2013/12/04

Winter Chess IM 2nd round


マヨルカ2回目の朝は綺麗な快晴です。年間200日は晴れているというマヨルカですが、前日は天気が悪かったですからね。どうせなら、晴れている日に海を見に行けばよかったと少し思います。晴れたこの日は、中心地パルマへ試合前にお出かけします。


まずは駅のあるスペイン広場へ。10本近いバスが止まるバス停を降り、すぐのスペースがスペイン広場なのかと勘違いしていましたが、駅を周り、隣の公園を散策し、インフォーメーションで地図を貰ってようやく、反対側の像のある広場がスペイン広場だと気づきました。


この日パルマに来たのは観光と銀行へ行くのが目的だったので、地図を片手にぶらぶらと街を歩き始めます。パルマは観光シーズンでなくても、食べ物や雑貨、お土産を売る屋台が大きな通りには並んでいるようでした。


この落書きを見て、Cocco のMy Dear Pig という歌が真っ先に思い浮かんだ人は、かなりマニアックだと思います。(私のことです。)


いくつか屋台を覗いてみると、ここは針金を折って木に見立てたオブジェを作っていました。おじさんなかなか器用ですね。また時間のある日に買いに来ようと思います。


色とりどりのガラス細工はいつでも欲しくなってしまいます。屋台の奥では職人さんがガスバーナーでガラスの加工を行っています。プラハでも買ったのですが、こちらも次なるお土産候補。


この後、銀行でお金をおろし、少し気持ちに余裕も出てぶらぶらしていると、パルマ最大の名所であるこちら、カテドラルに到着しました。これまで見てきた、聖ペテロ聖ネテロ大聖堂や、ピルゼンタワーよりも大きいでしょう。近くからだと写真が撮りづらい(笑)


隣の大きな池のある広場から、ようやくカテドラルの全貌が見えました! この日は午後3時半過ぎに到着しましたが、すでに入れる時間は終わっていたようなので、中の様子と上からの風景は後日のお楽しみにしておこうと思います。


午後5時頃には、すでに太陽もこの位置です。マヨルカの夕焼けを眺めた後は、2R の準備に向かいます。

Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Sorm, D (FM, CZE, 2303)
Winter Chess IM (2)

1. Nf3 d5 2. d4 c6 3. c4 e6 4. Qc2 Nf6 5. e3!? Ne4!?



Semi-Slav にしようとした私に対して、相手はあくまでStonewall Dutch で戦おうとします。

6. Bd3 f5 7. O-O Nd7 8. b3 Bd6 9. Ba3 Bxa3 10. Nxa3 Qe7 11. Qb2!?


私はbポーンを突くプランを考えましたが、11. Nb1 O-O 12. a4 と指すアイディアもありそうです。

11... b6 12. b4 O-O 13. Rfc1 Bb7 14. Nc2 Rab8 15. Nce1 c5 16. bxc5 bxc5 17. Qa3



このポジションで、私はすでに白が少し良いのではないかと思いました。a3-f8 のダイアゴナルでクイーンをピンにしていますし、次にRa1-Rb1 とできれば、白のクイーンサイドでのプレッシャーは強力です。

17... e5!? 18. Rab1 Nxf2?!


黒はクイーンサイドで張り合うのは不利と見てキングサイドをいじりますが、これは問題ないと読んでいました。しかし、私の予想よりもポジションは難解です!

19. Kxf2 e4 20. Qxa7 Nf6 21. Ne5?!



e3 のポーンを守るためには、eファイルを防ぐこの手が自然だろうと思っていましたが、21. Qxc5! とクイーンをぶつけてしまえば、ベストスクウェアであるg5 に、黒はクイーンを運ぶことができません。

21... Ng4+ 22. Kg1 exd3?


私のも対戦相手もコンピュータでチェックし、今朝話をしたのが、22... Qg5! という1手です。 以下、23. Nc2 exd3 24. Nxd3 Nxe3=/+ ならば、b7 のビショップが負担にならなくなった黒が優勢に転じています。

23. N1xd3 dxc4 24. Qxc5!



24. Nxc5?! Nxe5 25. dxe5 Ra8! という妙手で、黒はビショップの負担を解消できるため、本譜のようにクイーンをぶつけるのがベストです。

24... Qg5 25. Qxc4+ Kh8


これで白は2ポーンアップとなり、あとはキングのディフェンスに回れば問題ないはずです。

26. Nxg4 Qxg4 27. Nf4?



試合中、時間も十分あったにもかかわらず、この手で勝ちきれると勘違いしていました。27. Qc2!+- ならば、この後何も起こらずに白勝ちになるでしょう。

27... g5! 28. Qc5?


ここもひどかったです。5分近くまで残り時間が減るまで読んで、エクスチェンジサクリファイスに自信が持てませんでした。28. Rxb7! Rxb7 29. Qc6 gxf4 (29... Rbf7 30. Ne6! ) 30. Qxb7 fxe3 31. Qe7 Rg8 32. Qe5+ Qg7 33. a4+/-

28... Rfe8 29. Qc7



ここでのエクスチェンジサクリファイスは危険で、なかなか踏み込みづらいでしょう。29. Rxb7 Rxb7 30. Qc6 Rbe7 31. Qf6+ (31. Nd5 Re6 32. Qd7 Qe4 33. Rc7 R8e7 34. Qd8+ Re8=) 31... Kg8 32. Nd5 Rf7 33. Qd6 形勢は不明ですが、リスク承知で勝ちに行くならば、やはりエクスチェンジを切るしかないのかもしれません。

29... gxf4 30. Rxb7 Rxb7 31. Qxb7 fxe3 32. Qf7 Qe4 33. Qf6+ Kg8 34. Qg5+ Kh8 35. Qf6+ Kg8 36. h3!?


パペチュアルチェックを避けてあくまで勝負に行くか悩みましたが、やはりe2 までポーンを進められていては危険です。

36... e2 37. Qg5+ Kh8 38. Qf6+ Kg8 39. Qg5+ Kh8 40. Qf6+ 1/2-1/2



なぜ時間もあるのに、2ポーンアップで勝ちきれないのか。チェコから来た私の対戦相手には「君は試合をしすぎだ。この大会後は一ヶ月ぐらい休みなさい」と言われました。さすがに、はい、そうしますとは言えませんが、試合をしすぎなのは自覚しています。1つ勝てば、少しは気持ちも晴れるんでしょうけどね。今大会、初白星はまだお預けです。

Winter Chess IM Tournament Schedule

12/02 20:30 R1 Cubas Pons, J (FM, ESP, 2284) - Kojima, S (FM, JPN, 2351) 1-0
12/03 20:30 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Sorm, D (FM, CZE, 2303) 1/2-1/2
12/04 10:00 R3 Cuadras Avellana, J (FM, ESP, 2318) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/04 20:30 R4 Dave, D (WIM, IND, 2182) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/05 20:30 R5 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Merry, A (FM, ENG, 2326)
12/06 10:00 R6 Cruz Lledo, P (FM, ESP, 2298) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/06 20:30 R7 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Rodriguez Lopez, R (IM, ESP, 2244)
12/07 20:30 R8 Ivanov, J (IM, BUL, 2368) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/08 10:00 R9 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Mascaro March, P (IM, ESP, 2426)


この日のメインはラムのロースト。相変わらず食事が美味しくて困ります。


おまけの猫ちゃん。人に慣れすぎていて、普通に体によじ上ってきました。

2013/12/03

Winter Chess IM 1st round


Winter Chess の本番が始まる12/02 の朝、ルームメイトのFM Cruz Lledo, P とともにレストランに行って目を丸くしました。なんと、朝食から生ハムとシャンパンが置いてあります(笑) 他のメニューもチェックして気づきましたが、ここは四つ星のかなり高級ホテルのようです。(大会の申し込みの時点で宿泊場所もきちんと調べてきませんでした。) 前日の夜はブリッツ大会後に、すでに客のいない暗いレストランで残りの食事をいただいたので、レストランのランクもわからなかったんですね。


結局、朝ご飯のメニューはクロワッサン、ベーコン、ソーセージ、オムレツ、生ハム、サラダ、ジュースといった具合です。さすがにシャンパンはパスしました。取らなかったハムやチーズの種類も豊富で、これは夕飯への期待が高まります。


朝食後はホテルのすぐ裏手のビーチに降りてみました。イタリアの記事でも書きましたが、私は海が好きです。シーズンを外しているために海水浴客は皆無ですが、予想していたよりもずっと綺麗な海は大当たりでした。私にとって、ヨーロッパで初めて降りる砂浜です。


ルームメイトのPablo もマヨルカは初めてで、地理がよく分からないようでした。私は見つけた地図で、宿泊したホテルがブリッツ大会会場とは完全に反対の、空港の東側の海岸であることを知り、ならばこのまま海沿いに中心地パルマまで歩いてみようと決めます。散策に付き合ってくれたPablo と別れ、1人海を眺めながらパルマへ向かいます。


途中、お土産屋さんも少し覗いてみました。銅でできた魚やヤモリ、タツノオトシゴは15ユーロぐらいでしたかね。


ブダペストやローマのような大きな都市ではあまり見かけた記憶のない野良猫も、シチリアやマヨルカではよく見かけます。ビーチのお客さんが餌をあげるために、人になつきやすいんでしょうかね。地元神奈川の猫の集まる島、城ケ島を少し思い出しました。


海沿いに歩いていけば、パルマまで迷わないだろうと思っていた私ですが、1時間近く歩いてもパルマがどこなのかよくわかりません。(おそらく、途中で内陸のほうに向かうのですが、そこがどこなのか分かりませんでした。) まぁパルマでにつかなくても良いかと思いつつ、砂浜の終わり付近では、見事なサンドアートを作る男性がいたので、チップを払って写真を撮らせてもらいました。


砂浜が終わると、しばらくは岩場が続きます。そちらにも降りて海を見ますが、やはり水は綺麗です。私は訪れたことがありませんが、日本でも沖縄などは海がとても綺麗だと言いますし、何が違うんでしょうかね。神奈川も頑張れ!


いつまでたってもパルマに着かないので、いい加減諦めた頃、岩場に作られた遊歩道を発見。こちらの先まで抜けてから、ホテルに戻ることを決めました。(前日のブログを更新するためです。) しかし、この遊歩道が意外と長く、終わりが見えません。(笑) なんとか20分程かけて抜けた先でも多少迷いつつ、ホテル付近に戻る15番のバス停を見つけ、1時間半かけて歩いた道のりを、帰りは20分弱で戻ることとなりました。そして海沿いではなく、一本内側の道路を進めば、歩きでもバスでも迷わずにパルマまで着けることを発見... アホでした。


ホテルに戻ってからは、ブログの更新や試合の準備をして、夕飯スタートの6時まで過ごします。6時半前にはPablo とレストランに行きますが、ここでまたホテルのランクを知りました。お客さん中心は50代以上の富裕そうな夫婦で、25歳の私と18歳のPablo はかなり浮いて見えます。当然ですが夕飯のメニューも豪華で、今回のエントリーフィーだけで、宿泊費と食費を賄えるのではないかとさえ思いました。


こちらはパエリア。スペインに来たら食べなければいけませんね。


珍しいと思ったのはこちら、うさぎの足の肉です。うさぎもこれまでどこかで食べたことはあると思いますが、ちょっと思い出せません。


デザートの種類が特に豊富で、かつてすごいと思ったイスタンブールで宿泊したホテルを超えるかもしれません。しかし、試合前の夕飯ということで、今日以降は少し量を調整しないといけませんね。


夕飯が終わって一休みし、午後8時半から試合です。初戦の相手はスペインのFM Cubas Pons、ベテランのマスターです。夕飯の終わったばかりのレストラン脇の部屋を借り、10名によるラウンドロビンがいよいよスタートです。

Cuban Pons, J (FM, ESP, 2284) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
Winter Chess IM (1)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. e5 Bf5 4. Nf3 e6 5. Be2 c5 6. O-O!? Nc6 7. c3 Bg6!?



早めに5... c5 と仕掛けるラインですが、白は最も大人しいセットアップを取ってきました。French Advance で、白マスビショップがポーンストラクチャーの外にいる形は黒にとって好ましいですが、その分、cポーンを突くのに2手かけています。

8. Nbd2 cxd4 9. cxd4 Nge7 10. Nb3 Nc8!?


試合後に、ここは10... Nf5 のほうが自然ではないかと指摘されました。確かにすでにc6-c5 から多少ポジションをオープンにしている以上、クイーンサイドでのプレーよりも、素早く展開してキャスリングを目指すべきだったかもしれません。

11. Be3 Nb6 12. Rc1 Rc8 13. Bb5 Nc4!?



彼はこのポーンサクリファイスはやりすぎで、13... Nd7 と指すべきだろうと指摘しました。しかし、私はこの白マスをコントロールするプランを信じます。13... Be7 14. Na5! は黒にとって厄介で、キャスリングが遅いことが負担になるでしょう。

14. Bxc4 dxc4 15. Rxc4 Qd5?!


白マスを抑えるならば、センターのクイーンの協力は必要かと思いましたが、15... Be7!? 16. Qe2 (16. Qd2 Be4! ) 16... O-O 17. Rfc1 Be4 18. a3+/= のほうが、黒としては面白い代償のあるポジションだったでしょう。

16. Qe2 Bh5?!



ここもBe3-Bg5 から、バッドビショップを解消されることを嫌ったのですが、b1-h7 のダイアゴナルから離れるのはうまくありませんでした。単に16... h6 と突くべきだったでしょう。

17. Rfc1 Be7 18. Nc5!


この手はしばらく来ないだろうと踏んでのQd8-Qd5 だったため、これが可能だと黒は苦しくなります。ビショップを返してもポーンを取り返せば良いと思ったのも、ひどい勘違いでした。

18... Bxc5 19. Rxc5 Qxa2? 20. Qb5!



当然この手は読み筋でしたが、自分の予想よりもずっと強力なアイディアでした。

20... Rc7 21. d5!?


対戦相手は私のキングを攻め潰すことを決めました。より分かりやすいのは、21. Ne1! O-O 22. Nc2 Rfc8 23. Ra1+- とすることで、a2 のクイーンがどこにも逃げられない黒は、ここでリザインするしかないでしょう。

21... exd5 22. Rxc6!



白の攻めのポイントとなるエクスチェンジサクリファイスです。白もバックランクメイトを防がなければいけないので、すぐにh8 のルーク取りはないと踏んでいましたが、それも読み間違いでした。

22... Rxc6 23. Rxc6 bxc6 24. Qxc6+ Kd8 25. g4?


しかし、ここからお互いポジションを難しくします。最もシンプルなのは、25. h4! と指す手で、h2 にマスを作ってバンクランクメイトを防ぎつつ、h8 のルーク取りをスレットにします。黒はこれで1手の余裕を得たものの、キングもルークも逃げるマスがなく、どうしても駒損を避けられないのでした。

25... Bxg4 26. Ng5?



gポーンを捨ててバックランクメイトのスレットを外し、ナイトを攻めに参加させるプランは一見うまいようにも思えます。しかし、ここではとても難しい勝ち筋が白にありました。26. h3!! Qc4 (26... Bxf3 27. e6!! Qb1+ 28. Kh2 Qh1+ 29. Kg3 Qg2+ 30. Kh4 fxe6 31. Bg5+ Qxg5+ 32. Kxg5+- ナイトを捨てても、Be3-Bg5 のメイトスレットを絡めれば、黒はクイーンを捨ててディフェンスせざるをえません。) 27. Bg5+ (27. Qxc4 dxc4 28. hxg4 h5+/-) 27... f6 28. Qxc4 dxc4 29. exf6 Kd7 30. hxg4+/- この2ピースルークのマテリアルは、黒にとってなかなか厳しいでしょう。

26... d4?


これが負けを決定づける一手でした。しかし、手拍子で指したわけではなく、時間をかなり使っても正解がわからなかったので仕方がありません。まだ読みの力が足りないということです。26... Bd7! 27. Nxf7+ (27. Qa8+ Bc8 28. Qb8 Qb1+ 29. Kg2 Qf5 30. Nxf7+ Ke7 31. Qc7+ Bd7 32. Nxh8 Qg4+= 黒はルークを捨ててもパペチュアルチェックでドローにできます。実に難しい!) 27... Ke8 28. Nd6+ Ke7 29. Bg5+ Ke6 30. Qc2 g6 これで形勢はアンクリアーというのがコンピュータの評価です。

27. e6!!



全く予期せぬ一手でした。しかし、d7 のメイトスレットを作りつつ、f7 からポーンを消してBe3-Bg5 のメイトを狙うこのアイディアに対して、うまい応手が見つかりません。

27... fxe6?


粘るならば、27... Bxe6 28. Nxe6+ Ke7 29. Nf4! (29. Nxd4 Qb1+ 30. Kg2 Qg6+ 31. Kf3 Qxc6+ 32. Nxc6+ Kd7 33. Nxa7 Rb8 34. Bd4+/= これはまだ、黒にドローチャンスがあるかもしれません。) 29... Rd8 30. Qc5+ Ke8 31. Qe5+ Kf8 32. Bxd4+/- と指すべきだったでしょう。ピースを捨てては勝負にならないと思いましたが、ピースを守ってキングを死なせてしまっては、本末転倒というものです。

28. Nf7+ Ke7 29. Qc7+ Kf8 30. Nd6! Qb1+ 31. Bc1 1-0



最後までh8 のルークは仕事をすることなく、ゲームは終わりました。キャスリングを早くして、ピースをバランスよく使おうと私もレクチャーで教えているはずですが、こうして自分が実戦で失敗するとは、まだまだ勉強不足です。それにしても、ピルゼンから黒で連敗... ぬぅ。

Winter Chess IM Tournament Schedule

12/02 20:30 R1 Cubas Pons, J (FM, ESP, 2284) - Kojima, S (FM, JPN, 2351) 1-0
12/03 20:30 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Sorm, D (FM, CZE, 2303)
12/04 10:00 R3 Cuadras Avellana, J (FM, ESP, 2318) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/04 20:30 R4 Dave, D (WIM, IND, 2182) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/05 20:30 R5 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Merry, A (FM, ENG, 2297)
12/06 10:00 R6 Cruz Lledo, P (FM, ESP, 2319) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/06 20:30 R7 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Rodriguez Lopez, R (IM, ESP, 2244)
12/07 20:30 R8 Ivanov, J (IM, BUL, 2385) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/08 10:00 R9 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Mascaro March, P (IM, ESP, 2422)

今日は同じく午後8時半から、チェコのFM と試合です。翌日の準備も進めつつ、これから中心地パルマを少し見てこようと思います。

2013/12/02

Arrival at Mallorca and Winter Chess Blitz Tournament


12/01 は私にとって非常に長い1日でした。なにしろ、プラハからウィーン、マヨルカと移動を続けたのですから。日付が変わった12:01 にプラハ本駅を出る列車は、試合をこなしたブルノや他のチェコの都市を巡り、6時間半ほどかけて終点のウィーン西駅に到着します。上から6つ目のブタペスト東行きと書いてあるのがその列車で、ウィーン行きは切り離した後方車両でした。車内で切符を見せた車掌さんが教えてくれなければ、懐かしのブダペストに戻っていたかもしれません(笑)


朝7時半のウィーン西駅前

車内の普通席はラッキーなことに空いており、なんとか横になって眠ることができました。それでも割と疲労困憊でウィーンに着いたのが朝の6時半頃。多少時間はありましたが、体力がないために西駅で休みながら、前日のブログを書いていました。前回ウィーンを訪れた昨年10月も、観光をせずにブダペストにすぐバスで向かったことを思い出します。私にとって、あまり縁のない場所なんでしょうかね。


ウィーン国際空港からは、パルマ・デ・マヨルカ空港まで2時間のフライトです。マヨルカは昼過ぎで15度程度でしたかね。ノビサドやシチリアで感じた程の陽気はありませんでしたが、それでもチェコに比べれば10度近くは暖かく、ありがたいことは言うまでもありません。

さて、マヨルカ空港を午後2時前には出ましたが、ブリッツ大会が始まるのは午後4時で、間に合うかどうかぎりぎりの時間です。それでも、マヨルカにさえ着けばなんとかなるだろうと楽観視していましたが、会場に行く46番バスをどこでつかまえれば良いのかがよく分かりません。とりあえず、1番バスに乗り、パルマの中心地、スペイン広場を目指します。(この辺り、事前の調査が足りていないのが私の悪い癖です。)


スペイン広場に向かう1番バスの車内では、目を皿のようにして通過するバス停に46番表示がないかをチェックする怪しい日本人の姿が(笑) なんとか見つけたGrans Magatzems というバス停で46番を待ちますが、アンラッキーなことに最初に来たのは逆回りで時間のかかるバス。運転手からは、さらに20分後にバスを待ったほうが良いと言われ、大きな荷物を持ったまま、さらにバスを待ち続けます。


開始を待ちきれずに指し始めるスペインのプレーヤーたち

ようやく46番バスが来たのは3時半ごろで、これはブリッツ大会に間に合わないかと覚悟もしましたが、なんとか10分前に滑り込みエントリーが間に合いました。ブリッツ大会の会場は中心地からは離れていますが、四つ星の立派なホテルで、200人は入れる大きな宴会場で試合の準備が進められていました。


この大会で面白いと思ったのは、エントリーフィーが強いプレーヤーほど高いということです。(GM も有料です!) 普通は逆ですが、それでも高くて15ユーロ、安くて5ユーロという値段設定です。レイティングの低いプレーヤーは参加しやすくなりますし、高いプレーヤーもその分賞金が高額であるならば、特に気にはしないでしょう。普通のオープン大会ならばありえないことですが、1日制のブリッツ大会ならば、こうした値段設定でも良いのかと感心しました。


注目のリスト1,2 対決は、GM Narsico Dublan - GM Hansen というペアリングです。

予定時刻をしばらく過ぎた4時20分頃、70名近くのプレーヤーが待ちわびたブリッツ大会がスタートします。9人の相手と白黒1試合ずつ、計18試合をこなすこの大会は、6時間を超えて非常にハードでした。ブリッツですので、リスト1 のGM Hansen が初戦で1900台に1-1 で引き分けるなど、序盤から波乱も起こります。

私は2人に4連勝した後、1番ボードに飛んでスペインのGM Narsico Dublan と対戦してきました。粘りはしましたが、結果は2-0 で負け。そして4R 以降の戦績は... 悲惨なものでした。後半6人には2敗4ドローで負け越しです。それでも、GM とも試合ができましたし、いくつか気になるオープニングもチェックできたので、良しとします。しかし、これだけ負けるとやはり悔しいものですね。


最終的に優勝は、カナダのGM Hansen Eric でした。途中、彼のゲームも何回か見にいきましたが、手が恐ろしく早く正確です。8月に横浜で見たアルメニアのGM Andriasian を彷彿とさせる強さでした。

ブリッツ大会の途中から、私はもう早く休ませてくれ~という状態でしたが、無理なスケジュールでもこの大会に参加することを決めたのは私自身です。ひどい戦績だったことも、だれの責任にもできません。10時過ぎに表彰式が終わり、Winter Chess オーガナイザーのNadal さんの車で、今日からIM トーナメントが始まる別会場のホテルへと移動し、ようやく一息つくことができたのでした。

Winter Chess IM Tournament Schedule

12/02 20:30 R1 Cubas Pons, J (FM, ESP, 2284) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/03 20:30 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Sorm, D (FM, CZE, 2303)
12/04 10:00 R3 Cuadras Avellana, J (FM, ESP, 2318) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/04 20:30 R4 Dave, D (WIM, IND, 2182) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/05 20:30 R5 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Merry, A (FM, ENG, 2297)
12/06 10:00 R6 Cruz Lledo, P (FM, ESP, 2319) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/06 20:30 R7 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Rodriguez Lopez, R (IM, ESP, 2244)
12/07 20:30 R8 Ivanov, J (IM, BUL, 2385) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/08 10:00 R9 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Mascaro March, P (IM, ESP, 2422)

Nadal さんからは、IM トーナメントのほうのスケジュールも送られてきました。ノビサドから5大会連続で黒が多いのは何の嫌がらせなんでしょうか(笑) ともかく、今日から最後のトーナメントを頑張るしかありませんね。午後8時半からという、過去一番遅いから始まる試合は、日付が変わっても続くことがあるでしょう。再びタフな毎日になりそうです。


宿泊するホテルでは朝食、夕食がセットです。夕食は8時15分までしか基本的に食べられませんが、昨日だけはブリッツ大会があったということで、特別に10時半過ぎでも食事を出してもらえました。

2013/12/01

A Christmas Market and Winter Chess Tournament Information


ピルゼンのCAN バスターミナル

ピルゼンオープンを準優勝で終えた私は、再びバスに乗ってプラハに戻ります。3時の表彰式は割とすぐに終わりましたが、それでも4時のバスを捕まえるのには少し急ぎました。ピルゼンオープンの会場がある共和国広場から長距離バスターミナルまでは、2番トラムですぐなのは助かります。


プラハまでは24日の移動と同じく1時間ほど。まずは1日乗り放題のチケットを購入し、Mosaic Hostel に戻ることにします。ここは駅に行くにもマーケットに行くにも交通の便が良く、荷物を預けられるロッカーもあるためです。1週間ぶりなのに、妙に懐かしい気がしました。


プラハ本駅には、ピアノを演奏する女性の姿が。

荷物を預けた後は、夜行列車のチケットを買おうとプラハ本駅へ。私が予約したスペイン行きの便はオーストリアのウィーンからなので、ウィーンに朝までにつかなければいけません。ところが、ゲットしようと思っていた寝台車のチケットは売り切れで、普通のシートしかありませんでした... こんなことならば、23日の夜に駅によって購入しておくべきだったと少し後悔。慣れてきたつもりでしたが、私もまだヨーロッパ間の移動は未熟です。


ウィーンまでの移動の予定は狂いましたが、席があっただけ良しと思うことにし、いよいよメインのクリスマスマーケットへ。まずは駅からすぐの、旧市街広場に出ることにします。ここは広場と呼ばれつつも、広く長いストリートになっており、その端と端に店が集中している形になっていました。プラハのマーケットは29日からスタートしたばかりなので、12月に入ってから、さらに人は増えていくことでしょう。


プラハのクルトシュカラーチは長いなぁ~と思っていたら、4人分をまとめて焼いているのでした(笑)


こちらは大きな鍋でジャガイモ料理を販売する屋台。揚げた巨大フライドポテトもありましたし、ジャガイモ食がチェコでは主流なんですね。私もカレー炒めと、肉じゃが的な2種類を食べてみました。


ここは石鹸や香り袋といったラベンダー製品を売っていました。お土産に1つくらい買えば良かったです。


もこもこの帽子たちに埋もれるおばちゃん(笑)


旧市街広場の南側の端には、国立博物館があります。ここも昼にプラハを観光するのであれば、訪れてみたい名所の1つでしょう。


チキンの串焼きやソーセージをグリルする店も、マーケット内では多く見られます。チキンの串焼き100チェココルナ、私もいただきました。


クリスマスらしい、デコレーションされたガラス製品を売る屋台です。ピルゼンにもありましたが、じっくり眺めるのは初めてでした。こうしたガラス製品はクリスマスマーケットの主力商品の1つのようで、様々なサイズ、デザイン、値段でライバル店同士の駆け引きが行われていました。


旧市街広場をざっと見てお腹を膨らませた後は、もう1つのマーケットの中心地、共和国広場へとやってきました。こちらに到着してまず目立つのは左手の塔! ここの時計台は、午後8時に鐘の音とともに人形が踊りだし、それを見た観客たちからは大きな歓声が上がっていました。


プラハの共和国広場で、さらにひときわ目を引くのがこちらの巨大なクリスマスツリーです。旧市街広場でもいくつか見かけましたが、それらとは規模が違います。それにしても、こうしてプラハのクリスマスマーケットを巡るのは楽しいのですが、時折1人でいるのが切なくなることがありますね(笑) 日本人旅行者もちらほら見かけましたが、基本的に皆さん複数です!


少しは甘い物にも目を向けてみましょう。チョコレートでコーティングしたフルーツも、クリスマス時期の名物でしょうか。写真はリンゴですが、他にはバナナとイチゴがありました。私は90チェココルナのイチゴをぱくり。


ハンガリーでは刺繍が名物なのは知っていましたが、プラハにも刺繍はありました。この時期ならではの、ベルや雪だるまの刺繍は、なかなか可愛らしいです。


2つの広場をすべて見てお腹を満たし、お土産も買ってマーケットの雰囲気を満喫しました。その締めとして、こちらをいただきます。チェコと言えばビールが有名ですが、クリスマスマーケットに限れば、やはりこのホットワインを飲むべきでしょう。ブダペストでは一度も試すことがなかったため、ホットワインは初体験でした。

さて、クリスマスマーケットのレポートも一段落したところで、そろそろメインのチェスの記事に戻りましょう。私は現在、オーストリアのウィーンにいますが、お昼前の便でスペイン、マヨルカ島に飛び、今回の遠征最後のトーナメント、Winter Chess IM Tournament に参加します。そして今日の午後にはそのウォームアップとして、ブリッツ大会も行われますので、それにも参加してきます。今思えば、プラハから夜行で無理なスケジュールを組まず、今日ぐらいはウィーンでゆっくりするのが賢い選択だったと思います(笑)

Winter Chess Blitz Tournament

1 GM Hansen, Eric 2550 CAN
2 GM Narciso Dublan, Marc 2521 ESP
3 GM Tyomkin, Dimitri Dragonera CAN
4 IM Hambleton, Aman 2481 CAN
5 IM Minzer, Claudio Javier Megaescacs m2431 ARG
6 IM Mascaro March, Pedro Binissalem 2426 ESP
7 IM Gonzalez Rodriguez, Jorge A. 2391 COL
8 IM Ivanov, Jordan m 2368 BUL
9 FM Kojima, Shinya 2351 JPN

ブリッツ大会は人数が多いため、上位勢だけ記しておきます。優勝賞金が500ユーロ出るだけあって、強いマスターのエントリーが増えました。しかし、なぜカナダからこんなに... リスト1 のEric Hunasen はヨーロッパでプレー中でしたかね、ハンガリーでよく聞いた名前です。

今回のブリッツは、ブリッツレイティングが変動するFIDE 公式ブリッツで、さらに9人の相手と白黒を持って2試合、計18試合というハードなスケジュールです。GM とも試合を組まれると思いますので、ポイントを取れるよう頑張ってきます!

Winter Chess IM Tournament

1 IM Mascaro March, Pedro 2422 ESP
2 IM Ivanov, Jordan 2385 BUL
3 FM Kojima, Shinya 2351 JPN
4 FM Cruz Lledo, Pablo 2319 ESP
5 FM Cuadras Avellana, Jordi 2318 ESP
6 FM Sorm, Daniel 2303 CZE
7 FM Merry, Alan B 2297 ENG
8 FM Cubas Pons, Juan Miguel 2284 ESP
9 IM Rodriguez Lopez, Rafael 2244 ESP
10 WIM Dave, Dhyani 2182 IND

そして、こちらがメインのIM トーナメントの参加者10名です。全員タイトルホルダーですし、予想よりもレベルが高いですね。私はノビサド、アグリジェント、ブルノの分でレイティングが下がりましたが、すでに終わったピルゼンの分と合わせ、ここで取り戻したいと思います。

それでは、そろそろ寒いチェコ、オーストリアから、暖かいマヨルカに向かおうと思います。最後のトーナメント、好成績を残せるように、日本から見守っていただけると嬉しいです!


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