7月に入り、いよいよ各国の大会も本格的に再開の流れになってきています。そんな中で私が注目しているのは、これまで何度も参加してきたハンガリーの首都、ブダペストで開催されるFirst Saturday Tournament です。こちらは名前の通り、毎月第一土曜から開催される、世界で最も有名なノームトーナメントです。そのFirst Saturday も3月の開催を最後に、4月から6月まではコロナの影響で休止せざるをえませんでした。
First Saturday オーガナイザーのLoszlo 氏からの連絡と、Chess Results での発表を併せてチェックする限り、7月はGM セクション無し、IM セクションとFM セクションで大会が再開されます。IM セクションはすでにエントリーが確認でき、私もこれまで何度も対戦しているベトナムのIM Nguyen Van Thanh や、イングランドのFM Lyell Mark、そして地元ハンガリーのIM Szeberenyi Adam らの名前が確認できます。
First Saturday IM July 2020 Entry List
現在の状況では、小規模なノームトーナメントはオープントーナメントよりも開催しやすそうに思えます。しかし、海外籍のプレーヤーが一定数参加しなければ成立しないため、ノームトーナメントの開催も簡単ではないでしょう。ブダペストに長期滞在しているNguyen Van Thanh やLyell の協力によって、7月からのIM トーナメント復活が成し遂げられたと考えられます。ハンガリーのニュースもチェックしていますが、近隣諸国との国際列車も6月末から7月頭に、ようやく再開されてきたとのことです。空の便も併せ、無事に交通網が復旧してくれば、8月からはGM セクション再開の目処も立つでしょう。
すでに6月半ばにPaul Benko Memorial で対面式のトーナメントを復活させたハンガリーが、このままノームトーナメントも再開できるのか、多くのチェス関係者が見守っていることと思います。今週末の4日(土) から開始される予定のFirst Saturday、無事に開催されることを祈りながら経過をチェックしていこうと思います。
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