2016/11/24

Weekly Chess Puzzle Vol.31


Farkas, R (HUN, 2115) - Kojima, S (FM, JPN, 2349)
Bela Perenyi Memorial 2013
Black to move


Friedland, J (ENG, 2125) - Kojima, S (FM, JPN, 2340)
London Chess Classic Open 2012
Black to move

今夜は久々に、タクティクスとエンドゲームのセットで、どちらも黒番です。1つ目は白キングの守りを破り、メイティングアタックを仕掛けるにはどうしたら良いか、2つ目はルークにサポートされた白のaポーンにどのように対処すれば良いか、それがポイントです。いつも通り、答えが分かった方はコメント欄へどうぞ。

2 件のコメント:

通りがかりの主夫 さんのコメント...

どちらの問題も正解かどうか怪しいですが、取り敢えず回答させていただきます。
又しても1ヶ月以上考えての結果です。
回答が冗長になっているのは勘弁願います。
(関係ないですが、そろそろ夕飯の支度をしないといけない‥。)
1問目
タクティクスとしてはInterferenceの問題と思います。
黒はf3でルークをサクリファイスして、Qxg3とし、h2のチェックメイトを狙う。白からf3をルークで取る変化が難しく、ビショップだと比較的簡単に黒が良くなると思います。
1...Rf3 2.Rxf3 exf3 3.Bf1 Qxg3 4.Rc2 Re8 5.Qd3 Re1 6.Rd2なら Qxh3+ 7.Kg1 Qg3+ 8.Kh1 Re4 9.Bh3 Qxh3+ 10.Kg1 Re1+ 11.Kf2 Qg3#
  6.Rc8+なら Kg7 7.Rc2(7.Rxb8は Qxh3+ 8.Kg1 Qg2#) Qxh3+ 8.Kg1 Qg3+ 9.Kh1 Re4 10.Bh3 Qxh3+ 11.Kg1 Re1+ 12.Kf2 Qg3#

2.Bxf3なら Qxg3
3.R1c2なら 3...exf3 4.Rxf3 Rxf3 5.Rc8+ Kg7 6.Qxb7+ Kh6 7.Qxb8 Qxh3+ 8.Qh2 Rf1#
3.R3c2なら 3...Qxh3+ 4.Kg1 Rxf3 5.Qxb7(5.Rc8+は Kg7 6.Qxb7+ Kh6 7.Qxb8 Rg3+ 8.Kf2 Rg2+ -+) Rg3+ 6.Kf2 Rg2+ 7.Ke1 Qh1#


2問目
黒の狙いは、7段目にルークを並べ、チェックメイトのスレットを使って
aファイルでルークを交換しaファイルのパスポーンを取ること、又は、aファイルの白ルークを無くして黒ルークをaファイルに置くこと。
白の狙いは、aファイルのパスポーンを前進させること、黒のミスによりdファイルでルークを交換して
dファイルから8段目にチェックで侵入し、aポーンのプロモーションを行うこと。

1... Ra2 2.a6 Rxf2 3.Rfd1 Rfd2 4.Rc1 Rxg2+ 5.Kf1 Raf2+ 6.Ke1 Rc2 7.Kf1 Rxc1+ 8.Rxc1 Ra2 -+
  (3手目にすぐ3...Rxg2+とすると 4.Kf1 Raf2+ 5.Ke1 Rd2 6.a7 Rxd1+
   7.Rxd1 Ra7 8.Rd8+ Kg7 9.a8/Q +-となり白勝ちとなる。
   そのため3...Rfd2でルークをdファイルから移動させる必要がある。)
(2.a6の代わりに2.Rfe1なら 2...Rxf2 3.a6 Rxg2+ 4.Kh1 Rh2+ 5.Kg1 Rag2+ 6.Kf1 Re2 -+)
(2.a6の代わりに2.Rfb1なら 2...Rxf2 3.a6 Rxg2+ 4.Kh1 Rh2+ 5.Kg1 Rag2+ 6.Kf1 Rb2 -+)
(2.a6の代わりに2.Rfd1なら 2...Rxf2 3.a6 Rxg2+ 4.Kh1 Rh2+ 5.Kg1 Rag2+ 6.Kf1 Rd2 -+)
 3.Rfe1なら Rxg2+ 4.Kh1 Rh2+ 5.Kg1 Rag2+ 6.Kf1 Re2 7.Kg1 Rxe1+ 8.Rxe1 Ra2 -+
7.Rd1なら 7...Rd2 8.Ke1(8.Rxd2 Rh1+ -+) Rxd1+ -+
7.Rxe2なら 7...Rh1+ 8.Kg2又は8.Kf2 Rxa1 -+
7.a7なら 7...Rxe1+ 8.Rxe1 Ra2 -+

Shinya_Kojima さんのコメント...

コメントありがとうございます。どちらも正解です!

1つ目のポイントとなるのが、一時的にエクスチェンジダウンになることを恐れずにf3 にルークを跳びこませること。1つ目のポイントとなるのが、f2 を取れることに気付くことです。それぞれ本譜は

1... Rf3!! 2. Bxf3 Qxg3 3. Qc2 exf3 4. Rc8 Rxc8 5. Qxc8+ Kg7 0-1

1... Ra2! 2. a6? Rxf2! 3. Rfb1? Rxg2+ 4. Kh1 Rh2+ 5. Kg1 Rag2+ 6. Kf1 Rb2 7. Rxb2 Rh1+ 8. Kg2 Rxa1-+ となります。

2つ目は2. a6 の代わりに、2. Rxa2 Rxa2 と指し、aファイルのポーンをあきらめるのが白のベストです。そうすれば白は1ポーンダウンですが、キングサイドのポーンが4対3 のルークエンディングになるため、ドローのチャンスもあったでしょう。気持ちはわかりますが、aファイルのパスポーンを力を過信し、f,g ポーンを捨てたことが、黒に楽をさせる結果となってしまっています。

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