松本チェスクラブには昨年から、例会に2回、大会に2回足を運んでいます。今年の4月以降、クラブの運営体制が変わっても、活動自体は問題なく継続されているようでなによりです。今夜はそんな松本チェスクラブの第1回大会から、中学生のRyuくんと指したゲームをご紹介します。
この試合はCaro-Kann Classicalの、h2-h4がない変化でした。この局面では9... Be7が手堅いですが、こちらも指すことができます。
10. Nf5 Bxf5 11. Bxf5 O-O 12. Bd3と進んだ場合、黒は白マスビショップを手放すことになりますが、代わりに白のピースの展開を遅らせてバランスが取れています。
IQPの原則に従ってマイナーピースを交換しようと思いましたが、白の黒マスビショップはあまり働きが良くないため、少し白を助けてしまったようです。e2のルークの横利きが開くのももう少し気にするべきでした。代わりに18... Rc8くらいで先にcファイルを抑え、d8にはもう1つのルークを置けば黒が優勢です。
本当はルークを残してd4にプレッシャーをかけたいところでしたが、Rc2-Rc7を防がなくてはいけないためにルーク交換を仕掛けざるをえません。ナイトとクイーン、あるいはクイーンだけのエンドゲームになれば完全に互角です。
このポーンエンディングで正確な判断ができなかったのは大きな反省です。ポーン交換のタイミングは遅らせても支障ないと思いましたが、相手がfポーンでしか取り返せず、e4のマスのコントロールを失う今がベストでした。44... fxg4! 45. fxg4 Kd5 46. h4 g5 47. hxg5 hxg5 48. Kd3 e5 49. dxe5 Kxe5 50. Ke3 b6!-+ ここで突けるポーンが1つ残っていることで白に手番を渡し、ツークツワンクにできれば黒の勝ちでした。
大会の最終戦で、優勝を逃がす痛いドローでした。この1年、国内大会で難しいポーンエンディングもいくつか目にしていますので、自分が失敗したものも教訓にしてレベルアップしていきたいですね。
Ryu, C - Kojima, S
1st Matsumoto Open(5)
1. e4 c6 2. d4 d5 3. Nc3 dxe4 4. Nxe4 Bf5 5. Ng3 Bg6 6. Nf3 Nd7 7. Bd3 Ngf6 8. O-O e6 9. Re1 Bd6!?
この試合はCaro-Kann Classicalの、h2-h4がない変化でした。この局面では9... Be7が手堅いですが、こちらも指すことができます。1st Matsumoto Open(5)
10. c3
10. Nf5 Bxf5 11. Bxf5 O-O 12. Bd3と進んだ場合、黒は白マスビショップを手放すことになりますが、代わりに白のピースの展開を遅らせてバランスが取れています。
0... Qc7 11. Qc2 Bxd3 12. Qxd3 O-O 13. Bd2 Rad8 14. Re2 c5 15. Ne4 Nxe4 16. Qxe4 cxd4 17. cxd4
d4が孤立すれば黒はひとまず作戦成功です。17. Qxd4 Ne5! 18. Nxe5 Bxe5 19. Qxe5 Qxe5 20. Rxe5 Rxd2=/+ ならば、白はポーンを乱さない代わりに7段目にルークを侵入されてしまいます。17... Nf6 18. Qd3 Bf4?!
IQPの原則に従ってマイナーピースを交換しようと思いましたが、白の黒マスビショップはあまり働きが良くないため、少し白を助けてしまったようです。e2のルークの横利きが開くのももう少し気にするべきでした。代わりに18... Rc8くらいで先にcファイルを抑え、d8にはもう1つのルークを置けば黒が優勢です。
19. Rc1 Qb8 20. Qb3 Bxd2 21. Rxd2 Rd6 22. Rdc2 Nd5 23. a3 h6 24. g3 Rb6 25. Qd3 Qd6 26. Ne5 Qe7 27. Nc4 Rc6 28. Ne3!
f3からナイトを組み替え、e3まで運んでd5のマスを奪い返すのが白の好判断です。cファイルをがっちり握られていると、孤立ポーンを持たせていても黒が良いとは言えなくなってきました。29... Rxc2 29. Rxc2 Nb6 30. Qe4 Qd7 31. Qe5 Rc8
本当はルークを残してd4にプレッシャーをかけたいところでしたが、Rc2-Rc7を防がなくてはいけないためにルーク交換を仕掛けざるをえません。ナイトとクイーン、あるいはクイーンだけのエンドゲームになれば完全に互角です。
32. Rxc8+ Qxc8 33. Qc5 Qd8 34. Nc4 Nxc4 35. Qxc4 a6 36. b4 Qd7 37. Kf1 Qb5 38. Qxb5?
ここしかチャンスは無いと思い、クイーン交換を仕掛けたところ、相手はそれに乗って自分からクイーンを取ってきました。しかし、白のa,bポーンが動けない状態で、黒のbポーンのみ動く手が残っているポーンエンディングは、黒にテンポ調整のチャンスがあります。正しくは38. Qe2! として黒からのクイーン取りを待つべきでした。38... axb5 39. Ke2 Kf8 40. Kd3 Ke7 41. Ke4 Kd6 42. g4 g6 43. f3 f5+ 44. Ke3 g5?
このポーンエンディングで正確な判断ができなかったのは大きな反省です。ポーン交換のタイミングは遅らせても支障ないと思いましたが、相手がfポーンでしか取り返せず、e4のマスのコントロールを失う今がベストでした。44... fxg4! 45. fxg4 Kd5 46. h4 g5 47. hxg5 hxg5 48. Kd3 e5 49. dxe5 Kxe5 50. Ke3 b6!-+ ここで突けるポーンが1つ残っていることで白に手番を渡し、ツークツワンクにできれば黒の勝ちでした。
45. h3!=
これでg4でのポーン交換の際にhポーンで取り返せれば、白は黒キングのe4への侵入を阻止できます。45... Kd5 46. Kd3 b6 47. Kc3 fxg4 48. hxg4 Kd6 49. Kd2 Kc6 50. Kc2 Kd5 51. Kd3 e5 52. dxe5 Kxe5 53. Ke3 Kd5 54. Kd3 Ke5 55. Ke3 Kd5 1/2-1/2
大会の最終戦で、優勝を逃がす痛いドローでした。この1年、国内大会で難しいポーンエンディングもいくつか目にしていますので、自分が失敗したものも教訓にしてレベルアップしていきたいですね。
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