2月の終わり、チェス界に大きなニュースが流れました。今年の7月から8月にかけ、ロシアのモスクワで開催を予定されていたチェスオリンピアードは、ロシアのウクライナ侵攻を受けて中止すると、FIDEが決定しました。新型コロナの影響で2年延期されたチェスオリンピアードであり、日本を含めて各国の代表も決まりつつある時期であっただけに、とても残念なことです。しかし、状況を鑑みれば仕方がありません。
それでも今年のチェスオリンピアード開催の希望は、完全に消えたわけではありません。ロシアの代替地としてインドが名乗りを上げたと、THE TIMES OF INDIA が昨日報じました。もしこれが実現すれば、インドでのチェスオリンピアードは初開催となります。
India bidding to host Chess Olympiad 2022
同じ日程で開催するとなれば、準備期間は5か月を切っており、かなり慌ただしくなることは間違いありません。それでもチェスの起源であるインドで初のチェスオリンピアード開催は大変興味深く、私も実現を願っています。これから日本は4月のレイティングや全日本選手権の結果でオリンピアードメンバーが決まる大事な時期ですので、プレーヤーのモチベーションに大きく関わるオリンピアード開催の行方については、今後も続報をチェックしていこうと思います。
最後になりますが、これまで交流のあったウクライナのチェス関係者の無事を祈るとともに、一刻も早く事態が収束することを願っています。
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