2019/04/16

Tachikawa Chess Festival Event Report


こちらのブログでも再三告知していた立川チェスフェスティバルは、昨日無事に開催されました。ぎりぎりまで各プログラムとも参加者数が読めませんでしたが、直前、そして当日の申し込みもあり、どのプログラムも盛況と言って良い状況だったと思います。私が担当した午前のレクチャーは13名参加で、いっぷくで定番の大盤解説+2人1組1ボードスタイルで行わせていただきました。初めてのかたも複数いましたが、いつものように難しくとも楽しめるレクチャーを目指して、2時間精一杯やらせていただきました。参加者の皆さんに楽しんでいただけたのであれば何よりです。


レクチャーと同時並行で行われたもう1つの午前のプログラムは、Tuさんによる目隠し同時対局です。Tuさんはアイマスクをして盤面を見えないようにし、対局者が指した手を聞いて、それに指し手を口頭で返します。こちらもレクチャーと同じ13名の参加者となり、長いゲームで3時間近く続きました。結果はTuさんの7勝4敗3ドローだったそうで、これまでの彼の目隠しイベントに比べれば勝率は落ちたものの、それでも素晴らしいパフォーマンスであったことには間違いありません。


Tuさんの目隠し同時対局が終わり次第、入れ替わり同じ部屋13時過ぎからスタートしたのは、青嶋くんにとって初めての同時対局です。こちらも直前に参加申し込みがどっと増え、参加者14人での開催となりました。こちらは持ち時間なしで、1週するごとに互いに1手ずつ指していきます。参加者の中でレイティングトップだった東野さんこそ白星をあげたものの、青嶋くんは残りの対局を全て勝ち切り、しかも早く終わった参加者には2局目も行ったとのことです! 2局目も全部勝ったとのことなので、いったい全部でいくつ勝ったんでしょうか...

ちなみに今回のゲスト3人と運営スタッフは、トップの写真にある1. e4! と描かれた立川チェスクラブオリジナルシャルを着てイベントに臨みました。同時対局前にこれを初めて見た青嶋くんは、初手e4 限定かと思ったようです(笑) 確かにこれで他の初手は指しづらいですね。


そして午後のもう1つのイベントは、25分+1手10秒、4R の早指し大会です。こちらは定員の30名に事前に達していましたが、当日1人キャンセルで29人での開催となりました。約30人で4R だと全勝が複数人出ることもありえましたが、2,3R から上位がポイントを落とすボードがちらほらあり、最終的にはドイツのFrankさんが4P で単独優勝。次いでベトナムのLuuさんが3.5P、インドのAkhilさんが同じ3.5Pで、2位3位という結果になりました。実力よりもレイティングが低くついていたり、レイティングの無い実力者が交じっていたため、早いラウンドから面白い勝負があったのも、大会としては見ごたえがありました。3名の入賞者の皆さん、おめでとうございます! 結果は以下のサイトでも確認できます。

Tachikawa Chess Festival Rapid Tournament Final Standings

今回、すべてのプログラムをあわせて50名を超えるかたに参加していただき、盛況なイベントになったこと、とても嬉しく思っています。大会、同時対局、レクチャーなどが複数同時に行われるチェスイベントは運営も大変で、まだ日本でも珍しいと思いますが、今後はこうした形式も増えていくと良いですね。今回のイベント、私は少しのお手伝いだけで、主催者の立川チェスクラブ代表のシンランさん、そして妻のなつみが主にイベントの企画、実施までの運びを数か月に渡り行ってきました。そしてこれだけの参加者が集まった経緯として、千葉、白金、麻布学園、TICC など、複数のチェスクラブのご協力がありました。私としてもこのイベントでとても楽しませていただきましたので、成功の支えとなった皆さんに再度感謝致します。

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