2013/12/02

Arrival at Mallorca and Winter Chess Blitz Tournament


12/01 は私にとって非常に長い1日でした。なにしろ、プラハからウィーン、マヨルカと移動を続けたのですから。日付が変わった12:01 にプラハ本駅を出る列車は、試合をこなしたブルノや他のチェコの都市を巡り、6時間半ほどかけて終点のウィーン西駅に到着します。上から6つ目のブタペスト東行きと書いてあるのがその列車で、ウィーン行きは切り離した後方車両でした。車内で切符を見せた車掌さんが教えてくれなければ、懐かしのブダペストに戻っていたかもしれません(笑)


朝7時半のウィーン西駅前

車内の普通席はラッキーなことに空いており、なんとか横になって眠ることができました。それでも割と疲労困憊でウィーンに着いたのが朝の6時半頃。多少時間はありましたが、体力がないために西駅で休みながら、前日のブログを書いていました。前回ウィーンを訪れた昨年10月も、観光をせずにブダペストにすぐバスで向かったことを思い出します。私にとって、あまり縁のない場所なんでしょうかね。


ウィーン国際空港からは、パルマ・デ・マヨルカ空港まで2時間のフライトです。マヨルカは昼過ぎで15度程度でしたかね。ノビサドやシチリアで感じた程の陽気はありませんでしたが、それでもチェコに比べれば10度近くは暖かく、ありがたいことは言うまでもありません。

さて、マヨルカ空港を午後2時前には出ましたが、ブリッツ大会が始まるのは午後4時で、間に合うかどうかぎりぎりの時間です。それでも、マヨルカにさえ着けばなんとかなるだろうと楽観視していましたが、会場に行く46番バスをどこでつかまえれば良いのかがよく分かりません。とりあえず、1番バスに乗り、パルマの中心地、スペイン広場を目指します。(この辺り、事前の調査が足りていないのが私の悪い癖です。)


スペイン広場に向かう1番バスの車内では、目を皿のようにして通過するバス停に46番表示がないかをチェックする怪しい日本人の姿が(笑) なんとか見つけたGrans Magatzems というバス停で46番を待ちますが、アンラッキーなことに最初に来たのは逆回りで時間のかかるバス。運転手からは、さらに20分後にバスを待ったほうが良いと言われ、大きな荷物を持ったまま、さらにバスを待ち続けます。


開始を待ちきれずに指し始めるスペインのプレーヤーたち

ようやく46番バスが来たのは3時半ごろで、これはブリッツ大会に間に合わないかと覚悟もしましたが、なんとか10分前に滑り込みエントリーが間に合いました。ブリッツ大会の会場は中心地からは離れていますが、四つ星の立派なホテルで、200人は入れる大きな宴会場で試合の準備が進められていました。


この大会で面白いと思ったのは、エントリーフィーが強いプレーヤーほど高いということです。(GM も有料です!) 普通は逆ですが、それでも高くて15ユーロ、安くて5ユーロという値段設定です。レイティングの低いプレーヤーは参加しやすくなりますし、高いプレーヤーもその分賞金が高額であるならば、特に気にはしないでしょう。普通のオープン大会ならばありえないことですが、1日制のブリッツ大会ならば、こうした値段設定でも良いのかと感心しました。


注目のリスト1,2 対決は、GM Narsico Dublan - GM Hansen というペアリングです。

予定時刻をしばらく過ぎた4時20分頃、70名近くのプレーヤーが待ちわびたブリッツ大会がスタートします。9人の相手と白黒1試合ずつ、計18試合をこなすこの大会は、6時間を超えて非常にハードでした。ブリッツですので、リスト1 のGM Hansen が初戦で1900台に1-1 で引き分けるなど、序盤から波乱も起こります。

私は2人に4連勝した後、1番ボードに飛んでスペインのGM Narsico Dublan と対戦してきました。粘りはしましたが、結果は2-0 で負け。そして4R 以降の戦績は... 悲惨なものでした。後半6人には2敗4ドローで負け越しです。それでも、GM とも試合ができましたし、いくつか気になるオープニングもチェックできたので、良しとします。しかし、これだけ負けるとやはり悔しいものですね。


最終的に優勝は、カナダのGM Hansen Eric でした。途中、彼のゲームも何回か見にいきましたが、手が恐ろしく早く正確です。8月に横浜で見たアルメニアのGM Andriasian を彷彿とさせる強さでした。

ブリッツ大会の途中から、私はもう早く休ませてくれ~という状態でしたが、無理なスケジュールでもこの大会に参加することを決めたのは私自身です。ひどい戦績だったことも、だれの責任にもできません。10時過ぎに表彰式が終わり、Winter Chess オーガナイザーのNadal さんの車で、今日からIM トーナメントが始まる別会場のホテルへと移動し、ようやく一息つくことができたのでした。

Winter Chess IM Tournament Schedule

12/02 20:30 R1 Cubas Pons, J (FM, ESP, 2284) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/03 20:30 R2 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Sorm, D (FM, CZE, 2303)
12/04 10:00 R3 Cuadras Avellana, J (FM, ESP, 2318) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/04 20:30 R4 Dave, D (WIM, IND, 2182) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/05 20:30 R5 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Merry, A (FM, ENG, 2297)
12/06 10:00 R6 Cruz Lledo, P (FM, ESP, 2319) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/06 20:30 R7 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Rodriguez Lopez, R (IM, ESP, 2244)
12/07 20:30 R8 Ivanov, J (IM, BUL, 2385) - Kojima, S (FM, JPN, 2351)
12/08 10:00 R9 Kojima, S (FM, JPN, 2351) - Mascaro March, P (IM, ESP, 2422)

Nadal さんからは、IM トーナメントのほうのスケジュールも送られてきました。ノビサドから5大会連続で黒が多いのは何の嫌がらせなんでしょうか(笑) ともかく、今日から最後のトーナメントを頑張るしかありませんね。午後8時半からという、過去一番遅いから始まる試合は、日付が変わっても続くことがあるでしょう。再びタフな毎日になりそうです。


宿泊するホテルでは朝食、夕食がセットです。夕食は8時15分までしか基本的に食べられませんが、昨日だけはブリッツ大会があったということで、特別に10時半過ぎでも食事を出してもらえました。

0 件のコメント:

コメントを投稿

Copyright © 2011 Shinya Kojima All rights reserved.