今夜は本のご紹介です。『アラビアン・ナイトのチェスミステリー: スマリヤンの逆向き解析問題集』 は、昨年10月に共立出版から発売されました。我が家では妻がすぐに入手し、2人で少しずつ読んでいます。
作者のスマリヤンは数学者で、新宿の紀伊国屋ではチェスのコーナーではなく、数学のコーナーに彼の他の著書とともに、この本が並べられていました。書店によってはチェスのコーナーに並べられているところもありますが、普通のチェスの本だと思うと大変な目にあいます。例えば。最初の問題は以下のようなものです。
このポジションで、白のキングはどこに隠れているかを考えます。ポジションが矛盾無く成立するならば、白のキングがいるマスは1つに絞れるのです。こうした隠れた駒の位置を当てる問題や、証明の問題などがアラビアンナイトの物語仕立てで、ずらっと続いています。解いたらチェスが強くなるかは疑問ですが、とても面白い問題集だと私は思っており、年末のねこまどでの初心者チェス大会では、こちらの本を賞品として進呈させていただきました。最低限チェスのルールは理解していなければ解けないですが、チェスが強ければ解ける、弱ければ解けないというわけではないのが面白いところだと思います。
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