2011/06/30

World Open R2

2戦目の組み合わせは、いつも一緒に行動しているオーストラリアのMoulthun君でした。序盤で相手にミスが出たために、やや優勢で試合を進めてきましたが、時間が増える直前のブランダーで負け。ショックは大きいですが、まだ先は長いので頑張ります。World Open の結果詳細は以下のHPから確認できます。
http://www.worldopen.com/

FM Moulthun,L (2375,AUS)-FM Kojima,S (2328,JPN)
World Open(2)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. e5 c5 4. dxc5 Nc6 5. Bb5 e6 6. Be3 Nge7 7. Nf3 Nf5 8. Bd4 Nfxd4 9. Qxd4 Qa5+ 10. Nc3 Qxb5 11. Nxb5 Nxd4 12. Nfxd4 Bxc5 13. Nb3 Bb6 14. Nd6+ Ke7 15. f4 Rb8 16. Nxc8+ Rbxc8 17. Kd2 Rc4 18. g3 h5 19. Kd3 h4 20. Nd2 Rb4 21. b3 Rd4+ 22. Ke2 Ba5 23. Nf3 Re4+ 24. Kd3 hxg3 25. hxg3 Rc8 26. c4 Bb6 27. Rae1 Rxe1 28. Rxe1 Bf2 29. Rc1 b5 30. g4 dxc4+ 31. bxc4 b4 32. Rc2 Bc5 33. Ke4 a5 34. Nd4 a4 35. f5 Rc7 36. g5 g6 37. fxg6 fxg6 38. Rh2 Bxd4 39. Kxd4 Kd8 40. Rh8+ Kd7 41. Rb8 b3 42. axb3 axb3 43. Rxb3 Kc6 44. c5 Ra7 45. Rb6+ Kd7 46. Rd6+ Ke7 47. c6 Ra4+ 48. Kc5 Ra5+ 49. Kb6 Rxe5 50. Rd7+ Ke8 51. Rd1 Re2 52. c7 Rb2+ 53. Ka5 Ra2+ 54. Kb4 Ra8 55. Kb5 1-0

2011/06/29

Philadelphia International finished but...World Open starts!

Philadelphia International の最終戦はGM Lenderman,A にドローのルークエンディングを負けました。賞金を逃したこと以上に、ポイントを取れる試合で落としたことが悔しいです。

GM Lenderman,A (2548,USA)-FM Kojima,S (2328,JPN)
Philadelphia International(9)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nf3 Nf6 4. e3 a6 5. Bd3 Bg4 6. Nbd2 e6 7. O-O c5 8. cxd5 Nxd5 9. dxc5 Bxf3 10. Nxf3 Bxc5 11. Be4 Nc6 12. Bxd5 Qxd5 13. Qxd5 exd5 14. Bd2 f6 15. Bc3 Kf7 16. Rfd1 Rhd8 17. Rac1 Bb6 18. Rd3 Ke6 19. Rcd1 Rd7 20. Bd4 Nxd4 21. Nxd4+ Bxd4 22. Rxd4 Rc8 23. R4d2 Rc4 24. b3 Rc6 25. g4 a5 26. Kg2 Rc8 27. Kg3 Ke5 28. f4+ Ke6 29. Rd3 b5 30. R1d2 g6 31. h4 Rc1 32. e4 d4 33. g5 fxg5 34. hxg5 b4 35. Rxd4 Rxd4 36. Rxd4 Rc3+ 37. Kg4 Rc2 38. a4 bxa3 39. Ra4 a2 40. Rxa5 Rg2+ 41. Kf3 Rb2 42. f5+ gxf5 43. exf5+ Kf7 44. Kg4 Rg2+ 45. Kh4 Rh2+ 46. Kg3 Rb2 47. Ra7+ Kg8 48. Kg4 Rxb3 49. Ra8+ Kf7 50. Ra7+ Kg8 51. Ra8+ Kf7 52. Rxa2 Rb4+ 53. Kh5 Rb1 54. Ra7+ Kg8 55. Ra8+ Kf7 56. Ra3 Rg1 57. Kh4 Kg7 58. Rb3 Kf7 59. Rg3 Rf1 60. Kg4 Kg7 61. Rh3 Rg1+ 62. Kf4 Rf1+ 63. Rf3 Ra1 64. Re3 Kf7 65. Re2 Rf1+ 66. Ke5 Rg1 67. Rh2 Kg7 68. Rd2 Re1+ 69. Kd6 Rg1 70. Re2 Rd1+ 71. Ke7 Rf1 72. Re5 Rf2 73. Ke8 Kg8 74. f6 h6 75. Re7 1-0

Philadelphia International の結果詳細は以下のHPで確認できます。
http://chesstournamentservices.com/cca/2011/06/philadelphia-international-2011-standings/
私は上位3人に黒で負けるという苦しい結果でした。

そして休む間もなくWorld Openが始まりました。ペアリングを見に行くと、そこにはMikhalevski(イスラエル元代表)の名前が・・・私や中村君にとってのヒーローなので、普段ならばありがたくて涙が出るところですが、試合をするには疲れすぎていました。とろける頭で試合に臨み、やや優勢だと思ったところでドローオファー。返事は握手でした。

GM Mikhalevski,V (2577,ISR)-FM Kojima,S (2328,JPN)
World Open(1)

1. d4 d5 2. c4 c6 3. Nf3 Nf6 4. e3 Bg4 5. Nc3 e6 6. Qb3 Qb6 7. Nh4 Bh5 8. h3 Be7 9. g4 Bg6 10. Nxg6 hxg6 11. Bg2 Na6 12. Qa4 dxc4 13. Qxc4 g5 14. Bd2 Nd5 15. O-O-O O-O-O 16. Kb1 Nxc3+ 17. Bxc3 Nc7 18. Qa4 Nd5 19. Rc1 Kb8 20. Ba5 Qa6 21. Bf1 b5 22. e4 Nb4
What a crazy position it is!

23. Qa3 Nd5 24. Qg3+?!
(24. Qa4=) (24. Bc7+!? Nxc7 25. Qxe7) 24... Bd6 25. e5 Qxa5 26. exd6 Nf4 27. Bg2 Rxd6=/+ 1/2-1/2


とりあえず、今日で1日2試合の過酷なスケジュールから解放されます。明日からはもう少し余裕を持って試合に臨めそうです。

2011/06/28

Philadelphia International R7 & R8

インターネットの接続が悪く、更新が遅くなりました。昨日はトップを走るカナダのIM(イスラエルから移籍)Gerzhoyに負け、さらに同じくカナダのIM,Piasetskiとドローでした。時間がないので棋譜だけ公開します。

IM Gerzhoy,L (2496,CAN)-FM Kojima,S (2328,JPN)
Philadelphia International(7)

1. Nf3 d5 2. d4 Nf6 3. c4 c6 4. Nc3 dxc4 5. a4 Bf5 6. Ne5 Nbd7 7. Nxc4 Nb6 8. Ne5 a5 9. g3 e6 10. Bg2 Bb4 11. O-O O-O 12. e3 h6 13. Qe2 Bh7 14. Rd1 Nfd7 15. Nxd7 Nxd7 16. e4 Qe7 17. Be3 Rfe8 18. d5 exd5 19. exd5 Bxc3 20. dxc6 bxc6 21. bxc3 Qe6 22. Qa2 Ne5 23. Qxe6 Rxe6 24. Bd4 Nc4 25. Bh3 Re7 26. f4 Be4 27. Re1 Rae8 28. Bc5 Rb7 29. Rad1 Rb2 30. Rxe4 1-0

FM Kojima,S (2328,JPN)-IM Piasetski,L (2301,CAN)

Philadelphia International(8)

1. Nf3 Nf6 2. c4 d6 3. d4 g6 4. Nc3 Bf5 5. Nh4 Bd7 6. e4 e5 7. Nf3 Nc6 8. d5 Ne7 9. Be2 Bg7 10. O-O O-O 11. b4 Nh5 12. Re1 Kh8 13. Nd2 Nf4 14. Bf1 Qe8 15. c5 Nc8 16. Nc4 a6 17. a4 f5 18. exf5 Qf7 19. fxg6 Qxg6 20. Kh1 Bf5 21. Ra2 Bd3 22. f3 Bxf1 23. Rxf1 Ne7 24. g3 Nh5 25. cxd6 cxd6 26. Nb6 Rad8 27. Ne4 Bh6 28. Rc2 Nf6 29. Bxh6 Qxh6 30. Rc7 Nf5 31. Nxf6 Rxf6 32. Qe1 Rg8 33. Rg1 Nd4 34. Qc1 Ne2 35. Qxh6 Rxh6 36. Rg2 Nxg3+ 37. Kg1 Ne2+ 38. Kf2 Rxg2+ 39. Kxg2 Nf4+ 40. Kf1 Rxh2 41. Rxb7 h5 42. Kg1 Ra2 43. Rd7 h4 44. Rxd6 Kg7 45. Rd7+ Kh6 46. Rd8 Ra1+ 47. Kh2 Ra2+ 48. Kg1 Ra1+ 1/2-1/2

Piasetskiさんは日本につい最近まで住んでいたそうです。私たちが気付かないだけで、身近に海外のマスターが潜んでいることもあるかもしれませんね。

さて、泣いても笑っても最終ラウンドです。現在8位なのでまだ賞金の目はありますが、相手はGM Lendermanではないかと予想されるので、なかなか厳しい状況です。なにはともあれ、精一杯指すだけです。

2011/06/27

Philadelphia International R5 & R6

今日は1勝1ドローでした。時間に余裕があるので、棋譜に多少解説を入れようと思います。

IM Adu,O (2295,NGR)-FM Kojima,S (2328,JPN)
Philadelphia International(5)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. Nc3 dxe4 4. Nxe4 Bf5 5. Ng3 Bg6 6. h4 h6 7. Nf3 Nd7 8. h5 Bh7 9. Bd3 Bxd3 10. Qxd3 e6 11. Bd2 Ngf6 12. O-O-O Be7 13. Qe2 Qb6!?
最近凝っているアイディアです。ここでは色々な手が考えられ、桑田君は13...0-0、中村君は13...Rc8、Schandorffの勧めは13...c5です。

14. Rhe1 O-O 15. Ne5 Rad8 16. c3?!

明らかにぬるい手です。16.Ng6! Rfe8 17.Nxe7+ Rxe7 18.Nf5 Ree8 19.Nd6 Rf8 と進めるべきだったでしょう。

16...c5 17. Nxd7 Rxd7 18. Be3 Rfd8 19. dxc5 Bxc5 20. Rxd7 Rxd7 21. Bxc5 Qxc5 22. Qf3 Qg5+ 23. Kb1 Qd2 24. Rc1 Rd3?!

試合後に相手にも指摘されましたが、ポーンの取り合いは白が息を吹き返すことを許してしまいます。26手目が見えていませんでした。

25. Qxb7 Qxf2 26. Ne4! Qf5 27. Nxf6+ gxf6 28. Ka1 e5 29. Qb5 Rd2 30. a4 Kg7 31. c4 Qf4 32. g3 Qe3 33. Ka2 Rh2 34. Rd1 e4 35. Rd7 Rd2 36. Rc7 Qd4 37. Qb7 Kg8 38. Rc8+ Kg7 39. Qb8!?

白は勝負を続けます。39.Rc7 Kg8 ならばドローです。

39...f5 40. Qb4 Kf6 41. Rc5? Rc2?

時間が増えた直後の相手のブランダーに気がつきませんでした。ここはeポーンを進めるチャンスです。
41... e3! 42. Rd5? Qxb2+! 43. Qxb2+ Rxb2+ 44. Kxb2 e2

42. Qb5 Kg7 43. Rd5 Qxc4+ 44. Qxc4 Rxc4 45. Kb3 Rc1 46. Rxf5 Rg1 47. Kc4 Rxg3 48. b4 Ra3 49. a5 e3 50. Kd4 e2 51. Re5 Ra2 52. Kd3 Kf6 53. Rxe2 Rxe2 54. Kxe2 Ke5 55. Ke3 Kd5 56. Kf4 Kc4 57. Kf5 Kxb4 58. Kf6 Kxa5 59. Kxf7 Kb5 60. Kg6 a5 61. Kxh6 a4 62. Kg7 a3 63. h6 a2 64. h7 a1=Q+ 65. Kg8 1/2-1/2
オリンピアード同様、優勢の局面からナイジェリアのマスターに勝てませんでした。こういったところをしっかり修正しなければ、ノームには手が届きません。このラウンドで池田君はまさかの2200台に負け。対するMoulthun君は、GM,Lendermanから危なげなくドローを取りました。

FM Kojima,S (2328,JPN)-Shahade,M (2266,USA)
Philadelphia International(6)

1. Nf3 c5 2. c4 g6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nc6 5. e4 Nf6 6. Nc3 d6 7. Nc2 Bg7 8. Be2 O-O 9. O-O Nd7 10. Bd2 Nc5 11. b4 Bxc3?!
このポーン取りは危険です。11...Ne6と退くべきでした。

12. Bxc3 Nxe4 13. Bb2 Nf6 14. b5 Ne5 15. Qd4 Ned7 16. Ne3 Qb6?!

ポーンを返してもらえるうえ、ダブルビショップで有利なエンドゲームに持ち込めます。

17. Nd5!(17.Qh4!?) 17...Qxd4 18. Nxe7+ Kg7 19. Bxd4 Re8 20. Nxc8 Rexc8?!

またもや不可思議な手が来ました。20... Raxc8が自然です。

21. Rfd1 b6 22. Bb2 Nc5 23. Bf3 Rab8 24. Rxd6 Ne6 25. Bc6 Rd8 26. Rad1 Rxd6 27. Rxd6 g5 28. Be5 1-0
直前で池田君が負けた相手でしたが、問題なく勝つことができ、一安心です。この試合が早く終わったのでR6の結果は全て確認していませんが、Moulthun君は地元のジュニアPerez,R(池田君が100手指してドローだった相手)とドロー。池田君は私のR1の相手と難しい試合をしています。明日の私の相手はPerez少年か、まさかのMoulthun君でしょうか・・・

2011/06/26

Philadelphia International R3 & R4

大会二日目の結果と棋譜です。

GM Garcia G (2368,COL)-FM Kojima,S (2328,JPN) 1-0
Philadelphia International(3)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. exd5 cxd5 4. c4 Nf6 5. Nc3 Nc6 6. Nf3 Bg4 7. cxd5 Nxd5 8. Qb3 Bxf3 9. gxf3 e6 10. Qxb7 Nxd4 11. Bb5+ Nxb5 12. Qc6+ Ke7 13. Qxb5 Nxc3 14. bxc3 Rb8 15. Qc5+ Ke8 16. Qxa7 Bd6 17. Be3 Qf6 18. Rd1 Qxc3+ 19. Kf1 Qc2 20. Rd4 h5 21. h4 Qc7 22. Qa4+ Ke7 23. Kg2 Ra8 24. Qb5 Ra5 25. Qd3 Be5 26. Rc1 Qb7 27. Rb1 Qc8 28. Rc4 Qa8 29. Bc5+ Kf6 30. Qe3 1-0

FM Kojima,S (2328,JPN)-FM Rasch,H (2287,GER)

Philadelphia International(4)

1. Nf3 Nf6 2. c4 c5 3. Nc3 b6 4. g3 Bb7 5. Bg2 e6 6. O-O Be7 7. d4 cxd4 8. Qxd4 O-O 9. Rd1 d6 10. Bg5 Nc6 11. Qd2 Ne8 12. Rac1 Qd7 13. Bh3 Qd8 14. b3 Ne5 15. Bxe7 Nxf3+ 16. exf3 Qxe7 17. f4 Qc7 18. Bg2 Bxg2 19. Kxg2 Rd8 20. Qe3 Nf6 21. Qf3 Rd7 22. g4 g6 23. Rd4 Rfd8 24. Rcd1 d5 25. g5 Nh5 26. cxd5 e5 27. fxe5 Qxe5 28. h4 f5 29. Qe3 Qb8 30. Qe6+ Rf7 31. d6 Ng7 32. Qc4 Rdd7 33. Nd5 Ne8 34. Re1 Kf8 35. Rxe8+ Qxe8 36. Nf6 Qa8+ 37. f3 Rd8 38. d7 Qb7 39. Qe6 Kg7 40. Qe5 Qb8 41. Rd6 Kf8 42. Qe6 Qc7 43. h5 gxh5 44. Qe8+ 1-0

R3の相手はコロンビアの元代表でした。2300台までレイティングを落としているので、チャンスはあるだろうと思って試合に臨みましたが、終わってみればボロ負け。検討戦でも色々と教えていただき、大変勉強になりました。やはりチェスはオープニングの準備じゃないですね。

R4はドイツのFMが相手でした。17手目のドローオファーを蹴って勝負に行き、1ポイントをもぎ取りました。最後まで文句なしの指し回し・・・と言いたいところですが、持ち時間が増える直前の40手目前で相手の時間を落とそうと指し方が粗くなり、局面を怪しくしてしまいました。深く反省します。

試合会場の様子です。

オーストラリアから参加している二人の結果にも触れておきましょう。池田君は今日は不調でした。R3では、2200台前半の少年に白で苦しくなり、粘った末にドローをもぎ取りました。100手、6時間越えで、最後は残り7秒でした。池田君の5秒以内に指す技術と、対戦相手の時間を削る手の作り方には感服です。そして池田君はこの試合の疲れから、R4は2100台に13手でドローにしていました。

一方、Moulthun君は噂に違わぬ強さを見せつけました。R3では2200台を白で瞬殺。R4も2300台のFM相手に黒で危なげなく勝ちました。今年のThailand Openで活躍した、Max Illingworth君(一緒に参加した篠田君、高橋さんぐらいしか分からないと思いますが・・・)と並び、オーストラリアトップジュニアであることは間違いないでしょう。是非、次回のオリンピアードではベテランを押しのけてオーストラリア代表に入って貰いたいと思います。彼の棋譜と写真は、余裕ができたらこちらでも公開するつもりです。

運営面についての愚痴でまだまだ書きたいことがありますが、明日の試合のことも考えて、そろそろ休むことにします。明日はおそらく、Shabalovを白で倒した女傑、Melekhina,Alisaが相手です。
*R5の相手はナイジェリアのIM,Oldapo,Aduでした。 23:15追記

2011/06/25

Philadelphia International 大会情報

おはようございます。先程、朝食から戻りました。今回の滞在では宿泊に朝食を付けていないため、毎朝外に朝食を探しに行くことになります。幸い、近くにサンドイッチショップSubwayや、屋台のホットドッグ屋があるため、さほど大変ではありません。今朝は私と池田君、昨晩合流したMoulthun君の3名で駅まで食事に行きました。IMノームをすでに3つゲットしていると聞いていたので、Moulthun君とはどんないかつい青年だろうかと色々考えていましたが、(失礼!チェスの実力と見た目は関係ないですね)実際は小柄でおとなしそうな少年でした。これから2週間、彼がどんなチェスを指すのか、近くで見て勉強させてもらいます。

さて昨日の試合の詳細ですが、時間もあまりないですし、すでに馬場さんがポイントとなる局面に触れていてくれているので、そちらは割愛します。http://chessplayer.jugem.jp/

皆さんがより気になっているのは、大会の詳細でしょう。インターネット上ではほとんど情報が出ていませんしね。私も大会が始まって驚くべきことがいくつかあったため、今回はそれについて述べようと思います。

一つ目は大会の参加人数です。Philadelphia Internationalは驚くべきことに32人という少なさです。昨年はかなり多かったため、これは私も池田君も意外でした。それでも、GMが3人、IMが4人参加しているため、IMノームのチャンスはあります。また、Moulthun君がリスト4、私が6、池田君が8なので、全員十分に賞金を狙える位置にいます。ちなみにリスト1のGM,Shabalov,AはR2でまさかの負け、リスト2のGM,Lenderman,Aはしっかり池田君に勝っています。

もう一つは試合の持ち時間です。タイムコントロールは40手2時間のプラス1時間、そして増加はなしです!その代わりに初手から1手5秒の保障時間があります。保障時間とは自分の手番になっても、定められた分だけ自分の持ち時間が減らないというものです。増加と違うのは、5秒以内に指しても余った分の時間がプラスされないということです。なかなか面白いシステムですが、時間切迫になると大変です。5秒以内に指し続けなければいけないということになります。私も池田君も面食らったタイムコントロールですが、地元のプレーヤーは淡々と対応していたので、アメリカでは普通のことなんですかね。

さて、そろそろR3のペアリングが発表されるので確認してきます。1.5/2は少ないので、ひょっとするとR1をbyeで参加している、コロンビアのGMかもしれません。

Philadelphia International R1 & R2

R2が五時間を超えたのでへとへとです。とりあえず棋譜だけアップします。

Kojima, S(2328) - Obiamiwe E, P(2010)
Philadelphia International(1)

1. Nf3 Nf6 2. c4 e6 3. g3 d5 4. d4 Be7 5. Bg2 O-O 6. O-O dxc4 7. Qc2 a6 8. a4 Nc6 9. Qxc4 Qd5 10. Nbd2 Bd7 11. Rd1 Rfd8 12. e3 Qh5 13. Qf1 Be8 14. Nc4 Rab8 15. Nfe5 Nxe5 16. Nxe5 Nd7 17. Bf3 Qf5 18. Bg4 Qf6 19. Nd3 c5 20. Nf4 cxd4 21. exd4 Nb6 22. a5 Nd5 23. Bf3 Bc6 24. Bxd5 Bxd5 25. Nxd5 Rxd5 26. Be3 Rbd8 27. Rdc1 R5d7 28. Rc4 h6 29. Rac1 Qf3 30. Rc7 Qd5 31. Qe1 Qb5 32. Qc3 Bb4 33. Rxd7 Rxd7 34. Qc8+ Kh7 35. h4 Qd5 36. Qe8 Re7 37. Qf8 Bd6 38. Rc8 Rd7 39. Qh8+ Kg6 40. Rg8 f6 41. Qxh6+ Kf5 42. Rxg7 Rxg7 43. Qxg7 Qf3 44. Kh2 Bb4 45. Qh7+ Kg4 46. Qg6# 1-0

Aaron, D(2288) - Kojima, S(2328)
Philadelphia International(2)

1. e4 c6 2. d4 d5 3. exd5 cxd5 4. c4 Nf6 5. Nc3 Nc6 6. Bg5 dxc4 7. d5 Ne5 8. Qd4 h6 9. Qxe5 hxg5 10. Bxc4 Bd7 11. Nf3 g4 12. Ng5 Rc8 13. Bb3 Rh5 14. O-O-O g6 15. f4 gxf3 16. gxf3 Bg7 17. Qg3 Qa5 18. Ne6 fxe6 19. dxe6 Qg5+ 20. Qxg5 Rxg5 21. exd7+ Nxd7 22. Be6 Rc7 23. Bxd7+ Rxd7 24. Rxd7 Kxd7 25. Ne2 Rg2 26. Kd2 Bxb2 27. Rb1 Bd4 28. Rxb7+ Kd6 29. Kd3 Bb6 30. a4 Rf2 31. Nd4 e5 32. Nb5+ Ke6 33. Nxa7 Rxf3+ 34. Ke2 Rf2+ 35. Kd3 Bxa7 36. Rxa7 Rxh2 37. a5 Ra2 38. Ra8 Kf5 39. Rf8+ Kg4 40. Ra8 Ra4 41. a6 Kf3 42. Rf8+ Kg3 43. Ra8 g5 44. a7 g4 45. Ke3 e4 46. Ke2 Ra3 47. Kd2 Kg2 48. Ke2 g3 49. Kd2 Kg1 50. Ke2 g2 51. Kd2 Ra6 52. Ke3 Ra4 53. Ke2 Ra6 54. Ke3 Rg6 55. Rf8 Kh2 56. a8=Q g1=Q+ 57. Rf2+ Kh3 58. Qh8+ Kg4 59. Qc8+ Kh4 60. Qh8+ Kg4 1/2-1/2


2011/06/23

アメリカ到着

Twitterとfacebookではすでにご報告していましたが、無事にPhiladelphiaのホテルに到着しました。トーナメントは明日の6/24より開始されます。いくつかの写真を添えて、長かった6/22を振り返ります。

私の家から成田空港までは、逗子駅から横須賀線で船橋駅まで行き、そこから京成船橋駅まで歩いて、京成線に乗り換えるのがいつものパターンです。ところが今回は船橋駅を乗り過ごしてしまい、津田沼駅まで行ってしまいました。仕方がないので津田沼駅→新津田沼駅→京成津田沼駅と乗り継いで成田空港に向かいます。この時点で予定より30分ロスしました。

さらには、成田空港のANAチェックインカウンターでは、「ESTAを申請しないと、アメリカには入国できませんよ」と言われました。ESTAは、2009年からアメリカ入国の際に必要になったシステムらしく、私は全く知りませんでした。大急ぎで設置してあるパソコンから申請を行い、締め切るぎりぎりの時間にチェックインが完了しました。皆さんもアメリカに行く際はご注意ください。

成田からシカゴまでは11時間強、映画を見たり小説を読んだりして過ごしていました。シカゴでは町に出る時間はありませんでしたが、その分、空港内で写真を多く撮りました。
シカゴは雲も出ていましたが、綺麗な青空が見えました。

シカゴ空港ターミナル間の地下通路です。

せっかくなので頼んでみたChicago Dog。ピクルスがでかいです。

シカゴからフィラデルフィアへの国内便は2時間弱でしたが、機内に乗り込んでから離陸までが長かったです。1時間半ぐらいでしたかね。かなりキレている乗客もいました。

フィラデルフィアに到着すると、出発ゲートと到着ゲートが同じであることに軽い衝撃を受けつつ、さらには荷物の受け取り場所はどこなのか分からなかったため、かなり焦りました。国内便への乗り継ぎをした場合だけかもしれませんが、フィラデルフィア空港でのバッゲージクレームの場所は、少し分かりにくいと感じます。そのためか、乗客は預けても良そうな大きさの荷物でも機内に持ち込んでいましたし、チェックイン時ではなく機内に乗り込む直前に荷物を預けていました。(後者はかなり衝撃的でした)私も色々な国に行っていますが、空港でやり取り一つとっても新しい発見はたくさんあります。

そして日本を出る前から考えていたことですが、ホテルまでどう行くか決めなくてはなりません。タクシーを使うのが最も簡単ですが、事前の調べで電車も通っていることを知っていたので、そちらにチャレンジしてみました。
空港からフィラデルフィア中心へ向かう電車は30分に1本でした。

路線図とにらめっこしながら、どこで降りるべきなのかを考えます。

ホテルの最寄り駅(だと判断した)Suburban Stationから、17th Streetに出ます。

Suburban Stationの17th Street出口で降りてからは、警察官に道を尋ね、ホテルに無事到着できました。夕飯は自分の腕ほどもある12インチのサンドイッチを食べ、夜の7時頃には倒れるように眠りました。目が覚めてこれを書き始めたのは午前5時頃なので、今夜もう少し時差の調整をしようと思います。二日間ルームメイトの池田君は、無事にニューヨークに行く便が取れたと連絡ありましたが、まだ到着していないところを見ると、ニューヨークで宿を取ったのでしょう。フィラデルフィアにも無事に到着することを願っています。長くなりましたが、こちらに無事着いたというご挨拶でした。

*池田君も無事到着しました。 23:10追記

2011/06/21

渡米前夜

明日の午前中、成田からフィラデルフィアに向かいます。目的はすでにこちらのブログでも報告している通り、6/24-28のPhiladelphia International と 6/28-7/4のWorld Open の二大会に参加することです。行きはシカゴ経由、帰りはワシントンD.C経由で、フライト時間は13時間半程ですかね。滞在日程も含め、長い旅になります。

こちらの準備は概ね順調ですが、オーストラリアでは少しトラブルがあったようです。チリの火山噴火の影響で、池田君が搭乗するはずだった飛行機がキャンセルとなり、予定通りアメリカに着くことが難しくなったそうです。先程、電話で本人と話をしたところ、シドニーからの飛行機のチケットをうまく取れれば22日中に到着できますが、最悪の場合、byeを入れて参加することになるそうです。私は一足先にチェックインをして、彼が無事に到着することを祈っています。

チェスの内容に関しても、一つ報告しておくことがあります。黒番のレパートリーは、去年から使っているCaro-Kann Defenceと、すっかり馴染んだSlav Defenceで行きますが、白番を1.Nf3からのEnglish Openingにします。私としても悩んだ結果ですが、(特に先週末にRuy Lopezのレクチャーをやったばかりなので・・・)最近の白番での試合を振り返った末の判断です。今年のFIDE公式戦(Cappelle,BCCO,全日本選手権)で負けた試合は、全て白番で1.e4でした。少し1.e4の自信が低下中なので、思い切って以前使っていたオープニングに戻してみようという試みです。決して1.e4がダメだということではないですよ!

そのようなわけで、最近は1.Nf3の感覚を取り戻すことに時間を割いています。いきなりオープニングを変えて大丈夫なの?と思われるかもしれませんが、去年から今年にかけても公式戦以外では1.Nf3も指していましたし、真面目に指していた2008-2009年頃も、今から考えればきちんとアイディアを理解できていたか疑問です(笑)

フィラデルフィアでの目標は当然IMノーム獲得ですが、2年ぶりのGM戦勝利も目指すべきところです。最後にGMに勝ったのは一昨年のタイで、1.Nf3の試合でした。劣勢のポジションから、相手のブランダーで大逆転したお粗末な試合ですが、こちらを公開して渡米前の締めくくりとします。皆さん、応援よろしくお願い致します!次回はアメリカからの更新となります。

Kojima, S(FIDE 2277, JPN)-GM Bakre, T(FIDE 2452, IND)
9th BCCO(2), 2009.04.01

1. Nf3 c5 2. c4 Nc6 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nf6 5. Nc3 e6 6. a3 Be7 7. e4 O-O 8. Nf3 Qa5 9. Bd3 Rd8 10. O-O d5 11. cxd5 exd5 12. Bd2? dxe4 13. Bxe4 Nxe4 14. Nxe4 Qb5 15. Qc2 Bg4 16. Bc3 Bxf3 17. gxf3 Rac8 18. Ng3 Nd4 19. Qe4 Bf6 20. Rad1 Re8? 21. Qg4 h5 22. Nxh5 Ne2+ 23. Kh1 Bxc3 24. bxc3 Qe5 25. Rd5!
25...Qxc3 26. Nxg7! Rc4 27. f4 Rxf4 28. Qg2 Rc8 29. Ne6+ Ng3+ 30. Qxg3+ Qxg3 31. hxg3 Ra4 32. Rg5+ Kh8 33. Kg2 1-0

2011/06/20

Grandmaster Repertoire

今日は趣向を変えてシリーズ本の紹介です。Grandmaster Repertoire シリーズは、QUALITY CHESS から出版されているオープニングの定跡書です。それぞれのオープニングに詳しいGMが、自分の研究や実戦例を紹介しつつ、初心者でも分かりやすいように解説がなされています。各巻の内容と著者は以下の通りです。

Grandmaster Repertoire 1 1.d4 Vol.1 /Avrukh,B /
1.d4 d5 (Catalan,Slav,etc)

Grandmaster Repertoire 2 1.d4 Vol.2 /Avrukh,B /
1.d4~ (Benoni,Dutch,KID,Grunfeld,etc)

Grandmaster Repertoire 3 English Opening Vol.1 /Marin,M /
1.c4 e5

Grandmaster Repertoire 4 English Opening Vol.2 /Marin,M /
1.c4 ~

Grandmaster Repertoire 5 English Opening Vol.3 /Marin,M /
1.c4 c5

Grandmaster Repertoire 6 Sicilian Defence /Ftacnik,L /
Sicilian Najdolf, Anti-Sicilian

Grandmaster Repertoire 7 Caro-Kann Defence /Schandorff,L /
Caro-Kann Classical,Advanced,etc

Grandmaster Repertoire 8 Grunfeld Defence Vol.1 /Avrukh,B /
2011/09 will be published

Grandmaster Repertoire 9 Grunfeld Defence Vol.2 /Avrukh,B /
2011/09 will be published

Grandmaster Repertoire 10 QGD Tarrasch /Aagaard,J /
2011/10 will be published

私の手元には、1,2,3,5,7巻があります。特に7巻のCaro-Kannは、私の現在の黒番での研究を大いに支えてくれるため(もちろん載っていないラインも指します。)重宝している一冊です。
1~5巻は白番用、6~10巻は黒番用となっています。どの本もよくまとまっていますが、白番用は厚いものが多く(1.d4 Vol.2 は600ページ越えです!)やや読みづらいのが難点です。皆さんも気になるオープニングがあれば、チェックしてみては如何でしょうか。
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