2011/06/13

快速選手権の反省

Behind the Sceneですでに報じられている通り、昨日、一昨日と蒲田で開催された快速選手権は、2日コース参加者10名、1日コース参加者11名という悲惨な状況でした。私は2日間とも見学してきましたが、初日は何が起こったのかと目を疑いました。2日目の閉会式で渡井さんが「快速選手権は波乱が起きやすいので、参加者が集まりにくい」とのたまったので、さすがに我慢できず、篠田君といくつか物申してきました。私たちが実際に提案したことも含め、大会の改善に必要だと思うことを以下に列挙しておきます。

・エントリーリストを公開すること
名古屋、吉祥寺、松戸などの大会では、すでに当たり前のこととなっています。今回の快速選手権では、南條君がリスト1でしたが、彼のような強豪が参加することを予め知らせておけば、参加しようと考えた人もいたかもしれません。また、地方遠征者や初参加の人間にとって、どの程度のレベルの人間がどれくらい参加するのかを知ることができれば、安心して大会に臨めるでしょう。

・可能なサービスを考えること
現在のJCAの大会では、箱(試合の会場)だけを運営側が用意し、あとは勝手にやってくれと言っているも同然の状態です。もう少し、プレーヤーがまた参加したいと思えるサービスが欲しいところです。例えば以前、吉祥寺チェスクラブで開催された1day tournamentでは、運営側が飲み物を用意するサービスがありました。こういった、さほど手間もお金もかからないサービスが、参加者の満足度を上げるものだと私は考えます。また、参加費を下げるというのも考えましたが、JCAとお金の問題は複雑なので、高い参加費を取るだけのサービスを提供するのが、現実的に可能な方向だと思います。

・きちんとお金を出して、まともなスタッフを雇うこと
1つ前の話にも絡みますが、まともなスタッフがある程度用意されていなければ、サービスは行えません。チェスの大会には、さほど人手は要らないと思うかもしれませんが、そんなことはありません。きちんと会場内の試合を見て回り、トラブルが起こった際に迅速に対応する、初参加のプレーヤーに対し、様々なアドバイスをする(今回の快速選手権では、初参加者がByeの意味が分からなかったり、試合後にどうすれば良いか分からないといった事態がありました)、先程挙げたように飲み物を用意するなど、色々と仕事はあります。学生のアルバイトで十分なので、何人かに募集をかけ、こういった仕事を割り振ってみてはどうでしょうか。

・トーナメントの魅力を運営側が理解し、それを伝える工夫をすること
もっと細々書いても良いですが、とりあえずまとめとします。私はJCAの大会では、運営側が大会の魅力やコンセプトを理解しておらず、そのためにこちらもイマイチ楽しめない、という気がします。もちろんチェスの楽しみ方は人それぞれですが、運営側が「こういった楽しいイベントなんですよ」とアピールできなければ、人は離れて行ってしまうでしょう。チェスをするだけなら家でもできますし、JCAのレイティングを上げたいならば、別のチェスクラブに行くという選択肢もあります。JCAが主催するチェスのトーナメントだからできることは何なのか、彼女たちに考えてもらいたいと思います。余談ですが、私は近々、他のボードゲームの大会運営がどのような物か、直接見てアイディアを学んでこようと思っています。

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