2018/08/13

Japan League 2018 Day2 Tournament Report

ジャパンリーグ2日目のこの日は、思ったような試合運びができずに苦戦しました。午前のラウンドは中村くんとのゲームです。

Kojima, S (IM, JPN, 2408) - Nakamura, N (JPN, 2078)
Japan League 2018 (3)

1. Nf3 Nf6 2. c4 b6 3. g3 Bb7 4. Bg2 g6 5. O-O Bg7 6. d4 O-O 7. Qc2!?



この変化はこれまで2回指され、どちらも負けています。ある程度は調べていましたが、はっきりどう指すとは決めていませんでした。

7... Ne4 8. Rd1 Qc8 9. Bf4 d6 10. d5 Nc5 11. e4 e5 12. Be3 a5


よくありそうなKing's Indian のポーンストラクチャーになりました。私は黒のf7-f5 は遅く、その間にクイーンサイドからブレイクできれば十分だろうと考えていました。

13. Nc3 Nba6 14. a3 f5!?



クイーンの位置がc8 であるため、この手は少し早いと感じていました。しかし、この手を正当化しようとする黒の試みを、正しく捌くのは私の予想より難しかったです。

15. Bh3! Qe8! 16. exf5 Bc8 17. Nh4 e4 18. Ne2?!


私は黒にポーンを返したうえで、f4 のアウトポストを抑えることで白優勢だと判断しました。ただその方法が間違いで、最初に18. Bf1! としておけば、早々にピンを外すことでgxf5 を強制し、同時にd3 のマスもカバーできます。

18... Nd3 19. Nd4 g5!



完全に意表を突かれる手でした。ポーンでf5 を取りかえすよりも、ゆっくりと白のピースを追い返すか捌くことで、安全に黒はポーンを回収できます。

20. Nhf3?


20. f6 から異色ビショップを残すのは白がつまらないと思いましたが、本譜の流れは厳しく、これしかありませんでした。f3 に刺さったポーンを過小評価し、そのうえで自分の黒マスビショップを過大評価してしまいました。

20... exf3 21. Qxd3 Qh5 22. Bf1 Nc5 23. Qc2 Bxd4 24. Rxd4 Bxf5 25. Qd1 a4!



これでb3 にナイトが刺さり、白は駒損を免れません。黒マスはコントロールしていても、黒キングに脅威となるアタックを仕掛ける方法がありません。

26. Rc1 Nb3 27. Rc3 Nxd4 28. Bxd4 Bh3?!


ここは中村くんも時間切迫でミスが出ます。f3 のポーンを差し出す理由はありません。これで息を吹き返したと思ったのもつかの間、この後の大切な判断を誤りました。

29. Bxh3 Qxh3 30. Rxf3 Qd7?! 31. Bc3?



ここは白にとってのラストチャンスで、抵抗をつづけるためにはルークを残さなければいけませんでした。黒マスビショップとクイーンだけのアタックには限界があるため、当然と言えば当然です。31. Re3! Qf5 (31... Rae8 32. Qh5! があるのがポイント) 32. Qe2! ならば、f2 を守りつつeファイルをコントロールし、黒に攻撃を与えずに堪えられそうです。

31... Rxf3 32. Qxf3 Rf8 33. Qe3 Qf5 34. h4 gxh4 35. Qd4 Kf7!


キングが中央に逃げだすのが良い判断で、白の反撃はこれまでとなります。

36. Qxh4 Ke8 37. Bd4 h5 38. Be3 Qg4 39. Qh2 Rf5 40. Qg2 Qxc4 0-1



途中黒にも甘い手はありましたが、全体を通して見れば完敗でした。このラウンド手痛い黒星で一歩後退ですが、隣のボードではTuさんも負けて、3R は大荒れの結果となりました。

4R はなんとか勝ちましたが、最後劣勢の局面で(試合中、少し優勢だと思っていました...) 相手の時間が落ちての勝利です。色々と今日は上手くいかない1日でした。明日は全日本の最終戦と同じ、Scott さんに白と発表されていますが、あまり深く考えずにゆっくり休むことにします。皆さん、3日目もよろしくお願い致します。



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