ラベル Memorijal "Milja Vujovic" の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Memorijal "Milja Vujovic" の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2013/12/11

2013年後半の遠征を振り返って

スペインバルセロナから2回目の更新です。無事に家に帰るまでが遠征ですが、一応試合はすべて終了しているので、今回の遠征を通して改めて感じたことや、今後のことについて、いくつか書き出してみようと思います。ちょっと長くなりそうなので、あまり興味のない人は適当に読み飛ばしてください(笑)

(1) 3つ目のIM ノームについて


今回の3か月に渡る遠征の最大の目標は、何といっても2月までの遠征で取り損ねた、3つ目のIMノームの獲得でした。すでにこちらのブログでは経緯を説明していますが、10月のFirst Saturday の最終戦で敗れたことで、一度はこの大会でのノーム獲得は無理だと思われました。しかし、ハンガリーチェス連盟の協力もあり、11月のFIDE Congress で、9R までの戦績でのノームが認められることとなり、私としては大変嬉しかったです。日本人として初めてのIM Elect になれたことは、今回の遠征の最低限のハードルクリアと言えるでしょう。今回の遠征中、たくさんの応援メッセージを送ってくださった皆さん、そしてノーム獲得が決まった11月半ばに、お祝いのメッセージを送ってくださった皆さんには、改めてこの場で感謝の言葉をお送りしたいと思います。

(2) レイティング2400到達について

こちらはノームを3つ揃えることよりも苦労しています。私が今、ノームを取れるような戦績で連続3大会をプレーできれば、レイティングは2400に到達するでしょう。しかし、良い時があれば悪い時もあるのが人間というもので、なかなかそう簡単にはいきません。実際、ノームを揃えてから2400到達までに、数年かかっているプレーヤーもいます。マヨルカの大会を終えても、私のレイティングは2350台でストップしており、残りの50弱を稼ぐにはもう少し時間が必要です。こちらは私にとって、来年クリアすべき次なる目標となるでしょう。こちらも、なるべく早くに達成したいですね。

(3) ノビサドのトーナメントについて

ノビサドの大会は初めてのセミクローズドで、IM セクションと言いながらGM がいたり、IM ノームの最低基準である平均レイティング2230を超えない可能性があったりと、なかなか怪しいシステムでした。それでも、ノビサド自体は良い街だったと思いますし、宿や値段も納得できるレベルでした。オーガナイザーのGM Sinisa も親切で良い人でしたね。今後、日本からわざわざセルビアに飛ぼうとはあまり思いませんが、ハンガリーを拠点にするのであれば、セルビアの大会は気楽に足を伸ばしやすいと思います。

(4) アグリジェントのトーナメントについて


シチリア、アグリジェントの大会は3泊4日で7R という弾丸日程でしたが、ヨーロッパの代表クラスであるGM 2人と対戦できたのは良い経験でした。(結果もついてくれば、なお良かったのですが...) そして、この大会を調べていて気づいたことですが、イタリアは意外と賞金付きのオープン大会が多く、その一部はFIDE の大会HP に掲載されていません。(ここ重要!) イタリアの大会を探すためには、こちらのHP をチェックするのが良いでしょう。

そしてもう1つ、重要なことです。イタリアで開催されている各大会の賞金額は様々ですが、おそらく優勝賞金が500ユーロを超えると、GM が参加するようになります。GM は(基本的には)チェスのプロであるため、賞金を稼ぐためにオープン大会に参加します。GM は一般的に参加費がタダですが、500ユーロ未満の優勝賞金であるならば、割に合わないと考えるGM が多いのではないでしょうか。もちろん、場所による交通費やスケジュールも関係してくるので、厳密には言い切れないですが、割と良い線をついている気がします。この辺りのことは、アメリカの大会事情に詳しい上杉くんにも聞いてみたいですね。とにかく、これから海外大会のレベルを予想する際は、優勝賞金をチェックすることは必須にしようと思っています。

(5) チェコのトーナメントについて


ブルノ、ピルゼンでの15日間、16試合は、私のこれまでの人生において最長のFIDE 公式戦連続記録でした。私の他には、カザフスタンのWIM Abdulmalik、ウクライナのIM Piankov、ロシアのGolcman らも2つのトーナメントに連続で参加しており、これはスケジュールを組んでいるオーガナイザー側の意図通りと言えるでしょう。多くの試合をまとめてこなしたいプレーヤーにとって、こうしたオーガナイザー同士が連携したトーナメントというのは、大変ありがたいものです。

さらに、これらの大会の良い点として次に挙げられるのは、参加費が安いことです。私はホテルではなくホステルに泊まったため、1大会の参加費と宿泊費は75ユーロずつほどでした。私がこれまで参加してきた大会の中でもダントツの最安値ですし、なかなかこれを下回るオープン大会を探すのは難しいと思います。ちなみにIM タイトルを獲得すれば、参加費はタダになるので、さらに安くなります。

その代り、優勝賞金はイタリアより下がり、9R のブルノで40000円程となります。シチリアのアグリジェントよりも、列車やバスが利用できるブルノ、ピルゼンのほうが交通の便は良いはずなのに、GM が参加しなかった理由がこれでしょう。GM との試合を求めるならば、こうした優勝賞金の低い大会は避け、チェコでももっと大規模な、プラハオープンなどに目をつけると良いかと思います。

(6) マヨルカのトーナメントについて


マヨルカは再びIM ノームを目指すクローズドトーナメントでしたが、ノームを目指さなくても良いということで、のびのび指すことができたような気がします。これまで公開していませんでしたが、この大会の参加費は6泊7日、朝食と夕食が付いて合計350ユーロです。私はさらにノームを達成していると理由で、50ユーロ値切り、300ユーロにしてもらいました。(ブリッツから参加したため、エキストラの2泊分をさらに払っていますが) この値段が安いか高いかの判断は人それぞれだと思いますが、マヨルカのビーチに面した四つ星ホテルが、宿泊場所+試合会場であることを考えれば、十分に安いと私は思います。おそらく、夏の観光シーズンを外しているために、実現可能な値段なのでしょう。観光客の多い真夏にこの値段であれば、完全に赤字である気がします... 値段と内容を考えれば、今後IM トーナメントを探す人には、是非お勧めしたい大会です。

そしてこの大会中、WIM Dave の母親から、現在私がいるバルセロナの夏のオープン大会は良いと勧められました。振り返れば、昨年の春に浜松の大会に参加した際も、対戦した秋山ヒメナさんから、スペインの大会は良いと言われていたのでした。スペインのオープン大会についてはまだしっかりと調べていませんが、イタリア、チェコと同様に、今後の長期遠征を考えて良い国であることは確信しています。

(7) ハンガリーを離れた理由について

ここは今日の記事でも一番大切なだと思うところです。私は3つ目のノームを達成したことで、ハンガリーのノームトーナメントにこだわる必要がなくなり、近隣の国の大会に足を運ぶようになりました。結果的にレイティングは大きく稼げませんでしたが、これは正解だったと思っています。

私がハンガリーの外に出た一番の理由は様々ですが、一番は私以外のプレーヤーも参加しやすい大会を発掘することにあります。(ノビサドとスペインはさておき) イタリア、チェコの大会はどちらも良いもので、今後、日本から団体での参加を検討する価値は十分にあるでしょう。私が経験してきた団体での海外オープン大会参加は、フランスのカペル、タイのバンコク(もしくはパタヤ)、マレーシアのクアラルンプールなどですが、ヨーロッパ方面で、もう少し数を増やしていくべきだと思っています。なんといっても、チェスはヨーロッパが本場ですからね! 私も昔は井上さん、馬場さんらに案内されて海外大会についていくだけの小僧でしたが、最近は後輩を引き連れて、こうした大会を周らなければいけない立場です。後輩たちに、勝手にここに行けというのは酷な話ですからね。そのためにも、どこのどういった大会が参加しやすいかを、自らチェックする必要があります。

最近は大学生たちの交流が盛んな割には、彼らだけで海外の大会にチャレンジしようという流れは、今のところあまり見えてないように思えます。(去年のマレーシアぐらいですかね) 私も情報の提供や、可能であれば自身の参加という形でサポートをしていくので、私よりも若い世代には、もっと積極的には海外のオープン大会に参加してほしいと思います。過去にカペルやマレーシアに参加した先輩方にも、どんどん話を聞いてみてください。チェスのレベルに関係なく、海外の大会に参加するということは、特別な経験になるはずです。

(8) 私の今後について

なんで12月中に帰ってくるの? といまだに聞かれることがありますが、これはブログにすでに書いた通り、ヨーロッパには180日中90日しか滞在してはいけないという、シェンゲン協定のためです。もう説明するのが面倒なので覚えてください(笑) これを厳密に守るならば、私は3月の半ば頃まで、ヨーロッパに戻ることはできません。南條くんからは、すぐアメリカにでも行けば? と言われましたが、いまのところそうする予定はありません。

13日の帰国後は、しばらくは日本でレッスンやレクチャーの日々に戻りつつ(依頼はいつでもどうぞ!)、次は3月末、チェコツアーの一環である、タイのLanta Open への参加を考えています。こちらはまた後日の記事で詳しく扱いますが、先に情報を知りたい方は、大会名から飛べるリンク先をチェックしてみてください。そして(7)と繋がりますが、やる気のある大学生たちと参加できれば面白いかなと考えています。もちろん社会人も歓迎ですよ!

ちょっと長くなりすぎましたが、ひとまず書きたいことは書き切りました。それでは皆さん、また12月13日以降、再び日本でよろしくお願い致します。ブログに書けない内容の裏話などは、また飲み会の席のお楽しみにということで(笑)

2013/11/03

Serbian Night 7th and 8th rounds - A Forgotten Victory -


週末の夜は中心街がにぎやかになります。

ラウンドロビンの最終戦を迎えるこの日、7R の相手はセルビアのベテランGM Kostic です。前日の痛い敗戦を払しょくするためには、ここで負けるわけにはいきません。前日、金曜の夜は、外が騒がしすぎてあまり眠れませんでしたが、10時開始の試合のために寝ぼけ眼をこすって会場に向かいます。

Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Kostic, V (GM, SRB, 2436)
Memorijal Milja Vujovic GM (7)

1. Nf3 d6 2. d4 Nf6 3. c4 Nbd7 4. g3 e5 5. Bg2 Be7



Qld Indian といううオープニングは、実は指されるのは初めてかもしれません。黒はビショップをファインケットしていませんが、基本的にはKing's Indian と同じように組むことを決めます。

6. Nc3 O-O 7. O-O c6 8. e4 Re8 9. h3 Bf8 10. Re1 a6!?


センターを開く前にa7-a6, b7-b5 と仕掛けるアイディアに対しては、Avrukh のKID の解説の中にあった返しで対応します。

11. Be3!? b5 12. dxe5 dxe5 13. a3!?+/=



c3 のナイトが追い返されることは止めておき、チャンスがあればb2-b4, c4-c5 とクイーンサイドを固めてしまいます。c4 のポーンは一時的に取られても、取り返す方法はいくつかあるので問題ありません。

13... Bb7


13... b4 14. axb4 Bxb4 15. Qa4! Bxc3 16. bxc3 Qc7 17. c5+/- このようにして黒マスをコントロールし、Nf3-Nd2-Nc4-Nd6 とナイトを組み替えるのは、13. a3 を指した時点で頭にありました。

14. Qc2 Qc7 15. Rac1 Rac8 16. b4?!



ちょっと怪しいかなと思いつつ指したこの手が、やはりベストではありませんでした。私はこのようなポーンストラクチャーでは、黒マスビショップの交換は黒にとって有利だと考えています。(白の白マスビショップはさほど働きが良くなく、d4 のアウトポストも弱くなるため) そのため、どこかでBf8-Bc5 の可能性は消しておきたかったのですが、少し神経質になりすぎたかもしれません。16. Red1!? Bc5 17. Qe2 Qb6 18. Bxc5 Qxc5 (18... Nxc5 19. b4 Nb3 20. Rb1+/=) 19. Bf1!?+/=

16... bxc4?!


16... c5! 17. Nd5!? Qb8! ( これが私の見落としていた単純なアイディアです。17... Nxd5 18. cxd5 c4=) 18. bxc5 Bxc5 19. Bxc5 Rxc5 20. Qe2 Qc8=/+ こうなると、確かに黒が指しやすそうですね。

17. Nd2 a5 18. bxa5 Ba6 19. Bf1 Bxa3 20. Ra1 Bb4 21. Bxc4!


ここは少し迷いましたが、a6 のブロックエードを外してしまえば、aポーンの脅威は増すはずだと考えました。21. Nxc4!? Rcd8!?=

21... Bxc4 22. Nxc4 Bxc3?! 1/2-1/2



ここまでうまく指しておきながら、最終局面の評価が正確にできず、ドローを受けてしまいました。(思い返してみれば、GM のドローオファーを蹴ったのは、人生で一度だけかもしれません。) クイーンで取り返した後、ポーンの代償はどうなのかなぁと考えていましたが、コンピュータは23. Bb6! (なぜか完全に見落としていた一手!) 23... Qb8 24. Qxc3 で大きな白優勢を示します。確かにこのポジションが見えていたら、ドローを受けることはないですよね。うかつでした... 黒は本譜よりも、22... Nc5! 23. Bxc5 Bxc5 24. a6!?+/= と指すべきだったかと思います。

そしてお昼を挟んだ午後の試合。ジャパンオープンの結果や写真をさくさくチェックしながら、スイス式に移行した8R のペアリング発表を待っていると、そこに出た対戦相手は2002年生まれで、レイティング1500台の少女... 1500台に当たるのも、11歳の女の子と試合をするのも、7試合連続で白星に恵まれないのも、ほとんどFIDE 公式戦で初めてのことです。なかなか初めて尽くしの今大会ですが、いよいよ初勝利を目指して、8R に臨みます。

Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Milivojevic, M (SRB, 1557)
Memorijal Milja Vujovic GM (8)

1. Nf3 Nf6 2. c4 e6 3. g3 c5 4. Bg2 Be7 5. O-O O-O 6. d4 d6 7. Nc3 Nbd7 8. e4



ここはセンターにポーンを置かず、8. b3!? のように指すのも、フレキシブルで良いかと思います。

8... e5 9. d5 Nb6 10. b3 Bg4 11. h3 Bxf3?! 12. Qxf3 Qd7 13. g4


白マスビショップを簡単にいただいた白は、白マスの弱さを突くことと、f2-f4 から早めのセンターブレイクを仕掛けることを中心的なプランとします。

13... Ne8 14. Qg3 Qd8 15. f4 exf4 16. Bxf4 Bg5 17. Bxg5!? Qxg5 18. Rf5 Qe7 19. e5!



ここを開かなければ、e4 のマスや白マスビショップが活用できません。本当は黒マスビショップも残しておきたいところでした。

19... g6 20. exd6 Qxd6 21. Rf4!


これは我ながらうまい手だと思いました、次のNc3-Ne4 を恐れて黒がg6-g5 と突けば、f6 だけでなくf5 までもが穴になってしまうのが難点です。

21... g5 22. Rf3 Qxg3 23. Rxg3 Nd6 24. Rf1!?



この手は勝ちに行くためのベストムーブとして相応しいのか、判断が難しいところです。しかし、24. Ne4?! Nxe4 25. Bxe4 Nc8! 26. Re1 Nd6 27. Rge3 Rfe8 28. Kf2 Kg7 と進めば、d6 を完全にブロックエードされた白が、どのように手を作るか悩むでしょう。

24... Nd7


私が最もナチュラルだと思ったのは、24... Rfe8! 25. Rf6 Rad8 26. Rgf3 Kg7 27. Kh2 Re1 28. Rf2 といったようなセンターから反撃を仕掛けるプランで、これならば白のアドバンテージはわずかだったでしょう。

25. Ne4!?



f5 に穴を作ってもらい、Nb6-Nc8-Nd6 もなくなった今、ナイトを捌いてしまっても白の勝ちのチャンスは十分にあると判断します。

25... Nxe4 26. Bxe4 Rae8


26... Rfe8? 27. Bxh7+! Kxh7 28. Rxf7+-+ これは問題なく黒勝ちです。

27. Bf5 Rd8?



一目で敗着だと分かる一手です。27... Nf6 28. Rd3 Re2 29. Rf2 Re1+ (29... Rxf2 30. Kxf2 Rd8 31. h4 gxh4 32. Rh3 Kg7 33. Rxh4 h6 34. Kf3+/-) 30. Kg2 Rd8 31. d6 Kf8 32. Rfd2+/-これならば、強力なパスポーンを持つ白が長期的に見て優勢ですが、すぐに決定打が見つかるほどではありません。

28. Re3!+- f6 29. Re7


こうして7段目にルークを入れて勝負ありです。

Ne5 30. Bxh7+ Kh8 31. Rxb7 Rd7 32. Rxd7 Nxd7 33. Bf5 Ne5 34. d6 Rd8 35. d7 Nxd7 36. Rd1 Re8 37. Rxd7 Re1+ 38. Kf2 1-0



相手が11歳でも、1500台でも、久々の勝利は嬉しいものです。CAISSA の後半から数えれば、実に9試合ぶりの勝利でした。試合後、Dimitrijevic には、「とうとう勝ったんだね~」と言われる始末。うるさいわい(笑)

R1 10/29 17:00 Bodiroga, P (IM, SRB, 2387) - Kojima, S (FM, JPN, 2344) 1/2-1/2
R2 10/30 10:00 Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Sredojevic, I (FM, SRB, 2402) 0-1
R3 10/30 16:30 Stankovic, M (SRB, 2408) - Kojima, S (FM, JPN, 2344) 1/2-1/2
R4 10/31 10:00 Dimitrijevic, A (WFN, BIH, 2263) - Kojima, S (FM, JPN, 2344) 1/2-1/2
R5 10/31 16:30 Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Rudakov, A (RUS, 2362) 1/2-1/2
R6 11/01 16:30 Dobrov, V (GM, RUS, 2528) - Kojima, S (FM, JPN, 2344) 1-0
R7 11/02 10:00 Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Kostic, V (GM, SRB, 2436) 1/2-1/2
R8 11/02 16:30 Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Milivojevic, M (SRB, 1557) 1-0
R9 11/03 10:00 Tesanovic, R (SRB, 1837) - Kojima, S (FM, JPN, 2344)


最終戦は50代のプレーヤーですが、レイティングが付いたのは昨年末で、1800という数字もあまり信用はできません。今大会の結果を見る限り、さほど強くなさそうですが、油断せずにびしっと最終戦を締め、ブダペストに戻ろうと思います。本日、3日の夜行列車に乗り、4日の朝にはブダペスト着予定になっています。


この日、Green Table の店で買ったのは、Tortilja Soul Food なる一品。グリルしたチキン、ベーコン、野菜、サワークリームなどをパンで挟んでおり、味はもう最高です。実際はどうなのか分かりませんが、セルビア人のソウルフードとして、すでに私の頭にインプットされています。


ヨーロッパはどこもサッカーが大人気で、ここセルビアも例外ではありません。カフェのテラス席は、夜はこのようなモニターが出され、スポーツバーと化します。ちなみに、10月に日本とセルビアの親善試合が行われたのも、このノビサドのスタジアムです。

2013/11/02

Serbian Night 6th round - Fighting Against A Real GM -


ノビサド中心街には、こうしたテラス席を出すカフェ、バーが並んでいます。

11月に入り、ノビサドでの大会も4日目を迎えました。この日はGM Dobrov との1試合が午後からあるのみなので、午前中は再びノビサド市内を散策してみることにしました。またペトロバラディン要塞に行くのも芸がないので、どうしようかと思っていると...


観光案内所を発見したので、いまさらながらノビサドの地図をゲット。案内所のおばさんは親切で、安くておいしいセルビア料理の店も教えてくれました。こちらは後ほど。ちなみに日本人がこの案内所に来るのは今月3人目だと言っていましたが、11月に入ったことに気づいていなかったのか、この日だけで3人来たのか。


ドナウ川沿いをしばらく歩き、再び中心街に戻ろうとまだ見ぬ路地を進んでいたところ、割と大きな市場を発見。ケチケメートでもそうでしたが、ハンガリーやセルビアの皆さんは、スーパーだけでなくこうした場所を利用して食材を手に入れるのが日常なんでしょうね。私はキロ100ディナールのバナナを1房、ちょうど1kg 購入しました。


お昼は偶然見つけた、地元民のためのような店にふらりと入ってみました。メニューも店員がしゃべるのも全てセルビア語でしたが、英語の喋れるお客さんのヘルプでなんとか無事にポークバーガーを注文。会場近くのピザはおいしいですが、さすがに他のものも食べたかったので助かりました。


試合前最後の発見はこちら。ホテルのような立派な建物ですが、なんと中に入ってみると本屋でした。ギャラリーのような広いスペースに本はわずかで、一般の本屋とは何か違う雰囲気を感じました。チェスの本はセルビア語で書かれた1冊のみ。なかなか面白いスタディが載っていました。また時間のある明日にでも、チェックしに行ってみようと思います。それでは試合へ。

Dobrov, V (GM, RUS, 2528) - Kojima, S (FM, JPN, 2344)
Memorijal Milja Vujovic GM (6)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. f3 Qb6 4. a4 e6 5. a5!?



私の経験上、まさかこの変化は指されないだろうと思ったものほど、なぜか大事な試合で指されるものです。11月最初の試合がFantasy になるとは思いませんでしたが、考えてみれば、ロシアのGM, Timofeev, Nepomniachtchi らが最近この変化を指しているので、Dobrov がその影響を受けていたとしても何ら不思議はありません。

5... Qc7 6. c4!? dxe4 7. Nc3 Nf6! 8. fxe4 e5


白のセンターに対抗するためにポーンを突き直しますが、白もポーンばかりついているので問題はないはずです。時間をたっぷりと使いましたが、なんとか満足な形に持ち込めそうです。

9. Nf3 Nbd7 10. d5?! Bb4!



この手で多少困るのではないかと思いつつも、ここでドローオファー。Dobrov が30分以上の長考をする間、私も白にあまり良い手がないことを再確認しますが、彼は試合を続けることを決断します!

11. Qa4!? Bxc3+ 12. bxc3 Nxe4 13. Ba3 c5?


黒マスビショップの利きを完全にシャットアウトするつもりでこの手を指しましたが、c5 はナイトにとって絶好のアウトポストでもあるため、それを潰してしまうのはもったいないでしょう。13... Ndc5 14. Bxc5 Nxc5 15. Qb4 と進めば、まだまだ実戦的には難しいですが、白のポーンの代償は十分ではなさそうです。

14. Bd3 Nd6 15. O-O O-O 16. Ng5



Dobrov は昨年、Timofeev 相手に3ポーンをサクリファイスして勝つほどの鋭いアタッカーです。それでもこれはさすがに受けきれると考え、慎重に正しいディフェンスを探します。

16... h6 17. Bh7+?! Kh8 18. Qd1 Nf6


18... Qd8!? も考えましたが、この手を入れずにナイトをf6 に置けるならば、それに越したことはありません。

19. Bc2 Bg4 20. Qd2 Nxc4?



20... hxg5! 21. Qxg5 Nde8! 22. Rxf6!? Nxf6 23. Rf1 Qd6 24. Qh4+ Bh5 25. g4 Nxg4 26. Qxh5+ Nh6-/+ がコンピュータの指摘で、黒は駒得による優勢をキープできます。全然読み切れません!

21. Qd3 Nxa3 22. Rxf6 g6


20... Nxc4 を指したタイミングでは、ここで22... Nxc2 と指せば問題ないと思っていましたが、ナイトがg5 にいるため、h7 のメイトスレットが消えていませんでした。

23. Qg3??



Dobrov が試合後にひどかったとコメントしたのはこの手です。私もすでにかなり時間切迫ながら、これはメイトにならないだろうと読み切り、ビショップを頂いておくことにします。

23... Nxc2 24. d6 Qd7 25. Qxe5 Kg8


25... Rfe8! (もう1つのルークばかりを考えており、この手を失念していました。) 26. Nxf7+ Qxf7 27. Rxf7+ Rxe5-+ これで白は早々にどうしようもありませんでした。

26. Qd5 hxg5?!


26... Bf5!-+ ならばg6 を安全に守ることができます。大きな駒得から、久々のGM に勝ちが目の前にちらつき、正確な手が指せなくなっています。

27. Rxg6+ Kh7 28. Rf6 Bh5 29. Qxg5 Bg6-+



白のアタックをこれで受けきり、2ピースアップの黒が勝利は揺るぎないだろうと思っていました。しかし、何があるかわからないのがチェスです!

30. Raf1 Qe8! 31. Kh1 Qe3 32. R6f4 Kg8 33. h4! Rae8?


h4-h5 に対してどうビショップを守れば良いか、残り数秒まで考えても閃きませんでした。33... Rfd8! 34. h5 Rxd6 35. hxg6 Rxg6-+ とビショップを返しながらも、2ポーンを取ってルークを活用するのが正解で、白はこれ以上アタックを続けるのが難しくなります。

34. d7 Rd8 35. h5 Rxd7 36. hxg6 f6? 37. Qh5 Qe7?



すでに黒のアドバンテージはわずかなものになっています。37... Qxc3! 38. Rh4 f5 (これでh8 のマスを守るという発想が出ませんでした。) 39. Rc1 Re8 40. Rxc2 Re1+ 41. Kh2 Qe5+ 42. g3 Re3=/+ ならば、黒は2ピースを返して、わずかな駒得とイニシアチブのみです。

38. g7?


Dobrov が見落としたのは、38. Rh4! Qg7 39. Qf5!+- とルークをh7 に突入させる変化で、こうなれば2ピースダウンからの大逆転に成功です。

38... Qxg7! 39. Qe2?



さすがにやりすぎです。39. Rg4 Ne3! (この手があったのは、私にとって大きなラッキーでした。) 40. Rxg7+ Rxg7 (次に、41... Rh741... Nxf1 がダブルスレットになっている。) 41. Rxf6! Rxf6 42. Qe8+ Kh7 43. Qxe3= こうして2ルーククイーンのイコールポジションにするのが、白としてはベストチョイスだったでしょう。

39... Qh7+ 40. Kg1 Rg7?


2R 同様、時間切迫ではとんでもない手が飛び出します。g2 への反撃は黒が勝つための重要なアクションだと思いましたが、これでは先に黒キングが死にます!

41. Qc4+?



41. Rxf6+- f6 の守りは1つあれば十分だと思っていましたが、なんとバックランクメイトがあるではありませんか。これをDobrov が見逃したのは、私としてはとても意外です。

41... Rff7 42. Qe6 Qg6 43. R1f2 Qg5 44. a6 bxa6 45. Qe2 Re7


ここはナイトを逃がすべきですが、完全に冷静ではなかったですね。45... Na3! 46. Qxa6 Rd7! 47. Qe6+ Kh8 48. Qe8+ Kh7 49. Qe4+ Rg6-+

46. Qc4+ Ref7 47. Rxc2



何事もなくナイトを取られました。一時期は2ピースアップだったのに不思議でしょうがありません。しかし、まだポーンの多い黒は、勝ちを諦めずに試合を続けます。

47... Qg3 48. Re2 Rg6 49. Rh4 Kg7 50. Rh7+!


次に7段目でルークを振られてはたまらない白は、ここでルークを交換しに行きます。一気にキングが危険になった私は、互いのパペチュアルの筋を考えながら、とにかくキングは死守するように指そうとします。

50... Kxh7 51. Qxf7+ Kh6 52. Qf8+ Kh5 53. Qxc5+ Rg5



より簡単だったのはクイーンを挟む手ですが、1つ勘違いをしていました。53... Qg5 54. Qxa7 (54. g4+? Kxg4 55. Rg2+ Kh5-+ 黒はクイーンを取り返せるので、このポーンエンディングは黒勝ちです。54. g4+ が有効でないと読めていれば、間違いなくクイーンを挟んだでしょう。)Qc1+ 55. Kh2 Qf4+= ならばドローです。

54. Qe7 Qd3! 55. Re3 Qc2??


最後のミスです。単純にチェックして、黒は問題ありませんでした。55... Qb1+ 56. Kh2 Qb8+ (恥ずかしながら、このマスでチェックができることを見落としていました。) 57. g3 (57. Kg1 Qb1+=) 57... Kg6!=

56. Qe8+ Kg4 57. Qe6+


57. Rg3+! Kxg3 58. Qe3+ Kg4 59. Qf3+ Kh4 60. Qh3# このような勝ち筋もありました。

57... Qf5 58. Re4+ Kh5 59. Qxf5 1-0



え、ここでクイーン交換? と思いましたが、次にポーンフォークでした。かつてカペルで2ポーンアップからGM に負けた時は、馬場さんと弘平くんを置いて1人でホテルに帰るほどの荒れぶりでしたが、2ピースアップから負けると逆にどうしようもなくなります。チェスというのは、どんなポジションからでも様々なことが起こることを再確認しました。

R1 10/29 17:00 Bodiroga, P (IM, SRB, 2387) - Kojima, S (FM, JPN, 2344) 1/2-1/2
R2 10/30 10:00 Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Sredojevic, I (FM, SRB, 2402) 0-1
R3 10/30 16:30 Stankovic, M (SRB, 2408) - Kojima, S (FM, JPN, 2344) 1/2-1/2
R4 10/31 10:00 Dimitrijevic, A (WFN, BIH, 2263) - Kojima, S (FM, JPN, 2344) 1/2-1/2
R5 10/31 16:30 Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Rudakov, A (RUS, 2362) 1/2-1/2
R6 11/01 16:30 Dobrov, V (GM, RUS, 2528) - Kojima, S (FM, JPN, 2344) 1-0
R7 11/02 10:00 Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Kostic, V (GM, SRB, 2436) 1/2-1/2


7R の結果もすぐに伝わるので書いてしまいますが、GM Kostic とはドローでした。こちらの試合は、明日の記事に回すとします。今日は2時間後からもう1試合あるので、そろそろ初勝利をゲットし、戦績をせめてイーブンに戻して、ブダペストに戻ろうと思います。


夜は観光案内所で紹介された店に行ってみました。セルビア語で緑のテーブルを意味する名前の店は、そのまんま緑のテーブルがぽつんと置いてあります(笑)


頼んだのは200g のチキングリルが入ったハンバーガー。地元の人に愛されるのが納得の味と値段でした。ちょっと待たせるけどね!


2013/10/30

Serbian Night 1st round - Novi Sad Sightseeing -


ノビサドで迎える初めての朝は、半袖でも問題ない程の陽気と快晴でした。

ノビサド生活2日目。せっかく午前中は時間があるので、周囲を観光しようと朝8時に起きました。(アラームに起こされたのか、長谷川さんに起こされたのか...) まずはメールとFacebook をチェックし、シャワーを済ませてから出かけようと思いましたが、なんとシャワーが温かくならない! 仕方がないので、シャワーを浴びずに外に出ます。最初は現在地と周囲の地理、両替のレートなどを調べにいきます。


ノビサド中心街の名所の1つ、マリアの名聖堂

昨夜、Sinisa に案内された部屋は、ノビサド中心街にかなり近いところに位置します。徒歩一分で到達するのがこちら、マリアの名聖堂。ちなみに英語でThe Name of Mary Church なので、マリアの"名聖堂”ではなく、"マリアの名"聖堂です。これに気づいたとき、ちょっと笑ってしまいました。単にマリア聖堂でも良いと思うんですけどね。


セルビアは、さすが元チェス大国ユーゴスラヴィアから分裂した国だけあり、チェスの本がきちんと本屋に並んでいます。内容はセルビア語ですべて書かれていたため、読むことはできませんでしたが、初心者用の教科書はなかなかしっかり作られており、時間とお金に余裕があれば、残り5日間のどこかで買いに来ようかと思います。


軽く周辺の地理がわかってきたので、一度両替用のお金を取りに部屋に戻ります。ちなみにこちらが、部屋のロフトにある私のベッドです。で、でかい...(笑) この時点ではルームメイトは到着していませんが、彼は1階に滞在するのでプライバシーはほぼ守られており、共用なのはバス、トイレ、冷蔵庫、キッチンくらいです。これで1泊12ユーロとは、なかなかサービスが良いですね。


再び外に出て、いくつかの両替所でレートをチェックし、これなら悪くないだろうと4000フォリントを替えましたが、レートよりも手数料がひどい! 予定より少額のセルビアンディナールしか手に入りませんでしたが、もともと物価の安い国です。さほど気にしないでおこうと、まずはブランチにピザを購入。1切れが160ディナール(140円ぐらい) だと、少しハンガリーより高いかなと思いましたが、サイズが大きかったです! 普通は1/8 カットだと思いますが、ノビサドは1/4 カットが普通のようでした。起きてまずピザ? という気もしますが、数時間元気に歩き回るためには、これぐらいがっつり食べる必要があるでしょう。


お腹を膨らませてから、再び地図とにらめっっこを始め、ドナウ川がどちらにあるのかを考えます。多少迷いながらも、なんとか懐かしのドナウに到着。海に面していないハンガリーやセルビアにとっては、ドナウのような巨大な河川は、かつて重要な水源だったのでしょう。この日目指すのは、ドナウを渡った先にあるペトロヴァラディン要塞です。


ドナウを渡り、要塞の頂上を目指しますが、選んだルートが悪かったのか道が長い! 車やバスで上って行く人を尻目に、意地でも徒歩で進んでいきます。この日はおそらく25度近い陽気で、10月も終わりだというのに汗だくに... 前夜にはArthur も、最近の陽気は異常だと言っていました。


長い道のりの末、なんとかペトロヴァラディン要塞の頂上に到着です。ここからはドナウ川、およびノビサド中心街を眺めることができました。上ってくるのに苦労はしましたが、初戦が始まる前のこの日しか、ゆっくりここに来る機会はなかったでしょう。来た甲斐は十分にありました。頂上付近のお土産屋をいくつか覗きながら、ポストカードを2枚購入して部屋に戻ります。

部屋に戻ってから試合の準備と昼寝を済ませ、午後4時頃になって会場を見に行くかと思った矢先、部屋のドアがノックされました。ようやく到着したルームメイトは、FM B グループに参加する、セルビアの青年、Milan Putnik です。6か月前に駒の動かし方を覚え、今回が2回目の大会だという彼ですが、つい先日行われた1回目の大会では、2100台からドローを取ったそうです。なかなか将来有望ですね。


Milan の準備が整うのを待ち、徒歩3分ほどの試合会場に向かいます。試合開始予定ギリギリの滑り込みでしたが、ちょうど開会の挨拶をSinisa が行っているところでした。大会名になっているMilja Vujovic は、旧ユーゴのIM で、Sinisa もお世話になった偉大なチェスプレーヤー、チェスコーチだったそうです。


会場で用意されていたチェスセットは、なかなか質の良いものが多かったです。その中で「お、これは?」と思ったのがこちら。机にボードが彫り込まれたチェスセットです。そしてたまたま、GM グループの私の試合がこのテーブルにヒット! 初戦の対戦相手は私と最もレイティング近い、セルビアのIM Bodiroga です。

Bodiroga, P (IM, SRB, 2387) - Kojima, S (FM, JPN, 2344)
Memorijal "Milja Vujovic" GM (1)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nc3 Nf6 4. e3 g6 5. Nf3 Bg7 6. Be2 O-O 7. O-O a6 8. a4 a5 9. b3 Ne4!?



このナイトを交換するアイディアは少し気に入りました。スペースの狭い黒は、多少駒を捌いたほうが楽にプレーできるはずです。

10. Bb2 Bf5


最初は10... Nxc3 11. Bxc3 Bg4 12. h3 Bxf3 13. Bxf3 e6 14. Qd2+/= と指そうと思っていましたが、ダブルビショップをそう簡単に放棄しなくても良いだろうと思い直し、普段はあまり指さないBc8-Bf5 を指して様子を見ることにします。

11. Nd2?! Nxc3 12. Bxc3 Na6!



白の11手目は少し不自然に思えます。このナイトはd2 からどこにも行く場所がなく、f3 にいずれ戻るしかないでしょう。その間に黒は満足な形でピースを捌き、b4 にできたマスを狙います。

13. Rc1 Nb4 14. Bxb4 axb4


こう取るしかないだろうなと思いつつ、b4 に残ったポーンが弱点になるのかならないのか、それが私の中ではっきりしません。(それでも、Na6-Nb4 と入る以外に有効なプランがわかりませんでした。)

15. cxd5



cファイルをどうするかというのは、ここからのゲームの方針を大きく左右します。15. c5 e5 16. Nf3 f6=/+ は私の読みの1つでしたが、これならばセンターの厚みとダブルビショップで、b4 の弱さを補って余りあるでしょう。

15... cxd5 16. Nf3 Qd6?!


Kamsky のゲームなどを見る中で、ここがクイーンのベストスクウェア(もし置けるならば) と信じて疑っていませんでした。16... Rc8! 17. Rxc8 (17. Qd2 Qa5! (試合中、a5 に出てどうするのかと思っていましたが、これならばc3 のマスに利くので、Rc8-Rc3 のアイディアが使えるようになります!) 18. Bd3 Be6 19. Rxc8 Rxc8 20. Rc1 Rc3=/+) 17... Qxc8 18. Bd3 Bg4 19. h3 Bxf3 20. Qxf3 Qc3 21. Qd1 Rc8=/+ 確かにこれならば、cファイルを握った黒が指しやすいのは間違いありません。

17. Qd2 Rfc8 18. h3 h5 19. Rfd1= 1/2-1/2



黒はダブルビショップですが、あまりそれを生かせるようなポジションでもなく、b4 の弱点も気になります。ここでのオファーは受けても問題ないだろうと判断し、初戦をここで切り上げました。

R1 10/29 17:00 Bodiroga, P (IM, SRB, 2387) - Kojima, S (FM, JPN, 2344) 1/2-1/2
R2 10/30 10:00 Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Sredojevic, I (FM, SRB, 2402)
R3 10/30 16:30 Stankovic, M (SRB, 2408) - Kojima, S (FM, JPN, 2344)
R4 10/31 10:00 Dimitrijevic, A (WFN, BIH, 2263) - Kojima, S (FM, JPN, 2344)
R5 10/31 16:30 Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Rudakov, A (RUS, 2362)
R6 11/01 16:30 Dobrov, V (GM, RUS, 2528) - Kojima, S (FM, JPN, 2344)
R7 11/02 10:00 Kojima, S (FM, JPN, 2344) - Kostic, V (GM, SRB, 2436)


ひとまず、分かっている7R までのペアリングを公開しておきます。黒が多いリストを引いてしまったのは残念ですが、こればかりは運ですのでどうしようもありません。勝てるゲームを、しっかり勝つだけです。この7人との対戦での目標は、2つ勝ち越しとしておきましょう。3つ勝ち越しならば上出来で、ノームはほぼ問題ないと言えそうです。明日はセルビアの2400コンビ、Sredojevic とStankovic に挑みます。(彼らは初戦、何事もなくドローにしていました。)


試合後にMilan と夕飯に出かけると、路上ペインターを発見。周囲はシンナー臭かったですが、集まった人たちは興味深そうに出来上がる絵を眺めていました。500ディナールで左のような絵が手に入るのであれば、1枚買ってみても良さそうですね。


Milan には、ピザとアイスクリームのうまい店があるんだと案内され、昼と同じ店にやってきました(笑) 私は美味しい物なら、連続でもほとんど飽きないので問題ありません。彼もここに来たがっていたようですしね。お楽しみは、ピザの後のアイスクリームです。


アイスクリームと銘打っていましたが、実際にはソフトクリームでした。カップに注いだソフトクリームに4種類のトッピングを入れて混ぜ、最後にソースをかけます。このサイズで130ディナールとは、なかなか満足なデザートでした。


Copyright © 2011 Shinya Kojima All rights reserved.