2018/07/11

Indian Wedding Vol.2


路傍の牛

インドに到着して2回目の朝は4時半に起き、前日利用したアーメダバード空港から、ラクナウ空港へと向かいます。前日祭では新婦側のゲストが大勢集まり、そのメンバーとともに空港へ向かうので、その様子はさながら民族大移動。40人を超えるグループで海外を移動するのは初めてのことです。ラクナウ空港に向かう道中、車窓からは牛の姿を確認できました。


正午をまわった頃にラクナウに到着し、そこから結婚式場のホテルまでは車ですぐでした。早起きの睡眠不足を解消するために少し休憩を取り、夕方からの式に備えます。19時半に式場に移動すると、新郎側の招待客も交じり、かなりの人数が今か今かとイベントのスタートを待っていました。部屋の広さは日本の100人規模の披露宴会場くらいですが、丸テーブルが置かれているのは一部で、ステージ側は座席のみ。かなりの人数が招待されていそうです。


新郎新婦の入場を待つ間、ホテルマンが前菜を席まで運んでくれます。野菜を揚げて甘辛いソースにくぐらせたもの、パイナップルの炒めたもの、香辛料の入ったコロッケなど。私はタンドリーチーズが気に入って、数えきれないほど食べていました。久々に食べましたが、インドのパニールというカッテージチーズは私の好物です。


会場到着から1時間ばかりが過ぎ、ようやく新郎新婦入場です。インドらしい衣装に身を包んだ2人はステージ上で大量のカメラに囲まれます。少し落ち着いたのち、会場前のソファーへ。日本で言うところの高砂ですね。


ここからがこの日のイベントの本番といっても良いでしょう。インド映画さながら、プロのダンサーが踊りを披露します。


そして男女2人組の司会が登場。半分はヒンディー語なので、何をしゃべっているかは分からない部分が多かったですが、明らかにしゃべりのプロです。それも日本の披露宴で司会のようなしゃべりではなく、バラエティー番組の司会のようなかけあいでイベントを進行します。


少年たちもサングラスでばっちり決め、プロのダンサーを従えて踊ります。


少女だって踊ります。


踊りのテーマや曲調に合わせて背景のディスプレーも模様を変え


カラフルな扇も広がります。


これもまた背景が細かい。バクーで見た絨毯博物館を彷彿とさせます。


ダンス鑑賞を抜けて廊下に出ると、ブュッフェ形式のディナーを楽しむことができました。しかし、前菜として運ばれたパニール食べ過ぎてメインが進まない... それでも、去年のマン島で初めて食し、お気に入りメニューとなったビリヤニをゲットできて嬉しかったです。


スタートから2時間半が経過して、新郎新婦、さらには親族がステージに上がって踊りだします。そろそろフィナーレか?


まだ終わりません! 新郎(イケメン)も2人の姉妹と一緒にキレキレのダンスを披露。主役がステージに上がり、会場は大いに沸きます。


新婦も妹とステージに上がります。この妹さんが、今回私たちをインドに招待してくれました。そして姉妹のダンスが終わると、司会から驚きの言葉が...

「次は日本からのスペシャルゲスト~」
「!?!」

そんなわけで、私たちも呼ばれてステージに上がりました(笑) インドの感想を求められあたふた。そしてさも当然のように「インドに来たなら、踊らないとね!」 と突然の振り。我々がどんな踊りで目の肥えたインド人たちを納得させたかはご想像にお任せしますが、なんとかこれも乗り切りました。前日は数十人に交じってのダンスでまだ気楽にできましたが、翌日にはステージ上で100人単位の招待客を前にダンスすることになるとは(笑) これも海外結婚式での良い経験です。


最後は新郎新婦揃ってのダンスから、2人の熱愛ぶりがうかがえるムービーが流れてフィニッシュです。ちなみにこのムービー、日本の披露宴で流すような静止画を繋げたものではなく、全て動画でした。撮影の手法、演出、編集のどれをとってもプロの仕事で、完全に2人は映画の主役のような輝きを見せていました。2人とも末永くお幸せに、と言いたいところですが、彼らの結婚式はまだまだ続きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Copyright © 2011 Shinya Kojima All rights reserved.