Bf2 c4 47. Be3 h5 48. gxh5!?



48. Kd4 hxg4 49. hxg4 c3 50. Kxc3 g5 51. Kd4 gxf4 52. Bxf4 Kg6 53. Bc1 Kg7 54. Bd2 Kg6= この形は白に勝ちようがないため、本譜ではh5 にポーンを残して、それを狙おうと考えましたが、その場合はeポーンが弱点となるため、結局のところドローでした。

48... gxh5 49. f5 exf5+ 50. Kxf5 Nf8 51. Kg5 c3 52. Kxh5 Nd7 53. Kg5 Nxe5 54. Kf5 Nd3 55. Ke4 Nb4 56. Kd4 Nc2+ 57. Kd3 Nxe3 58. Kxe3 Kg6 59. Kd3 Kh5 60. Kxc3 Kh4 1/2-1/2


下相手に2勝目が遠い今日この頃。ちょうど折り返しとなる5R は、2R で隣のボードにいた、50台の2100が相手です。毎日言っている気がしますが、今日という今日こそは勝ちたい!(笑)

Bela Perenyi Memorial 2013 5R Pairings



昨晩は親子丼でしたー。ご飯が見えない...(笑)

2013/01/14

Bela Perenyi Memorial 2013 3rd round - Fantasy World -


関東でも今日は積もるほどの雪だそうですね!

ブダペストは毎日寒く、ちらちらと雪が舞っています。そのような中での3R は2R に引き続き、地元の60代のプレーヤーとの対戦でした。IM を目指すのであれば、黒でも勝っておきたい相手でしたが...

Borda, L (HUN, 2113) - Kojima, S (FM, JPN, 2349)
Bela Perenyi Memorial 2013 (3)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. f3!?



Caro-Kann を指し始めて約3年。初めて出会うFantasy Variation です!このラインで来ることはあらかじめわかっていたので、最新の研究を用意していました。

3... Qb6!? 4. Nc3 dxe4 5. Nxe4 Bf5 6. c3 Nd7 7. Ng3!?


ここでナイトを退いたことで、変形のClassical Variation へと移行します。

7... Bg6 8. f4 e6 9. Nf3 Ngf6 10. Bd3 Bd6 11. Ne5 c5!?



ここは黒マスビショップを放棄してでも、早めに白のセンターを崩そうとトライしました。本譜はまず思い付いた手でしたが、他の変化をかなり読んでいたため、ここで時間を消費します。11... O-O 12. Nc4 Qc7 13. Nxd6 Qxd6 14. O-O=, 11... Bxe5!? 12. fxe5 Nd5 (12... Nxe5? 13. dxe5 O-O-O 14. exf6 Rxd3 15. Qb3 Qc5 16. fxg7 Rhd8 17. Bf4+- 正直、このダメな変化を考えすぎました。) 13. Ne4 O-O=

12. Nc4 Qc7 13. Nxd6+ Qxd6 14. f5!


黒マスビショップをアクティブにする好手。こうなると特に黒に良いところはなく、格下相手でも簡単に勝ちにいけるポジションではなくなってきます。黒番にもかかわらず、少し欲張って考え過ぎたのは、この試合の一つの反省ポイントです。

14... exf5 15. O-O O-O 16. Bxf5!?



私が読んでいたのは、シンプルにナイトでポーンを取り返し、ダブルビショップにする変化です。16. Nxf5 Bxf5 17. Bxf5 Rfe8 18. Bg5→

16... cxd4 17. Be3?!


ここまでうまく指していた白が、初めて疑わしい手を指します。おそらくd4 にIQP を残すことを嫌ったのだと思いますが、ダブルビショップを持つ白はそれを十分に支え、パスポーンとして働かせることができるでしょう。17. Bf4 Qb6 18. Qxd4 Rfe8=

17... d3! 18. Bd4 Nc5!?



ポーンをすぐに返さないために、ナイトはこちらのマスに置いたのですが、コンピュータはもう一つの手を評価します。18... Ne5! 19. Bxe5 Qxe5 20. Qxd3 Rad8=/+ ポーンを返しても、黒マスビショップを手に入れ、ルークが早くセンターに回れればOK という判断なんですね、うーむ。

19. Kh1 Rad8 20. Qf3 b6 21. Rad1 Qd5!?


ここもやはり、ポーンを返してしまう変化が気に入らず、勝負の一手です。a2 もアタックしており、これはチャンスがあるだろうと考えていましたが、予期せぬカウンタープレーを貰うことになりました。21... a5 22. Bxc5 Qxc5 23. Bxd3 Rfe8=

22. Bxf6!


22. b4 Qxf3 23. Rxf3 Nce4 24. Bxg6 fxg6 25. Rfxd3 は1ポーンの代償がありそうですが、勝負はまだまだ分かりません。

22... gxf6 23. Qf4! Qxa2 24. Qh6!



完全にこの手を過小評価していました。白にはNg3-Nh5 という危険なスレットがあり、黒は一転してディフェンスに回らざるをえません。

24... Kh8 25. Nh5 Rg8 26. Nxf6 Rg7 27. Ra1!?


なかなか憎い一手です。パペチュアルチェックの筋があることに気づいていながら、私がそれに気づかず、ミスをしないか期待しているのでしょう。

27... Qc4!


よっぽどクイーンを切って勝負に行こうかと考えましたが、リスクを考えてそのアイディアは捨てました。実際、コンピュータは全く勝負にならないと判断しています。27... Qxa1? 28. Rxa1 Bxf5 29. Qf4 Bg6 30. Rd1! 試合中は気付いていませんでしたが、g7 のルークが何もできず、黒の反撃は不十分そうです。

28. Bxg6! fxg6 29. Nxh7!=



ここまでの指し方もそうですが、こういったタクティクス(パペチュアルチェックの筋も、タクティクスと呼ぶのでしょうか?)をきっちり読んでくる辺り、2100台でも実力があることを窺わせます。

29... Rxh7 30. Rf8+ Rxf8 31. Qxf8+ Qg8


27手目で黒クイーンがa2-g8 のダイアゴナルから離れていれば(例えばb2 のポーンを取る等)、白はここでチェックメイトでした。

32. Qf6+ Qg7 33. Qd8+ Qg8 34. Qf6+ Qg7 35. Qd8+ Qg8 1/2-1/2



前日のように明確な勝ちのチャンスがあったわけではないので、悔しいですが、このドローは仕方がありません。考えてみればこの4カ月、下にこれほどドローがなかったのが、うまくいきすぎだったんですね。

とは言え、これ以上貴重なレイティングを削られたくはありません。次の対戦相手は15歳の1900台で、ここまで2.5/3 の嫌な相手ですが、先月の試合結果を見る限り、さほど強くもなさそうです。今日こそしっかりと勝って、後半戦で上位陣と当たれるよう、舞い戻ってこようと思います。

Bela Perenyi Memorial 2013 R4 Pairings

Bela Perenyi Memorial 2013 R3 Standings



お昼のトマトパスタ♪


雪だるまの残滓...

昨夜は韓国の大会に送る用の顔写真撮影を他のお客さんにお願いし、ちょっとした撮影会に(笑)背景や照明など、7人ぐらいでワイワイ騒ぎながら、思考錯誤を繰り返しました。その様子も写真に収めておけば良かったと、少し後悔しています。

2013/01/13

Bela Perenyi Memorial 2013 2nd round - Seesaw Game -


2R は良いと思っていたオープニングが実際はそうでもなく、時間切迫で互いにミスを繰り返しながら、最終的には1/2 を落としてしまいました。しかも、最後は負けのエンドゲームに... 2200未満にポイントを落とすのは、10月にハンガリーに戻って以来、初めてのことです。

Kojima, S (FM, JPN, 2349) - Palvolgyi, I (HUN, 2091) -
Bela Perenyi Memorial 2013 (2)

1. Nf3 Nf6 2. c4 g6 3. g3 Bg7 4. Bg2 O-O 5. O-O d6 6. d4 Nc6 7. Nc3 e5!?



Panno Variation で、黒がすぐに7... e5 と返すのはさほど良くないですが、あまり研究していなかったラインだけに、早くもしっかり考え始めます。黒のセットアップはClassical Variation と同じですが、理屈から言えば、白がフィアンケットを組んでいる以上、キングサイドアタックはさほど強力ではないはずです。

8. d5 Ne7 9. e4 c5 10. a3!?


このポーンストラクチャーでは、Nf3-Ne1-Nd3 というマヌーバリングが一般的なことは分かっていましたが、それとa3-b4 を混ぜて戦おうと考えました。おそらくベストは、10. Ne1! Ne8 11. Nd3 f5 12. f4! と指す変化で、白はキングサイドだけで十分にアドバンテージを得られそうです。

10... Ne8 11. Ne1 f5 12. Nd3 Nf6 13. b4 b6 14. Rb1 fxe4!



黒はキングサイドを開くのが正解です。f5 のマスを使えるようにすることで、Ne7-Nf5-Nd4 というマヌーバリングを可能にします。

15. Nxe4 Nxe4 16. Bxe4 Bh3 17. Re1 Nf5 18. f4!


このタイミングでポーンが突ければ、e5、c5 へのプレッシャーに加え、Nd3-Nf2 もスレットになるので、白が大きなアドバンテージを得ると考えていました。しかし実際には...

18... Nd4! 19. bxc5 bxc5 20. fxe5 dxe5! 21. Nxc5?!



黒はc5 を捨てますが、これはすぐに取り返すことができます。21. Be3!+/= ならば白やや優勢とコンピュータは評価しますが、d4 の強力なナイトは、黒に十分なチャンスを与えると考え、ややリスクがあることは承知で本譜をチョイスしました。

21... Rc8! 22. Nb7


22. Ne6 Nxe6 23. dxe6 Bxe6= ではc5 を取りに行った意味がありません。

22... Qf6 23. Be3 Rxc4 24. Rb2 Nf3+!?



黒はダブルビショップを得ますが、d4 のナイトを消してくれることは、白にとってありがたいと感じました。客観的に考えればポジションはイコールに近いですが、多少強引でも勝ちのチャンスを残せるように指すことを決断します。

25. Bxf3 Qxf3 26. d6!?


クイーンを自ら交換しにいかないのが、私の判断です。黒からクイーンを交換してくれれば、dファイルに回ったルークが、パスポーンをサポートすることになります。

26... Rc3 27. Bc5? Bd7?


ところが、クイーンを盤上に残しておいたことで、黒には強力なアタックを残す手段がありました。27... Qc6!! 28. d7 (28. Bb4 Bh6!-+) 28... Bxd7 29. Bxf8 Bxf8-+

28. Bb4 Qxb7?!



互いに時間切迫のこのポジションで、エクスチェンジを捨てる驚きの判断です!実際にはさほど良くありませんが、持ち時間が少なく、白マスの弱さを突いて一発狙うならば、面白い手です。28... Qxd1 29. Rxd1 Rc4 30. Rf2= ならば、形勢は互角でしょう。

29. Bxc3 Qc6 30. Qb3+ Kh8 31. Qb4?


この辺りから互いにチャンスを逃す手が連続で飛び交います。黒の危険なピースの一つであるルークを消しにいけば、エクスチェンジの代償は不十分でした。31. Rf2 $1 Qc5 32. Ree2+/-

31... Qf3! 32. h4 Qxg3+?



自然な手に見えますが、今度は黒が勝ちを逃すミス。32... Rc8!-+ 33. Bxe5 Bxe5 34. Rxe5 Qxg3+

33. Rg2 Qf3 34. Bxe5 Bxe5


検討戦ではビショップを先に組み替えることでドローではないかという意見が出ましたが、34... Bc6 35. Bxg7+ Kxg7 36. Re7+ Kg8 37. Qc4+ Bd5 38. Qe2 Qxg2+ 39. Qxg2 Bxg2 40. Kxg2 Rd8 41. d7 Kf8 42. Rxh7 Kg8 43. Re7 Kf8 44. Re6 Rxd7 45. Rxg6 ならば、白に勝ちのチャンスのあるエンドゲームです。本譜でもどこかでエクスチェンジを切り返して、パスポーンで勝負にいく筋がないかと考えましたが、適切なタイミングが分かりませんでした。

35. Rxe5 Rf4?!



黒はここで勝ちを狙いに来たのか、ルークを8段目から外してきました。35... Bh3 36. Qb2 Kg8 37. Qa2+ Kh8 38. Qb2 ならば、確実にドローです。

36. Qe1! Bc6 37. Re8+?!


残り時間数秒で指したこのアイディアがダメでした。黒はエクスチェンジを取り返すスレットをすぐに作れてはいないので、g2 を確実に守って白勝勢です。37. Reg5! Re4 38. Qf1 Qxf1+ 39. Kxf1 Rd4 40. Re2 Rd1+ 41. Kf2 Rxd6 42. Re7+/- 攻めと守りの切り替えがうまくいかず、本譜さらにまず方向へと進んでいきます。

37... Kg7?


ルークを取れば問題なくドローでしょう。黒はルークとクイーンが好位置にいるため、白のパスポーンはけって的なファクターになりません。

38. Qe5+?



この辺りは互いにひどい時間切迫で、時計をたたき合う様を想像してください。ここもg2 を守って、白に勝ちのチャンスがあるでしょう。38. Qa1+ Kh6 39. Ree2+/-

38... Rf6 39. Qe7+?


白の最後のミス。クイーンを交換すればエクスチェンジは落ちないと、ひどい勘違いをしていました。39. Re7+ Kf8 40. Re8+! Bxe8 41. Qe7+= という変化を、検討では見つけました。

39... Kh6! 40. Qe3+ Qxe3+ 41. Rxe3 Bxg2 42. Kxg2 Rxd6



白はエクスチェンジを返したうえ、重要なパスポーンが消滅、1ポーンダウンになってしまいました。ここからはFight for a draw です。

43. Kg3


帰りのトラムの中で別の筋を考えていましたが、aポーンとhポーンを交換しても、2コネクテッドパスポーンを持つ黒が問題なく勝つことに気が付きました。43. Re4 Rd2+! 44. Kf1 Kh5! 45. Re7 h6 46. Re4 Rh2 47. Ra4 Rxh4 48. Rxa7 Rh2-+

43... Rd4 44. Rc3 Ra4?!



私の対戦相手は、正しいルークエンディングの勝ち筋をイメージできていませんでした。aポーンを4段目まで進め、ルークがb3 に飛び込めば、何事もなく黒勝ちです。44... a5!-+

45. Rb3 a6 46. Rc3 Kg7 47. Rc7+ Kf6?


白にドローチャンスを与える黒のミス。黒はキングを戻し、先述のプランに切り替えるべきでした。47... Kh6 48. Rc3 a5

48. Rxh7 Rxa3+ 49. Kf4 Ra4+ 50. Kg3 Kf5 51. Rf7+ Ke6 52. Rg7 Kf6 53. Rh7 Re4 54. h5!= gxh5 55. Rh6+ Kg5 56. Rxa6 Re3+ 57. Kg2 1/2-1/2



最後はポーンを交換してドロー確定。なんとか1/2 ポイントを拾いました。格下の相手にこれほど苦戦したのは夏以来でしょう。私もまだまだ勉強不足です。

今日は連続で60代のプレーヤーが相手ですが、50台でレイティングをつけたという大変遅咲きのプレーヤーです。(もちろん、それまでに下積みはあったのでしょうが)色は黒になりますが、今度こそきっちり勝って、良い流れを取り戻したいと思います。

Bela Perenyi Memorial 2013 R3 Pairings


夏にIM クラスで私と戦った、To Nhat Minh は、0.5/2 スタート...


4時間越えのゲームを連続でこなし、疲れて宿に帰るとすでに食事の準備が... 大変ありがたいことです。
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