2018/03/07

Cappelle la Grande 2018 R5


カペルは前半の4試合で3.5Pを挙げ、ようやく上位ボードに上りつめました。4Bで対戦するのは2年ぶりの顔合わせとなるインドのGM Shyam です。白も引けたことですし、大事な勝負のラウンドです。

Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Shyam, S (GM, IND, 2525)
Cappelle la Grande 2018 (5)

1. Nf3 Nf6 2. c4 g6 3. g3 Bg7 4. Bg2 O-O 5. d4 d6 6. O-O Nbd7 7. Nc3 e5 8. e4 exd4 9. Nxd4 Re8 10. h3 Nc5 11. Re1 Bd7 12. Rb1 h6 13. Kh2



Queen's Gambit Ragozin でくるという期待は裏切られ、King's Indian のモダンな変化になりました。この変化は羽生さんと3年前に指して研究しています。

13... a5 14. Ndb5 h5 15. Bf4!? Bxb5


先日見たMikhalevsky のゲームで、白がc7 へのサクリファイスを決めて勝っていたのを見て、f4 へビショップを出してみましたが、この場合は上手くいきません。15... h4 16. Nxc7 Qxc7 17. Bxd6 Qb6 18. e5 Bf5!-/+ b1 にルークを動かしたことが仇となり、この反撃があります。それを考えてみると、ここでナイトを消す必要はないかもしれません。

16. cxb5 h4 17. gxh4!+/=



17. g4 Ne6 18. Be3 g5!? という展開から、f4 のマスを抑えられるのは好みではありません。そこで思い切ってh4 を取って勝負します。Baku Olympiad ではGM Amanotov 相手に負けはしたもののこのアイディアを試し、感触は悪くなかったことを覚えています。

17... Nh5 18. Bg5 Bf6 19. Qd2 Ne6 20. e5!


ここも正しい判断ができました。20. f4? Nhxf4!-+ はポーンがタダ落ちでダメ。駒を捌くとBf6-Be5 の串刺しが待っています。 20. Nd5!? Nxg5! 21. Nxf6+ Qxf6 22. hxg5 Qe5+ 23. Kg1 Nf4= の後、b5 のポーンが落ちる展開も好ましくありません。ならばクイーンを交換して、エンドゲームに持ち込みます。

20... dxe5 21. Qxd8 Raxd8 22. Bxf6 Nxf6 23. Rxe5 Rd2 24. Kg1?!



この辺りからやや不正確な判断が出始めます。自然に見える24. Re2 Rxe2 25. Nxe2+/= ならば、白は優位をキープできそうです。Re8-Rd8-Rd2 を恐れていましたが、Bg2-Bxb7-Bf3 がぴったりで問題ないため、黒はb7 を一度守らないといけないんですね。これを見通したのは、少し冷静でなかったかもしれません。

24... Nf4! 25. Rxe8+ Nxe8 26. Ne4 Re2 27. Nc3 Rc2 28. Ne4 f5!?


e8 のナイトを抑え込もうとする私に対し、Shyam はg5 を弱めても白のナイトをどかして勝負です。

29. Ng5 Nd6 30. a4 Ne2+ 31. Kf1 Nc1 32. Kg1?!



c1 にナイトが潜り込み、私のルークを抑え込もうとするのは実に面白い構想です。これに対してキングが戻るのは弱気すぎで、d3 にナイトがいく形でチェックになることを恐れる必要はありませんでした。32. b4! axb4 33. Rxb4 Nd3?! 34. Rd4! Nxf2 35. b6!+/- このブレイクは後で考えたものの、こうした早いタイミングで使えました。

32... b6 33. Bf1 Kg7 34. b4 axb4 35. Rxb4 Kh6 36. Rd4 Nb3 37. Rd3


最初は3段目から7段目を目指すつもりでしたが、e4 でブロックされてしまうため、37. Rd5! と5段目からが良かったでしょう。

37... Nc5 38. Rd5 Nce4


38... Ra2 39. Re5 Rxa4 40. Re7 Rxh4 41. Nf7+ Nxf7 42. Rxf7 Rb4 43. Rxc7 Rb1=/+ 少し黒が指しやすいですが、白はドローに持ち込めると思います。38... Nxa4 39. Re5 Kg7 40. Re7+ Kf6 41. Re6+ Kg7 42. Re7+= ならばすぐドローが決まります。

39. Nxe4 Nxe4 40. Bd3 Rc1+



これで40手に到達し、持ち時間が増えます。今大会は40手90分+30分で、この増えた30分を互いにフルに使い、ここから長くゲームは続きます。

41. Kg2 Nc5 42. Be2 Nxa4 43. Rd7 Rc5 44. Kg3 Nc3 45. Bd3 Nd5 46. Kf3 Nb4 47. Be2 c6


b5 とc7 を交換し、ルークエンディングになればドローは間違いないでしょう。白は7段目のルークの位置が絶妙で、見事に黒キングの動きを縛っています。ただこうして単純にポーンを交換してくれるのも、白はドローを目指すうえでありがたいと思っていました。

48. bxc6 Nxc6 49. Rb7 Rc3+



49... Nd4+ 50. Ke3 Nxe2 (50... Re5+ 51. Kxd4 Rxe2 52. f3 Rf2 53. Ke3 Rh2 54. Rxb6 Rxh3 55. Kf4 Rxh4+ 56. Ke5=) 51. Kxe2 Rc3 52. Rxb6 Rxh3 53. Kf1 Rxh4 54. Kg2= おそらくShyam も読んでいたのは、ナイトとビショップを交換し、1ポーンアップのルークエンディングを目指す形です。しかしこれは、fポーンvs.f,gポーンになってしまうため、黒が勝つことはできないでしょう。

50. Kg2 Nd4 51. Bf1 f4 52. Rxb6 Nf5 53. Rb2 Nxh4+ 54. Kh2 Nf3+ 55. Kg2 Nh4+ 56. Kh2 Kg5 57. Bb5


ビショップはf1 で窮屈に閉じこもるよりも、c8-g4 のダイアゴナルのほうが広々として良いだろうと思い、切り替えにいきます。

57... Nf3+ 58. Kg2 Ne1+ 59. Kh2 Kh4 60. Bd7 Nf3+ 61. Kg2 Ne5 62. Rd2 Rd3 63. Rxd3 Nxd3



ルークを交換してピースのエンドゲームにしても、まだまだShyam は勝ちを諦めません。私はこれはドローに決まっていると思いつつも、最後まで油断せずにプレーを続けます。

64. Bc8 Ne1+ 65. Kf1 Nf3 66. Kg2 Nd4 67. Bg4 Kg5 68. Kh2 Nc6 69. Kg2 Ne5 70. Bc8 Kh5 71. Be6 g5 72. Bf5 Kh6 73. Bc8 Kg6 74. Be6 Kg7 75. Bf5 Kf7 76. Bc8 Kf6 77. Kh2 Nf3+ 78. Kg2 Nh4+ 79. Kf1 Nf3 80. Kg2 Nd2 81. Bg4 Ke5 82. Bh5 Kf5 83. Bd1 Ke4 84. Bc2+ Kd4 85. Bg6


黒はキングをセンターから回して、あわよくばf2 を狙おうという構想ですが、これに対しては本譜でもでてくるポーンの捌きが通用します。85. h4! gxh4 86. Kh3=

85... Nc4 86. Bf5 Ne5 87. h4!



私がポーンブレイクが分かりやすいと考えたタイミングは、キングd4、ナイトe5 の形です。これでポーンを捌いてしまえば、ドローがとても分かりやすくなります。

87... gxh4 88. Kh3 Nf3 89. Kg4 Ke5 90. Bc8 Ne1 91. Kxh4 Nd3 92. Kg4!


92. f3? Ke3! はf3 のポーンを取られたうえ、キングがすでに潜り込まれているかなり悪い形です。どうせ落ちるfポーンなのであれば、取らせている間にキングが戻ってくるのが正解です。

92... Nxf2+ 93. Kf3 Ne4 94. Bb7 Ng5+ 95. Kg4 Ne4 96. Kf3 Nc5 97. Ba8 Ne6 98. Kg4 Nd4 99. Bh1 f3 100. Bxf3 Nxf3 101. Kxf3 1/2-1/2



途中やや指しづらかったものの、なんとか耐えきってドローです。1ポーンアップの良さを活かしきれなかったのは、反省として持って帰ります。

3/3 16:00 R1 Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Dumas, V (FRA, 2070) 1-0
3/4 14:00 R2 Cieza, A (FM, PER, 2181) - Kojima, S (IM, JPN, 2402) 1/2-1/2
3/5 09:00 R3 Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Nadhini, S(IND, 1833) 1-0
3/5 16:00 R4 Real, T (BEL, 2218) - Kojima, S (IM, JPN, 2402) 0-1
3/6 14:00 R5 Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Shyam, S (GM, IND, 2525) 1/2-1/2
3/7 14:00 R6 Rabineau, C (FM, FRA, 2248) - Kojima, S (IM, JPN, 2402)
3/8 14:00 R7
3/9 14:00 R8
3/10 10:00 R9

Cappelle la Grande R6
Live Games

次のラウンドはフランスのFM に黒です。2200台に数字を落としていますが、今回は2400台に2ドローのようなので気を引き締めていこうと思います。

この5R で、パリからきていた松村心くんはトーナメントを一足先に終えました。最終戦は1900に勝って大きくレイティングを稼いでいます。これで日本チームは4人に減って寂しいですが、残り試合もしっかりと戦ってきます。心くん、また会える機会を楽しみにしています!


会場脇に出る、カペル伝統のチェスショップは健在です。ここでは様々なチェスセットの他、最新のチェス本が販売されています。


今年は食事が出ないため、これまで食堂として利用していたスペースを開放し、広い検討室にしています。


検討室脇には巨大なチェスセットが! 時々参加者の子供たちがここでゲームをしています。


昨夜は私が最長の5時間半ゲーム。ダンケルクに4人で戻り、夕飯はポークリブを選びました。濃い味付けに手が止まりません!

2018/03/06

Cappelle la Grande 2018 R3 and R4


ゲーム開始直前の会場

カペル3日目は1日2試合のスケジュールです。9時前に会場入りし、試合の開始を待ちます。私の相手はインドの女子プレーヤーでした。

Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Nandhini, S (IND, 1833)
Cappelle la Grande 2018 (2)

1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 e6 4. Nc3 Bb4 5. Bg5 h6 6. Bxf6 Qxf6 7. e3 O-O 8. Rc1 dxc4 9. Bxc4 c5 10. dxc5 Nd7



Queen's Gambit Ragozin に対しては、ソリッドな8. Rc1 ラインを採用しています。昨年のXu Deshun とのゲームではすぐに10... Bxc5 と指されましたが、今回はナイトでポーンを取りかえそうとする10... Nd7 でした。中国のNi Hua がこの手を指して黒で勝っていたことを記憶していますが、そのゲームもどういった展開かあまり覚えておらず、ここから手さぐりになります。

11. c6 Ne5!?


この手は昨年のGiri-Carlsen で指された手のようですが、ピース交換を進めることは白にとってありがたいように思えます。

12. Nxe5 Qxe5 13. Qb3 Bxc3+ 14. Rxc3 bxc6 15. O-O+/=



これで黒マスビショップも取り戻し、単に白がポーンストラクチャーの良い局面になりました。c6 をメインのターゲットにしつつ、ゆっくりとポジションを改善していきます。

15... Rb8 16. Qc2 Rd8 17. b3 Bd7 18. Be2 Rdc8 19. Rc1 Be8 20. Rc5 Qd6 21. Rd1


この手は正直、必要なかったと後で思いました。本譜の作戦通り、c6 を狙いつつ、aファイルへのヘビーピースの切り替えのタイミングを伺うのが素直でしょう。

21... Qc7 22. g3 Rd8 23. Rc1 Rd6 24. Bf3 Rb6 25. Qc4!?



2段目を弱めても、クイーンの位置を切り替えて勝負を仕掛けます。狙いはaファイルにピースを振り、a7 を落とすことです。

25... Qd7 26. Qa4 Kh7 27. Ra5 Rb7 28. Ra6 Rc7 29. Rc5!


これで勝ったと思いました。黒はc6 とa7 を同時に守り続けることはできません。

29... g6 30. Rca5 c5 31. Rxd6 1-0



最後はピースアップが決まって勝利。全体を通して上手く指せたと思います。


お昼は会場向かいのパン屋さんへ。なぜカペルのような田舎の村にあるのか不思議なほど、オシャレな内装と商品のパン屋でした。パリに出店してもおかしくありません。


私はチキンのサンドイッチとシュークリームをゲット。シュークリームは大小が重ねられ、タワーのようになっています。

この3R は、日本勢5人で2勝3敗と初めて負け越しのラウンドとなりました。阿部くんはデンマークのWIM との対戦で、相手のブランダーでピースアップになったものの、直後に時間が落ちてしまったのが残念でした。

昼食後、スーパーマーケットに行くなどして時間を潰し、4R のペアリング発表を待ちます。15時過ぎにペアリングが公開され、私の相手はベルギーの若者だと判明しました。上位ボードに上がり、GM ノームのチャンスを残すのであれば、黒でも勝たなければいけない相手です。

Real, T (BEL, 2218) - Kojima, S (IM, JPN, 2402)
Cappelle la Grande 2018 (4)

1. d4 d5 2. Bf4 c5 3. e3 Nc6 4. c3 Nf6 5. Nd2 Bf5 6. Ngf3 e6 7. Nh4 Bg4 8. f3?!



London System で始まったゲームは、Slav e3 ラインのように白が早々に黒のビショップを消しにきました。g6 で交換をしても構わないのですが、少しひねって一度クイーンに当てることにします。これに対してはすぐに8. Qb3 と避けるのが良いと思っていました。f2-f3 をすると、h4 のナイトがターゲットになることが気になります。

8... Bh5 9. Qb3 Nd7! 10. g4 Na5?!


Nf6-Nd7 からh4 のナイトを当てるのはよくある手筋です。これに対して白はかなり時間を使い、g2-g4 というアイディアを出してきました。私はb7 を守ってからナイトを取るのが良いと判断しましたが、これがやや不正確。思いつきづらい10... g5! が正解で、あえて取れるナイトをすぐ取らず、ビショップもターゲットにすることで黒が優勢です。

11. Qa4 Qxh4+ 12. Bg3 Qg5 13. Qxa5!



私はまさかe3 を捨てることはありえないだろうと思っており、ここでこちらが長考に入ります。13... Qxe3+? 14. Kd1! Bg6 15. Bb5! と進めば、黒はクイーンが一人離れすぎており、キングを守るためにはa7,b7 などを落とさざるをえません。これはまずいと思って冷静に読み、おとなしくビショップを退くことを決めます。

13... Bg6 14. Bb5 Qd8! 15. Bc7 Qc8


クイーンを自陣に戻し、キングをディフェンスすれば当面の危機は去ったと考えられそうです。

16. dxc5 Bxc5 17. Bxd7+ Kxd7 18. Qb5+ Kxc7 19. Qxc5+ Kd7



少し変わった応酬でしたが、無事にピースを捌きました。ここでのキングの逃げ場所は19... Kb8 もあったと思いますが、ルークとの位置関係から不自然だと考え、センターのマスを選びました。e3 を捨てる場面もそうですが、私は一見して不自然な手を優先的に排除してしまうので、それが時に弱点になっていると思います。

20. Qd4 f6 21. g5


このアイディアも厄介ですが、21. c4 とされても黒は少し対応を考えなくてはいけません。ピンにされたd5 を守るためには、クイーンを上げるか、思い切ってe6-e5 から捨てるか、黒は悩ましいところです。

21... Ke7 22. Qb4+?! Kf7 23. h4 h5 24. gxf6 gxf6 25. O-O-O b6!?



不必要なチェックをしてくれたおかげで、少し楽になったと感じました。チェックを挟まずに、h2-h4-h5-h6 のアイディアが良かったでしょう。それでも黒はg6 のビショップが浮いてしまっているため、将来的なgファイルからの攻撃を気を付けなければいけません。そこで私はb7-b6 から、クイーンをc5 でぶつけるアイディア、Qc8-Qa6 からa2 とd3 をにらむアイディアで対抗します。

26. Qd6 Rd8 27. Qg3 Qc5


a6 に出たい気持ちはありますが、それではc7 のマスへの侵入を許してしまうことになります。ここはe3 を当てつつ、cファイルのダブルヘビーピースでチャンスを待ちます。

28. f4 Rac8 29. Rhg1 Rg8 30. Qf3 Qb4 31. e4?



相手は深刻な時間切迫だったため、ここでミスをします。この手を許さないためのQc5-Qb4 で、e4 のポーンはタダで取ることができます。もちろん、Rc8-Rxc3 からのメイトを防がないといけませんが、それには31. Rxg6! とエクスチェンジを捨てるのが最善だったでしょう。

30... dxe4 32. Qe3 Qa4 33. Nb3 Qxa2?


しかし、私も残り時間が少なくなってきて、この大事な局面で正確性を欠くプレーをしてしまいます。d7 へのルークの侵入を防ぐため、クイーンはひとまずa4 に残したままでポジションを改善するべきでした。33... Bf5! 34. Rd4 Rxg1+ 35. Qxg1 Qc6!-/+ (35... Qxa2?? 35. Rd7+ Ke8 36. Qg7+- なぜかクイーンでd7 を守り続けるアイディアを思いつかず、Bg6-Bf5 はダメだと思ってしまいました。)

34. f5 exf5 35. Qd4?



ここで白が簡単な筋を見つけられず、黒勝ちになったのは完全にラッキーでした。35. Rd7+! Ke8 36. Qd4! Qxb3 37. Qd6! Rxc3+ 38. bxc3 Qxc3+ 39. Kd1 Qa1+ 40. Ke2 Qa2+ 41. Kf1 Qc4+ 42. Ke1 Qc1+= こうして白がメイトスレットを作れば、黒はルークを捨ててパペチュアルチェックをいれざるをえないでしょう。

35... Rgd8! 36. Qb4 Qa6!-+


これでキングを守り切り、黒の駒得は勝ちに十分なものとなります。

37. Rd4 Rxd4 38. Nxd4



38. Qxd4 Qd3!-+ でもダメですが、本譜はルークが取れるため、黒にとって楽な展開です。

38... Qa1+ 39. Kc2 Qxg1 40. Qd6 Re8


これで時間が増え、間違える要因は一切なくなりました。エクスチェンジを返しても、パペチュアルチェックのチャンスさえ与えなければ黒勝ちです。

41. Qd5+ Kg7 42. Qd7+ Kh6 43. Nxf5+ Bxf5 44. Qxe8 Qh2+ 45. Kb3 Qxh4 0-1



h4 のポーンを消せば、キングが白サイドに上がることができ、パペチュアルチェックもなくなります。この大事な2連戦で連勝できたことはとても大きいですね! この日は実は結婚記念日で、連勝できたのも日本から応援してくれている妻のおかげだと思っています。またこの1年間、私たちを見守ってくださった皆さんにも、この場をお借りしてお礼申し上げます。

3/3 16:00 R1 Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Dumas, V (FRA, 2070) 1-0
3/4 14:00 R2 Cieza, A (FM, PER, 2181) - Kojima, S (IM, JPN, 2402) 1/2-1/2
3/5 09:00 R3 Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Nadhini, S(IND, 1833) 1-0
3/5 16:00 R4 Real, T (BEL, 2218) - Kojima, S (IM, JPN, 2402) 0-1
3/6 14:00 R5 Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Shyam, S (GM, IND, 2525)
3/7 14:00 R6
3/8 14:00 R7
3/9 14:00 R8
3/10 10:00 R9

Cappelle la Grande R5
Live Games

さぁこの5R からが私の正念場です。今日の相手はインドのGM Shyam を引きました。一昨年のマン島のゲームですが、激闘の末に勝ち切れなかった悔しい思い出がありますので、今度はチャンスがあれば逃さないように慎重にプレーしたいと思います。


ロシア、そしてヨーロッパU12 の世界ランキング1位、Makoveev の集中ぶりは大人顔負けです。4R ではポンランドのIM Kryzanowski に敗れてしまいましたが、それでもこの大会、後半戦も注目されそうなプレーヤーです。


日本勢では阿部くんがこの3日目に大きなポイントを挙げました。3R に続いてデンマークの女子タイトルホルダーと対戦し、逆転勝ちを収めました。参加人数は過去と違いますが、それでもカペルで350上から白星を挙げるのは、なかなかできることではありません。


ダンケルクに戻ってきたのは夜の10時近くです。夜の時間帯はコミュニティセンターが綺麗にライトアップされています。

2018/03/05

Cappelle la Grande 2018 R2


カペル2日目は最も一般的な、14時試合スタートの日です。起きてからibis で朝食を取り、ブログを更新してゆっくり試合の準備をします。この日の相手はペルーのFM で、20年前には最高レイティング2450を記録しているプレーヤーです。カペルは常連のようで、最近の試合では1. b3 を愛用しているようでした。しかし、ふたを開けてみると試合は予想していない展開となります。

Cieza, A (FM, PER, 2181) - Kojima, S (IM, JPN, 2402)
Cappelle la Grande 2018 (2)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. exd5 cxd5 4. Nf3 Nc6 5. c3 Nf6 6. Bd3 Bg4 7. h3 Bh5 8. O-O Qc7 9. Re1 e6 10. Nbd2 Bd6 11. Nf1 Bg6 12. Nh4?!



Caro-Kann Exchange で始まったゲームは、黒が白マスビショップを捌けたことですでに満足です。白の端に跳んだナイトが戻るのに手をかけなければいけないため、必要はないと考えられそうです。

12... Bxd3 13. Qxd3 O-O 14. g3 Rfe8


14... Rab8 15. Ng2 (15. a4 a6 16. Ng2 b5) 15... b5 16. Bf4 b4=/+ 黒マスビショップの交換を許しても、早めにマイノリティーアタックを仕掛けるかどうか迷いました。普段ならばこちらを選択しそうですが、このゲームでは白のf3 のマスの弱さに着目し、センターから手を作ることにします。

15. Ng2 e5 16. Bg5?!



16. dxe5 Nxe5 17. Qd1 Qc8 18. h4 Qc6-/+ これでも黒が良いですが、本譜のようにナイトを跳ばせると白はさらに苦しくなりそうです。

16... Ne4 17. Be3 exd4 18. cxd4 Qb6 19. Re2 Rac8 20. a3 Na5 21. Bf4?


白は念願の黒マスビショップ交換を持ち掛けますが、このタイミングではエクスチェンジが落ちてしまいます。私は丁寧に読み、クイーンを交換したエンドゲームで黒に十分な勝ちのチャンスがあると判断して手を進めます。

21... Nb3 22. Rd1 Bxf4 23. Nxf4 Nc1 24. Rxc1 Rxc1 25. Nxd5 Qa6!



ポーンストラクチャーは崩しますが、クイーンの強制交換でエンドゲームに持ち込みます。ここまでは良かったはずが、この直後にひどい読み抜けがありました。

26. Qxa6 bxa6 27. Kg2 Nd6?


ゲーム中、d4 のポーンをアタックする手は当然真っ先に考えました。しかし、27... Rd1? 28. Nc7!= でダメだと決めつけてしまいます。ここは何ということはなく、27... Rc4! 28. Nb4 Rxd4 29. Nxa6 Nd6-+ このようにcファイルの横利きでポーンを狙い、a6 のダブルポーンと捌いてしまえば黒勝勢でした。ナイト退きからのRe8-Re4 は読んだにもかかわらず、もっと早くできるRc1-Rc4 をなぜ欠片も考えなかったのか、今でも悔やまれます。

28. Nfe3 Nc4 29. Kf3 Kf8 30. Nb4 Nxe3 31. fxe3 a5 32. Nd3



こうして進めてみると、d4 のポーンはすでに弱くなく、b2,e3,h3 も白は十分カバーできそうに見えます。d3 のナイトの働きが絶妙で、私はなかなかな突破口を見つけられませんでした。

32... Rf1+ 33. Nf2 Rb8 34. Rd2 Ke7 35. Kg2 Rb1 36. Nd3 Rb6 37. g4 g5 38. Kf2 Rf6+ 39. Kg2 Re6 40. Kf2 Rf6+ 41. Kg2 Re6 42. Kf2 h6


40手を過ぎて時間を増やし、あらためてブレイクを考えます。1段目にルークを2つ突入させるアイディアはポジションを改善するか確信がありませんでしたが、勝ちに行くためにはなにかしらアクションを起こさなければいけません。

43. Kf3 Rf1+ 44. Kg2 Rb1 45. Kf2 a4 46. Kf3 Rf1+ 47. Kg2 Rb1 48. Kf2 Rf6+ 49. Kg2 Rff1 50. Nf2!



当然ルークの侵入にはこの手です。あらためてこのポジションを見て、黒には有効なアイディアがないことを悟り、ルークの位置を戻します。

50... Rfe1 51. Kf3 Rec1 52. Kg2 Rc6 53. Nd3 Rb6 54. Kf2 Rb3


ラストチャンスだと思ったのは、bファイルのダブルルークでb2 を攻撃し、タイミングを見てd3 とのナイト交換でエクスチェンジを返すアイディアです。これはキングの前進も成功して上手くいくかと思いましたが、相手は落ち着いてディフェンスをしてきました。

55. Kf3 Kd6 56. Kf2 Kd5 57. Ke2 f6 58. Kf3 a5 59. Ke2 Rg1 60. Nf2 Rb1



コンピュータは、60... Rg3 61. e4+ Kd6 62. Rc2 Rb6 63. Rd2 Rc6 64. Kf1 Rc8 65. Ke2 Rc7 66. Kf1 で黒の優勢を示しますが、進めても決定的なブレイクが見つけられません。

61. Nd3 Rh1 62. Nf2 Rc1 63. Nd3 Rb1 64. Kf3 Rf1+ 65. Kg2 Ra1 66. Kf3 Rb1 67. Ke2 Rh1 68. Nf2 Rg1 69. Kf3 Rb1 70. Nd3 Rf1+ 71. Kg2 Rb1 1/2-1/2


最後は3回同一を指摘されてドローです。キングをd5 まで運んだものの、ブレイクを見つけることはできなかったため、このドローは仕方ありません。気を取り直して、また次の試合を頑張ろうと思います。

3/3 16:00 R1 Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Dumas, V (FRA, 2070) 1-0
3/4 14:00 R2 Cieza, A (FM, PER, 2181) - Kojima, S (IM, JPN, 2402) 1/2-1/2
3/5 09:00 R3 Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Nadhini, S(IND, 1833)
3/5 16:00 R4
3/6 14:00 R5
3/7 14:00 R6
3/8 14:00 R7
3/9 14:00 R8
3/10 10:00 R9

Cappelle la Grande R3
Live Games

この日は日本勢は2勝1敗2ドローで、初日に続き勝ち越しです。今日は唯一1日2試合のハードスケジュールデイですので、なんとかここを踏ん張りたいですね。私の相手は1800台のインド女子プレーヤーですので、ここで落とすわけにはいきません。勝って午後の試合に弾みをつけて臨みたいと思います。ライブ中継のページも発見しましたので、上位12ボードのゲームも是非チェックしてみてください。


私と阿部くんは長時間のゲームでヘロヘロ。ダンケルクまで戻ることなく、近くのピザ屋さんで持ち帰りにしました。1つ買うと1つタダということで、XL を2つゲット。4人で分けても、とても多いです!

2018/03/04

Cappelle la Grande 2018 R1


5年ぶりに訪れるジャンバール広場の像

パリからの長い移動を終え、ダンケルクに到着したこの日、夕方からカペルトーナメントがスタートします。昼前に合流した日本の招待選手4人は、バス停の位置の確認も兼ね、まずはダンケルクの街を散策してみることにします。昨日の記事でも書きましたが、この日は前日の雪が嘘のような快晴でした。

そうして気分良く散策に出たは良いものの、かつては中心地のジャンバール広場脇にあったバス停はどこを探しても見当たりません。カペル行きの4番線のバスが駅方面に走っていくのが見えたため、それを追いかけて駅までの道中を戻ります。駅前には新しく整備されたバス停ができていましたが、なんとそこ以外の近隣のバス停は撤廃されたそうです。


週末の土日、ダンケルクの街にはフリーマーケットのような市が出現します。ここでお昼を探すことも考えていましたが、13時近くで食事を出す店はすでに撤収気味で少し残念。昼は近くのハンバーガー屋を利用しました。


15時過ぎ、5年ぶりにこのカペル村の試合会場に戻ってきました。最終的な参加者は357名と発表されています。昨年、スポンサー離れによって参加者が大幅に減ったカペル大会ですが、よくここまで復活させたと思います。

私は初戦、フランスの2000台とのプレーヤーとの対戦です。彼にとっては3年ぶりのトーナメントだということでした。

Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Dumas, V (FRA, 2070)
Cappelle la Grande 2018 (1)

1. Nf3 d5 2. d4 e6 3. c4 c5 4. e3 Nf6 5. Nc3 Nc6 6. cxd5 exd5 7. Bb5!?



試合前、彼がTarrasch を使ってくることを調べ、どのラインで受けるかを考えていました。結局盤上で決めたのは、最近指している4. e3 のSemi-Tarrasch ラインです。かつて塩見さんとの試合では7. Be2 を選びましたが、今回はReversed Panov Botvinnik にしてみます。

7... a6 8. Bxc6+ bxc6 9. O-O


白は早々に白マスビショップを諦めますが、その代わりに早い展開を利用して戦います。7... Bd6 のように指し、様子を見ながらIQP ポジションを戦う選択肢もあったでしょう。

9... Qc7 10. h3 Rb8?! 11. dxc5 Bxc5 12. b3



試合後、10... Rb8 はミスだと指摘しました。a8 のルークの位置のベストはc8かd8で、b8 からでは特に何もできません。逆にBc1-Bb2-Be5 のターゲットになってしまったり、b8 のマスを埋めることで、Bc5-Ba7-Bb8 のマヌーバリングができなくなってしまったりと、デメリットほうが多いでしょう。

12... O-O 13. Bb2 Ba7!


13... Bd6 14. Rc1 でもc6 をターゲットにして白が良いと思いますが、まだ黒は戦えたでしょう。私はこのポジションで少し時間をかけて読み、考えうる最高の形をイメージします。

14. Rc1 Be6 15. Na4! Nd7 16. Nd4



ここはナイトをどちらに跳ばすか迷いましたが、ビショップに取られるなら取られるで決定的とも言えるポジショナルアドバンテージがあるため、d4 に決めました。16. Ng5!? Rbc8 17. Qc2 g6 18. Qc3 d4 19. Qd2!? dxe3 20. Qc3 Ne5 21. Nxe6 fxe6 22. Qxe5 Qxe5 23. Bxe5 e2 24. Rfe1 Bxf2+ 25. Kh2 Bxe1 26. Rxe1+/- コンピュータはこちらも白が大きく優勢だと示しますが、人間的な判断は本譜のように思えます。

16... c5


16... Bxd4 17. Qxd4 f6 18. Rc2+/- ならば、白はビショップの働きの差と、抑え込んだc5 のマス、c6 のポーンへのプレッシャーで優勢は間違いありません。

17. Nxe6 fxe6 18. Qg4 Rf7 19. Qxe6 1-0



Qd1-Qg4 のダブルアタックで駒得を決め、勝利を収めました。相手はもう少し粘るかと思いましたが、潔くリザインしましたね。カペルでも10手台の勝利は初めてかもしれません。

3/3 16:00 R1 Kojima, S (IM, JPN, 2402) - Dumas, V (FRA, 2070) 1-0
3/4 14:00 R2 Cieza, A (FM, PER, 2181) - Kojima, S (IM, JPN, 2402)
3/5 09:00 R3
3/5 16:00 R4
3/6 14:00 R5
3/7 14:00 R6
3/8 14:00 R7
3/9 14:00 R8
3/10 10:00 R9

Cappelle la Grande R2

2R はペルーのFMで、レイティングはベストで2450あったプレーヤーです。油断せずにしっかり指して、ポイントを取ってこようと思います。





パリの心くんも会場で合流し、日本勢は5人となりました。篠田くんは上を相手に残念ながら負けてしまいましたが、5人で3勝1敗1ドローとまずまずのスタートになっています。残り8R もしっかりと星を積み重ねていきたいですね。


夕飯はダンケルクに戻り、日本チーム全員でレストランへ。今日の2R も頑張ってきます!

2018/03/03

Cappelle la Grande 2018 Arrival


ようやくカペル大会の滞在地、ダンケルクに到着しました。この街を拠点とし、試合の時間は隣町のカペルに移動します。本来であれば、昨日の3/2にダンケルクに到着するはずでしたか、予期せぬ飛行機の遅延で半日遅れてしまいました。仁川空港を発ってからの時間を振り返ろうと思います。


仁川空港で遅延の案内を見て、どうやってもこの日中にダンケルクにつけないことを察しました。そこでシャルルドゴール空港近くのibis ホテルを予約します。仁川空港で無料wifi をゲットできなければ、この道中はもっと大変だったでしょう。


チェックインを済ませ、夜の21時半頃にようやく夕飯にありつけました。この日は長時間のトランジットと移動、8時間の時差でくたくただったため、ibis ホテル内のレストラン、MIAM! を選びました。ダンケルクのibis に到着して気付きましたが、ibis にはどこもこのレストランがついているようです。


翌日は8時過ぎのTGV でダンケルクを目指します。去年の新婚旅行ではEuro Star を使ってロンドンとパリ北駅間を移動しましたが、シャルルドゴール空港内の駅からの列車に乗るのは今回が初めてでした。電光掲示板の案内が分かりづらかったり、チケットに7号車と書いてあるのに7号車が無かったり、ここでも色々大変です(笑)


朝食は駅の構内にあったカフェでカヌレを選びました。日本でも馴染みのあるフランス菓子ですが、普段口にすることはあまりありません。こんな時くらいですね。


シャルルドゴール空港駅からTGV で一時間かけ、リールヨーロッパ駅へと到着しました。リールには駅が2つあり、どちらに到着するかで駅間の移動が必要になります。今回はダンケルクに向かう列車がでるフランデルではなく、ヨーロッパ駅にTGV が着いたため、隣の駅まで移動が必要でした。地図ではすぐ近くでしたが道を間違え、ここでも意外と苦戦...


2つ目の乗換駅、ハゼブロックでダンケルク行きの列車に乗り換え、無事にダンケルクへと到着しました。前夜に到着した篠田くんたちからは雪がすごいとの情報を貰っており、今度は列車の遅延で到着できない可能性もあると思っていましたが、そうしたことはなく一安心です。これまでのカペル参加の経験から言えば、雪で交通がマヒしたり、移動が大変だったことはないので、今回は予定外な寒波の影響のようです。昨夜降った雪が道路には残っていましたが、この日は綺麗に晴れ渡っていてラッキーでした。

今は他のメンバーとも合流し、1R のペアリングを待っている最中です。もう少しで招待選手以外のエントリーも締め切られ、最終的な参加者数と初戦のペアリングも確定するでしょう。そうなればいよいよトーナメントのスタートです。初戦の相手が誰であれ、しっかりポイントを取れるよう頑張ってきます!

国内レイティング S117

パリからダンケルクに向かう列車内からの更新です。昨日、2月終わり締め切りの国内レイティングが更新されたことを知りました。今期はクリスマスオープン、新年チェス大会、学生選手権、その他すでに終わった地方予選がメインでしょうかね。変動のあったプレーヤーも多かったと思います。

Tran Thanh Tu 2503 -4
小島慎也 2477 +2
馬場雅裕 2415 +9
青嶋未来 2392 +3
Averbukh Aleander 2336 +4


千葉選手権で痛恨の一敗を喫したTuさんは少しダウン。新年と千葉、無敗でどちらも優勝した馬場さんはレイティングを伸ばしています。私は松戸の例会で2勝した分だけ上がりました。分かってはいましたが、2000と2100に勝っても、1ずつしか上がらないんですね(笑) 上位勢の加減は相変わらず緩やかです。

他のプレーヤーの変動は、いつも通り松戸チェスサークルのHP で確認することができます。私はカペルで参加できませんが、来週末の百傑、およびその他の地方選手権に参加される人たちは、良い結果を出せるよう頑張ってきてください!

2018/03/02

Cappelle la Grande 2018 Timetable


いよいよ今日から、フランスのカペル大会に出発します。一足先に篠田くんたちを追いかけ、私と阿部くんの2人は韓国経由でフランスを目指します。大会直前になり、細かなタイムテーブルの情報もつかめましたので、大会が始まる前に皆さんにお知らせします。

3/2 Arrival
3/3 16:00 R1
3/4 14:00 R2
3/5 9:00 R3, 16:00 R4
3/6 14:00 R5
3/7 14:00 R6
3/8 14:00 R7
3/9 14:00 R8
3/10 10:00 R9, 17:00 Prize-giving
3/11 Departure

フランスと日本の時差は8時間ですので、14時開始の日は日本時間の22時開始となります。もしライブ中継があれば、観戦にはちょうど良い時間帯ですね。1日2試合の3/5 をどう乗り切るかが大切だと思います。

今年はパリ-ダンケルク、カペルの送迎バスが用意されていないため、初めてフランスの高速列車、TGV を使ってリール経由でダンケルクを目指します。初めての旅路で色々と面白いこともあると期待し、5年ぶりのカペルを楽しんで来ようと思います。大会の様子や日本勢の戦績は、引き続きこちらのブログでお伝えできればと思います。それでは良い戦績を残せるよう、頑張ってきます!

と、ここまではこっそり金曜夜の時点で書いていました。(写真だけ追加) しかし、乗り換えの仁川空港で色々ありすぎたので追記しようと思います。まず乗り換えに仁川を選んだからには、一昨年のラスベガス大会の際に寄ったソウルの有名焼き肉店の支店、本平壌(ボンピヤン)に行かざるをえません。前々から楽しみにし、プルコギにするかサムギョプサルにするか、阿部くんと相談をしていました。しかし...


営業していない本平壌を前にうなだれる阿部くん

店がやってない! 閉店してしまったのか改装中なのか、11月から営業してないよ~と書いてある無慈悲なシャッターだけが、私たちを待ち受けていたのでした。妻に内緒で美味しいものを食べようとしたことで、罰が当たったのでしょう。それにしても、本平壌で食事するためだけにわざわざ韓国への入国手続きをしたのに...

仕方がないのでよそで食事をし、乗り継ぎの時間を待ちます。そして、そろそろ出国手続きをしようかと案内の掲示板を見ると...


2時間以上遅延の表示にうなだれる阿部くん

飛行機が遅れている! 機体のトラブルなのか天候不順なのか、12時30分発を14時40分発に変更するよ~という無慈悲な案内が、私たちを待ち受けていたのでした。妻に内緒でデザートのアイスを食べたことで、罰が当たったのでしょう。前夜に書いた自分の文章の中にある、初めての旅路で面白いことが色々ありそうという字面を恨めしく読み返します。色々ありすぎです。

2時間以上パリへの到着が遅れると、予定していた列車に乗ることはできず、金曜日中にダンケルクに着くこともできません。オーガナイザーに連絡をしてダンケルクの宿をキャンセルし、列車をキャンセルし、空港内のホテルを新しく予約して、ようやくひと段落つくことができました。試合開始までには、カペルに到着できますように。

2018/03/01

お知らせとお詫び

2月はばたばたしていて、月の後半にはブログを全く更新できませんでした。ブログ開設以来最長期間更新していなかったので、カペルがいよいよ始まる今月は、更新頻度を上げていきたいと思います。ただ1つ目の更新は申し訳ないお知らせです。

来月予定していたジャパンチェスマガジンの発行は、諸事情により中止となりました。対談に時間を割いてくださった羽生さんや原稿をお願いしていた仲間たち、そしてなにより期待してくださったチェスファン、ボードゲームファンの皆さんに、心よりお詫び申し上げます。またこうした機会に恵まれることがあれば、今度こそ皆さんの手元にお届けできるよう頑張ります。引き続き、よろしくお願い致します

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