2013/05/29
Saturday Lecture on June 8th
5月のサタデーレクチャーが終わったばかりですが、もう6月のレクチャーの告知をします。それもそのはず、6月のレクチャーは第2週の土曜開催なので、すでに来週と日程が迫っています。次回のテーマは、5月のピン同様、初心者にもなじみの深いバックランクにしましょう。
【日時】 2013年6月8日(土) AM 10:00~12:00
【会場】 チェスセンター(最寄駅:池上駅)
【形式】 レクチャー+質疑応答
【テーマ】 The Back Rank Tactics And Strategy
【テーマ詳細】
バックランク(白にとって1段目、黒にとって8段目)を利用した攻撃や、駒を取るタクティクスは、中級者でもつい見落としがちです。それはキングへの直接的なメイティングアタックが絡むという、バックランクの特殊性によるものでしょう。6月のレクチャーでは、様々なポジションを通じて、バックランクの基礎的な考え方から、タクティクスやメイティングアタックのチャンスの作り方までを解説しようと思います。
【参加費】 午後のサタデートーナメント参加者は午前、午後合わせて1500円、レクチャーのみは1000円
【参加資格】なし
【対象】 レイティング2000未満
それでは、再び池上で皆さんにお会いできることを楽しみにしています。6月のレクチャーも、よろしくお願い致します。
ラベル:
Saturday Lecture
2013/05/28
Chess Viewer by Everyman Chess
3月に帰国してから、携帯電話をiPhone に切り替えました。それ以来、携帯で棋譜を見るのはchessgames ぐらいでしたが、どくぜんてきブログの記事を読んで、自分も何かpgn Viewer のアプリを入れてみることにしました。まずは無料のものをトライしてみようとダウンロードしたのが、Everyman Chess 社が出しているアプリです。上のアイコンが目印となっています。
起動してみて驚いたのは、デフォルトでBeating Unusual Chess Openings、Play the Caro-Kann、Starting Out King's Indian の3冊が入っており、その一部が閲覧できることです。本のすべてがデータ化されているわけではないので、これはEveryman Chess が販促のために行っているサービスなのでしょう。実際、Buy Books のページもあり、有料でEveryman Chess の本がダウンロードできるようです。とりあえず本の購入はさておき、他のpgn ファイルをiPhone に入れたり、他にどんな機能があるかをチェックしてみようと思います。他にもiPhone 用のアプリで、こんなのがお勧め!という意見があれば、是非教えてください。
2013/05/27
Saturday Lecture on May - Lecture And Games Report -
一昨日のレクチャーは、先月同様10名の参加者にお越しいただきました。参加してくださった皆さん、ありがとうございます。初参加が半数の5名だったようで、今後も私のレクチャーに、新しく興味を持ってくれる人が増えれば嬉しい限りです。(そして、また写真を撮り忘れるという失敗...)
ちなみに上記のポジションは、レクチャーのメインで扱った古典のゲームです。ポジションだけを見て、誰のゲームかわかった人は、結構古典に詳しそうですね。5月のレクチャーのテーマを「ピン」に決めた時点で、これは紹介しなければ!と思った一試合です。棋譜のリンクを貼っておきますので、興味のある方は是非並べてみてください。
Alekhine-Nimzowitch
午後のトーナメントには3試合中、2試合のみ参加させていただきました。1試合目はSemi-Slav、2試合目はNimzo-Indian(両方黒番)となり、なんとか2試合とも勝つことができました。2試合目の高安さんとのゲームは、なかなか面白いルークエンディングの登場です。
ここまでにもう少しポジションを良くできなかったのかと首をひねりつつ、このやや優勢なルークエンディングを、相手のミスに助けられながら、なんとか勝ちきりました。高安さんとは初対戦でしたが、とてもレイティングが900近く離れているとは思えません。良いエンドゲームの勉強になったので、午後の試合に参加した甲斐がありました。
私以外のトーナメント参加者をチェックしてみると、今は1700-1800台の争いが激しいようで、この2ヶ月、なかなか面白い試合を見せてもらっています。今月は私の同級生である三村くんの一人勝ちだったようですね。私はあまり、自身の国内レイティング変動で一喜一憂しないようにしていますが(FIDE が優先なので!)、こういったレベルのプレーヤーの戦いや、成長を見るのは楽しいものです。私のレクチャーや試合への参加が、彼らにとって良い刺激になってくれれば幸いです。
そして、次回のサタデーレクチャーはもう来週末の6月8日ですので、早ければ明日にでもテーマを発表しようと思います。6月末には韓国のトーナメントに参加するため、これから毎週末はなるべく試合をする予定ですが、それと同時に面白いレクチャーを皆さんにお届けできるよう頑張ります!それでは、来月もよろしくお願い致します。
ラベル:
Saturday Lecture
2013/05/24
FM Shinsaku Uesugi Official HP
数日前に、アメリカに住むFM 上杉晋作くんのHP が開設されました。現在のところのコンテンツは、ネット上での対局の様子や、その試合解説が中心です。今後は、よりコンテンツを増やしていくのではないでしょうか。
Shin Uesugi's HP
私と同時期の2009年にFM を獲得した彼も、ようやく自分のサイトを持つようになったか!というのが最初の感想でしたが、これは一昨年、私がブログ開設時に周りから突っ込まれたことでした(笑)大学に入学してからバドミントンにはまりつつある彼も、最近はようやくチェスへの情熱が戻ってきた(?)ようですので、今後は彼のサイトをチェックしつつ、チェス界への完全復帰を待とうと思います。
Shin Uesugi's HP
私と同時期の2009年にFM を獲得した彼も、ようやく自分のサイトを持つようになったか!というのが最初の感想でしたが、これは一昨年、私がブログ開設時に周りから突っ込まれたことでした(笑)大学に入学してからバドミントンにはまりつつある彼も、最近はようやくチェスへの情熱が戻ってきた(?)ようですので、今後は彼のサイトをチェックしつつ、チェス界への完全復帰を待とうと思います。
2013/05/22
English U14 Champion
今夜は海の向こうから届いたばかりのニュースです。昨年末にロンドンでお世話になった大山さんの息子さん、彰人くん(1999年生まれ)が、イングランドのU14 チャンピオンになったそうです。言うまでもないことですが、イングランドはチェスの強豪国であり、年齢別のカテゴリーでも、優勝するのは簡単なことではないでしょう。まずは彰人くん、おめでとう!以下のサイトでは、各カテゴリーの優勝者が写真つきで紹介されています。
The English Chess Federation
そしてGM Dejan Bojkov のブログでは、彰人くんのゲームが本人の解説付きで紹介されています。まったく知りませんでしたが、彼はBojkov の生徒だったんですね。私もロンドンでブリッツをしましたが、1勝1敗1ドローという戦績でした。強いはずです。Bojkov のブログは、私のブログからもリンクを張っていましたが、全然チェックをしていませんでした(笑)これからもう少しまじめに読もうと思います。
Dejan Bojkov Chess Blog
そんな彰人くんが、今年の8月後半にイングランドから来日する予定だそうです。8月の後半だと日本だと手頃なトーナメントがないので、今のところ、私が仲間内に声をかけて、トレーニングを企画しようと考えています。日本には彼より強い同年代のプレーヤーはほとんどいないので、ジュニアプレーヤーにとっては、良い刺激になると思います。もし7月の全日本ジュニアに参加できるようであれば、またそれは面白い展開になりそうですね。
2013/05/21
全日本選手権 2013 棋譜集
今夜は他にも書きたい話題がありましたが、まずはこちらから。今年の全日本選手権の棋譜が、JCA のHP で公開されました。pgn でもダウンロードできるので、私はそちらから並べるようにしています。
Japan Chess Championship 2013
こうして全日本の棋譜が公開されるようになったのは、2009年からです。以前のように紙の棋譜集にして売るよりも、誰もが無料で見られるほうが、日本のチェスプレーヤーにとっては良いでしょう。ただ、チェス通信にレポートを書いた神田さんと私には、事前にpgn を渡してほしかったです(笑)
私もまだ半分ほどしか並べていないので、今夜はまったり残りを見ようと思います。名前や棋譜のミスがあれば、JCA に報告するか、各自で修正しておくと良いでしょう。私からは一つ、指摘をしておきます。
10R 4B White : Umayabara Go → Baba Masahiro
2013/05/20
Memories of Hungary Vol.3 - Andante and Friends -
4月はすっかりこのシリーズの存在を忘れていたので、約2ヶ月ぶりの更新です。Vol.3 では私がブダペストで過ごした日本人宿、アンダンテと、そこでできた友人たちの話をしようと思います。
どこかですでに書いたかも知れませんが、2010年に初めてハンガリーに行ったときから、アンダンテには興味を持っていました。宿泊料金は格安で、日本人のスタッフがおり、お客さんもほぼ日本人である。そんな条件であれば、長期でも過ごし易いであろうと考え、ブダペストの滞在をアンダンテにするというのは、昨年の頭には具体的なプランに盛り込まれていました。それでも、実際に行ってみなければどんな場所かはわからないため、5月に初めて顔を出した際はおっかなびっくりです。
到着した当初は、宿でのマナーや他の客との関わり方などもわかりません。そんな私でもすぐに打ち解けられた(かなぁ?)のは、宿のオーナーと当時の管理人、そして最初に仲良くなった3名のお客さんのおかげだと思っています。ブダペストに着いた翌日、気軽に食事に誘っていただき、その後はアンダンテで一緒に料理を作ったり、色々な話を聞かせてもらったりしました。お客さんの1人とは、9月に横浜で再会しましたが、もう2人ともまたお会いしたいですね。その中でも、ライターの松崎さんにGigazine の記事を書いていただいたのは、ハンガリー生活序盤の良い思い出です。
チェス日本代表は試合中、頭の中でどんなことを考えているのかインタビュー
アンダンテは基本的に旅の宿ですので、ヨーロッパ旅行をする人や、世界一周中のバックパッカー、自転車で各地をめぐる人(これをチャリダーと呼ぶことを、アンダンテで教わりました)などが集まり、旅の情報を交換します。他にはブダペストにいる留学生が遊びにきたり、ハンガリー国内や近隣諸国で働いている日本人が宿泊に来たりします。日本のチェス界にずっといると、価値観の近い人たちが集まりやすいので、それはそれで過ごしやすいのですが、様々な職業の方や専門の学生と交流するのは、非常に刺激的な毎日でした。ブダペストで知り合ったのは、音大生、獣医学部生、指揮者、鍼灸師、初生雛鑑別師、写真家、フリーライター、ハンドボールプレーヤー、ポーカープレーヤー、バレリーナなどなど。
お客さんの中にはチェスに興味を持ってくれる人も多く、アンダンテでは何人もの日本人にルールを教えました。初めての人にチェスのルールを教えるのは、中学生の頃から慣れているつもりでしたが、どういった教え方がベストなのかは、なかなか確定しません。ですが、アンダンテで思いついた現在の教え方には、多少の自信を持っています。こうしてルールを教えた人たちが「チェスって面白いね」と言ってくれたり、ハンガリーを離れた旅先でもチェスをしていると報告してくれることは、私がブダペストの滞在先をアンダンテにして良かったと、心から思えるポイントの一つです。
そしてハンガリーの生活を振り返る上では、彼の存在は無視できません。7月から2月まで、アンダンテの管理人を務めた岡本くんには、長期間とてもお世話になりました。お互いに、これまであまり交流のなかったタイプであったために、価値観の違いから衝突することもありましたが、今では良い友人だと断言できます。2人ともハンガリーを去った後に、彼が自身のブログに書いた私についての記事には、腹を抱えて笑わせてもらいました。それと同時に、よく私のことを見て、支えてくれていたことを実感し、感謝しています。また近いうち、日本で会いましょう!
岡本 Vs チャンプ小島
そして最近になって、アンダンテのリニューアル工事が終わったとの連絡が入りました。私が9ヶ月のハンガリー滞在のうち、ブダペストの全宿泊を過ごしたアンダンテの姿はもうないのかと、少し寂しく思うと同時に、新しくパワーアップしたアンダンテを早く見たいと強く願っています。遠く離れた東欧の一角にある、私の新たなホームとも呼べる場所に、また帰りたいと思う今日この頃です。
アンダンテでできた友人たちとは、これまで日本で経験してこなかったようなイベントを、いくつもこなしてきました。一緒に温泉やプールに行ったり、オペラや演奏会を見に行ったり、IM ノーム獲得や誕生日を大人数で祝ってもらったり、ともに年越しを過ごしたり、そして飲みながら互いの夢を語り合ったりと、思い出は枚挙に暇がありません。今度の滞在では、どんなユニークな人たちと知り合えるか、今から楽しみにしています。
Andante Hostel
Vol.4 に続く
ラベル:
Memories of Hungary
2013/05/17
Malaysian Chess Festival 2013
毎年恒例、夏のマレーシアでのチェストーナメントの告知です。私は2006年から2011年まで、7年連続で参加していました。昨年はメインの大会が、クラシカルのFIDE公式戦ではなくラピッドのみでしたが、それが不評だったのか、今年は例年通りの公式戦に戻しています。
日本からは比較的近いマレーシアでのこの大会は、とても参加しやすく内容も充実しています。アジアのチェスを知る絶好の場として、私から夏の一押しです。以下、スケジュールなどの詳細です。
TOURNAMENT NAME 10th IGB Dato’ Arthur Tan International Open Chess Championship 2013
VENUE Cititel Midvalley Hotel / Kuala Lumpur, Malaysia
SCHEDULE
09 Aug (Fri) Arrival / Players Meeting 21:00
10 Aug (Sat) Registration Round 1 & 2 07:30 - 08:30, 09:00 & 15:00
11 Aug (Sun) Round 3 15:00
12 Aug (Mon) Round 4 & 5 09:00 & 15:00
13 Aug (Tue) Free Day / 4th Swensen’s Age Group Championship
14 Aug (Wed) Round 6 1500
15 Aug (Thu) Round 7 & 8 09:00 & 15:00
16 Aug (Fri) Round 9, Blitz & Prize Giving 09:00
17 Aug (Sat) 33rd ASTRO Merdeka Team Chess Championship 08:00 - 17:30
18 Aug (Sun) 33rd ASTRO Merdeka Team Chess Championship 09:00 - 17:30
19 Aug (Mon) Departure Prizes
FORMAT FIDE-rated Open Swiss
Time Control 90 minutes + 30 seconds per move
メインのトーナメントは10日から16日までの7日間で、17日18日はラピッドのチーム戦です。ラピッドに参加しないのであれば、9日に日本を出て、16日の夕方の便でマレーシアを出るのが最短日程でしょう。
しかし一つ問題点として、日本の夏のFIDE トーナメント、ジャパンリーグと開催日程が被っています。まだ少し迷っていますが、今のところ私は、ジャパンリーグに参加するつもりです(人に参加を勧めておいてすみません!)。日本の大会をパスしても、マレーシアを優先したいというプレーヤーもいるようですので、参加を考えているプレーヤーは、早めに情報共有をしておくと良いでしょう。私も過去最多参加者として、参加せずとも協力はしたいと思っています。過去の大会の話などを知りたい方は、気軽に私までコンタクトをください!
以下のHP からは、大会詳細を記したファイルがダウンロードできるようです。興味のある方は、まずはご確認を!エントリーも、こちらから可能です。
Dato Arthur Tan Malaysian Open blog
2013/05/15
8×8 CARNEVALE 2013
3日連続更新の3回目は、国内大会の告知です。来月22日に汐留で、8x8 チェスクラブ主催の大会が開催されます。私はゲストとして招待されており、すでに参加を決定させています。運営側は、私が参加することを大会の売りとして謳い文句にしていますが(笑)、どれだけ効果があるでしょうか。以下、8x8 チェスクラブ、HP からの抜粋です。
◎8×8 CARNEVALE 2013 開催
6月22日に8×8 CARNEVALE 2013(第2回8×8チェスクラブ トーナメント)を開催します(協力:文化の旅企画)。
当日はFIDEマスター取得者である小島慎也殿を招待しております。その他のFM取得者の方にも出場交渉中です。
また、大会後に簡単な懇親会を行います。こちらも是非ご参加ください。
(出場登録とエントリーリストはSchedule内にあります。)
1.日時
2013年6月22日(土)10:00~
2.場所
汐留 Bar Oliviero 最寄駅はJR新橋、浅草線金座船新橋か、都営大江戸線汐留駅です。
下記連絡先に連絡をいただければ当日は迎えに参ります(徒歩ですけど)。
TEL090-4463-7329
お店の詳細は以下のページをご覧ください
http://baroliviero.com/
3.参加費用
参加費は事前登録されるとお得です。
(事前登録)
トーナメントのみ 1000円
トーナメント+懇親会 3500円 (学生は3000円)
懇親会のみ 3000円
(当日登録)
トーナメントのみ 1200円
トーナメント+懇親会 4000円 (学生は3500円)
懇親会のみ 3200円
4.イベント内容
①チェストーナメント
1~3ラウンド 15分10秒
4~6ラウンド 45分指しきり
参加資格:特になし
9:50 集合
10:00 1ラウンド
10:40 2ラウンド
11:20 3ラウンド
13:00 4ラウンド
14:40 5ラウンド
16:20 6ラウンド
18:00懇親会
備考:JCA非公式戦です。組み合わせにはパソコン用ソフトを使用します。
駒、クロックがある方は持ってきていただけるとありがたいです。
②懇親会
Bar Oliviero で簡単な懇親会を行います(食事+飲み放題)。 奮ってご参加ください。
5.備考
①大会会場がBarであるため、飲食物の持ち込みはご遠慮ください。
(Bar Olivieroでソフトドリンク(150円/1杯)の販売をいたしますのでそちらをご利用ください)
②また、大会当日の昼食もBar Olivieroを使用していただけるとありがたいです。
③今回の大会は文化の旅企画様(URL: http://www.bunka-tabi.com/)の協力を経て開催されます。
大会の参加連絡やご質問のある方は此方まで。
Mail:kihouhasseiki@yahoo.co.jp
今回の大会は、韓国での試合直前の最後のトレーニングになるようにと、8x8 チェスクラブメンバーのご厚意で提案されました。そのため、午前中のゲームの持ち時間は、韓国のラピッドと同じになっています。韓国のチームメイトたちには、前の週に開催される快速選手権と併せて、参加を促したいと思います。もちろん、それ以外の参加者もたくさん来ることを期待しています。
それでは来月、汐留でお会いしましょう!上記の内容以外や、更新情報は8x8 チェスクラブのHP からご確認ください。
8x8 チェスクラブ
2013/05/14
Saturday Lecture on 5.25
今月のサタデーレクチャーは、来週の土曜日、5月25日の開催です。帰国して2回目となる今月のレクチャーでは、シンプルですが奥深い、ピンをテーマに扱おうと思います。
【日時】 2013年5月25日(土) AM 10:00~12:00
【会場】 チェスセンター(最寄駅:池上駅)
【形式】 レクチャー+質疑応答
【テーマ】 The Threat of a Pin
【テーマ詳細】
ピンというのは、チェスを始めて割とすぐに覚える手筋の1つでしょう。うまく他の手と絡めれば、駒得をしたり、相手の駒の動きを制限して優位に試合を進めることができます。しかしピンについての理解が浅いと、安易に相手の駒をピンにすることばかりを考えたり、自分の駒がピンされることを過剰に恐れて、消極的に指してしまったりします。今回のレクチャーでは、テーマを「ピンの脅威」として、様々なピンの形と働きを考えてみようと思います。
【参加費】 午後のサタデートーナメント参加者は午前、午後合わせて1500円、レクチャーのみは1000円
【参加資格】なし
【対象】 レイティング2000未満
先月同様、多くの参加者をお待ちしています。それでは25日に、チェスセンターでよろしくお願い致します。
ラベル:
Saturday Lecture
2013/05/13
全日本選手権問題
今月頭の全日本選手権以降、帰りが遅くなることが多かったので、再び久々の更新です。書きたい内容は山のようにあるのですが、まずはタイムリーな話題として、全日本の順位問題をとりあげましょう。
今日の午後、Twitter で流れた情報で、全日本の順位が4位権田さん、5位渡辺さんと入れ替わって発表されていると指摘されました。私も確認したところ、確かにJCA のページでは、入賞者が変更になっています。これは決して書き間違いではなく、入賞者のタイブレークは、bye の少ないほうを上の順位にするという規定によるものだそうです。思い起こせば私もかつて、馬場さんと同率首位だった際に、馬場さんがbye を申告していたことで、優勝の楯とアルゼンチンカップを獲得したことがありました。
規定は規定なので、権田さんが4位入賞となることは問題ありません。しかし全日本最終日、会場では暁さんを4位入賞者としてすでに表彰しており、運営側がこのミスに気付かなかったことは大問題です。これに対して、私の友人たちは運営側に批判的な意見を出していますが、これも当然と言えば当然でしょう。全日本で入賞者の順位を間違えるのは、私の知る限り初めてのことです。どんな大会でも入賞者を間違えてはいけませんが、今年の全日本選手権は来年のノルウェーでのオリンピアードの代表選考を兼ねているので、その順位付けは特に重要なはずです。
今年の全日本では、事前の申告bye が受理されておらず、不戦勝扱いを受けたプレーヤーがいたという問題もありました。こうした運営側の不手際が露呈するたび、日本のトッププレーヤーの一人として、恥ずかしい気持ちになります。今回、日本に留学に来て、全日本にも参加してくれた池田くんに対しても、日本の悲しい現状を見せているようで申し訳なく思いますね。
全日本の打ち上げの時点で、運営をどうにかしようと意見も多く出ていたので、今日の新しい問題でこの話題はさらにヒートアップするでしょう。また仲間内で集まった際に、今後のJCA の大会運営について、話をしてきたいと思います。
今日の午後、Twitter で流れた情報で、全日本の順位が4位権田さん、5位渡辺さんと入れ替わって発表されていると指摘されました。私も確認したところ、確かにJCA のページでは、入賞者が変更になっています。これは決して書き間違いではなく、入賞者のタイブレークは、bye の少ないほうを上の順位にするという規定によるものだそうです。思い起こせば私もかつて、馬場さんと同率首位だった際に、馬場さんがbye を申告していたことで、優勝の楯とアルゼンチンカップを獲得したことがありました。
規定は規定なので、権田さんが4位入賞となることは問題ありません。しかし全日本最終日、会場では暁さんを4位入賞者としてすでに表彰しており、運営側がこのミスに気付かなかったことは大問題です。これに対して、私の友人たちは運営側に批判的な意見を出していますが、これも当然と言えば当然でしょう。全日本で入賞者の順位を間違えるのは、私の知る限り初めてのことです。どんな大会でも入賞者を間違えてはいけませんが、今年の全日本選手権は来年のノルウェーでのオリンピアードの代表選考を兼ねているので、その順位付けは特に重要なはずです。
今年の全日本では、事前の申告bye が受理されておらず、不戦勝扱いを受けたプレーヤーがいたという問題もありました。こうした運営側の不手際が露呈するたび、日本のトッププレーヤーの一人として、恥ずかしい気持ちになります。今回、日本に留学に来て、全日本にも参加してくれた池田くんに対しても、日本の悲しい現状を見せているようで申し訳なく思いますね。
全日本の打ち上げの時点で、運営をどうにかしようと意見も多く出ていたので、今日の新しい問題でこの話題はさらにヒートアップするでしょう。また仲間内で集まった際に、今後のJCA の大会運営について、話をしてきたいと思います。
2013/05/07
全日本選手権 2013 Day5 & 6 - Junta Dominates JCC -
3日ぶりの更新で全日本選手権の結果報告です。報告が遅れたのは、負けたことで気落ちしていたからではなく、体力的な問題です。でも優勝していれば、どんなに疲れていても、記事を更新していたかもしれませんね(笑)
今年の全日本はオーストラリアのFM 池田惇多くんが、8勝3引き分けという堂々の戦績で優勝を決めました。私は9R で、馬場さんに2ポーンアップからまさかの負け。7勝1敗で2位どまりでした。他には私と惇多くん以外には負けのなかった中村くんが3位入賞。中村くんに大会序盤で負けたものの、後半で強さを発揮した渡辺暁さんが4位入賞となりました。私と南條くんを破った馬場さんが、0P bye のために入賞圏外というのは、なかなか不思議ですね。
1st 池田惇多 9.5P(FM, AUS, 2367)
6連勝スタートで、今年こそはタイトル奪還できそうだと前半戦では思っていましたが、最終的には一歩届きませんでした。それでも7勝1敗3ドローという戦績は、悪いものではないはずです。そして、惇多くんとの激しい優勝争いは、非常に楽しいものでしたし、とても勉強になりました。彼が日本に滞在する残り10カ月の間、良きライバルとして腕を磨いていければと思います。
来年ノルウェーで開催されるオリンピアードの代表には、オーストラリア籍の惇多くんを除いて、上位数名が選出されるでしょう。この中には残念なことに、6.5P で終わった昨年のチャンピオン、南條くんは入っていません。しかし、今年秋のジャパンオープンで、まだ代表入りのチャンスは残っています。昨日は弱気な発言が多かったですが、本来の実力や実績を考慮しても、彼なくして日本チームは成り立たないでしょう。
そして、優勝した惇多くんには、日本チームで参加するように激しい説得が行われていましたが、私は彼はオーストラリアのプレーヤーだと思っていますので、将来的にはありえても、ノルウェーでチームメイトとして一緒にプレーすることは考えていません。むしろ、彼には頑張ってオーストラリア代表に入ってもらい、オリンピーアドで対戦したいと思います!
最後の3戦の棋譜紹介は、今日はパスしておきます。チェス通信で各ベストゲームを選んだ後に、余ったゲームをこちらでは解説するかもしれませんし、レクチャーに回すかもしれません。いずれにせよ、どこかでは皆さんにご紹介したいと思います。棋譜だけの公開であれば、チェス協会のHP でされると思いますので、そちらもお楽しみに!
最後に、6日間の全日本選手権、そして3日間のゴールデンオープンに参加した皆さん、お疲れさまでした!また次回の大会や、チェスイベントでお会いしましょう。私もチャンピオンの座こそ逃しましたが、今後もますますチェスの活動に力を入れていきたいと思います。
今年の全日本はオーストラリアのFM 池田惇多くんが、8勝3引き分けという堂々の戦績で優勝を決めました。私は9R で、馬場さんに2ポーンアップからまさかの負け。7勝1敗で2位どまりでした。他には私と惇多くん以外には負けのなかった中村くんが3位入賞。中村くんに大会序盤で負けたものの、後半で強さを発揮した渡辺暁さんが4位入賞となりました。私と南條くんを破った馬場さんが、0P bye のために入賞圏外というのは、なかなか不思議ですね。
1st 池田惇多 9.5P(FM, AUS, 2367)
2nd 小島慎也 8.5P(FM, JPN, 2384)
3rd 中村尚広 7.5P(JPN, 2058)
4th 渡辺暁 7P(FM, JPN, 2281)
6連勝スタートで、今年こそはタイトル奪還できそうだと前半戦では思っていましたが、最終的には一歩届きませんでした。それでも7勝1敗3ドローという戦績は、悪いものではないはずです。そして、惇多くんとの激しい優勝争いは、非常に楽しいものでしたし、とても勉強になりました。彼が日本に滞在する残り10カ月の間、良きライバルとして腕を磨いていければと思います。
来年ノルウェーで開催されるオリンピアードの代表には、オーストラリア籍の惇多くんを除いて、上位数名が選出されるでしょう。この中には残念なことに、6.5P で終わった昨年のチャンピオン、南條くんは入っていません。しかし、今年秋のジャパンオープンで、まだ代表入りのチャンスは残っています。昨日は弱気な発言が多かったですが、本来の実力や実績を考慮しても、彼なくして日本チームは成り立たないでしょう。
そして、優勝した惇多くんには、日本チームで参加するように激しい説得が行われていましたが、私は彼はオーストラリアのプレーヤーだと思っていますので、将来的にはありえても、ノルウェーでチームメイトとして一緒にプレーすることは考えていません。むしろ、彼には頑張ってオーストラリア代表に入ってもらい、オリンピーアドで対戦したいと思います!
最後の3戦の棋譜紹介は、今日はパスしておきます。チェス通信で各ベストゲームを選んだ後に、余ったゲームをこちらでは解説するかもしれませんし、レクチャーに回すかもしれません。いずれにせよ、どこかでは皆さんにご紹介したいと思います。棋譜だけの公開であれば、チェス協会のHP でされると思いますので、そちらもお楽しみに!
最後に、6日間の全日本選手権、そして3日間のゴールデンオープンに参加した皆さん、お疲れさまでした!また次回の大会や、チェスイベントでお会いしましょう。私もチャンピオンの座こそ逃しましたが、今後もますますチェスの活動に力を入れていきたいと思います。
2013/05/04
全日本選手権 2013 Day4
全日本は4日目を迎え、後半戦に突入しています。私は今日、2人のFM 池田、南條と連続で当たる厳しいペアリングでしたが、これを両方ドローで乗り切り、6勝2ドローの7P で、8R を終えました。これに対して池田くんは、8R で尚広くんを退け、昨日まであった私との0.5P差を埋めています。残り3試合を、如何にポイントを落とさずに切り抜けるかで、優勝争いのゴールが見えてきます。
7R Ikeda, J - Kojima, S 1/2-1/2 Slav Classical
8R Kojima, S - Nanjo, R 1/2-1/2 Dutch Defence Side Line
試合後、南條くんと別の変化を話しましたが、互いに読みぬけがありました。14... Bd7 15. Qe5 O-O-O 16. a3 Qb3 17. Bf4!(17. Qxe7?? Ba4! はピースを捨てて黒勝ちです。) 17... Qc4 18. e3 Qc5=
白マスビショップの活用をどうするか悩んでいましたが、こうなればドローにするしかありません。定跡のせいにするわけではありませんが、このラインはしばらく指すことはないでしょう。
池田くんとはこの日ドローだったため、気まずいルームメイトは避けました。しかしトップに並ばれたことにより、ここから一戦一戦が、優勝のためにはさらに重要になってきます。明日の9R は、池田くんがトップボードに行って野口さんと、私が初の2番ボードで馬場さんとの対戦になります。大勢並んでいる5/8 グループから、明日誰が跳び出すのかにも注目したいと思います。
9R Pairings
8R Kojima, S - Nanjo, R 1/2-1/2 Dutch Defence Side Line
Kojima,S (FM, JPN, 2384) - Nanjo, R (FM, JPN, 2327)
Japan Chess Championship 2013 (8)
1. d4 f5 2. Nf3 e6 3. d5!? Nf6 4. dxe6 d5 5. Ng5 Qe7 6. c4 Bxe6 7. cxd5 Bxd5 8. Nc3 Bc6 9. Qb3 Na6 10. Ne6 Nc5 11. Nxc5 Qxc5 12. Be3 Qb4 13. Qe6+ Be7 14. O-O-O Rd8
Japan Chess Championship 2013 (8)
試合後、南條くんと別の変化を話しましたが、互いに読みぬけがありました。14... Bd7 15. Qe5 O-O-O 16. a3 Qb3 17. Bf4!(17. Qxe7?? Ba4! はピースを捨てて黒勝ちです。) 17... Qc4 18. e3 Qc5=
15. a3 Rxd1+ 16. Nxd1 Qa5 17. Qc8+ Bd8 18. Qe6+ Be7 19. Qc8+ Bd8 20. Qe6+ Be7 1/2-1/2
白マスビショップの活用をどうするか悩んでいましたが、こうなればドローにするしかありません。定跡のせいにするわけではありませんが、このラインはしばらく指すことはないでしょう。
池田くんとはこの日ドローだったため、気まずいルームメイトは避けました。しかしトップに並ばれたことにより、ここから一戦一戦が、優勝のためにはさらに重要になってきます。明日の9R は、池田くんがトップボードに行って野口さんと、私が初の2番ボードで馬場さんとの対戦になります。大勢並んでいる5/8 グループから、明日誰が跳び出すのかにも注目したいと思います。
9R Pairings
1B Noguchi, K - Ikeda, J
2B Kojima, S - Baba, M
3B Inoue, S - Nakamura, N
2013/05/03
全日本選手権 2013 Day3
今年の全日本選手権も、早くも折り返しの3日目です。トップ争いを続ける私と惇多くんは、この日も互いに連勝で他のプレーヤーを突き放しています。泣いても笑っても残り5試合の結果で、今年のチャンピオンが決定されます!
5R Noguchi, K - Kojima, S 0-1 King's Indian Attack
6R Kojima, S - Kobayashi, A 1-0 Maroczy Bind
黒がドローチャンスを求めるためには、黒マスビショップを交換したうえで、ビショップの働きの差でポーンの代償を得るしかありませんでした。白は黒マスビショップをキープできたことで、b6 の弱点を狙い続けることができます。
小林くんとのゲームは、これまでで一番怪しい内容でしたが、なんとか相手のミスにつけ込んでFIDE 公式戦初の6連勝を達成!レイティング2400 と3年ぶりのタイトル奪還に向け、ここまでは文句のつけようのない結果です。全日本での6連勝スタートダッシュというのは、私が知るここ数年の全日本では、誰も達成していないはずです。
しかし、明日は宿敵、惇多くんとの対戦が待っています。ここで決着がつけば、そのまま優勝が決まると考えてほぼ間違いないでしょう。互いにIM を目指す身として、悔いのないように戦いたいと思います。(余談ですが、今、私の自室で隣にいますw)
7R Pairings
6R Kojima, S - Kobayashi, A 1-0 Maroczy Bind
Kojima,S (FM, JPN, 2384) - Kobayashi, A (JPN, 2011)
Japan Chess Championship 2013 (6)
1. Nf3 g6 2. e4 c5 3. d4 cxd4 4. Nxd4 Nc6 5. c4 Bg7 6. Nc2 Qa5+ 7. Bd2 Qb6 8. Nc3 Nf6 9. Be2 O-O 10. O-O d6 11. Rb1 Nd4 12. Nxd4 Qxd4 13. Qc2 Qb6 14. b4 Qc6 15. Rfc1 Be6 16. b5 Qd7 17. f3 Rfc8 18. Na4 Qd8 19. Be3 Nd7 20. Qd2 Nb6 21. Nxb6 axb6 22. Rc2 Ra3 23. Bf1 d5 24. Rd1 d4 25. Bxd4 Ra4? 26. Be3!+/-
Japan Chess Championship 2013 (6)
黒がドローチャンスを求めるためには、黒マスビショップを交換したうえで、ビショップの働きの差でポーンの代償を得るしかありませんでした。白は黒マスビショップをキープできたことで、b6 の弱点を狙い続けることができます。
26... Qxd2 27. Rcxd2 Bc3 28. Rd3 Bf6 29. f4 Raa8 30. e5 Bg7 31. Bxb6 Bxc4 32. Rd8+ Rxd8 33. Rxd8+ Rxd8 34. Bxd8 Bxa2 35. Bxe7 Bf8 36. Bxf8 Kxf8 37. b6 Ke7 38. g4 Ke6 39. Bg2 Bd5 40. Kf2 g5 41. Bxd5+ Kxd5 42. Ke3 h6 43. h3 Kc5 44. f5 1-0
小林くんとのゲームは、これまでで一番怪しい内容でしたが、なんとか相手のミスにつけ込んでFIDE 公式戦初の6連勝を達成!レイティング2400 と3年ぶりのタイトル奪還に向け、ここまでは文句のつけようのない結果です。全日本での6連勝スタートダッシュというのは、私が知るここ数年の全日本では、誰も達成していないはずです。
しかし、明日は宿敵、惇多くんとの対戦が待っています。ここで決着がつけば、そのまま優勝が決まると考えてほぼ間違いないでしょう。互いにIM を目指す身として、悔いのないように戦いたいと思います。(余談ですが、今、私の自室で隣にいますw)
7R Pairings
1B Ikeda, J - Kojima, S
2B Sakai, S - Nakamura, N
3B Inoue, S - Shiomi, R
2013/05/02
全日本選手権 2013 Day2 - The best by far -
全日本選手権2日目は高校、大学の後輩とのゲームを制し、全日本で自身初の四連勝!単独首位に立ちました。全日本のタイトル奪還と同時に、FIDE レイティングの獲得も目指しているので、ここまでの対戦相手全員がFIDE レイティング保持者であることも、嬉しい幸運です。残りの7試合で、さらにレイティングを稼いでこようと思います。
3R Kojima, S - Tanaka, T 1-0 Queen's Gambit Declined
4R Nakamura, N - Kojima, S 0-1 Semi-Slav Accelerated Meran
ここは目を疑いました。ポーンを取り返すピースは、クイーンでなければいけないはずです。29. Qxc5 Qxc5 (29... Qe6!?) 30. Nxc5 exf2+ 31. Kxf2 Rxb2+ 32. Rxb2 Rxb2+ 33. Ke3 Rb5 34. Nxa6 Rxa5=/+ こう進めば、黒は1ポーンアップですが勝つのは簡単ではないでしょう。このエンドゲームに突入させないための29... Qe6!? は、ピースを残してチャンスを求める面白い一手です。
5R のトップボードには、今日Alex を黒で下した野口さんが上がってきました。毎年全日本ではよく当たる組み合わせです。そして隣のボードでは、ようやく期待されたFM 対決、南條 - 池田戦が行われるので、こちらの結果にも注目が集まるでしょう。池田くんは明日の夜から私の家に泊るので、個人的には彼との対戦を早めにこなしておきたいのですが(笑)
5R Pairings
4R Nakamura, N - Kojima, S 0-1 Semi-Slav Accelerated Meran
Nakamura, N (JPN, 2058) - Kojima, S (FM, JPN, 2384)
Japan Chess Championship 2013 (4)
1. d4 d5 2. c4 c6 3. e3 Nf6 4. Nc3 a6 5. Nf3 e6 6. a4 c5 7. dxc5 Bxc5 8. Be2 O-O 9. O-O Nc6 10. cxd5 exd5 11. Nd4 Re8 12. Nxc6 bxc6 13. Qc2 Qe7 14. a5 Bd6 15. Qa4 Bd7 16. Rd1 Rab8 17. Qc2 Bg4!=/+
Japan Chess Championship 2013 (4)
18. Ra4 Bxe2 19. Nxe2 c5!? 20. Ng3 g6 21. Bd2 Be5 22. Bc3 Rb5 23. Ne2 Reb8 24. Ra2 Qe6 25. Bxe5 Qxe5 26. Nc3 Rb3 27. h3 d4 28. Na4 dxe3 29. Nxc5?
ここは目を疑いました。ポーンを取り返すピースは、クイーンでなければいけないはずです。29. Qxc5 Qxc5 (29... Qe6!?) 30. Nxc5 exf2+ 31. Kxf2 Rxb2+ 32. Rxb2 Rxb2+ 33. Ke3 Rb5 34. Nxa6 Rxa5=/+ こう進めば、黒は1ポーンアップですが勝つのは簡単ではないでしょう。このエンドゲームに突入させないための29... Qe6!? は、ピースを残してチャンスを求める面白い一手です。
29... Rxb2 30. Rxb2 Rxb2 31. Qc4 exf2+ 32. Kh1 Nh5 33. Ne4 Qxe4 34. Qc8+ Kg7 35. Qc3+ Kh6 36. Qc1+ Nf4 0-1
5R のトップボードには、今日Alex を黒で下した野口さんが上がってきました。毎年全日本ではよく当たる組み合わせです。そして隣のボードでは、ようやく期待されたFM 対決、南條 - 池田戦が行われるので、こちらの結果にも注目が集まるでしょう。池田くんは明日の夜から私の家に泊るので、個人的には彼との対戦を早めにこなしておきたいのですが(笑)
5R Pairings
1B Noguchi, K - Kojima, S
2B Nanjo, R - Ikeda, J
3B Tang, T - Sakai, S
2013/05/01
全日本選手権 2013 Day1
今日から6日間、今年の日本チャンピオンを決定する全日本選手権開催されます。私はハンガリーの友人たちからもプレッシャーをかけられているので(笑)、今年こそタイトルを取り戻したいところです。そんな私の初日の結果はと言えば、無事に連勝でのスタートを切ることができました。
1R Kojima, S - Gonda, G 1-0 English Hedgehog
2R Shiomi, R - Kojima, S 0-1 Caro-Kann Two Knights
31. Rxa6! Kxa6 32. Qa3+ Kb7 33. Qa7+ Kc8 34. Qa8+ Kc7 35. Qxh8 Rxb4? 36. b3!+- ルークサクリファイスはお互いに読んでいたものの、b4 にルークを閉じ込めてから、Bf2-Bc5-Bd6+ のスレットで白勝勢であることを見落としていました。これを防ごうとすると、どうしてもg7、h6 が崩壊し、黒に望みはありません。これを見逃してくれたことで、黒にチャンスが復活します。
このゲームは途中怪しかったですが、あまり経験したことのないポジションを割と正確に評価しながら指せたので、自分の成長が実感できました。自分で言うのもなんですが、やはりハンガリーで9カ月を過ごし、実力は相当上がっています。明日からの残り9試合も、しっかり白星を積み重ねていこうと思います。
なお、会場で発表されたペアリングは明らかに変だと思っていましたが、予想通り修正版が発表されました。皆さん、ご確認ください。上位のボードは、ペアリングをこちらでも記しておきます。
3R Pairings
麻布の後輩である寿樹くんとは、4年前の全日本以来の対戦です。その時は12手で勝ちましたが、今年はもう少し熱戦になるでしょう。後輩の成長をチェックするのも、先輩の役目です。
中村くんは暁さんに勝つ金星で、初戦のやる気ないドローの分を取り戻しました。
京都大学に留学中の池田くんは、Alex とドローで1.5ポイント。
昨年のチャンピオン、南條くんは野口さんに手痛い負けで一歩後退です。
1R Kojima, S - Gonda, G 1-0 English Hedgehog
2R Shiomi, R - Kojima, S 0-1 Caro-Kann Two Knights
Shiomi, R (JPN, 2109) - Kojima, S (FM, JPN, 2384)
Japan Chess Championship 2013 (2)
1. e4 c6 2. Nc3 d5 3. Nf3 Nf6 4. e5 Ne4 5. Qe2 Nxc3 6. dxc3 e6 $5 7. Bf4 Be7 8. O-O-O b6 9. h4 Ba6 10. Qe3 Bxf1 11. Rdxf1 Nd7 12. Rh3 Qc7 13. Rg3 Bf8 14. Nd4 Nc5 15. f3 O-O-O 16. h5 h6 17. Qe2 Kb7 18. Rg4 a6 19. Bg3 Rg8 20. Nb3 Nxb3+ 21. axb3 Qd7 22. Qd3 Be7 23. Qh7 Bg5+ 24. Kb1 Rh8 25. Qd3 f5 26. Ra4 b5 27. Ra3 c5 28. b4 cxb4 29. cxb4 Rc8 30. Bf2 Rc4? 31. b3?
Japan Chess Championship 2013 (2)
31. Rxa6! Kxa6 32. Qa3+ Kb7 33. Qa7+ Kc8 34. Qa8+ Kc7 35. Qxh8 Rxb4? 36. b3!+- ルークサクリファイスはお互いに読んでいたものの、b4 にルークを閉じ込めてから、Bf2-Bc5-Bd6+ のスレットで白勝勢であることを見落としていました。これを防ごうとすると、どうしてもg7、h6 が崩壊し、黒に望みはありません。これを見逃してくれたことで、黒にチャンスが復活します。
31... Rc6 32. Bc5? Be7! 33. c4 bxc4 34. bxc4 Bxc5 35. bxc5 d4 36. Rf2 Ka7 37. Rb2 Rb8 38. Rab3 Rxb3 39. Qxb3 Qc7 40. Rd2 Qxe5 41. Rb2 Qe1+ 42. Ka2 Qa5+ 43. Kb1 Qe1+ 44. Ka2 Qa5+ 45. Kb1 Qc7 46. Qd3 e5 47. Qxf5 Rxc5 48. Rb4 Rxc4 49. Rxc4 Qxc4 50. Qd7+ Kb6 51. Qd6+ Ka5 52. Qd8+ Ka4 0-1
このゲームは途中怪しかったですが、あまり経験したことのないポジションを割と正確に評価しながら指せたので、自分の成長が実感できました。自分で言うのもなんですが、やはりハンガリーで9カ月を過ごし、実力は相当上がっています。明日からの残り9試合も、しっかり白星を積み重ねていこうと思います。
なお、会場で発表されたペアリングは明らかに変だと思っていましたが、予想通り修正版が発表されました。皆さん、ご確認ください。上位のボードは、ペアリングをこちらでも記しておきます。
3R Pairings
1B Kojima,S - Tanaka, T
2B Noguchi, K - Hamane, K
3B Tang, T - Averbukh, A
麻布の後輩である寿樹くんとは、4年前の全日本以来の対戦です。その時は12手で勝ちましたが、今年はもう少し熱戦になるでしょう。後輩の成長をチェックするのも、先輩の役目です。
中村くんは暁さんに勝つ金星で、初戦のやる気ないドローの分を取り戻しました。
京都大学に留学中の池田くんは、Alex とドローで1.5ポイント。
昨年のチャンピオン、南條くんは野口さんに手痛い負けで一歩後退です。