一昨日、ハノイから中部国際空港への便で帰国し、今日から2025年最初の国内大会、東海オープンに参加しています。一昨年は3勝1ドロー、昨年は4勝1ドローで優勝した大会で、今年は3連覇がかかっています。初日は3連勝と良い流れが作れたので、初戦のゲームをご紹介します。
Kojima, S (IM, JPN, 2316) - Shakuya, K (JPN, 1764)
Tokai Open 2025 (1)
1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nc3 Nf6 4. e3 e6 5. Nf3 Nbd7 6. Qc2 Be7 7. b3 dxc4 8. bxc4 c5 9. Bd3
ここは9. d5と押し込むのが良いと思いましたが、スタンダードなハンギングポーンもやってみたく、突きこさずに待つことにします。 Tokai Open 2025 (1)
9... b6 10. O-O Bb7
10... cxd4 11. exd4 Bb7 12. Qe2はありえる流れだと思っていました。本譜の流れを嫌うのであれば、d4でポーン交換をする最後のチャンスです。
11. d5!?
以前、黒番で研究していたSemi-Slavの局面と同じだと気づき、このポーンサクリファイスを実行します。白は早い展開と開いたセンターからの攻撃チャンスで、ポーンの代償を得ます。11... exd5 12. cxd5 Nxd5 13. Nxd5 Bxd5 14. Rd1 Bc6
自分が指そうと研究していたのは、14... Be6で、こちらであればビショップが浮いていない位置でd7のナイトを守れます。その際は15. Bb2 Bf6 16. Be4 Rc8 17. Ne5を予想していました。
15. Bb2 Qc7 16. Bf5 Nf6 17. e4!
17. Ng5, 17. Ne5のどちらも考えましたが、先まで読んでもぱっとしませんでした。残り時間10分まで考え、eポーンを単純に押し進めてf6のナイトをどかしにいくのが良いと気づきました。17... O-O?
h7を捨てるのは白にとって楽な流れになりすぎてしまいます。17... Qb7!と指してe4-e5を誘い、e4にビショップを跳びこむのがベストでした。覚えていませんでしたが、ここまでは手順前後で、以前見たNarayanan-Wang Haoと同じ流れです。
18. e5 Nd5 19. Bxh7+ Kh8 20. Bf5 Rad8 21. Qe4 Nc3 22. Qg4 Bxf3 23. Qh3+ 1-0
最後は薄くなった相手キングを攻めてメイトです。自信はなかったですが、思い切ってポーンを捨ててみて良かったです。2R、3Rも良い内容で勝てたので、この勢いで2日目も頑張ろうと思います。 明日は全勝同士、弘平くんとの試合です。Tokai Open 2025 R4 Pairings
今夜は会場近くのインドネシア料理に行きました。帰国後の私の夕飯は、インド料理、タイ料理、インドネシア料理です笑。
0 件のコメント:
コメントを投稿